大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽第24輪 薩岡鳥栖 4-1大阪鋼巴

2012-09-04 08:00:53 | ガンバ大阪
鳥栖遠征、といっても鳥栖にいたのは試合の時だけで、あとは博多グルメ堪能して、野球観戦した旅でしたw あ、試合について書けって?これは失礼しましたw

試合の結果自体は残念なものではあったけども、自分自身はそんなに悲観はしていない。開始早々の相手のFKが決まった事で、鳥栖はこの試合のやるべき事を決めてしまい、追いつかれる迄はバランスを取って裏のスペースを消してしまい、危険な所でパスを出させなければOK。それに対してこちらの方はいつものように中盤でボールを廻し、サイドどは2、3人でユニットを形成してトライアングル作ってスキを伺おうとするんだけども、なかなか前に運べない。

実はこのサイドの三角形がこちらの攻撃の生命線で、これを作るべく、フタと秋に、片方のサイドバックが上がっているわけなんだけども。まあ、これが、出来てるうちは基本的に相手も人数かけてスペースを消そうとするので、一見すると攻撃が上手く行ってないように見えても、実は相手のカウンターの芽を積んでいるという側面もある事が見落とされがちなんだけども。

この試合もしレアンがいたらどうだったか、というと、相手が引いてくる中においては、彼が居たとしても厳しかったかもしれない。強いて言えば、サイドにおけるユニット攻撃においてはレアンも流れて繋ぎを助けてスペースを作ってくれるかもしれない(そういうFWの動き出しが実は一番欠けていた。だから、新聞記事の言うレアン不在というのが本当にこれを言っているのかは怪しいけども、まあ大衆向けの記事作ってるんだろう)、仮にレアンを無理して出して鳥栖のガツガツ当たるスタイルで潰されたら、と考えたら今回は無理をしなくて正解だった。寧ろ本当に大事なのは、中断明けのホーム新潟戦。ここで万全な体制で勝ち点3を取る事が今は何よりも重要なわけで、天皇杯も無理させる必要はないですね。

ただ、レアン抜きでやるのなら如何にしてその戦い方をするのかが大事なんだけども、レアン以外に補強した攻撃のタレントである、家長システムをもう少し見たかったと試合前のエントリに書いたが、実際にはパウリーニョと佐藤の2トップ。確かにパウリーニョも頭から使う方が生きるタイプなのは確かなんだが、彼の場合は、去年の甲府相手に敵としてやられたような、前でスペースがある時のカウンターによって持ち味が生きて来る。そう考えると、開始早々で鳥栖の戦い方が決まるような状態で、かつ独りよがりなプレーが目立つようだと、前半で見切りをつけられてもおかしくは無いが、正信は長いこと引っ張りましたな。

実は後半戦が始まった後にはパウリーニョを使えという声は結構あった。それは彼個人が割とキレキレであったというのがあるし、決めきれない佐藤に対する不満もそこにあったのだろう。ただ、個人的にはパウリーニョが時折独善的なプレーに終止してしまう所がイマイチに思えたし、それがあるから正信もスタメンにはあまり起用したがらないのかと思ってたんだけども、序列的にはレアンがケガした後にスタメンで来るかな、という疑問が湧いてくるけどもね...

だからと言って彼のスタメン起用が間違いだった、という結果論を言うだけであるなら、多分読者の皆さんには、終わってからならなんとでも言えるわいな、という風に思われるでしょうね。だから弊ブログでは、出来るだけそこに至る迄の理由だとか、意図だとかを汲み取って、それが意図した形で上手く行ったのかを検証したいとは思ってるんだけども。

パウリーニョのスタメン起用は、多分これまでのFWの中での序列から来ているというのなら、理解はできるけどもが引っ張り過ぎたという所に不満はある。唯一判るのはセットプレーでのヴァリエーションなんだが、パウが蹴る時ってあまり味方に合わせていないで適当に蹴ってないか、と思うことがある。後半最初のCKでも佐藤とコンちゃんと岩下が打ち合わせしていたのは何かやりたがっていたと思うんだけども、パウがファーに無造作に蹴っていた。一点を返したのは実はパウが下がってからのCKでヤットがアウトスイングで鳥栖のゾーンのわずか外側に蹴ってから最後明神のゴールを呼び出したし、ユンさんが5バックを選択したのもヤットのFKから大輝に頭で合わせたものが繋がっている。ユンさんにしてみれば中で跳ね返す為には、一人余らせ、サイドに展開されたもサイドで3対2の状況作ってえぐらせないようにしてクロスを上げさせ、中は数的同数で跳ね返さないとやられてしまう、と危機を察知しいていたわけでそれが5-5のブロック守備に繋がっている。まあ、鳥栖が最後5バックなのは今に始まったことではないが、一歩違えば危険な状況になる前に手を打っていたんだろうな。そんなにウチをリスペクトしなくてもよかったのにw

ところで、後半家長を見た時には、こんなにスイッチが入った彼をみたのは久しぶりやった。スペースへの動き出しなんかみても、これを普段からもっとやらんかい!と言いたくなるレベル。やればできるやんけw だからこそ、皆今までの彼に対して不満があったわけじゃないですか?彼がスタメンで使われなかったことについて正信を批判するのは簡単なんだけども、この試合ぐらいのことが出来ていれば家長はもっと出番が増えるのではないか。ということで天皇杯は家長システムを試すチャンスではある。

ただ、残念なのは、彼を投入の時点でフタも秋も両方下げてしまい、ユニット攻撃の中に彼を組み込ませられなかったこと。横谷を入れたのは真ん中での起点作りの意図があったのだろうと思えるし、その効果が全くないとは言わないけども、却ってそれが相手にサイドをケアさせる効果が薄れてしまったようには感じたけどもね...

内容に悲観して居ないというのは実は守備面においても言えるわけで、2つの失点がセットプレーで、最後の失点は大輝が小林を見失っていたわけなんだが、今の守備のメンツだと、空中戦での競り合いに弱くなるのは否めない。それはコンちゃんの所に池田を競らせる形で相手のGKの赤星がゴールキックを蹴っていた事でもわかるんだけども。ただ、崩されてないだけに、最後のディテールの部分が甘いと言われればそれはそうかもしれないが。まあ、敢えて言うことがあるとしたら、三点目の失点に行く前のサイドの守備で岩下はサイドにおいては縦を切る守備をまずやって、抜かれるのは避けて欲しいとは思うし、セットプレー崩れだったとはいえ豊田に誰もついていなかったのは唖然としたけども。その意味でこの試合のゴル裏でやっていたみたいに藤ヶ谷だけをディスるのはどうかと思うんだが、こんなこと書くとまた放課後校長室に呼び出されそうですなw

結局、今年は鳥栖に対して三連敗。鳥栖の強さは今のところは認めよう。ただ、勝負事というのはここで終わりではなく、いつか必ずリベンジの時が来る。それはサッカーの試合の流れにも似て、今は鳥栖の方に風が向いていたということだ(とはいえ、彼らのクラブの歴史を考えると今までずっと逆風続きだったのだから、ここまでこれたのは賞賛に値する。

だからこそ来年もリベンジしたい。その為には絶対残らないといけない、という気持ちを新たにしたというのが今回の遠征だったと言える。