大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

13日の金曜日に封切られた、吹田B級ホラー劇場w

2016-05-15 08:52:33 | ガンバ大阪
タイトルの割にはやすっぽいホラー映画見せられたんですがねw もうちょっと仕掛けがあった方が面白かったって?まあ、他の2試合が塩漬けだったのに比べると、ハラハラドキドキする部分はあったかとw

両サイドの守備の対応っていうのはアベモリのそれとは比べられないし、特にアデミウソンが守備時においてマーキングがサボりがちになる。まあ、そこあんまり一生懸命になってシックスバックになると今度はボール奪ってから攻撃への切り替えでうまくつなげられないんでまた相手に奪い返されて塹壕戦っていう悪循環になるわけなんだから、本人的には攻撃の起点になることを意識しているのだろうか?

健太監督の最近のコメントから出てくるのは、アデミウソンをいかにフィットさせるか、っていうことなんだけども、確かになんだかんだ言いながらもここ最近点を取っているのはアデであることは間違いないんで、彼に点を取らせる方法論を模索しているのかもしれない。

ただ、それならそれで他の何かを捨てないといけない選択にはなるんだとは思うけどもな・・・端的な例が両サイドの守備の部分なんだけども、磐田が大外で広げるビルドアップしてもあまり食いつかずに中央固めるっていう陣形がそれなんだけど、最後のところで食い止めればいい、という割り切りなんだろう。そして終盤は両ワイド二枚替えできちんとサイドのマークをセットする形でクローズする、と。サイドへは基本両SBが対応し、出来ればボランチのコンちゃんか井手口のどちらかがサポートし、空いた脇のスペースはSHが戻って埋める。

まあ、現場ではヒヤヒヤしながら見ていたんだけども、録画見直すと思ったほど危なくはなかったんやな・・・唯一といっていいのが、後半アディショナルタイムで右サイドでヨネがくいついて空いたスペースの裏に大輝がつり出されたところで小林祐希にクロス上げられた場面なんだけども。淳吾が前で食いついたところでヨネが前に出ざるを得なかったようには思えた。というのも逆サイドではそこまで食いつかずに、左サイドの裏のスペース出されたらハルが対応し、井手口と二人でアダイウトンに対応して時間稼いでいる間に秋がペナ角のスペースを埋める約束事になっていたんで。淳吾も短い時間でアピールしようとしてスプリント回数も多いし、一生懸命は解るんだけども、もう少し頭をクールにできたらとは思うけども・・・ヤットがトップ下に入ることで相手中央のボランチに入るパスコースを制限して、サイドへ追いやる守備はサマになっていたんで、その約束事をもう少し徹底出来れば、というところですね。

ところで、今のガンバがヨンセン来る前の清水だという言い方がTW上でされていたんで少し清水サポさんのブログとかいろいろ徘徊してみたんだけど、あの時代の清水っていうのは、

1)基本砂浜ダッシュで鍛え上げた走力がベースになる(だからコンディション落ちるとチームが失速する)
2) 下位には勝っているんだけども、上位には歯が立たない

というものだったらしい。2)なんか、まんま今のウチやんw この日の磐田はジェイとカミンスキーの欠場があったんでチーム力が落ちていたということも幸いしたかもしれない。八田は前半ヤットとの一対一を防いだりしてよくやっていたんだけども・・・後半終了間際の危ないクロスはジェイいたらやられてたもんね。まあ、ウチなんか序盤怪我人続出だったことを考えると、運っていうのはトータルで言えば中間に回帰するものだということが分かる。というか、戦術的ピリオダイゼーションって、どこかでコンディションマックスの100に持って行けても60ぐらいに下がるのを避けるためにシーズン通じて80前後くらいのレベルを維持しようというものなわけでしょう?去年あれだけの試合数の割には、ガンバの離脱者の数って少ない方だとは思ってたくらいだし。離脱者の状態も含めたチームコンディションの差が現れたかな。

次の広島は現時点でのウチの状態からすると、「格上」になる。こういう相手から勝ち点を1でももぎ取ってくることも大事なんだけども、3ポイント確実に取るべき相手との対戦を考えると、広島相手に現行のヤットトップ下システム継続のために井手口の代役(これは井手口がいることが前提となっているため)を探しておく必要があるだろう。もっと言えば五輪期間中に向けての備えっていうのもあるんだけども。

現状、サイド守備の約束事の関係上、SBのケアのためにサイドへ助太刀出来る走力がありそうなのが小椋なのかもしれないが・・・小椋はなんかそういうのを好んでやりそうだしw というのも今の守り方もコンちゃんや井手口がステイ型ボランチじゃないことを見越した上での起用なわけでしょう? ハマるかどうかは分からないけども、磐田相手に3ポイント取れた分だけ試してみる価値はあるかもしれない。

最後に、応援について、というか応援についてのサッカーの見方についても一言言くと、先制されてから追いつくまでの現場の雰囲気は相当悪く、選手を後押しする応援になっていなかった声は周囲で聞いていたけども、これはひとえに見る側のサッカー観の問題が根底にあるように思える。簡単に言うと、相手を引き出すためのバックパスや撒餌の横パスの意図を理解せずしていないことが問題ではないか?先制してから磐田は追いつかれるまではこの形でいい、というくらいに引きこもり出すといかにして相手を動かし、スペース作れるかの根競べが必要になるわけだが(バルサやガナーズの試合ではよく見られる光景だ)。

まあ、こうした光景って色んなチームでも見られるようで、大宮なんかでも「シュート打て」コールに対してバンちゃんがダメ出ししたことあったんだっけ。見る側の理解っていうのをどれだけ上げていけるかってことも大事なんじゃないか。

監督人事考

2016-05-10 07:40:05 | ガンバ大阪
どうなんだろ…健太監督一応運動量を基準にメンバーを整備したんだろうと推測していたけども、新潟線で宇佐美偏重のメンバーに戻るっていうのは…アデミウソンは彼の中では構想外になってたはずなのに何でまたスタメン使うのは。

まあ、獲得した選手を使わないとなるとフロントはいい顔しないのは間違いないだろう。ここのところアデのベンチ外が続いたんで、

「ちょっと、おたくの監督はん、ウチのアデミウソン使わんとか、なんかオモロいことやってくれはりまんなあ」という話が代理人から来たかどうかは定かではないw まあ、色んなクラブにおいて、その類の圧力があったと思われる事例はゴマンとある。セレッソにおけるリカルドサントスがそれに当てはまるかは定かではないけどw

まあ、今のガンバってFWが決まらない、というか既存のFWでは点が取れないという所があるから、前線を弄くり回してるのが現状なんだけども、足らないのはFWだけだ、という形にまで持っていけているんならまだ分かるけども、そこも怪しくなってないかね?

例えばザック率いる北京国安の直近の試合見ていると、ロングカウンター運用出来る電柱系FWが居ればという形の整備はしているように伺える訳よね(ザックジャパンで本当にやりたかったのはこれなんだろうけども)。足りないのはFWだけやで、っていう所までやってくれてるんならまだ擁護出来るし、一昨年の前半は怪我していた宇佐美待ちである事が判っていたから我慢できていた。今はだんだん健太監督を擁護しきれなくなっている。ただ、冒頭で述べたような有形無形の圧力っていうものがあるのなら、これは監督だけの問題ってことじゃないかもしれないけど、責任を真っ先に問われるのが監督であるのも確か。

ただ、監督交代を考える上で、ツイートでも指摘したが、

1)監督を替えるリスク
2)替えるタイミング
3)絶対やってはいけないこと(下部組織からの昇格がそれ)

は踏まえておかないといけないんじゃないか。1)なんだけど、後任監督によってはもっとダメになる可能性もある。今の健太監督で唯一の良かった探しは、ゴール前付近では中下位チーム相手なら何とか持ちこたえられる中閉じディフェンスだ。これについて、選手の距離感をバラバラになる配置をする人は避けた方がいい。健太監督の古巣の清水を見ていて気になったのは、ゴトピに替わってからは、横幅を取る配置になってしまったがために、DFの間の所に入られやすくなっていたことだった。それでウチはゴトピ清水には割と相性が良かったわけよね。

ただ、健太式の守備を受け継ぐっていうことは攻撃においてもある種の制限をもたらすってことにもなるんだけども、そこは結構悩ましいところなんだけどもw 選手の配列に関してはあまり欧州式とかいうのは考えない方がいいw それやって日本の夏に適応できずにアレになった事例も見ているしw

2)について言うと、理想を言えばACLが完全になく、シーズン頭からじっくりとチーム作りを託すってことなんだけども。ただ、天皇杯の結果次第ではACLが突然降りかかって来るという難しさがあるかな・・・東京にしても2年前のセレッソにしても、リーグ戦終了の時点でまだACLの可能性が残している中で監督交代に踏み切ったし。リーグ中位でもうっかり天皇杯とってもうたらACLとの両立を考えざるを得なくなるw だったら天皇杯さっさと負けてくれたら監督人事もスパっと考えやすくなるのかw

シーズン途中での交代となると、最初のターニングポイントになるのが6月の代表ウィーク始まる前か・・・ACLなくなって、レギュラーCBも戻って来た中での結果が問われるんだけども、今月の残りの相手が結構キツイな・・・まあ、その厳しい相手に何とか食らいついて勝ち点もぎ取ることが出来るかですけどもね。勝てた相手が、対戦する時点では自分たちより弱い、っていう相手だけというのであれば、夏のメルカートが開くまで辛抱する意味で、今は弱者の戦術っていうのを整備出来ているかが評価ポイントかな。

いろんな縁をもたらしてくれたガンバに感謝

2016-05-03 06:28:49 | ガンバ大阪
今回メルボルン遠征するにあたって、ネット検索して最安値でヒットしたのが中国南方航空で広州経由で行くものだった。ということで広州にいる友人らとは次の便まで1日ある時間の中で会おうという流れにはなる。

残念ながらメルボルン遠征は消化試合となってしまったけども、自分としては恒大の試合の予定を入れておいたのは、ある意味そうなった場合も含めた保険ということで考えてのものだった。メルボルンの予定をなかなか入れなかった理由は成績を見ていたからなんだけど、ホームで水原に敗れる前にどう転んでもいいようには考えて予定を組んだ。ACL緒戦から幸先良いスタートだったりでもしたらもう少し早く予定を抑えていたかもしれないけどw

その意味では、監督がもう少しメンバーの見極めを早くやっていれば、というのが悔やまれるところだが、それはもう終わったこと。広州在住のガンバサポさんや恒大サポの友人、それにその試合の繋がりで試合前後に上海申花のサポと話すことが出来たんだけども、そういう縁を作ってくれたのはガンバなんだと改めて実感した。

恒大の試合はホーム側に来て、このクラブの大きさというのを肌で感じた。恒大サポの友人は、まだまだお宅らの専スタには及ばないけど、って謙遜していたけども、ホームでこれだけの動員が出来て、応援組織を作れるのは大したものだ。恒大のアランの2ゴールにしても申花のデンババにしても、現地で見た甲斐があったというものだった。

広州からメルボルンまでの機内では、フォン・シャオガン監督の「命中注定(運命の人)」という、イタリアを舞台に繰り広げる中国人の恋愛映画を見た。恐らく観光業界の為に制作したイタリア観光のプロモーション映画っていう側面はあるだろう。そういう映画だからこそ旅行業界関係から制作資金を集めていたんじゃないかと、ふと思った。この人が以前北海道で撮った映画がきっかけで中国人の北海道観光熱に火がついたことがあったんだけども、今思えば映画を通して仕掛ける意図があったんじゃないか。以前札幌行った時に中国人観光客には映画で撮影されたロケ地の名所ばかり連れて行っているっていう話をガイドやっている中国人から聞いたことがあるし。機内映画のリスト見ると、フォン監督はチェジュ島でも一本映画撮ってるのがあるようだから、帰りのフライトで見ますw

まあ、日程が会えば、普段動画などでチェックしているAFLやNRL、あるいはスーパーラグビーの試合があるんなら見に行きたいとは思ったけども、滞在期間中は全くなかったw でもあちこちのバーではAFLのハイライトや録画をテレビでは流しているのは、この国においてやはり人気NO.1の証明なんだろう。

こういう色んな体験をさせてくれるっていうのはやはりガンバのおかげかな。だからこそしっかり応援したいって思うわけで。


建て直しに効いたのはやはりチーム秋だった・・・

2016-04-27 08:10:31 | ガンバ大阪
我慢比べに勝った、って書こうと思ったら、他の人に先越されてもうたw まあ、実際のところ我慢比べにおいて先に我慢しきれなくなったのは福岡の方だったけども。

ということで、昨晩は大阪にも店を構えている横浜家系ラーメンで、ラーメンと坦々ライス書き込みながら、書きためておいたブログの文章を練り直しましたがw といっても大体下書きしていたけどもw

決勝点の起点は相手のセットプレーからのカウンターからで、最後宇佐美ゾーンだったんだけども、ベンチスタートで、かつ終盤において決める力を残しておいただけでもこちらに分があったと言うべきか。セットプレーからのカウンターということもあって最後實藤が宇佐美に寄せが甘かったけども、この試合では宇佐美が前でプレー出来たってことが大きかった。つまり、今まで中盤で下がってゲームメイクに参画していた仕事を秋に任せることが出来た分フィニッシュに専念できる余力は残っていたともいえる。

戦略を見ていくと、パトをセットプレーでウェリントンに当てることで相手にとって、ほぼ唯一とも言うべき得点源をしっかりと押さえ込んでおいたし(呉屋とプレーエリアや役割が被っていたけども健太監督は相手の持ち味を消すことを選択した)、今回のダイヤ型の中盤にしても中盤の底でアベシューが上下動してゲームメイクに参加し、相手ポゼッション時にはヤットまでがブロックに戻るっていうのは目を引いた。先ほども言ったように、これまでだと宇佐美が中盤まで下がっていたゲームメイクにおいてアベシュー、特に秋なんかがリンクマンとしての役割でチームを活性化させたのを見ていると、もう少し彼を前から使っていればな、とは思ったりもした。

まあ、このやり方ってかなりの運動量を要するもんだけども、これから気温が上がっていくにつれてどこまで続けられるのやら・・・まあ、福岡の5バックにの3CBに対して2トップ&トップ下をぶつけたと言えば相手に応じたやり方だとも言えるが、これかなり運動量必要とするぞ。このやり方を継続なのか、相手に応じて戦い方を変えているのかは次の試合見てみないと分からないけども、ACLなくなった分、日程にも余裕出てくるんでメルボルンアウェイは控え組つれて行くことを想定して、週イチ仕様で色々やろうとしているんかね・・・その辺は次節の川崎戦で見えてくるけども。

ここまで4勝挙げた相手を見ると、一応中下位の相手には3ポイントをきっちりもぎ取っていいる。前にも書いたけども、確かに今は強いわけではないけども、だからといって絶望的な状態というわけでもない(多分分かっている人は分かっているだろうけども)。自分たちよりももっとヒドいチームというのが存在するし、同じダメでもランクがあって、ガンバのダメと他のチームのダメは全然違うからこそ、今の時点で中の上という順位にいるわけであってね。今の力では、現状7-12位の中位グループにいるってところかな。こっから上に上げていくにあたっては課題は山積しているし、もっと言えば2ndステージ以降の戦力の整備っていうのが必要になってくるところだが。

上位陣との対戦が今後浮上するにあたっての試金石であって、次がホームで川崎か・・・そこでしっかりと対策を立ててやれるかですね。もちろん今の両者の力関係考えると簡単じゃないのは分かるけども、そこでゲームプランに一定のロジックを見いだせれば今後の光明も見いだせるかもしれない。勝つのは簡単じゃないけども、やることきちんとやっているか、ってところを今のところ見ています。

監督の頭の中は整理されているか?

2016-04-23 06:44:22 | ガンバ大阪
今年のACLについては、宇佐美と心中しようとして失敗、というのにつきる。長沢をパトに変えてスタメン起用したのは、宇佐美との相性というのもあるけども、ウサパトだと双方ともにネガトラの問題が出てきやすいというところにあるからなんだろう。

ただ、その観点で言えば、両SHに淳吾とアデミウソンという組み合わせにしたのは論理的な矛盾を感じてしまう。実際両ワイドの守備だとSBがサイドにつり出されるようになってしまう。まあ、二人の運動量考えるとそういう対応になるんだろうとは思うけども。

そうせざるを得なかったのは、逆に言うと攻撃の部分で物足りなかったから、もっと言えば宇佐美自身の不調によるものが大きかったから、ってことになるのだろう。点を取れる選手が決まっていればそこから逆算してチームを作れるんだろうけども、そこの部分が機能不全に陥っているからな・・・とりあえず宇佐美は体脂肪云々はもう気にせずにまずはオッサンに呼ばれる前までのコンディションに戻すことを考えよう。

と、書いていると、宇佐美の休養を健太監督が示唆しているということか。一度宇佐美外してパトシューの組み合わせでやってみたら、とは思っていたけども、ACLでそれやれなかったかな・・・まあ、監督の立場だと宇佐美外すっていうのはACLでは難しかったと考えているのかもしれないけど。宇佐美をスタメンから外すんなら両SHはアベモリで。去年までのやり方がいつまでも通用し続ける保証はないけども、運動量という基準でテコ入れしていればまだ何とかなる部分があるとは思うけども。監督が少しずつ頭の中を整理出来ているか、が注目ですね。

仙台戦を終えて

2016-04-12 08:26:29 | ガンバ大阪
3点リードしてからというものははらはらしっぱなしではあるけれども、とりあえず勝ちは勝ち。

ホテルを出る試合前に仙台の直近のゲームをオンデマで予習していたら基本リトリート気味でハーフウェイ辺りをボールの狩りどころに設定しているようだった。ということはACLの上海上港のように前からガツガツこられるわけではないんで、これはある程度自分たちのターンで試合出来るだろう、と予想していた。

で、ふたをあけてみたら、長沢の先制ゴールの場面は仙台は誰も競っていなかったわけでしょ?いきなり開始10分で3点取れるとは思わなんだけども、裏返せばそれだけの力の差が両者にはあったってこと。最初のゴールは現時点でのGKの差(だけでなくチームマネジメントの差)であり、2店目の宇佐美のミドルにしても長沢が裏に抜ける動きでDFを引っ張ってスペースを作っているのが大きかった。

その後は・・・まあ、3点リードしてからは両サイドの上がりも抑え気味になり、こちらのボールポゼッション時にいまいち押し上げが足りなかった分押し込まれてしまったけども、それでも仙台がシンプルに放り込まずにサイドで手間かけてくれていたのは、彼らの方向性かもしれないけど、こちらからするとシンプルに放り込まれる方がもっといやだったかもしれないが、とりあえず助かったところはある。

前回のエントリに対してつけ加えるならば、一度ヤットとパトを外してやってみたらどうかというものだった。まあ、ヤットに関しては井手口がケガしたっていうのもあるんで使わざるを得なかったんだけども、コンちゃん戻ってみて改めてヤットがブロックから飛び出す軽さが目立つ。試合後仙台空港でオンデマで柏と東京の試合を見ながらフライト待ちしていたら、東京のブロック守備だとボランチは飛び出さない。まあ、城福っていう人はボラの飛び出し嫌うわけで(それが当たり前なんだけどw)、コンちゃんのCBコンバートの遠因はそういうポジショニング墨守の基準から彼が逸脱していたように映ったからだろう(だから10年シーズンボランチ人手不足なのに今野ではなく徳永をボランチ起用したこともあった)。

話をもとに戻すと、一昨年の三冠の時と比べたら、ボランチが前に狩りに出たら、サイドへ押し出すんではなく、中へ入れさせてそのスルーパスをCBが出足鋭く奪っていた部分が足りてない。当然、SHのスライドも前提条件だけど。ジョンヤは彼の持っている能力値の中でやっていることは認めるんで、あまりそれ以上のことを求めたりはしないんだけども、それにプラスして岩下や西野君をどこかで使えるようになっていればだけども・・・その意味でU23のダービーで岩下の退場は痛かったかな。もっとも仙台との対戦で言えば半年前との違いで言うと前に出て潰せる西野君不在っていうのはやっぱり大きかったかと。

あと、前線の組み合わせに関して言うと、宇佐美に点を取らせるところから逆算して、長沢をパートナーに選んだというのが良かった。まあ、パトに関して言うと押し込まれた時に彼の推進力で前に運んでいけるようになれば大きかったし、この試合でも長沢がバテ気味なのをパトシューの2トップでやれればってところだったけども・・・

前にも書いたけども、前線のキャスティングにおいてはクラブのマネージメント力も試されるところだろう。パトをずっとベンチスタートっていうのはフロントもいい顔しないかもしれない。といっても広州富力の噂というのはあくまでも年俸つり上げの代理人の駆け引きという側面があったらしく、引き留めるためにそれなりにお金使ったわけだから。富力も去年残留争いから抜け出すべくレナトを買ったにすぎず、そのせいで今季は緊縮財政路線とっているわけなんだけども。その意味で、ウチも12年残留出来ていれば恐らく13年シーズンあまり大した補強できなかったかもしれないけどもね。

前線のキャスティングの整理については、夏を待たないといけない。宇佐美が動くのかパトかアデが動くのかは分からない。まあ、その時に誰かが売れるんなら、そこで出来ることなら潰し屋系+展開力持ったボランチを連れてこれないかな・・・国内調達では来てくれないんで、外国人枠でどうするかやけども。小椋使うっていうのもクローザーとしての期待なんだろうけど、展開力やポジション墨守っていう点でどうなのか・・・っていう不安も残るし。

ダメはダメでもランクがある、という話だが・・・

2016-04-09 12:25:48 | ガンバ大阪
強さというものを計るのは難しく、何を基準にもって自チームが強いのか、あるいは弱いのか、を計るのかはなかなか難しい問題なんだけども、三冠獲得のシーズンのバイエルンやバルサのような、絶対的な強さっていうのを持ったチームというのは稀で、大体強さというのは相対的なものであったりもする。

こないだ上海上港と組み合った時には彼らの強さを感じたけども、その彼らでさえもまだリーグでは初勝利を挙げていない。また、ホームで東京に敗れた江蘇蘇寧がリーグで3連勝していたりするというのも皮肉なものだ。それは単純に実力とかではなく、相手との相性との問題もあるんだろうと考えたりもする。

翻ってガンバはというと、でさすがに今のところよくはない、いいと言うつもりはないw ただ、ダメはダメでもランクがあって絶望的な悪さというわけではない。4年前なんかと違い、処方箋はわかってはいる。あの時と違い、今野ボランチというのがファーストチョイスではあるし、そもそも正信は大輝をあまり使おうとはしなかった。そこが今との違い。

気になるとしたら、メンバーの選考において少し攻撃に比重を置いてしまったがゆえに守備とのバランスを崩してしまっているというところだ。
3節に大宮相手に勝ってから、メンバー構成においてチームのバランスを欠いてしまっているようなところが見受けられる。あの時はアベモリが先発し、宇佐美と長沢とで前線を組み合わせていた。そのことを考えたらアベモリのどちらかはスタメンで出して、スタメンが疲れたらどちらかが途中から出てきて、って形でやれれば運動量は担保できるんじゃないかと。

多分健太監督もこれまでのやり方がかなりリスキーであるということを知らなわけではなかったとは思う。それでもそうせざるを得ないのは、一にも二にも得点力が担保されていないから、ってことなのかもしれない。その意味では、オフの補強って少し前線の人材を過剰にしてしまったかな、という気はする。健太監督もアベモリがやっていたタスクの負担を担える人材ということでリクエストを出したんだろうし、アデミウソンや淳吾にも同じようにハードワークの意識を持てと言っているのかもしれない。この辺現場の要望と編成との間の乖離が招いてしまった問題かもしれないし、夏には一度整理しないといけなくなるかもしれない。それが宇佐美の海外挑戦ということなのか、パトが中国に爆買いされてしまうのか・・・でもパトは基本日本でやりたい希望があり、富力が興味示したというのも年俸吊り上げの駆け引きだった側面もあったからな。

編成に関して言うと・・・実は強化責任者のメインの仕事は、自分ところのチームの練習と試合に帯同して、選手監督コーチの評価を行うのがメインで、その後は関係部門との打ち合わせや、必要に応じてスポンサー廻りとかすることによって、ほとんど時間を費やしてしまうのは野人岡野が言っていたんだけども、その意味では他チームのことを、サポ以上に知らなかったりする人もいるw だからこそ代理人の推すリストの中から、スカウティングで他のチームの試合もわりと見ている監督コーチ、それに強化部スタッフと編成会議で打ち合わせの上で獲得候補をリストアップしてオファーしていくっていう流れになるんだけども。であれば、健太監督はアデはともかく、淳吾はもう少し使いこなせるはずなんだけども・・・

まあ、とにかくまずてこ入れの為に段階を踏んで行くことが大事だろう。健太監督ならそれができると信じたい。なかなか結果が出せないまま性急に解任という形に走るという、ACLとリーグとの並行で苦しんでいる中を考慮しなかった過去の中国のクラブや、もっとわかりやすく言えば一昨年のセレッソの失敗を繰り返すべきではないと私は考える。監督云々っていうのはまだまだ先の話だし、大体ウチのフロントがまともな後任を連れてこれるとは思っていないw 

ターンオーバーをする・しないを巡る思惑と代償

2016-03-10 08:03:38 | ガンバ大阪
ようやく今季公式戦初勝利・・・連戦の中でメンバー入れ替えるなどしてやりくりは難しかったけども、甲府からしたら自分たちがスカウティングして準備していたものとは少し違ったこちらの陣容に戸惑った感があった。決勝ゴールのアシストとなった初瀬のクロスにしても相手から見たら初瀬のデータがなくてうかつに飛び込めない間合いのところで長沢に対してピンポイントで初瀬が上げたものだし。今回の試合は心斎橋のアズーリで見ていたけども、中継によれば甲府の佐久間監督は後半になるとガンバは運動量が落ちるっていう読みだったらしい。けれども、先制したことによって逆にこちらは慌てずにボールを回してコントロールし、逆に甲府を走らせることが出来たのが皮肉なものだったけど・・・

序盤4試合を振り返ると、選手を頻繁に入れ替えていたのはコンディションへの配慮というのはあったんだけども、控え選手の底上げを図り、今期の連戦へ向けてターンオーバーをスムーズにやるという意図があったのだろう。代表合宿組のではヨネハル温存出来たのも大きかった。コンディションを考えると、代表合宿でオッサンが空気読まずに追い込んで来る(特にボランチとサイドの選手はめっちゃ走らされる)ことは想定していたのかもしれない、と書くと紅白戦をオッサン自画自賛しとるがな・・・案の定森重が練習で離脱してもうたし。

まあ、こんなところにまで誰がオッサンやねん!っていう怒鳴りこんでくることはないと思うんでw 

まあ、協会なんてACL勝て勝てとハッパかけてるわりにはサポートしてくれているわけでもなく、むしろACL組の足を引っ張っていると言っていいようなもんなんで(協会とクラブの対立は中国でも深刻のようだが)、だからこそクラブはそれなりの自衛策を考えないといけないんだろうけども・・・って考えないといけないのがね。大体この時期合宿に呼んでおいても、月末の2次予選なんて実質ほぼ消化試合なのに海外組主体っていうのがわけわからんよなあ・・・

ところで、逆にメンバー入れ替えていないのが皮肉にもアジア随一の戦力を持つ広州恒大なわけで。超級杯で重慶ーシドニーでアウェイーアウェイ重慶で中超開幕戦というハードな移動スケジュールでありながら、世界的にはそんなにハードスケジュールではないし、豪州までの移動だって自分がブラジルまで帰る距離と比べたら約半分やん、というのが名将スコラーリの考えらしい・・・彼らの戦力からすればリーグ戦くらいはせめて何人かの選手を入れ替えてもやれるんじゃないかっていう気はするけども、ブラジル人監督ってあまりターンオーバーをやらないようだし、序盤はジャクソン・マルティネスを周囲とフィットさせる為にある程度固定メンバーでやろうとしているらしい。

ただ、その代償は当然疲労を生んでいるわけで、アウェイのシドニー戦では最後攻守の切り替えが遅れて、ボールホルダーに行けない、右サイドガラ空きに、グラルが空気っていう状態になっとったし、開幕戦の重慶では、疲労しきった状態を重慶力帆率いる元大宮のチャン・ウェリョン監督に見抜かれて見事なカウンター二発で沈められた。ハイライト見た限りではブラジル式の鶴翼の陣のビルドアップのところをかっさらわれたんだろう、とは思ったけども、ブラジル式の弱点を見事に狙われていた。

まあ、今回恒大をはめた重慶のチャン・ウェリョン監督って、大宮時代の七秒理論という言葉が一人歩きしてしまった感はあるけども、縦に早い攻撃を志向していてそれが今回ハマったというところかな。

正直、今の状態の恒大なら十分浦和にもつけいるスキはあると思うんだけ、今の浦和はカウンターというよりもポゼッション型になってもうてるからな・・・ただ磐田程前からガツガツ来る相手じゃないんで、バックラインからそこそこビルドアップはできるだろうし、中盤でプレッシャーがあまりかからないのであれば割といい形にまで持っていける・・・え、そこから先が問題だって?w まあ、恒大の場合疲労でビルドアップはグダグダになったとしても、ジャクソン・マルティネスって一人で持っていくことできるからな・・・

そうそう、上海行く前のウチのリーグの相手は大宮ですね・・・この時期に大宮というのは結構やりにくい相手かな。と書いているけど上海情報あまり出せてないなw 上港のことも上海の町情報も・・・

上海アウェイで注意すべきなのは申花サポの行動だ

2016-03-04 06:35:16 | ガンバ大阪
序盤はこの試合に勝つために照準を合わせたターンオーバーしていただけに勝てなかったのは残念ではあるけども、秋を引っ張っていたのはバランスを保つためで、低調な時期に相手に3ポイント与えないっていう考えも頭の隅に残しつつ最後アデの投入だったということか。相手もシーズン中でコンディションはあちらの方が良かったとも言える。メルボルンはいいチームだし、つなぐスタイルは個人的には好きではあるけども、それだからこそ、アウェイではやりようがあるんじゃね、って思ったりもするんよね。

オージーって不思議なもので、代表でもクラブでも対日本ってことになっても以外と高さで勝負しようとしてこない。変に色気だしてしまって高さ勝負してバランスは崩したくないっていう考えなのかもしれない(それはそれで間違っていない)・・・

一方、こちらの方もセットプレーやサイドのクロスとかを見ても低空で勝負しようとしてしまう。個人的にはそうした低空クロスを生かすにはどこかで高さもあるぞ、って見せておく必要があるんじゃないかって思ったりもするし、そこを避けるのはある種の逃げじゃないかって思うことがあるわけ。その辺は最終節での再戦で考えておくべきポイントかもしれないが。

満足していないけども、最悪ではない結果。個人的には4月のホームでの2戦がカギを握るだろうと見ている。中超は今週末に開幕して、Kリーグクラシックにいたっては来週末から開幕なんだって。日程的にキツくない分だけアドバンテージがあったりもするのかもしれない。

その代り4月にはKでは6試合組まれている為、ACL組には鬼日程になる。水原を叩くとしたらその時期が一番いいかな、とは思うけども。

さて、次の上海アウェイはなんと直接現地集合の通達が来たのは意外だったか、と言えばそうでもない。中国の中でも都市や地域が違えば公安警察の警備の考え方が違うわけで、上海の場合、申花がACL出たときも虹口には現地集合だったし、上港はACL初出場だったけども、中超の広州恒大戦でも現地集合扱いだったと聞いていた。だからACLとはいえ上海は比較的緩いかもしれないんじゃないかと思っていた。

その代り厄介なのが、同じ上海のライバルチームの申花サポが、ACLの上港の二試合でやっている、「申花代表上海(申花こそが上海の代表だ)」というアピール活動。こないだのホーム水原サポ戦では、中国メディアの報道によると水原サポがハングルで書かれた紙を数人で持って

우리 선하 상해 대표 (俺たちの申花上海代表)

とアピールした写真が出ていた。ただ、韓国語を少しかじった人間からすると、真犯人は韓国人じゃないんじゃないか。理由は、

1) 上海の韓国語表記を상해(サンへ)としている。間違いではないんだけども、サンヘっていうのは上海語の上海からの音訳の気がする。現代韓国語では普通상하이(サンハイ)と言うんじゃないか? 선화というのも申花の韓国語読みだろうけども、韓国語ではむしろ現音読みを奨励するので韓国人ならShenhuaをハングル表記するだろう。

2) ウェイボーで、우리 선화는 상해의 대표다(俺たちの申花が上海代表だ)という言い方が文法的に正しいんじゃないかとの指摘あり。つまり、韓国人ならこういう言い方しないだろう、と考えられる

3) 写真が撮られた場所に韓国人は居なかったという目撃証言あり

だからまあ、中国メディアも韓国語が分かる人は当然居るはずなんだけども、あえて水原のサポっていうことにしているのは、中国ではまだまだ欧州のサポ文化が根付いておらず、ACLで中国のクラブが出場すれば他のチームのサポも中国のクラブを応援するのが当たり前だとされていた。だからまあ、そこを敢えて伏せてしまっているかもしれないんじゃないかと。メルボルンで出した例のダンマクにしてもネット調査では70パーセントの人たちが不支持らしいし。

個人的な感想を言うと、ガンバサポがセレッソのホームゲームの時にセレッソと対戦するチームを応援したりするので、申花サポが上港の相手チームの応援に来るのは全然アリだとは思う。

ただ、その一方で、彼らの行動や度を過ぎているんじゃないかって思うこともある。申花サポのやってることってまさにヤンマーや金鳥のアウェイゴル裏でガンバサポが「俺たちが~大阪さ~」って歌ってるようなもんでしょw 敵の敵は味方のノリで相手チームを応援したりするのはありだろうけども、試合の主役はあくまでも当事者のチームなんであって、それに便乗して何かを主張するのは場違いなんじゃないかって。

多分スタジアムに持ち込む荷物チェックは現地直接集合とはいえ入場前には行うだろうから中で彼らがおかしいことをやるとは思えない(その意味でメルボルンはチェックが緩かったかもしれないが)。ただ、スタジアム外では水原戦の時のように怪しげな日本語で何か企んでるかもしれないが、それは俺らのせいじゃないですからw

ジョンヤだって、「ウチの選手」であることに変わらない

2016-03-01 08:09:58 | ガンバ大阪
水曜の水原遠征から戻ってからのリーグ開幕だけども、スタメンを見ればみなさんお察しの通り、今勝負入れるべきはミッドウィークのACLっていうのが見て取れるようなものだった。新スタでの開幕戦でもってしても野球でいうローテーションの谷間という扱いであることに違和感覚える人もいるだろうし、ふざけるなっていう人もいるだろう。まあ、この成果は水曜日に見せてもらうしかないし、メルボルン相手には勝ち点3を何が何でももぎ取らないといけないわけだけど。大輝が赤崎に押される形で右肩から落ちて負傷し、それで交代カードを使わなかったとはいえ、パト入れてのパワープレー発動をしなかったのは、水曜日の相手に対してフィジカルに強いパトを温存しておきたかったからかもしれないし。

といっても全く勝ちに拘らなかったわけではない。谷間なら谷間なりの勝ちにいく姿勢というのを健太監督は宇佐見投入で見せたつもりではある。これは諸刃の件で、決勝ゴールのアシストとなるクロスをカイオに上げられたのがそうなんだけども、彼の左サイドの守備における寄せ方はあんなもんだったりもする。

それより寧ろ気になるのが途中出場で入っても(あるいはそのせいなのか)宇佐美がゲームに入れていなかったことだった。かといってトップ下という場所で使おうと思えば、この日はアデミウソンがボールキープにおいて存在感を見せており、淳吾もゴールこそ決められなかったものの惜しい場面が2度あり(それでもって、ノット・ヒズ・デイと判断しないのが健太監督だったりもする)だけに変えるのもったいない状態だったところから大森アウトという選択だったのかもしれないな。

ところでCBにおいて大輝が長期離脱することになったんで、今はもうコンちゃんとジョンヤの二人で岩下復帰まで乗り切るしかなくなった。今日はジョンヤのことについて書くつもりでいたんだけども、その理由はコンちゃんや井手口が使われるとなると、より一層バランサーとしての役割が彼に求められるからだ。

ジョンヤのプレーを見ていると、

1自分のDFにおける技術、序列を自覚している
2出たときには、自分が出来ることをやろうとする(一試合に一度怪しい対応はあるけどもそれも想定内)
3前に出るときもガッツリ当たるよりは、少し間合いをとってディレイさせることを意識する(抜かれるリスクというのを計算している)
4大きく飛び出さず、ゾーンを埋めることを意識する
(昨日の開幕戦前半35分過ぎにコンちゃんが飛び出してはかわされるというCB時の悪癖を見せた中でもしっかりと後ろをカバーして防いでいた)

といったところか。

逆に岩下なんかは、自分自身の能力には自信を持っているように見受けられる。だからフィード一つとっても確かに彼は視野がよく見えるし、時々見事なフィードで攻撃を活性化させるけども、その一方で、味方が受ける呼吸を無視した無造作にフィードで、逆にカットされてピンチを招くこともある。

だからまあ、岩下なんかと比べたらジョンヤにしても西野君にしてもビルドアップは自分の出来る範囲でやろうとするし、更にジョンヤは西野君と比べても、ガッツリ行かずにむしろ全体のバランスをとろうとする。自分の出来ることと出来ないこととを整理した上で出来ることをやろうとする。ジョンヤに対しては期待値はそもそも低いけども、出来ないことを求めるつもりはなく、出来ることを最低限やって欲しいということかな。

その彼のバックグラウンドっていうのはどこから来ているんだろう、と思ったりもするんだけども、ガンバがJ2にいた一年間鳥栖にいて、ゾーン守備のことを覚えたりもしたこととも多少関係したりしているんじゃないかって思ったりもするんだが。

別に自分は彼を手放しでほめているわけではない。ただ、現在のところ彼に頼るしかないという状況の中で、いかにして彼の特長を理解して見ていくかっていうこともガンバを見る楽しみの一つだとポジってみたらいいんじゃないか。一試合に一度はヒヤリとさせるサスペンスも込みでw だって、完璧なものを見たいんであれば、テレビでバルサの試合見ておけばいいわけだしね。穴だらけだからこそ、感情移入して見られるのがJリーグってものじゃないか?

そんなジョンヤでも今はウチの選手であることに代わりないから、彼を理解した上でしっかりと応援してあげるのがサポの役割だろう。もちろんダメな時はダメだというのも愛情表現であるという前提でですけども。