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宮崎監督引退を発表.2

2013-09-05 | ジブリ関連
引退を発表したイタリアでも一面に書かれているようです。

時に国のイメージというのは一人の偉人や天才の存在で随分かわってしまうことがあると思う。
宮崎駿監督やスタジオジブリの作品は現在の「日本」という国のイメージをとても親しみやすくする仕事をしてくれていると思います。


http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20130903-OHT1T00041.htm

比類ない名人芸…宮崎監督引退、仏紙一面で報道



「魔女の宅急便」
公開当初は子供向けと思っていたのですが、社会人になった自分と心境が重なるところが多くて…。
私が子供の頃に見ていた魔女と言えば、なんでも魔法の呪文で叶えられるものというイメージでしたが、キキは空を飛ぶことしかできず、新しい街でいろいろ苦労したり、よい人と巡り合ったり、落ち込んだり、と、よくこういうささやかな市井の少女の日々を作品として作り上げることができるのだなぁ、と、しみじみ思うものです。
また、スウェーデンをモデルにした美しい街並の絵は素晴らしく、アニメーションのよさが満載の作品だと思います。



「紅の豚」
この作品は宮崎監督が「自分のために作ってしまった」と言いますが、これは仕事とかで心も体もボロボロ、カサカサになるほど疲れた男性が頭をからっぽにしてみる映画なのです。
男のロマン、笑い、男同士のライバル関係、美しく賢い女性、美しい景色、映画を見終えた後には乾いた心にいつのまにかビタミンやエネルギーがチャージされているのです。
私は大好きな映画です。




「もののけ姫」
この作品は恐らくディズニーとの提携により、海外のマーケティングを意識して作った作品ではないかと思っています。話の本質はナウシカで描いたことと同じだと思ったので、宮崎監督は当時の技術や予算ではできなかったことを持てる技術を余すことなく作品につぎ込んだんではないかと感じました。「これがスタジオジブリだ」と世界に殴り込みをかけた作品だと思っています。2003年にアカデミー賞長編アニメーション部門作品賞という新しく設立された部門で受賞しますが(←もののけ姫でなく千と千尋の神隠しで受賞ですね、すみません)、今までのアカデミー賞受賞者に対する気持ちとちょっと違う、賞をとることはうれしいけれど、もう、そういうレベルでない、賞で左右されるような次元の作り手ではない、と感じていたような気がしていたことを記憶しています。




私の子供時代から現在まで何度繰り返し見ても色褪せることのない素晴らしい作品を作り続けて下さったことに感謝します。宮崎監督有難うございます。
これからは、気の赴くままに、ときどき短編で逢えたら嬉しいです。


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