大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

前線での守備要員としてのスンヨン

2011-08-03 06:53:59 | ガンバ大阪
長居でのダービーに勝つ為に何をすべきかというのをセレッソとガンバの双方の戦いぶりを見比べながら見ていくと、こちらにとって必要なのはマルチネスをどうマークするかが大事になってくる(勿論それだけで完璧に抑えられるわけではないし、そうなるとマルチネスもポジションを下げてビルドアップして空いた中盤のスペースに入れてくるわけだが)。その意味では韓流2トップの守備意識というのが大事になって来るんじゃないかという視点で鹿島戦と磐田戦の録画を見なおして行ったんだけども、そこで目を引いたのはスンヨンの献身的な守備。前線での守備要員としてカントクがスンヨンを使っているという風に考えたら、彼のスタメン起用はうなずけるんだけどもね。鹿島戦での先制ゴールはスンヨンがチェイシングで奪って武井につなげているし、磐田戦では磐田のボランチに入るパスコースを切っていることで中盤でのパスカットを可能にしていた。

勿論これはショーキが全くダメというわけではないし、ショーキだって彼なりに守備意識が高まっていることは認めるんだけども、ショーキにないものとして、高さや球際の強さをスンヨンが持ち合わせて居り、かつグノとは長年一緒にやっていて前線での連携がいいというところから(つまり今一番調子のいいグノを活かそうという発想から来ている)、スンヨンの今2トップの中での優先順位が高まっているとも言えるのかもしれない。勿論2トップの一角としてみるには、フィニッシュの精度だとかポストプレーとかいう点においては物足りなくなるんだけども、それは別に彼に求めなくてもいいし、元々ガンバにはアタッカーが揃っているということを考えると、スンヨンは前線での守備要員という捨て駒になれているのかもしれない。スンヨンで行けるところまで行って相手のDFラインを疲弊させておいてからラフィーニャで仕上げるという形が上手くハマっている。

他のチームにおいてだと、FWにはもっとわかりやすく決定力そのものを求められるんだけども、ガンバだからこそ守備要員という捨て駒になれるということなんだろう。まあ、その視点で見れば、90分持たなくてもいいから行けるところまででいいから前でゴリゴリやってくれという風にカントクに言われてピッチで送り出されているんじゃないかって思えるわけですね。

で、そのスンヨンが先発した2試合は共に失点1という結果なんですね・・・これ何の因果関係なんだろう?

という風に書いてしまうと、ナンダカンダ言いながら実はみんな彼に対してあれこれ言うのも、本当はすごく期待しているからじゃあないかって思うんですがどうでしょう?