大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽第22輪 大阪鋼巴 6-3 川崎前鋒

2011-08-21 11:33:30 | ガンバ大阪
敗れた方の川崎の側から、今のガンバが2年前の川崎みたいな外人頼みという声が聞こえて来るらしいんですな。実は自分が今の川崎を認めている部分というのが、相馬監督が目指しているサッカーのスタイルは、前と比べてポゼッション重視で中盤をコンパクトに保ち高い位置からプレスを掛けるというもので、2年前に比べて全体で攻撃と守備をする意識が高まったと言える(実際自陣からの繋ぎは良くなった)。ただ、それを攻撃的と言って2年前の川崎のサッカーを切り捨てていいものだろうかね?というのも、攻撃的という形容詞の定義というのが曖昧で、それは人によって異なるからなんだけども。

総得点を多く挙げることなのか、一試合全体でポゼッションを相手より上回ることなのか、シュート数で上回ることなのか、最終ラインを高く保ち続けるのか、リスクを冒して攻撃に人数を掛けることを言うのか、等々色々と攻撃的であるか否かを判断する材料はあり、その結論は人によって変わると思うんだけどもね。ガンバの場合には、ポゼッションだけでなく、縦にボールを入れることも今季から意識し始めたことが誤解されているかもしれない。

川崎の場合以前は強力な攻撃陣を活かす戦術、という意味で現在とは違う意味での「攻撃的」なサッカーだったんだとは思っていたんだけども、そんなに自分たちの過去を貶めたいんだろうか?まあ、ウチらについて何か言いたいのなら好きに言って貰っても全然構わないんですけども、それなら相馬監督と心中する覚悟は出来ているわけですよね?

この試合のゲームプランは、川崎を想定したところから始まっていた。フタと明神をベンチスタートさせたのは連戦の疲労を考慮したことと、けが人続出の状態で後半の交代カードを温存しておきたいという狙いがあった。それによって相手に押され気味であったとしても川崎相手なら点の取り合いになるということで、最悪1点のビハインドで後半途中まで迎えればOKというものだった。そしてスタメンでは川崎の高いラインの裏を取るべくショーキを前線に起用し、グノを右SHにして、先の福岡戦から裏を取られていた(松浦のポスト直撃弾があったっけ)実藤に圧力を掛けるという狙いがあったように思えた。

それが功を奏して前半右から起点に2点をリード。先制点なんかはショーキが川崎のもう一つの弱点でもある、ゾーン故にDFの間に生じるギャップを上手くつくことが出来たものだった。

ただ、そのまますんなり行かないのが川崎相手で、最初の失点なんかは智の対応は確かに悪かったんだけども、彼の横に矢島がいて、後ろから山瀬のお兄ちゃんが走りこんでいる中では、智は2人ケアしなければ行けなかったのか、という気はしますね。3点目もヤットと武井の対応が軽くてそこからお兄ちゃんにミドル打たれたんだけども、明神が居れば防げたかな・・・

ただ、結果的にはフタと明神の温存が後半になって効いた。こちらから見てもあり得ないようなPKの判定で追いつき(ヤットがラフィーニャに蹴りたいか?とポル語で訊いたらしいが)、しかも実藤が退場になる数的優位の状況が到来したけども、個人的には当初それが逆に嫌な予感がした。それによって却って川崎の守備意識が高まり、それまでこちらが突いていた両サイドの裏のスペースがなくなってしまうんじゃないかと思った。まあ、それを見て裏にスペースが無い中ではショーキやスンヨンを引っ張らずに、2枚替えで明神とフタを投入し、川崎のカウンターを高いラインで封じ込めて(唯一失点の匂いがしたケンゴのFKについては、僕と隣にいたDO君による花道ばりの念が届いてか枠を外してくれましたw)、去年の万博の川崎戦の再来ともいうべき明神のミドルがDFに当たってコースが変わってゴールイン。これで前がかりなってきた川崎の裏を狙えるようになってカウンターでチャンスを作り、ラフィーニャがハットを決めて爆勝。

正直数的優位が出来るまでは川崎の方がポゼッションで上回っていたのは前半のスタッツで判るんだけども、ああいうサッカーをやるには後ろのコマの能力がモロに出るかなという気はした。これは同じく攻撃時に2バックになるという意味ではセレッソを近くで見ているから判るんだけども、ああいうやり方って1対1で負けない茂庭と神セーブ連発出来るジンヒョンが止めるという前提なんよね・・・川崎見ていると相澤はセレッソにレンタルで出されていた時に長居で時々見ていたけども、彼の働きが充分でなかったからセレッソはGKを探していてそこにジンヒョンを発掘出来たということが全てじゃないですかね。井川と菊池というのも対人系という点では見劣りするかもしれないけども、ビルドアップとかラインコントロールとかの役割というのが求められているのかな・・・まあでも、今の川崎の不調というのは実藤が入っているところに小宮山が、そしてカウンターにさらされた時のスペースをケア出来る稲本が戻れば充分持ち直せると思うんですがね。

だからこそフロサポの皆さん、「攻撃的」なスタイルを貫く相馬監督のスタイルをサポートしてあげて下さい。