大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

2012J聯賽首輪 得了開門黒 大阪鋼巴 2-3 神戸勝利船

2012-03-11 08:32:03 | ガンバ大阪
前回のポハン戦の後に、今年の民国さんは去年と違ってネガるようになった、とあちらこちらで言われましてね。いやいや、自分にだって皆さんと同じようにネガりたくなる気持ちというのはありますよw

ただ、それをブログという場で発表するとなると、本人は毒を吐き出してるつもりでも、読まされる方の立場になってみると、またまたブログ読んで重いものを引き受けさせられるわけですからね。やはりどんな苦しい時でも視点を少しズラしてでも前向きなことを書いた方がいいのか、という気もする。ネガろうと思えばナンボでもネガれるけども、やはり読者の皆さんが弊ブログには、あくまでも進軍ラッパを吹き鳴らす事を求めているのかな、という認識を新たにしました。もっとも、そういうスタイルが好きだという人ほど実は目の前の試合を見せられるとネガり放題じゃないかって言う人がいるかもしれないけど、だから自分のブログには違うものを求めるのかもしれないですあg・・・

ということで今回は多少は頑張らせて頂きます。問題は認識しつつも、絶望の果てに希望の光が見えたということを。

結果に関しては大体想定内。ただ、ポハンの時に比べたら神戸とはまだ試合にはなったと言えるのは、やり方は少しずつ変えていたからであって、昨年までと完全に同じとまでは行かないまでも、それに近い形に戻しつつあるように見えた。

例えば、ビルドアップの時には完全な2バックではなくて、一方が上がれば他方が下がるという釣瓶方式のやり方に戻した。この辺は、もしポハン戦と今日の試合とを録画で残しておられる方がおられたら、両者を見比べて見ればお判り頂けるかとは思う。あと、中盤を厚くする形で1トップ気味にしたのも関係しているだろうが、結果的に選手間の距離を近くする昨季までの形に戻しつつある。

まあ、まだ藤春なんかがビルドアップには絡めては居ないけれども、流石に呂比須がやろうとした理想型では無理だと言うことが皆解っていたんだろうな。今回は藤春が上がりすぎて裏を取られるのを減らし、また守備時において、明神やフタ、それにパウリーニョが戻る形にした。セットプレーでやられたのは誤算やったけども、ある程度は持ち直しただろう。ただまあ、鳥栖戦ではしばし試みてたサイドチェンジが減っていたというのはあるけどもね。

では、そうした形に修正を試みたのは、首脳陣というよりは選手の側からの声じゃないかという気がするんだけども。

ブラジル人監督の場合は欧州の監督ほど約束事やポジションには厳格ではない分、ピッチ上での選手の裁量をある程度認めてくれるのが、数少ない利点のうちの一つかもしれない。ポハン相手にも開始10分もたてばヤットと武井がポジションを入れ替わってしまったが、これは多分現場にいる選手らの判断かもしれない。これが、選手らの考えで修正しているのではないかという仮説を支える傍証の一つだと考えるのだが。あと、ポハン戦の前には映像を見なかったものの、神戸とのリーグ開幕の前には映像を見て準備したということも傍証の一つだろう。

ただ、それでもベンチにしか出来ない事があるわけで、その一つがスタメンを決める事だろうが、登録上では2トップでも実質的なラフィーの1トップ(フタがトップ下でパウリーニョが左サイドに廻るのが)という形にし、フタをトップ下にしたのだけども、これで行くなら佐藤の1トップにした方がまだポストとしては機能するように思えるけどもね。ブラジル人監督ならどうしてもブラジル人優先起用するのならば、戦い方を修正したとしても、起用方で足を引っ張りそうなんやけどもね。あと、センターバックについてはコンちゃんとソータという並びでは二人共前にチャレンジしたがる方ではあるのが気になる。ソータがここまで生き残っているのは高さなんだろうけども、高さを犠牲にするならば、大輝とコンちゃんをくませてコンちゃんにチャレンジをさせるとかいうのもありかもしれないが。

この試合の後半で言えば、去年の路線に回帰するというのならば、替えるんならばフタよりは勇人の方ではなかったかな、という気はする(前半勇人はいい飛び出しを見ていたけども後半は持ち味が出しきれてなかったのを見ると)。元々呂比須コーチがやりたいサイドを広くするサッカーを指向する上でのキーマンではあったけども、あまりゲームに余り入り込めておらず、彼がボールを持つ機会が徐々に減っているのが気になる。

それにビハインドを背負ってからの戦術でも3トップにして、明神の1ボランチにするやり方なんだが、相手のセットプレーで前に3枚残すやり方もそうだが(まあ、相手も後ろに4枚残すやり方を取っているから数的には不利ではないけど、そこで競り負けるのはよくないな)、中盤を厚くする形の方がうまく行くというこのチームの特徴を首脳陣が掴んでないとも言える。あれだと、前線の選手らが前に張るだけで間での繋ぎが落ちるわけやし。

まあ、当初は去年の浦和の二の舞になるかもしれないというような不安が何処かで頭をよぎったが、浦和との決定的な違いは、上からマネジメントで抑えつけられることがないということだろう。浦和の場合はホームの福岡相手に選手らが自分らで考えてポジションチェンジするサッカーで勝ったのに、その後傍から見ていてもペトロの側からの揺戻しが起こったのではないか、という風に勘ぐってしまうくらい、元の木阿弥に戻っていた。

これに対してガンバの場合は選手起用においてはまだ足かせがあるけれども、選手らの意向をある程度聞いてくれるというブラジル流がいい方向で働いてくれたら、というのはある。いや、より正確に言うならば、ジーコジャパンの時と同様に、監督任せにしていてはいけないということだ。実際、今朝の日刊スポーツで益子記者の記事によると、ある程度のシステムについては言われても監督の側から具体的な戦術の指示がないという匿名の選手のコメントを載せていた。

つまり、監督に修正を期待してもしょうがない、というところから出発しなければいけないのがブラジル流ということですわ。お隣でもクルピなんかは具体的な指示というのを出さず、その代わり制約を設けずに放し飼いにしていたというのが実情だったらしく、その結果でもって、世間一般では名将、という評価になっているわけなんだが、実情を知っている人たちからすれば?なものなんだろうけども(実際そのように言うセレサポを筆者は何人も知っている)。

その意味ではガンバだって多分誰かさんは自分が連れてきた手前、表面上首切りなんかはしない(その代わり内部で実権を実好あたりにシフトするようなことはやるかもしれないが)以上、ブラジル流というのがこういうもんだということを理解して、選手らがアクションを起こさないとダメだということです。