山形市の石行寺で見つけた茶の花。昔、住んで
いた水戸市の御茶園の家には、家の生け垣が茶
の木であったので、葉の形は覚えている。妻が
この花を見つけて、石行寺を訪れていたご婦人
に聞いてこの花が茶であることが分かった。頭
のなかでは茶の北限は茨城か、福島県辺りと思
っていたので山形に咲いているのに驚いた。帰
ってネットで検索してみると、秋田の能代に檜
山茶があって北限のお茶として売り出されてい
るし、自家消費では青森の黒石で栽培されいる
と書かれている。そうしてみると、山形で生育
していても不思議ではない。このお寺の以前の
住職が静岡と何らかのつながりがあり、お寺で
使うために茶の木を移植したのでは、と考えて
みたりした。
図鑑を調べると、チャはツバキ科の木で1メート
ルほどの低木とある。花期は10月から11月、花
の知名度は低いらしい。しかしカメラに収まっ
た花は気品にあふれている。栽培品種のヤブキタ
は静岡の杉山彦三郎という人が、竹藪を開墾して
作った畑の北側で生育させたもので、そのまま品
種名になったとものの本には記載がある。
茶の花にかくれんぼする雀かな 一茶