La douce vie

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フィギュアスケート:スケートアメリカ女子 キム・ヨナ選手圧勝!

2008-10-29 | figure skathing、ice show
キム・ヨナ選手
SP:「死の舞踏」
素晴らしいプログラム!一目惚れです。圧巻の演技で思わずTVに向かって拍手しました。
2Aでお手付きですが、あまりにもプログラムが素晴らしくて気にならないほどです。
現代的で洗練されていながら、毒というかスパイスが効いた大人の女性のプログラム。
ジャンプの後、エレメンツとエレメンツの間の印象的な表現。濃いアイラインでより効果を増幅させる印象的な目線。
昨シーズンに彼女に対して感じていたモヤモヤを吹き飛ばすような作品。
音楽や表現、衣装やメイクなどに彼女のフィギュアスケートに対するこだわりを感じます。
私見でしかありませんが、唯一、3-3認定を受けた彼女のジャンプは1つ目のジャンプの流れをそのまま利用した教科書通りのジャンプという印象。回転不足を受けた選手はセカンドは瞬発力で決めている印象を受けました。

FS:「シェヘラザード」
SPと同じ個性の強そうなイメージの選曲をFSにすることに疑問を感じましたが、SPよりたおやかな表現が随所に見られました。
出だしからすごい存在感。
ループは回避したものの素晴らしいジャンプの連続。
SPではシルバーの王冠のピアス(イヤリング?)をFSでは少しデザインの違うゴールドの王冠をつけていました。それぞれの衣装の色調、スパンコールやビーズの色にきちんと合わせていてるところが細かい気配りができていて素敵。


中野選手:
SP:「ロマンス」
FOIで見たときにSPにしては曲調がゆっくりで難しそうだなぁ、と感じましたが、しっとりとしたロマンチックな雰囲気が素敵です。
Lzが2回転に。

FS:「ジゼル」
バレエの表現が本当に素敵でした。
3Aを回避した分他のジャンプや表現に気を配ることができ、作品の世界観をクローズアップした印象。
悲恋で狂乱する村娘ジゼルから一変。後半の妖精になるジゼル。片足で跳ねるステップ(*すみません、なぜか勝手に手が「パ・ド・ドゥ」と書いていた。間違いです。)を踏む姿から後は中野選手がお人形さんのようにみえて、写真だけ見たときは「衣装がかわいすぎやしないかしら?」と感じた(中野選手は大人の選手だという認識をもっているので)ものも一気に解消。マリーナ・ズウェア氏の真骨頂の物語をみせる構成を十分に楽しみました。
花の髪飾りもとても素敵です。
インタビューでは3Aの回避が非常に悔しそうだったのが印象的です。

安藤選手:
SP「SAYURI」
ブルー系とピンクの組合せの着物っぽいスパイスの衣装。そういえば昨シーズンと同じような色の組み合わせ。彼女の好みなのですね。
今までとは違う落ち着いたトーンのメロディ。アメリカのJr勢のデビューもあるのでよい選択だと思いました。
昨年と同じシーズン初戦の緊張からかステップでのミス。

FS:「ジゼル」
6分間練習で衣装が形だけでなく色も似ていてびっくり。ジゼルは基本ブルーなのでしょうか?
シーズンオフにFSを新しくするときいて「え?!」と思いました。昨シーズンの「カルメン」は安藤選手の代表的なプログラムになると思ったので最後にやり残したことがあるように思えました。なので今シーズンも「カルメン」を続けると思ったのですが。。。ま、私がもう一度見たかったということなのだな。
2回くらいバランスを崩しましたがよく最後までもちこたえました。ジャンプは素晴らしく安定していましたが、2日続けて3-3の回転不足判定は残念です。シーズン後半にいい調整ができるといいですね。
高橋選手の昨シーズンの「ロミオ&ジュリエット」を思い出させる安藤選手の良さを活かしたアグレッシブなプログラムという印象でした。


レイチェル・フラット選手:
SP:「ムーンリバー」
世界Jrの時に「Jr選手なのになんてエレガントな子なんだろう」と感嘆しました。SPでもよく曲を掴んだ素晴らしい演技でした。
3F-3Loが回転不足で残念。

FS:「海」
SP同様FSでもエレガントな表現でしたが後半にスタミナ切れ。デビュー年なのでFSでも3-3に挑んでくるかと思いましたが回避。あとで、アメリカ勢の競いあいも大変なのだな、とつくづく思いました。
荒川さんが彼女の表現のエレガントさの理由を具体的にあげているところが面白い。

ミライ・ナガス選手:
SP:「チャップリン・メドレー」
最初のコンビネーションに失敗、次のジャンプにセカンドをつける。長洲選手の3-3判定はNHK杯に持ち越されました。
ジュニア上がりらしい溌剌とした演技。スピードがあり、スピンのポジションの多様性とスピードがあり、うまくいくと点数が伸びそうに感じた。

FS:「天国と地獄」
メリハリのある曲が1つ1つのエレメントをキチッとこなす彼女に合います。
ステップで大きな転倒。成功すると盛り上がりそうなので次が楽しみです。


キミー・マイズナー選手:
SP「アンジェ・パッセ」
以前よりしっかりメイクしている印象。だからといって濃すぎるというイメージもなく。
コンビネーションを無難に3Lz-2Tにしたものの3Fで転倒。

FS:「合奏協奏曲第11番ニ短調」
ジャンプを立て続けに2つ失敗。二度目は起き上がるのに少し間があり、競技を続けられるか心配しましたが最後まで滑りぬいてくれました。
シニアデビュー年に世界女王になってしまった後ジャンプに苦しむようになり、なかなか結果が出せず辛いだろうな、と思いますがこつこつと頑張っているひたむきな姿は好感を覚え、応援してしまいます。


スザンナ・ポイキオ:
FS:「ラフマニノフ」
東京ワールド以降なかなか演技をみるチャンスがなかったのですが、やはり美しいスケーティングでFSが短く感じました。


追記:
1.アメリカはスケート人気が落ちているというものの集客力は相当なもので、日本のスケート人気はブームといっても規模が違うなと思いました。
2.常々思っているのですが、icenetworkの写真はアメリカ以外の選手はほとんどがとてもベストな写真とは思えないのですが。技を一生懸命しているきばっている顔や一瞬の変顔、顔が映っていないものもあり。一方、アメリカ選手はいい表情をしている写真ばかり。被害妄想でしょうか・・。