大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

パラグアイ戦を前に~決定力向上という僥倖が続くのか?

2010-06-29 07:37:55 | サッカー全般
今大会に入る直前に岡田監督の大英断が功を奏してここまで勝ち上がって来たのが我らが日本代表ではあるんだけども、振り返ってみると大枠の部分は監督が決めたけども、ディテールの修正というのは選手らの判断に由る所が大きいかな、という気はしてきている。

象徴的だったのはデンマーク戦でのトマソンへのマークの受け渡しで、岡田監督は試合は2ボランチでスタートさせたのは、決してトマソンをスカウティングしていたわけではなくって、2ボランチでやれると踏んでいたからだろうけども、途中から阿部ちゃんが付くようになったというのは、ヤットや監督のコメント読む限りでは、選手からの提案があり、それを監督が承諾して変えたという経緯で戦術変更に至ったと読めるわけですね(まあ、それを監督は記者会見の場で、「指示した」と言っていたようですが・・・)。これは2002年のロシア戦で宮本らが自分たちの判断で敢えてラインを上げなかったというのによく似ているが、違いはあの時はずーっとトルシエはラインを上げろと言っていたけども、ツネは聞いてるふりしかしなかったということですな。今回は監督が事後承諾という形をとったというものであるわけです。

そう考えると、大会前と比べて選手たちは皮肉なことに、岡田監督の采配能力の低さ故に自分たちがやらないといけないということで、自立したということが言えるんだけどもね。実際オランダ戦を見る限りでも劣勢になった時に挽回する交代カードの切り方はあまり上手くはないイメージがするし、競走馬に例えれば先行逃げきり型かな、という気はする。

ただ、こうした戦い方が可能だったのは、ひとえに大会期間中だけは物凄く決定力が上がったということなんですね。カメルーン戦には本当にワンチャンスだけだったし、デンマーク戦はFK2本も決まる(しかもヤットのFKではデンマークは右隅に壁を作っていなかった)という僥倖に恵まれたからこそ、こうした戦い方が可能になったということを忘れてはならない。

だからまあ、上手く言ったからこそなぜ上手く行ったのか、それを可能にしたのは何かというのをしっかり詰めておかないと行けないし、そこで岡田監督の手腕がどれほど影響したのかというのを見極める必要があるとは思う。

というのも、フランスはそこら辺の見極めをせずにドメネクをここまで引っ張ったのは、ひとえに彼の政治力云々というよりも、なまじっか06年のW杯で決勝まで行ってしまったという成功体験が忘れれられなかったということが最大の理由であろう。それが今回の失敗につながっていたのだけども。そもそもドメネクなんて06年の予選でも敗退の危機に追い込まれた時にジダンの代表復帰で救われたということを分析出来ていればこうはならなかったに違いない。まあ、もっとも98年以来、フランスはジダンが居る居ないで全く別のチームになるのだが、あれぐらいの選手になるとそういう影響が出てしまうのは仕方なかったか・・・

そう考えると、これだけの成績を挙げたんだから何の検証もなしに岡田監督の続投を言い出すのは、愚の骨頂だとは思うんだけども、そこは岡田さんはバカじゃないから続けないだろうなあ・・・というよりも、進退伺いを出したというのもサポートしてくれない協会に対する当て付けだったとも取れるから、協会は形の上では引き止めても本人は続けないだろうね。実は犬飼さんって、惨敗を想定してその後に自分のやりたいカラーを打ち出せると考えていたから、一言「やれ」と言ったのかもしれないんだからこの人も本当のお人が悪いw

まあ、今晩のパラグアイ戦もパブリックビューイング行きます。不用意な形で失点とかやると、韓国戦のウルグアイみたいに、相手の猛攻をノラリクラリかわすやり方に長けてくるから、きちんと守って、セットプレーに賭ける、もしくはPKまで縺れ込んで川島が当たっているのに賭けるしかないかな。まあ、PKになるとなぜか闘莉王が蹴らせろとしゃしゃり出て、ホームランかっ飛ばしてしまうのが一番気がかりですがw