大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽第20輪 大阪鋼巴 3-1 大宮松鼠

2012-08-05 16:54:01 | ガンバ大阪
勝った相手が大宮だった、というのを差し引いても久しぶりに勝利の余韻に浸りながらのブログ更新です。こういう書き方をしたのも、監督替わってからの大宮のスタイルというものには割とガンバにはやりやすかったという側面もあったからですわ。

ここ2試合彼らの試合を偵察していたけども、前からプレスに行かずにボランチのところに入ってからプレスを開始する。相手のポゼッション時にはブロックを敷いて、カウンター時にはトップ下のカルリーニョスのフィードに頼って少ない手数で点を取るというものだけども、裏返せば、カウンターをケアしていれば失点の圧力ってあまり感じなくなる。

もっとも、その分こっちもなかなか相手を崩せないイライラは募ることはあるが、それでもコンちゃんの寄せが甘くて長谷川のミドルにやられた後も、焦らずに行けばどこかでチャンスは出てくると思っていた。それにああいうスタイルってゾーンはきっちり敷いてくるけども、人に対しては強くいけないウィークポイントはあるんで、フタや秋がゾーンの間でボールを受けながら崩して行く所を見ていれば、どこかで何とかなるかもしれないとは思っていた。追いつけたのがPKではあったんだけども、追いついてからすぐ直後に逆転した場面なんかは、それまでパウとレアンとでスペースを分け合っていたような形だったのだ、佐藤が入ってレアンと縦に並ぶような関係をとれたことで、レアンが前で使えるスペースができてきたのが大きい。まあ、佐藤を頭から使うと後半ガス欠しやすいことを考えると、前半はパウでかき回しておくという今回の起用法もありかとは思いますがね。

そして正信にしては珍しくフタを90分引っ張り続けた。まあ、加地さんが入ったことで右サイドでフタが攻撃に絡めるようになって後半消える場面が減ったというところが大きいのだけども、フタが2得点を演出する縦パスを出し、逆転ゴールによってついにレアンとのホットラインを開通させたのは大きいし、今後の選手起用では二人の共存が必要だということを正信は解っているもの・・・と思いたいですなw

まあ、なんだかんだ言って殴られたら殴り返すっていうガンバのスタイルで勝つことが出来たっていうのがサポとしては嬉しいですね。そう考えると実は残留仕様なサッカーって言われるけども、残留するためのスタイルっていうのは各チームの内情によって異なるんじゃないかって思うわけです。

以前からよく言われていた、「残留仕様なサッカー」というのは大体大宮の三浦ピム路線ーフラットな4-4-2に、4CBを並べて8枚でブロックを作り、前線には電柱を置いて放り込むーがその典型だとされていた。ただ、三浦氏がその後神戸や甲府で挫折したようにそうしたやり方というのも研究されつくして来て、むしろブロックの間に入られたりすると、人よりもゾーンで守っている分、人に対して当たれない甘さというのも露呈しているように見受けられる(余談になるが、韓国の選手らが英国で成功しやすいのは、元々英国で取られている、広くゾーンで守るスタイルにおいて割と彼らの能力が発揮出来るスペースでボールが受けやすいからで、そこら辺の適性は日本人よりはある)。

今のベルデニック監督も恐らくは大宮の伝統路線の回帰という意図があるのだろう。それは今回出場していなかった大型FW待ちということなのかもしれない。もっとも、あの中で正確なロングフィード出せるのがカルリーニョスだけなんだが、今回途中で下がったのには何か理由があったのだろうか?今のウチが人のこと言えた状態ではないんだけども、彼らの今後の成績とか進むベクトルというものが、「残留仕様なサッカー」とはなんぞや、という議論にも左右されてくるかもしれない。

まあ、ウチはウチなりのやり方で突き進むしかないな、と思っているわけですがね。

あと、ウチの補強についても触れておきましょう。

今までフロントが進めている補強というものに何かしらの方向性を見出すとしたら、「ガンバが持つスタイル」を継続する為の人材集めというところだろうか?それは即ち、バルサと同様に下部組織出身者で固めて、プレーの共通認識を高める、というところか。家長の復帰というのはそこが補強ポイントか、という?はあるにしても、ガンバのサッカーやる上でのぼーる廻しとかキープとかに関してなら判らないではない。ただ、そのベクトルで行くんしても、チンはそれに乗りきれなかったのか、うーん。

とすると、そこで問題になるのはDFラインからのビルドアップ。コンちゃんが悪いとは言わないけども代表の時と違ってヤットが降りてこない分だけガンバではセンターバックのビルドアップ能力がより一層クローズアップされてくる。とすると、彼の現状に満足出来ないからこそ、足元が上手いと言われている岩下に目をつけたということなのかもしれない。とすると、実はコンちゃんをボランチとして使いたいということなのか?まあ、そこはコンちゃん自身どう考えるかですな。本人としては代表でのキャリアを考えるセンターバックで続けたいんだろうけどもね。

ただ、岩下を起用するとなると、過去のやらかしっぷりが気になるんだけどもね。清水では433のシステムの関係上、どうしてもアンカーの村松の脇を狙われやすく、そこでセンターバックへの負担が大きかったように思える。岩下が代表に選出された時は清水は4-4-2でやっていなかったっけ?これは同じ清水に移籍した和道にも言えることだけども、元々対人系で跳ね返しに強いとは言えない分、味方に強力なフィルター役(清水では伊東テルで、ガンバでは明神)が居てこそ弱点が補えるということが言えたかもしれない。

昨日の名古屋戦で和道は神戸サポの間では叩かれたんだけども、神戸の場合フィルター役が不在っていう悩みがあったからこそ、後ろには足元に目を瞑りながらも、北本河本がファーストチョイスだったんじゃないかって思うわけです。

岩下はまだ正式発表にはなっていないものの、両クラブの間で既に合意されている、ということだから敢えて書いてみました。今のところ一応ガンバのスタイルというのを活かすというベクトルでの補強だというのは判るにしても、彼の弱点を隠せるボランチというのもまたカギになるかな、とは思いますね。そう考えると、誰かさんも決して現役代表という肩書きに安穏とはしていられないんだけども。

ところで、韓国人はどうなるのって?加地さんのバックアップはもう国外から頼るしかない、というのが一つと、あとは当たり外れは別にして韓国とのパイプ作りっていうところですかね?その為には途中でハズレが出ても、関係維持の為には誰かを取っておきたい、というか。