常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

立冬

2018年11月07日 | 日記

今日、立冬。この日を迎える前に、蔵王、月

山に初冠雪。数日前に瀧山にも雪がきた。こ

の地では、瀧山に雪が三度降ると、次は里に

降ると言い伝えられている。この数日、気温

が平年より3℃前後高く推移している。小春

好日といいたいのだが、惜しむらくは、小雨

模様が続く。日がささなくても、気温が高い。

南の暖かい空気が、流れ込んでいるためだ。

週末は山友会で、残り少なくなった紅葉を愛

でながら、山寺周辺の山を散策する。日替わ

りのように変わる天気だが、青空のもとでの

散策を期待したい。

七十歳を古稀と言うが、今ではこの言葉は死

語に近い。国では七十歳まで働く環境を作り、

年金の支給をこの年から始めることを検討し

ている。それほどに今は、七十歳はまだ若い

ということか。何れにしても、この年は人生

の秋が終わり、冬を迎える年であるに違いな

い。江戸の漢詩人館柳湾の詩が身に沁みる。

 秋尽く

静裏空しく驚く歳月の流るるに

閑庭に独座して思い悠悠たり

老愁葉のごとく掃えども尽き難く

蔌蔌声中又秋を送る

 

蔌蔌声中(そくそくせいちゅう)とは庭に

葉がはらはらと落ちる音を表現している。

どうも秋の詩歌は、老いの嘆きを詠むもの

多いのを遺憾とする。

コメント
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