大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

選手の契約って実にヤヤコシイ、という話

2010-12-26 22:40:42 | サッカー全般
ちょっと頭の中がゴッチャになりそうな話、というのが大分絡みの移籍の話だろう。高松の年俸が推定4千万円なんで、年俸の一部を東京に負担して貰う前提で期限付き移籍になるだとか、フェルの年俸の大半を大分が今年は負担していたけども、大分との契約が終了したからかもしれないが、仙台が来季とても4千万も払うのは無理ということでバンザイしてしまったとかいう話が出てきて、オイオイ大分は何をやっていたのかと思ってしまった。

ただ、個人的にはあまり驚かないんですよ。高松が残ったのは表向きはチーム愛とかいう美しい名前のもとに減俸を飲んだとか、フェルが仙台に移籍した時に年俸が1500万だったとか言うけども、実際問題サッカー選手は前年の所得をベースに税金がかかる個人事業主なのである。そういう厳然たる事実の前にはチーム愛だとか何だとかいうものは二の次になってしまうわけ。降格したチームが主力選手を引き止めるのが難しいのは早い話こうした事情によるわけである。その意味では、東京って主力選手をこれだけ残して、しかもまだ補強しようとするとなるとクラブ財政のことは大丈夫なのか、と心配するのは大きなお世話なんでしょうね・・・

話を戻すと、多分降格時において選手をなるべく高く売ろうと思って、契約が切れる選手に対して契約更新の話を持ちかけておいて、よそからオファーが届いたら売ろうとしていたのかもしれない。高松にしても、フェルにしても、或いはホベルトに対しても(大分は彼と「仮契約」を結んだと言われていた)そうした形で何かしら契約があったとしても不思議ではないか・・・

まあ、フェルについては、今まで自分が見聞していた事実関係においては、

1.バスコ・ダ・ガマから大分へ「期限付き移籍」で加入した
2.09年シーズン終了後大分を退団
3.バスコ・ダ・ガマから仙台へ「完全移籍」で加入

というものだと思っていた。まあ、バスコ・ダ・ガマにしてみれば三十路の選手を自分のところにおいておいても仕方ないから日本へ売ろうとしていたんだけども、ただ仙台での彼の年俸が推定1500万円程度なら、随分条件を下げて契約していたんだと思っていたんだけどもね。それでも、フェルがこんなに条件下げてまで契約するかあ、とどこか引っかかっていたから今回の報道を読んでやっぱりね、と妙に納得してしまったわけです。

今回の報知のフェル仙台退団に関する情報が正しい、と仮定するならば大分にとっては高く売れると思っていた選手を自分たちが年俸負担した上で放出というのはやはり痛かったに違いない。でも、フェルって球離れの悪さ故にJ1のクラブの中での評価は高くないわけで、そうでなかったら、ガンバ、清水、京都が彼を放出するわけがないでしょう。だから大分に来てくれたわけですがね(もっとも最近は昔ほど自分でゴリゴリ行かずに、少し周りを使うことを覚えたのかな、という気もするが)。

それにしても選手の契約って本当に複雑なもので、その契約内容がどうなっているのかについては、実際に契約を取り交わした、クラブ、選手、代理人にしか判らないところが多い。だから、我々は結局のところ報道の内容からしか伺い知ることが出来ない。ただ、その契約というものには契約を結んだ者同士の間にはそれなりの思惑というものがあって、そのままだとお互いのエゴがむき出しになってしまうので、時にはオブラートに包みこみ、時には実際のとは全く違う内容の情報が報道機関を通じて我々のもとに伝わったりするということがある。それがこの世界の実態だということで、今回の大分の件って言うのは氷山の一角なのかもしれない。その意味では、前から言うように報道記事の行間を読む訓練が必要だということだろう。

ところで、高松を受け入れる側にあたる東京っていったいどういうチームを目指しているのだろうか?ホベルトにしても高松にしても、同じJ2から選手を引きぬいているが、これって05年の京都と同様に対戦相手の弱体化を狙っているんだろうか?それともACLに出た場合のことを考えているってか?!確かに規約上は、2部のクラブだからダメだとは書いていないことは以前のエントリで指摘した。だからと言って本当に出たりしたらどーすんだろう、とJFAの内部では思われているだろうなw まあ、ヴェルディの場合には出場権を剥奪してJの2位クラブを出そうとしていたJリーグに対してブッチーが後ろ盾(というか自分のメンツと既得権死守のためか)となってくれたけども、今回もしそうなったらJFAは渋々エントリーの手続きを行うんだろうw まあ、個人的には決勝で戦う相手はルーカスがプレーしていた東京がいいなとは思っているんだけども、やっぱりこっちとしては彼に花道を飾らせてあげたいしねw

まあ、東京ってその場所柄からして、全国から選手を集め易く、この辺ガンバとか清水とかからしたら羨ましい限りなんだけども、その一方でサッカーを足し算としてしか見ていないようにも見受けられるんですがね。つまり、選手が入ってくることによってどんな変化をもたらすかということについてあまり考えていないように思える。誰それと誰それを組み合わせるとこんなサッカーになるとか、別の誰それとのコンビネーションだったら合わないかもしれない、というような適性の見極めがあまり上手くいっていないような印象を受けるわけです。この点選手が每年抜けても共通のサッカーのベースがあると思われる新潟とは大きく異なるところかもしれないんだけども。もし違うというのであれば、本来梶山が海外挑戦する時の穴埋めとしてどうしてホベルトなんかを獲りに行くというのがそもそもズレているように思えるのだけれども。

これはかつて「大型補強」と称して適性を無視した補強を行ったクラブ(今もそうなんだが)のサポが、同じ過ちを繰り返さないようの忠告です。

天皇杯4分之一賽 大阪鋼巴2-1浦和紅寶石

2010-12-26 00:56:36 | ガンバ大阪
シーズン終盤からの負けないモードでしっかりとした守備から入っていくスタイルであれば、そうそう失点はしないだろうから、先行されなければ何とかなるとは思っていた。自分の中では、実は藤ヶ谷は今季でも一番安定していたんじゃないかって思うわけです。目立ったビッグセーブといえば延長後半アディショナルタイムでの田中達也のシュートを枠外に弾きだしたというくらいで、後はシュートを正面でキャッチすることが多かったけども、それは言い換えればDFとの連携のもとで守れているということの証明だとも言える。だからまあ、前半は下平のサイドのところで起点を作られたけども後半は武井を下げるまでは守備は安心して観ていられた。あ、決勝ゴールは下平の正確なサイドチェンジが起点になったことは忘れてはいけない。

ただ、この負けないモードによって攻撃での迫力がいささか落ちてしまうというのが仕方のないところではある。武井を下げて宇佐美を入れてダイヤモンド型にして得点はできたけども、その分サイドが薄くなって宇賀神にヤラれたのは致し方ないところか。

それでも武井がサイドのポジションを埋めることでミチが高い位置をとることができたし、ハッシーもシュートの精度以外は本当にいいんだけどもね・・・

あと、今の陣容ならば、ルーカスは下がらずに純粋にFWとして輝かせることが出来るんだなとは思った。ポストプレーヤーとしてのルーカスは本当に秀逸。この人と再契約した方がいいんじゃないかと思うくらいですねw まあ、シーズン全体の稼働率というのをクラブは考えていたんだろうとは思うし、本人もそれならブラジルへ帰ろうという形で円満な退団となったのがせめてもの救いですかね。今のやり方だと本人には守備の負担をあまり掛けない形になるので、純粋にFWとしての才能をいかんなく発揮出来るようになっている。天皇杯に来てようやく理想型であるルーカスのチームになったなという感じがする。だからこそ、この人が守備に負われてスライディングまでさせたくはなかったんだけどもそれが悔やまれる。ダウン提示で再契約出来なかったのかな、って思うんだけども弱化部にそれを求めることは無理か。

浦和はこれでフィンケ政権が終わりですか。2年前に彼が視察に来ていた試合も確か万博だったっけ。確かにこの試合でもチャンスは作れるしボールはそこそこ廻せているんだけども、フィニッシュに行く過程での怖さが少しなくなっている気はした。エジミウソンなんかをディスる人たちって自分が知る限りのレッズサポの中にもいるんだけども、ちょっと彼にはかつてのワシントンと同じことを求めるのは厳しいのかなという気はしている。結局1トップだと2センターバックで対応されてしまうっていう難しさがこの試合でも出ていただけに、もう少し彼の周りでの衛星として動き回れるようなFWが居たらという気はした。その役割を果たせるのが、田中達也だったとは思うけども、彼も同点ゴールの直前にヤットに足を払われてからその後消えてしまっていたのが誤算だったか・・・(ちなみにこのプレーで失点にプラスヤットはイエローもらって次節出場停止orz)なんか彼は土屋にやられてからの後遺症に悩まされているな。達也が万全でエジミウソンも2トップとして、CB一枚と勝負出来たのにと思うんだけども。セルヒオ君に至っては途中出場なのに足つってなかったっけ?

ただ、フィンケが残したものの中で、一つ挙げるとしたらタリーさんのCBコンバートではなかったか?この試合での彼のカバーリングとビルドアップは秀逸で、こちらからすれば一番イヤな存在であったことは認めざるを得ない。神戸が残留出来たのも最終戦でこの人の不在というのもあったかもしれないと想像してしまうくらい。永田を獲りに行くというのは、おそらく高さが欲しかったというのはあるんだろうけども、タリーさんのCBはあっていいと思う。まあ、先制点の場面は彼のハンドからだったというのは、良くも悪くも彼の存在感が浦和の中で上がっている証左なのかもしれないが・・・

ガンバはこれで準決勝進出。次はエコパなんだけども、毎年準決勝の日は仕事納めで行くことは出来ない。ま、その方がいい結果が転がり込んで来るというのは過去の経験則で知っているんでw 決勝に備えておきたいと思います。今のやり方が継続できていれば何とかなるっしょ。