大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽第27輪 大阪鋼巴 2-1 京都不死鳥

2010-10-24 21:20:59 | ガンバ大阪
試合が終わって仲間内との飲み会を終えて帰宅してからちょうどKBSの録画を見直したけども(本並の解説ってあまり印象に残らないなあ・・・)、よく試合に勝てたというくらい苦しいものだった。まあ、立ち上がりから京都のプレッシングに苦しみ(特に武井のところが狙われていた)、そこからの速攻でペースを掴まれていた。京都にしてみれば後半少々バテるのを承知の上で立ち上がりから攻めこんで先制してからはリトリートして裏のスペースを消して守るというものだったかもしれない。そこで、藤ヶ谷のセーブ(といってもある程度コースを予測していただろうが)やミチの頑張りで凌ぎ、ニアとファーに蹴り分ける京都のCKにも対応して去年と同じ轍を踏むことはなかった。

こうして失点を許さず、後半に2枚替えでペースをつかもうとし、後半開始早々いきなりミチから宇佐美へのクロス。これは決めたかったけども、相手GK守田の反応が良かった。この試合でもその後ショーキとの1対1を防いでいたから本当に反応のいいキーパーで、しかも上背がある(191センチ)。とまあ、こう書くと、GKはまずタッパがないとイカンという誰かさんがこの話について来そうなんで、この辺にしておこうw

となると得点はどうやって取るかなと思案していたら、水本クンがやってくれました!
2点とも水本のパスミスが起点なんだけども、これも作戦のうちだったんじゃないかという気がする。試合前のプレビューのエントリで水本にボールを持たせたいと書いていたのは、前節の清水戦から彼が持ったら清水が寄せてきてパスミスを誘発させる場面というのを見ていたからではあるんだけどもね。今までCBで使われていなかった増嶋が最近スタメンを張るのは、秋田的にはビルドアップが彼に求められている仕事であるからで、事実この試合でも増嶋は結構いいロングキックを蹴っていた。だから水本に持たせて彼に縦パスを出させるか、プレスをかけてミスを誘発させるかを狙っていたんだろうな・・・実際2点目なんて水本に対してショーキがキッチリとプレスに行っているわけだし。その意味では、2年前に一緒にプレーしていて水本の弱点をキッチリと把握して遂行した戦術が、この試合の2点に結びついたんじゃないかと言う気はする。

逆に言えば京都からすれば水本には無理なプレーをさせずにSBか増嶋に渡すプレーをセレクトさせていれば無難だったかもしれないが・・・でも京都のボランチの染谷や安藤ってどちらかと言えば潰し屋タイプであり、京都がボランチを経由したビルドアップってあまりやっていなかった(故に彼らが攻撃の目を摘んだらサイドへ展開するか、縦に早く攻めるかしかなかったんだろうが)。そこら辺遅攻でのビルドアップしようにもボランチへのコースが切られ、無理に彼らに入れてもその前に明神に潰されているというのが、水本の縦パスへの伏線だったかもしれないが・・・

ただ、ガンバも2点リードしたら、リトリートして4-4のブロックで固めたせいか、その後京都のボランチコンビの染谷や安藤をあまり見れなくなってしまったんよね・・・これはダービーで2点リードしてリトリート気味にすると却ってマルチネスをフリーにしてしまったのと似ているんだけども。だから1点返したゴールを決めたのがボランチの位置から上がった安藤だったというのが象徴的だった。ただ、その後相手のビルドアップの時にまたボランチのコースを切るようになってからは、相手の攻撃をディレイさせることが出来、無事試合をクローズすることが出来た。まあ、京都がいくらスタミナ切れとはいえ、ディエゴやヤナギを途中で引っ込めたのは理解出来なかったんだけども・・・

京都もこういうサッカーがもっと早くから出来ていれば順位がここまで低迷することはなかったと思うんだけども、フィジカルのレベルをここまで上げるまでに時間が掛かったということだろうか?でも、監督が初めてという秋田よりももう少し経験のある監督ならもっと早く立て直せたかもしれないという気がしたんだけどもね。まあ、秋田の内部昇格というのはカトQに払う違約金の関係で財政的に苦しかったかもしれない。

財政的な苦しさ。これは京都に限らず神戸などここ数年のJ2からの昇格組にも言えることだろう。大体昇格組のJ1での耐用年数というのは3,4年と言う風に筆者は考えているんだけども(唯一の例外が、首都圏にホームタウンがあり、富士通をバックに持つ川崎)、それは選手の補強に金をかけ続けられないという問題が一番大きい。京都は今年シジと佐藤勇人の穴を埋め切れ無かったし、神戸はナミルに減額提示した挙句に逃げられてしまい、獲得したのが松岡とタイプの被るエジミウソンだったがナミルよりは年俸が安いんよね。その理屈で行くと広島、セレッソ、来年持つかなあ(特に広島なんかはナビスコ取ってしまうと余計にね)・・・と考えるのは余計なお世話でしたね、失礼しました。

相手にリスペクトされ出したセレッソがぶち当たる壁-金鳥スタジアム初観戦を終えて

2010-10-24 05:38:51 | サッカー全般
昨日はセレッソが金鳥スタジアムに移ってから初めて、セレッソの試合を見に行ってきた。このスタジアムで観戦と言えば、05年にセレッソが鹿島とスコアレスドローで終わった(最後ファビーニョのシュートが外れていったっけ?)試合の後に関学と関大のアメフトの試合をここで見た時以来だったけども。確かに臨場感はあるけども、ピッチの状態は他競技との併用のせいかお世辞にもよくは言えない。まあ、となりのマンションのベランダからは只見出来る構造というのは何とも言えないんだけどもね。

試合全体の感想を言えば、同じ昇格組ではありながら、今の順位と実力差を考えた現実的なゲームプランで臨んだ仙台の狙い通りにスコアレスドローに持ち込んだと見るべきだろう。しかし、仙台も夏場に勝てなかったせいで、随分現実的になったと思うんだけども、これって彼らが一番忌嫌う山形みたいな戦い方だと思うんだが・・・

途中でTGが赤嶺を引っ込めて千葉ちゃんを投入して4-1-4-1の岡田ジャパンシステムに変更した時点で、今日は引き分け狙いという意図が見て取れた。途中からセレッソの一方的な展開だったと言えるんだけども、それでも決めきれなかったところから、このチームが持っている構造的弱点とも言うべき組織のなさが浮き彫りになったという感じも否めない。

つまり、開始からお互いの守り方を見ると、仙台は4-4のブロックを基本としながらも、セレッソのビルドアップの時点で、マルチネスへのコースを切り(だから彼は低い位置からボールソ持たざるを得ない)左サイドに追い込んでプレスをかけていくところから、この辺りを奪いどころにしているというのが見てとれるんだけども、セレッソの場合どこでプレスをかけてどこで奪うかが見えてこない。その分ボールの奪いどころはどうしても低くはなってしまう。

まあ、今までは低い位置で奪っても一気にマルチネスのフィードで前へ持って行けたから攻撃はどうにかなったのだろうけども。だから結局、守備と攻撃というのが一体になっていないといけないんだけども、仙台が引いて居るから、じゃあ、前プレをかけて行こうとか、誘いこんで中盤でショートカウンターを仕掛けようとかいう意図も感じられない。だから結局仙台としては普通に守っていれば、セットプレーの一発以外はあまりやられることはないだろうな、という試合展開だったわけ。ここまでセレッソは対戦相手からはどこか昇格組のイメージで当たってこられたからそこで上手く勝って来られたけども、ここへ来て対戦相手にリスペクトされてきたかな、という気がしてならない。これをどう乗り越えるかだけども、今の監督さんってやっぱり典型的なブラジル人監督だからなあ・・・

この間クルピがブラジルからのオファーを断ったという話を本人が明かしたけども、実はもし仮にそうなったとしてもセレッソにしてみれば案外渡りに船だったんじゃないか。そうした思惑みたいなものがあのクラブの内部にあったからそうした話が記者にリークされて本人に確かめてみた、というところなんだろうか?