大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽第21輪大阪得比 大阪鋼巴 1-1 大阪櫻花

2011-08-14 14:34:57 | ガンバ大阪
ダービーでなかったとしたら、アウェーでこの試合の内容と結果なら一定の評価は出来る。けれども、これはダービーであり、ましてACLで煮え湯を飲まされた相手であるなら絶対に勝たなければいけない試合。勝つ以外に他に何もない、という試合ならばドローであっても許されるものではない、というのが試合後のブーイングだったか。選手らが頑張ったのはわかるし、ヤットなんかはこの試合の意味が解っていたからこそ、スタメンでなければバスに乗らないとまでカントクに主張してみせた。そのことを判っていれば選手らにブーイングするというのは、結構厳しいものなんだけども、そこを敢えてブーイングはしたのが昨日のゴル裏だった。まあ、それはセレッソにしてみても同じで、去年の長居でのダービー以上にあちらのゴル裏からブーイングが出たんだけども、それを反対側から見ていて、ああやっとダービーらしくなって来たなと思ったりもした。

ただ、ダービーの結果を切り離して考えると、試合内容については、この試合に勝ちたいという気持ちを贔屓目かもしれないけども、こちらの方が上回っていることは90分を通して示せたのではないか?それは立ち上がりの攻勢、決定機の質を90分間全体を通して上回れたし、最後セレッソのクルピ監督は疲れが見えてボールロストが目立ち始めた清武を下げてボランチの山口螢をシャドーの位置に入れて勝ち点1でもOKと取れるような采配をしたわけだし(あちらにしてみれば永井を出せなかったのが痛かったんだろうけども)。

けれども、試合序盤で点を取れなかったというのが結局最後まで響いたか。当日出かける前のプレビューというのは実はフタが出る前提でセレッソの2センターバックを引っ張り出してその中のギャップを突くことを想定したけども、この日は内転筋を痛めてベンチ外。代わってスンヨンが入ったけども、サイドに張っている分だけ中に入って2トップと上手く絡めていなかった。まあ、それでもスンヨンなりに体を張っていたし、大海に倒された場面はPKだったと思うけども扇谷主審にはPKを貰いに行くプレーのように見えたのかな(それが後半終了間際のファビオ・ロペスが倒れたのに対しても同じ基準で流してしまったのだが)。一方セレッソにしてみればガンバがこの試合に掛ける意気込みの強さから、立ち上がりからラッシュをかけてくることは想定ないで、前半は最悪1失点でもいいから耐えて、後半ガンバの足が止まったところを畳み掛けて勝負というプランがあったようには思える。そうやってセレッソの術中にハマッたという感は否めない。だが、それをそうさせたGKのジンヒョン君は凄いし、彼が将来韓国代表の正GKとして日韓戦で日本代表に立ちはだかる存在になることをこの試合を通して確信した。反応の鋭さもさることながら、こちらがプレスに行っても持ち替えてすぐフィードしてしまう足元の上手さといったらもう・・・鹿島戦での出来がこのダービーに出ることはなかったなw まあ、こっちはジンヒョン君に対して、志村けんばりの後ろ後ろ、としかヤジれなかったしw

ACLのダービーでもそうだったけども、大事な試合で主力が怪我で不在という状況がやはり重くのしかかるか。その辺セレッソの場合は主力をほぼ怪我なくシーズン通して固定しているというのはあるかもしれないが、ガンバに比べたら誰それ不在という状況がそれ程重くのしかかってないんだよなあ。だから単純にラウンド16で智や下平が居ない、今回はフタと勇人が居ないという状態が続いたのなら、そこで控え選手の底上げというのが出来ていないと厳しいかもしれない。だからこそ、終了間際に大森が出て来て右サイドからチャンスを作れたのは一寸の光明とも言える。やはり、余裕のある状況で使われるのと、ダービーの1点を争う局面での起用というのとでは選手はやはり気合が違う。次節は武井と加地が出場停止。フタが戻れるかは微妙だし戻れても連戦では彼のパフォーマンスは落ちる。ハッシーと勇人の復帰は来月以降。となると、今いるメンツでどこまでやりくりできるか正念場になる。前に人が居ない状況なら例えば後ろの選手を投入することで後ろの選手を前に一列上げつみたいな交代でも攻撃を活性化出来るかもしれない。例えば本職ではないもののプジョ道が左サイドに入れば下平を前に上げるというようなオプションもありかもしれないし。

本日のダービー、こちらから見た相手のキーマンは

2011-08-13 09:18:46 | ガンバ大阪
ズバリ、中後雅喜じゃないかな、と思いますね。

開幕戦の時にセレッソの2バック気味になる状態のカバーリングという点では、彼はまだまだで、アマラウの抜けた穴というのが大きいようには思えたけども、彼が出ている間は割と安定していたりする時間を得られるようになった。逆に言えば、開幕のダービーとかこの間の鹿島戦で、攻撃的に行こうとして、クルピ監督が彼を下げて攻撃的な選手を入れて秋を下げるとその分リスクが増える。そこをカウンターで付きたいんだけども、それをやろうと思えばある程度こちらが後半途中まででリードを奪っておくという展開が必要に思えてくる。逆にあちらにリードされるとどういう閉じ方をするのかは判らないけども、川崎戦の後半のようにやられるのが厄介だ。川崎の両サイドバックの裏を巧みについてカウンターでリードを奪い、後半はセレッソの両サイドが上がりを自重してしっかりと川崎の猛攻をラインが下がりながらでも跳ね返したのを見ると、常にこちらが先手先手で行かないといけないかなとは思う。

まあ、その辺りは相手だって同じ考えではあるかもしれないけども。そう考えると、点の取り合いというよりは1,2点の中で勝敗が決しそうな気はするかな。こちらにしても相手にしても先制したらゲームをコントロールしようとする意識が働くだろうから。

あ、そうそう、天野サン。最近ヤットはPKを蹴らないっていうのを知ってた?PKになったら誰が蹴るか判らないから、そこら辺をジンヒョン君にも伝えておかないとねw

日韓戦(日本海ダービーとも言うw)、そして登録期間についての考察

2011-08-11 07:31:21 | サッカー全般
ダービーを大安売りするメディアには、そのネーミングがピッタリじゃないかという話ですがw

日韓戦については、日本は普通通りの出来だったんだけども、韓国が悪すぎたというのが3-0という結果につながったかと。あのフォーメーションなんかで何をやろうとしていたのだろうか?ガンバで見ていれば判るんだけども、グノは1トップのシャドーや2トップのSHに下がると並のハードワーカーではあるんだけども、2トップの一角となると運動量で攻守に貢献するだけでなく、前線で本当に怖い選手になる。グノをキーマンに指名しておきながら、彼の能力をフルに活かす形にはなっていない。それでも、前半でのグノは割と良かったんだけども、本当はもっと出来る選手だと思ってます。

日本の方は気になっていた、本田と香川のプレーエリアの丸かぶりという問題もポジションチェンジによって解消出来ていたのが良かったわけで、アジアカップの時からザックは日本の選手の特徴をより理解して認めるようになった。まあ、そうすると守備力をどう維持していくのかというのが課題だけども、アジア予選レベルではむしろ引いた相手を崩す方法論を高めていくのが大事だからね。ちなみにこの試合の韓国ってまさに引いた状態ではあったわけですが。でも、それって結局韓国に対してアウェーだからリトリートして守備から入っていこうという意識をもたせる位置にまで日本が上り詰めたということじゃないですかね?

この試合の前座で行われた試合からA代表に上げても面白いのが山田直輝かな・・・ペトロのサッカーは原口は活かせても山田直輝は活かせないというサッカーにはなってるんよね。A代表とまでは行かなくても、セッキーのチームで上手く使えないかとも思ったりもする。清武に海外移籍という話が出ているだけにね。

最近セレッソの選手らに色々と海外移籍の話が出ているのけども、問題は移籍そのものではなく、日本の移籍ウインドーが閉じた後でも欧州の方では移籍期間故に選手を引き抜かれるということではないだろうか?まあ、これはセレッソだけでなく日本サッカー全体の問題でもあるんだけども(去年阿部ちゃんが浦和からレスターいったケースがそうだし、中東からのオイルマネーへの引き抜きにも言えることではある)。2年前までならば、ウインドーが閉まってもそれは海外からの選手加入が締め切られただけで、国内移籍については追加登録の期限まで認められていたけども、FIFAの指導が入ってそれが出来なくなってしまった。現在は、ウインドーが閉まってからは、

・フリーの選手(横浜FCがフランサを採ろうしているのはこのパターンだっけ?)
・GKが負傷でそのシーズンが出られない程の長期欠場を余儀なくされた場合
・特別指定選手の大学生

という形でしか獲得が出来なくなる。

個人的には、国際間の移籍という問題が発生してくる以上は、FIFAが登録期間を世界的に統一させるというのが必要になるのではないだろうか?現実的には日本の方の登録ウインドーを欧州と同じく8月の4週間という風にする以外に対策はないのかもしれないけども。そうなると、Jの中断明けから補強したいというJクラブの思惑とは異なるかもしれないが、欧州に登録期間を合わせるべきなのか、あるいは日本の従来の登録期間の時期を動かさずに中断明けからの補強という形を優先するのかは考える必要があるかもしれない。

知己知彼 百戦不殆~ 磐田戦でのセレッソのゴールは、偶然(オウラン)だったのか?

2011-08-09 07:37:31 | サッカー全般
Jリーグ第4節 セレッソ大阪vsジュビロ磐田 ゴールシーン(2011.07.13) 広東実況


ダービーに向けてセレッソの分析を再びやってみます。広東実況なんてタイトルになっていますが、実況の言語は北京語なんで私にも解りますw この試合の動画見ていると、この間ウチらはよう磐田に勝てたな、なんて改めて思いますけどもね。

で、この試合のセレッソの2ゴールというのが彼らの特徴が凝縮されていたように思える。それをテレビの解説者とアナウンサーは、動画の3分45秒あたりでは、「看来、最近大阪櫻花的運気還是不錯(どうやら、最近のセレッソはやはりツイているようですね)」とあっさり片付けている。これに対して動画の5分30秒過ぎに磐田の逆転ゴールが決まった後に、磐田の見事な連携攻撃を絶賛するんだが、セレッソの2ゴールをアナウンサーは単に偶然(オウラン)としか表現していない。

そうではなくって、セレッソが2得点出来た中盤の連動性をもう少し解説して欲しいところなんだけども。確かに1点目はボギョンが磐田のDFをかわして決めたんだが、その前にセレッソのシャドーが真ん中によって来てボギョンがミドルを打つ為のスペースを作っている動きを解析して欲しいけどもね。

まあ、2点目なんかはなんで丸橋があそこでフリーで走りこんでいるのか、というのは確かに左右サイドバックがつるべ式で上下する常識からすれば理解しにくいかもしれない。けれども、セレッソの場合一方のサイドで人がワラワラ寄ってももう片方でもサイドが上がる2バック方式でやっている為に逆サイドにも高い位置で誰かが張っていることが少なくない。そう考えると丸橋のゴールというのはセレッソのサッカーにおいては偶然(オウラン)ではなく、必然(ビーラン)であり、当然(ダンラン)でもあるはずなんだけども。逆に、セレッソの失点場面なんかはCBがサイドに寄せられたところの中央のギャップをしっかりと突かれているんだけども、これは後ろで数的同数故に人にタイトにつく、1対1で負けないという守備の約束事が影響しているということを解説者は解っているだろうか?

本来そういうのを解説するのが解説者の仕事じゃないかと思うんだけども、視聴者が難しい戦術的なことは理解できないだろう、という前提での実況なのかもしれない。余談だが、女子サッカーの米国代表のホープ・ソロとアビー・ワンバックがW杯決勝の後にレターマン氏のトークショーに出た時には、視界のレターマン氏は「私はサッカーについて何も知らないんだけども」とはっきり告白した上で、二人から話を聞き出そうとしていたな。これも視聴者である一般的なアメリカ人がその程度の理解レベルだからそれに合わせた上で進行していくということなのだろう。

けれども、この実況みたいに偶然と片付けてしまうのは、いくら何でも仕事しなさ過ぎじゃないかという気がするけどもw まあ、実況がこんなレベルだから中国サッカーもあの程度だと言えるかもしれないが、同じ球技でもバレーボールやバスケットでは巨人主義でしっかりと結果を残していいるわけですな・・・

J聯賽第20輪 大阪鋼巴 2-0 福岡黄蜂

2011-08-08 07:37:19 | ガンバ大阪
ガンバサポが夢見ていた今シーズンリーグ戦初の完封勝利!ってでもやや消化不良感は残った試合ではあったけども、勝利を積み重ねられているのは良かった。サイドでのマークの受け渡しなんかはシーズン序盤と比べると段差の違いがあるし、バイタルでもしっかりと寄せられるようにはなった。まあ、この辺福岡が前半を押さえ気味に来た彼らのゲームプランにも関係しているとは思うんだけども・・・確かに前半は前プレを抑えてプレス開始位置を下げる形でかつ中盤をコンパクトにしてきたんだけども、これほどヤットがストレスなしにボールを運べた試合というのは最近あまり記憶になかったな。得点場面を振り返ると、福岡のGKの六反がブログで振り返っていた通り、彼らからすれば「自滅」なのかもしれない(先制点だって福岡の中盤でのミスから始まっているわけだし)。まあ、それでも明神のスルーをラフィーニャがきっちり決め、
後半運動力が落ちてもショーキを入れて攻撃を活性化し(できれば頭で決めて欲しかった)、和道が相手のサイド攻撃に蓋をして、最後明神を休ませることが出来たんだからこれでこれでよし。

ただまあ、ラフィーニャを入れることでの連携の構築にはまだまだ時間がかかるかもしれない。後半ショーキが入ってラフィーニャとの距離が近すぎて被ったりする場面も見受けられたんだけども、ダービーで勝つにはマンマーク気味に2トップにつくセレッソの二人のCBを如何に左右に引っ張り出して真ん中のスペースを突くかがカギを握ると思うだけにそこらへんの課題は残る。こういう時に勇人が居ればそうした中へ入ってくる動きが出来るんだけども・・・後半ヤットを武井の位置と入れ替えたのはそこら辺を意識してもっと中で得点に絡むプレーをして欲しいというカントクの意図があるんだろう。

福岡について言うと、確かに浅野監督に代わってより現実的なスタイルにシフトしたのは見てとれるけども、それが来年以降どうつながっていくかが大事な気がする。恐らく篠田監督は仮に来年下のカテゴリーでやるとなったとしても、と想定した上でのスタイルの構築を目指していたように思えるのだが。まあ、西日本新聞がスポンサーについて金が出るようになったけども、同時にああいう人たちって口も出して来るからねえ・・・名古屋戦の後でなんで今この時期にっていう疑問はあるけども、ああいうスポンサー筋ってサッカーを知っているわけでもなく(それでいて自分が解った気になっている)、それ故に扱いにくい存在ではあるんだけども・・・つまり、直接具体的なことは言わないにしても、お前らどないかせい、と言われて何か動いたのかな、と。

まあ、これは単に憶測だと断っておきますが。

菅沼は結構大変なところへ足を踏み入れたが、ある意味チャンスではある

2011-08-07 08:26:48 | サッカー全般
岡山へ来たからには、菅沼がどこかで見られたらと思ったけども、まさかイキナリスタメンで出てくるとは・・・まあでも、韓国人選手と一緒に組んで出てきた理由は熊本の高木監督がやろうとした意図に関わっているんだろうということがなんとなく判った。

熊本はビルドアップからエジおいさんとCB2枚で後ろから組み立てていくんだけども、その時から両サイドは高い位置を張っている。岡山に先制されてからは更にサイドバックがオーバーラップしてクロスを上げて仕掛けるけども、どうしてもそうなるとその裏をつかれてカウンターを受けやすく、CBがサイドにつり出されて1対1を余儀なくされる。その状況を想定して対人に強いセンターバックを置こうということで菅沼が呼ばれたのかもしれない。つまり、攻撃に人数かけたい分、後ろで人を余らせるという発想がないわけなんですね。

こういうサッカーってセレッソと似ているところがあるんだけども、攻撃の精度とか後ろの対人の強さというのはやはり違いすぎるか(その意味ではスペ大海クンは相当な負担を強いられているんですよ、大分サポさん)。

そう考えると菅沼って、ガンバ以上にリスクを負ったサッカーをするチームに行ったとは思うんだけども、そんなところだからこそ、彼にとってはチャンスでもあるし、自分の居場所を見つけるべく頑張ってほしいとは思うわけです。熊本から来たけども、フタさんの話相手でしかない太の分もw

あ、目立たなかったけども、岡山の植田もよくやっていました。ストやんがフリーマンで動く分、彼が後ろで守ってサポートし、ビルドアップにも関わっていた。一度ドリブルで持って上がってエジおいさんまでかわしたところは、おおっと思ったけども、すぐ自分の持ち場に戻ったところは、J1におられる有名な誰かさんとは大違いでしたけどもねw

週末の岡山遠征、そしてホーム福岡戦

2011-08-06 07:39:00 | ガンバ大阪
さて、松田さんが愛したサッカーをこれまで以上に愛することが一番の供養と書いた以上、それを果たさないといけないということで今日は岡山に行ってきます。もしかしたら菅沼駿哉を見られるかもしれないな、と思ったりもしているんですが。そして日曜は万博で福岡戦が行われますが勿論参戦です。

前節の名古屋戦を見た限りの福岡は序盤からプレスの開始位置が5月に対戦した時とあまり変わりはないように思えた。レベスタでのガンバ戦の後にどうやらリトリートに戦術を変えたら磐田相手に守り切れないということが解って、やはり前プレを掛ける形に戻したとは聞いているんだけども・・・ボランチの末吉が名古屋の最終ラインにまでプレスをかけたのを見ると特攻プレスという言葉を形容したくなった。ただ、そうなると気になるのは前から行きたいと考えている前線に対して後ろのラインが連動していないところが見受けられてそれで中盤を名古屋にいいように使われてしまったというところなんだけども。確かに大輝って、低い位置で跳ね返す闘莉王みたいなタイプではないから(余談だが彼が上がって3バック気味になり、その数的同数をつけない福岡の攻撃の押し上げのなさはヤバい。一人で持って上がるしかなかった城後が可哀想でね。ただ、城後にしてみれば後ろからのサポートがないという状況に苛立っているかもしれないが、後ろの選手からすれば前でキープして欲しいっていうズレがあるように思えて、それを踏まえて高橋泰の起用なんだろうなあ)ラインコントロールでしっかり押し上げる必要があったとは思うんだけども、それをやるとカウンターで小川や玉田に一発やられるのが怖かったんだろうなあ・・・

新監督の浅野さんは、去年から福岡のコーチになっているんだっけ?この人が来てから福岡が昨シーズンの昇格へ向けての道を歩み出したんじゃないかと考えたりもするけども。就任時のコメント読むと、まるでこの状況を予め想定していたかのようなw 現実路線に舵取りするということは、再びプレスの位置を下げるということを意味するのだろうか?まあ、そうするとこっちがビルドアップしやすくなるんだが、こっちが相手陣内に持ち込んだところを奪ってカウンターに繋げようとしたいんだろうな・・・ハマちゃんはまだ登録が間に合わないんだって?

こっちはここに来て勇人の怪我というのが痛いかな。これで交代の切り札が一枚消えるということになるわけで、そうなると前半から主導権を握って勝負を決めてしまいたいな・・・

彼が好きだったサッカーをこれまで以上に愛すること。それが松田選手への最高の供養

2011-08-05 06:35:48 | ガンバ大阪
松田直樹選手の訃報を知ってから、しばらく放心状態となり、仕事上外出中だった私は人目を憚ることなく、涙が止まらなくなった。勿論それでは仕事にならないんで、昨日は退勤時間までひたすら仕事に没頭することにして、仕事を終えてから、iphoneを通してようつべの動画で松田選手の昨シーズンの最終戦の後のお別れのスピーチを動画で改めて見直した。すると、今回見直してみて改めて以下の彼の言葉の意味がよく解ってきた:

「自分で何言ってんのかわかんないんスけど、俺マジでサッカー好きなんスよ。サッカーを続けさせて下さい」

私個人の解釈ではあるけども、この言葉は恐らく、マリノスの松田として選手のキャリアを終わらせたかった男が、マリノスの松田としてユニフォームを脱いで欲しいと願っていたサポーターに対して、その願いは叶わなかったけどもまだまだ選手としてやり残していることがあるので、他のチームで現役を続けることを許して下さいと訴えかけているように思えた。それぐらい彼はマリノスのサポーターのことを最後まで気遣い続けていたということなのかもしれない。

そう考えると、今度の週末は全会場で予定通り試合が行われる。それは、決まっていることではあるから行うのは当たり前なんだけども、それ以上に、松田選手が大好きだったサッカーを、まだ生きている私たちがこれまで以上にサッカーへの愛情を示し、サッカーのゲームを楽しむ為にスタジアムに足を運び、スタジアムへ行けなくてもテレビ観戦し、それでも都合上ままならなければ週末の試合についての報道に触れ、知っている人たちと後でゲームについて話す、ということが何よりも大事であるから試合が行われるべきなのかもしれない。勿論、見るサッカーだけでなく、週末どこかでフットサルを楽しむとか、お子さんの少年サッカーの試合を応援に行くということもサッカーに関わるということではあるし、これもまた大切なことではありますけどもね。

いずれにしても、私たちがそれぞれ何らかの形でサッカーに関わることで、天国に居る松田選手に対して、これだけの人がサッカーを愛しているんだということを見てもらえたらと思っているわけです。それこそが彼に対する最高の供養になるのではないでしょうか?

改めて心より松田直樹選手のご冥福をお祈り致します。

前線での守備要員としてのスンヨン

2011-08-03 06:53:59 | ガンバ大阪
長居でのダービーに勝つ為に何をすべきかというのをセレッソとガンバの双方の戦いぶりを見比べながら見ていくと、こちらにとって必要なのはマルチネスをどうマークするかが大事になってくる(勿論それだけで完璧に抑えられるわけではないし、そうなるとマルチネスもポジションを下げてビルドアップして空いた中盤のスペースに入れてくるわけだが)。その意味では韓流2トップの守備意識というのが大事になって来るんじゃないかという視点で鹿島戦と磐田戦の録画を見なおして行ったんだけども、そこで目を引いたのはスンヨンの献身的な守備。前線での守備要員としてカントクがスンヨンを使っているという風に考えたら、彼のスタメン起用はうなずけるんだけどもね。鹿島戦での先制ゴールはスンヨンがチェイシングで奪って武井につなげているし、磐田戦では磐田のボランチに入るパスコースを切っていることで中盤でのパスカットを可能にしていた。

勿論これはショーキが全くダメというわけではないし、ショーキだって彼なりに守備意識が高まっていることは認めるんだけども、ショーキにないものとして、高さや球際の強さをスンヨンが持ち合わせて居り、かつグノとは長年一緒にやっていて前線での連携がいいというところから(つまり今一番調子のいいグノを活かそうという発想から来ている)、スンヨンの今2トップの中での優先順位が高まっているとも言えるのかもしれない。勿論2トップの一角としてみるには、フィニッシュの精度だとかポストプレーとかいう点においては物足りなくなるんだけども、それは別に彼に求めなくてもいいし、元々ガンバにはアタッカーが揃っているということを考えると、スンヨンは前線での守備要員という捨て駒になれているのかもしれない。スンヨンで行けるところまで行って相手のDFラインを疲弊させておいてからラフィーニャで仕上げるという形が上手くハマっている。

他のチームにおいてだと、FWにはもっとわかりやすく決定力そのものを求められるんだけども、ガンバだからこそ守備要員という捨て駒になれるということなんだろう。まあ、その視点で見れば、90分持たなくてもいいから行けるところまででいいから前でゴリゴリやってくれという風にカントクに言われてピッチで送り出されているんじゃないかって思えるわけですね。

で、そのスンヨンが先発した2試合は共に失点1という結果なんですね・・・これ何の因果関係なんだろう?

という風に書いてしまうと、ナンダカンダ言いながら実はみんな彼に対してあれこれ言うのも、本当はすごく期待しているからじゃあないかって思うんですがどうでしょう?

乾はボーフムでどれだけやれるのか?~長居へ行って考えたこと

2011-08-01 00:23:30 | サッカー全般
乾のセレッソでのラストマッチとなった試合はよくお客さん入った。アウエーとの隔離措置の為にSB席の待機列で半端ないくらいの人たちが並ぶ並ぶ。乾が先制ゴールを挙げたところまではセレッソにとっては理想的なシナリオではあったけども、同点ゴールになってからは一変したかな。それまで鹿島はボールを廻せていてもそんなにいいとは思えなかったけども、やはりこの試合何とかしようという気持ちはビシビシ伝わって来たのが田代の同点ゴールだったかな。確かにジンヒョン君のミスではあったんだけども、調子が悪いなら悪いなりにでも何とかしようというのがある意味鹿島らしいと言えるかもしれない。

それはリードしてからの織部の采配にも現れていて、青木を投入して前半乾にやられたような形を修正してバイタルをきっちりと埋め、8人でブロックを作る形でセレッソになかなか決定的な形を作らせないし、逆サイドへのセレッソのサイドチェンジやスルーパスもきっちり入れさせない形でゲームを殺しにかかって来た。まあ、セレッソが追いつくとしたらボギョンがイバに引っ張られて得たPKをきちんと決めていればぐらいしかなかったか。

PKのキッカーについては、倒された選手が蹴るというのがベンチの判断だとしたらそれは尊重されるべきかもしれない。まあ、個人的には、バスケのフリースローじゃあるまいし、その考えはどうなんだろうと思うわけですよね。ペナルティについては、反則の抑止効果というのをもたせる意味があるんだから、決める確率の高い選手に蹴らせればいいと思うんですよ。もしかして、PKによる得点が選手の給料のインセンティブとしてみなされるので、PKを特定の選手に集中させるのはまずいのかねえ・・・

そう考えると、何が何でも乾に蹴らせないと行けないということはないんだけども、最初に乾コールが起こり、誰もが乾が蹴るだろうという雰囲気でなら、乾に蹴らせても良かったし、仮に失敗しても乾が失敗したのならばまだ納得が行ったのかもしれない。結局その失敗の空気を引きずってしまったような感じを受けてしまった。

その乾なんだけども、ボーフムで成功するかどうかは、彼がプレーの幅を広げられるかに掛かっているかもしれない。これはセレッソの3シャドーの特殊性を考えてのことではある。セレッソでは両サイドバックがサイドで高い位置を張り、両サイドで相手を広げにかかる。真ん中はその広がったところのギャップをついていく為、サイドに開いて張るということはあまりない。こうやってシャドーがDFのギャップをつき両サイドは大きく開いて張っているからこそ、逆サイドに大きく展開出来たりもするし、磐田戦での1点目の丸橋のようなゴールが生まれたりもするんだけども(詳しくは別の機会に譲るが、そのゴールを全く偶然の一言で片付けた中国の実況解説者は何を見ていたんだろう?)。

ボーフムって情報を集めていくと基本的には4-4-2でテセは2トップの一角としてプレーしているらしい。となると、サイドハーフとしてサイドの上下動の運動やサイドでボールを収める技術やフィジカルが求められる。このあたりがドルトムントでトップ下としてある程度自由の裁量が与えられている香川と異なるところではあるかもしれないし、サイドでスペースがあればある程度仕事が出来る適性を備えた宇佐美ともまた違うところかもしれない。

まあ、でも彼が自分で望んだ海外移籍なわけで、セレッソのシャドーという特殊なポジション以外のところでもやれるんだ、ということを証明出来るように頑張って貰いたい。厳しい言い方かもしれないが、本当にいい選手ならどんな戦術やフォーメーションでも自分の居場所を見つけられるはずだから。