大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

2010南非世界杯小組賽第一輪 日本 1-0 喀麦隆

2010-06-15 07:40:16 | サッカー全般
サッカーにおいて自チームの状態が悪くても相手がそれ以上に悪ければ勝つことがあるということは当ブログで最近書いていたことだが、正にそれが現実のものとなった。個の能力という点ではあちらが上だし、現に後半江藤がマークについていたヤットや阿部らを降りきって抜いてみせたドリブルは圧巻だったけども、彼らの攻撃自体がチームとして組織化されていなかったし、決勝ゴールの場面でも本田が右サイドで受けてからゴール前に並んだ時にきちんとマークの受け渡しが出来ずに最後あそこで本田をフリーにさせてしまったところをみると、攻守においてチームとして機能していなかったように思える。まあ、それを生み出したのは、本田のフリーランニングとそれに呼応して左サイドからポジションチェンジして囮になった大久保の飛び出しなんだが。ヤットからの展開に松井のクロスもお見事でした。

それでも後半70分以降に日本の運動量が落ちてきた後にカメルーンの猛攻に、ヒヤリとした場面があったものの、闘莉王や中澤を中心としたブロック守備は最後まで破綻することがなかった。また、この試合の主審の笛に対しても上手く対応してボンバーなんか後半接触がないにも関わらず大げさに倒れてファウルをもらってたりしてたからね。

勝因を挙げるならばソングが試合に出なかったことから伺えるカメルーン内部の問題(別に怪我だったという話は聞かないし)はあったにしても、この試合の為に敢えて今までやってきたことを捨ててまで、低いラインからのブロック守備に立て直した岡田監督の決断力だろう。確かにハイプレスというものにボンバーと闘莉王で形成されるCBのラインの押上が乏しかったけども、この二人の跳ね返し力から逆算すれば、今の方が守備においては理にかなっているとも言えるわけですね。改めて、86年メキシコ大会のアルゼンチンサポーターじゃないけども、「ぺルドン岡田、グラシアス」の言葉を贈りたいと思います。

これで一応一次リーグ突破ラインである、1勝1敗1分への可能性が一応見えてきた。となると、次に岡田監督が考えてそうなのは、オランダに負けるにしても最小失点で終わることであり、デンマークには引き分けることかな・・・つまりここでは臆病であることの勇気が求められるんだけども、果たしてそれが上手く行くかどうか。それは次の低地でのオランダ戦でどれだけ守備が破綻せず持ちこたえられるかに掛かっている。

ここでようやく皆さん岡田監督が言っていた「ベスト4」という言葉の本当の意味がわかりかけて来たんじゃないかと思う。現実的にはベスト16ではあると思うんだけども、それを達成する為に敢えて一段高い目標を設定してレベルアップを図るというものではあったはずなんだけども・・・まあ、今となっては言葉が一人歩きしてしまった感が強いけども、その責任はその言葉をいろんな形で流通させてしまったメディアというよりも、むしろ発信源となった当のご本人にあるものなんだけどもね。