大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

代表選手の報酬アップには賛成だが、選手会が選手のものではない、と感じる

2010-12-23 09:39:10 | サッカー全般
日本プロサッカー選手会、カネの流れに疑問の声(夕刊フジ) - goo ニュース

この記事はどちらかと言えば選手会のあり方を批判していることで代表の報酬問題について暗に批判を加えているものかもしれない。

しかし、基本的に代表選手への報酬問題に関しては自分は選手会を支持したいと考えている。その意味では、自分にしては珍しく今回の件については杉山茂樹氏の意見には賛成するんだけども(まあ、氏の文章が普段欧州サッカーのロジックでしか日本のサッカーを批判しているという単細胞にはウンザリだが)。ただ、それは選手たちのことを考えてということもあるけども、もう一つは日本代表の試合によって潤っていると言われているサッカー協会の収益の分配があまりにも不透明すぎることへの批判も含めている。サッカー協会って社団法人なのになんであんなに儲かるんだろうと思っているんだけども、収入源である代表の試合を安い報酬でこき使っているとしたら選手たちだけでなく、代表選手を送り出すクラブにしてもたまったものではないだろう。

ただ、今回ストも辞さずという強硬姿勢というのが、本当に選手会の総意なのかと言えば疑問符がつく。何か選手会の上層部において、陰で糸を引く人物というかグループというのが存在しているんじゃないかという匂いがついてくる。一部の選手たちが自分たちの都合に応じて主張しているという風にしか見えない。確かに代表選手の報酬アップも必要なことではあるけども、その他にも選手らの福利厚生や、怪我したときの補償、あるいは引退後の年金制度の確立など、他にもやるべきことが山積しているのではないか?なんか一部の代理人がクライアントの大物選手をけしかけているような気がしてならない。

それは国内の移籍金撤廃の時とよく似ているように思える。最近何かの読み物で湘南の真壁社長のインタビューを読んだのだけども、真壁社長は移籍金が撤廃されると聞いて、ベルマーレの選手会の方から、経営は大丈夫ですかと尋ねられたというエピソードを明かしていた。当然真壁社長は選手会がなぜそのようなことを尋ねるのか驚き、真意が判らないので、君たちが決めたことじゃないの?と逆に問い質したら、僕たちは末端なんで・・・という答えが返ってきたらしい。

この下りを読んで、移籍金撤廃の受益者である、

・選手会の中で発言力の強い一部の有力選手(移籍の障壁になるものを取り払い、移籍するしないは別にして契約交渉を有利に運びたい)

・その代理人(移籍によって新たな契約の手数料が入ってくる商売だけに当然必死です)

・移籍金なしで選手を買いたいと考えている一部のクラブ

が結託して廃止の流れに持っていったんじゃないか、という風に憶測してしまうんだけども。

つまり、選手会が移籍金廃止を主張しても、最終的はJ1・J2の合同実行委員会やJリーグ理事会の承認を得て正式に決定されるわけなんだけども、その場合は当然クラブ側からも廃止の声が出てこないといけない。となると、前々から移籍金なしで選手を獲得したいと考えていた一部のクラブが選手会側の要望という錦の御旗を立てて廃止に突き進んでいったというところか。ただ、J1とJ2の合同実行委員会というのは本来全クラブの代表が参加しているわけだから、本来移籍金存続を望む声の方が大きかったと思うわけなんだけども、やっぱり、実際は一部の有力クラブの言いなりなんだろうか?言いなりになることで何か営業的な見返りを得ているとか・・・