大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

乾はボーフムでどれだけやれるのか?~長居へ行って考えたこと

2011-08-01 00:23:30 | サッカー全般
乾のセレッソでのラストマッチとなった試合はよくお客さん入った。アウエーとの隔離措置の為にSB席の待機列で半端ないくらいの人たちが並ぶ並ぶ。乾が先制ゴールを挙げたところまではセレッソにとっては理想的なシナリオではあったけども、同点ゴールになってからは一変したかな。それまで鹿島はボールを廻せていてもそんなにいいとは思えなかったけども、やはりこの試合何とかしようという気持ちはビシビシ伝わって来たのが田代の同点ゴールだったかな。確かにジンヒョン君のミスではあったんだけども、調子が悪いなら悪いなりにでも何とかしようというのがある意味鹿島らしいと言えるかもしれない。

それはリードしてからの織部の采配にも現れていて、青木を投入して前半乾にやられたような形を修正してバイタルをきっちりと埋め、8人でブロックを作る形でセレッソになかなか決定的な形を作らせないし、逆サイドへのセレッソのサイドチェンジやスルーパスもきっちり入れさせない形でゲームを殺しにかかって来た。まあ、セレッソが追いつくとしたらボギョンがイバに引っ張られて得たPKをきちんと決めていればぐらいしかなかったか。

PKのキッカーについては、倒された選手が蹴るというのがベンチの判断だとしたらそれは尊重されるべきかもしれない。まあ、個人的には、バスケのフリースローじゃあるまいし、その考えはどうなんだろうと思うわけですよね。ペナルティについては、反則の抑止効果というのをもたせる意味があるんだから、決める確率の高い選手に蹴らせればいいと思うんですよ。もしかして、PKによる得点が選手の給料のインセンティブとしてみなされるので、PKを特定の選手に集中させるのはまずいのかねえ・・・

そう考えると、何が何でも乾に蹴らせないと行けないということはないんだけども、最初に乾コールが起こり、誰もが乾が蹴るだろうという雰囲気でなら、乾に蹴らせても良かったし、仮に失敗しても乾が失敗したのならばまだ納得が行ったのかもしれない。結局その失敗の空気を引きずってしまったような感じを受けてしまった。

その乾なんだけども、ボーフムで成功するかどうかは、彼がプレーの幅を広げられるかに掛かっているかもしれない。これはセレッソの3シャドーの特殊性を考えてのことではある。セレッソでは両サイドバックがサイドで高い位置を張り、両サイドで相手を広げにかかる。真ん中はその広がったところのギャップをついていく為、サイドに開いて張るということはあまりない。こうやってシャドーがDFのギャップをつき両サイドは大きく開いて張っているからこそ、逆サイドに大きく展開出来たりもするし、磐田戦での1点目の丸橋のようなゴールが生まれたりもするんだけども(詳しくは別の機会に譲るが、そのゴールを全く偶然の一言で片付けた中国の実況解説者は何を見ていたんだろう?)。

ボーフムって情報を集めていくと基本的には4-4-2でテセは2トップの一角としてプレーしているらしい。となると、サイドハーフとしてサイドの上下動の運動やサイドでボールを収める技術やフィジカルが求められる。このあたりがドルトムントでトップ下としてある程度自由の裁量が与えられている香川と異なるところではあるかもしれないし、サイドでスペースがあればある程度仕事が出来る適性を備えた宇佐美ともまた違うところかもしれない。

まあ、でも彼が自分で望んだ海外移籍なわけで、セレッソのシャドーという特殊なポジション以外のところでもやれるんだ、ということを証明出来るように頑張って貰いたい。厳しい言い方かもしれないが、本当にいい選手ならどんな戦術やフォーメーションでも自分の居場所を見つけられるはずだから。