梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

原発も消費税も

2012-12-25 18:27:56 | 雑記
東京新聞に東工大の教授と言う方の話が乗せられている、この先生の意見は「原発は早急に再稼動すべき」と言う意見でやはり内容は「日本経済の足枷になる」と言う趣旨の意見だが経済が停滞しているのは電気が不足しているとか電気代が高いからだと言う事は無い、
「世界中に400の原発がある、日本には50基の原発がある」と書いていたが此れを書いていて数字的な矛盾は感じないのだろうか、
世界にある原発総数は400基だと言う、その内50基が我が国に有ると言う、計算上世界の原発の内12.5%が日本にあると言う計算だが世界のGDP総額に占める我が国のGDPが12.5%も占めているとは思えない、
電気の価格が輸出の価格を押し上げて貿易競争力に影響していると言う話も聞かない、
今貿易収支の赤字は円高と対中摩擦だと言う事は新聞を見れば書いてある、此れが違っているなら仕方ないが記事を見る限り「原発が止まっているから生産が出来ない」と言う意見よりずっと説得力が有る、
国民の意思は脱原発だと言う事は恐らく間違い有るまい、景気を上向ける為に安倍政権は大量の公共投資を行うと言う、
この公共投資の原資は国債である、国債は云わば借金であり、この借金は結局子供達が返す事になる、当然金利込みである、
この借金は誰から借りるのか、日本は殆ど国内で買われている、買っているのはこの国債を買うだけの資金力のある一部の国民と大企業である、
そして返済するのは国民自身だが一部の富裕層と大手企業の日本の総人口の8%程度、大手企業数も一桁である、
しかし此れを返すのは国民全体の税金だ、90%の国民と中小企業は国際などは買う余裕は無い、しかし税金は同じ様に取られている、消費税は100%公平に支払っている、がこの中で国債償還に廻る分はそのすう%の懐を潤している訳だ、
既に自由経済世界は「自由と平等」とはかけ離れた「強者の自由」と「持てる者の為の平等」と成っている
安倍総理は「強い意志と実行力をもって上流から下流までしっかりとした改革をしなければならない」と言っていたが此れは順序が逆である
「下流から上流までより多くの国民の意思を強い実行力を持って実現しなければ為らない」と言うのが本当の政治と言う事だ、
民主から自民に移行すれば大きな過信と勘違いで野党転落前より酷い事になるだろうと思ってはいたが早速と言う感が実に強い、このまま行けば早晩再々度国会紛糾から解散になりかねない、国際的にも内政的にもその愚は避けなければ為らないが不安だけがつのる政変劇だ、

将来に希望を持てる政策を願う

2012-12-22 17:26:37 | 雑記
起きたら雨が降っている、コーヒーを淹れていたら少し遅れて朝刊が届いた、新聞は薄いビニールの袋に入ってくる、最近は雨だと一部づつこう言う袋に入って配達されてくる。
これで新聞は濡らさずに済むのだが配達員の苦労は変わらない、特に今日のように寒い朝は本当に大変だろうと思う、
昔の新聞配達は苦学生の象徴のような仕事だったが今は殆ど居ない様だ、第一「苦学生」等という言葉すら死語になりつつある、
しかし学費が払えず高校を退学すると言う子供も最近は増えたそうだ、自分が15歳を超える頃は家の経済的な問題で進学が出来ないと言う子供はかなり多かった、私の中学同級生では高校に進学したのは1/4程度である、特に女子は殆ど中学を降りると就職をするか家の農業に就いた、
未だ敗戦の影響はかなり残っていて農村の家庭は皆貧しかった、農地解放が有ったとは言え僅かな田畑しかない農民は自家消費程度の米しか取れず兼業でお茶やミカンを作り乳牛を飼い豚を飼って子供を取ると言うように色々やっても結局現金になるのは年に数回、肥料や農薬の支払いをすれば殆ど残らない、
子供は働き手として必要だしとても高校には行かせられなかった、更に言えば農地を全く持たない農村の家は取り敢えず口減らしと就職先からの仕送もアテにすると言う位の生活だった、だからその頃は田舎の新聞配達は小学生や中学生の仕事でもあった、件数が少なく(家も少ないが取っている家も更に少なかった)大人に支払えるコストが出ないのだ。
児童福祉法と言う法律ができたのはいつ頃だろうか?決して親が楽をする為に子供を使った訳ではなくそうしないと生活が維持できなかったのだ、
あれから60年近く、鍋底景気と言われ「大学は出たけれど」と言う言葉が流行り、朝鮮戦争の特需をきっかけに神武景気と言われ高度成長期を迎えて日本は本当に豊かになった、
会社もそうだが結果を出して成功する事よりソレを維持する事の方が難しい、
先代が築き二代目が大きくし、三代目が食い潰すと言うとおり戦後世代が築き上げた日本経済はそ二代目が大きくしたのだが三代目になる前にズルズルと食い潰している、
貿易収支は黒字が続いているのに国内景気はすでに瀕死の状況になっている、貿易収支が黒だという事は外貨は国内に貯まっていると言う事なのだが国家経済は破綻一歩手前だと言う、貯まった外貨が国内に循環しないと言う事だろう、
経済格差は大きくなりまた鍋底景気の時のように「学費が払えないから進学できない、親の働きでは生活を維持できないから」進学を諦める若者たちが増加している、
あの頃は「頑張れば先に行ける」と思えた、だから苦学生も多かった、しかし今の日本は「頑張っても今の境遇から抜け出せない」と言う未来しか見えない、「苦学する学生がいなくなったから」と言うのは彼らに取って何の意味もない、頑張っても仕事すらないのだ、
自民党が政権に返り咲いたとしてもそれは国民の目からすればまた放蕩息子の三代目が店主になったと言う事に過ぎない、民主党政権の前十何年間かでかなり身上を食いつぶした、
民主党政権が番頭としてタナを立て直そうとしたがまるで経営が出来なかった結果また元の放蕩息子が帰って来たのでは余程心を入れ替えていなければ早晩日本と言うお店は潰れてしまう、帳簿を見ていたら腹が痛くなったからと帳場を逃げたドラ息子に任せて良いのか全く不安である

歴史的にはこんな民族では無い筈だ、

2012-12-20 13:52:51 | 雑記
Youtubを見ていたら「台湾国民の日本人と韓国に対する感情」と言う様な動画が出て来た、
台湾の人達は概して日本人に好感情を持っていると言う趣旨だが進んでゆくと好感情は「感謝している」に変り、60代の女性のインタビューになると流暢な日本語の会話となる、「私達は子供の頃日本人として育った、日本の名前もある」と言う物で字幕で「台湾は占領支配ではない、併合政策だった」と流れる、
その説明として「全て日本人として教育を受け、教科書も日本語の物で行った」とキャプションが付けられている、
しかし、「併合」と言い換えても此れは明らかに占領支配である、経済的にどうあれ永い歴史文化を踏みにじって他国の言語、歴史を幼児から教えられると言う屈辱を甘んじて受けなければならなかった台湾国民は内心では大きな負担を強いられていた事は間違い有るまい、
仮に日本が無条件降伏をし、アメリカの占領軍が国会を掌握した時にマッカーサーが「我が国の優れた文化教育を敷くから有難く思いなさい」と日本語を英語にし、教科書も英文で公用語も英語(米語)にしたとしたら我々日本人はどう言う気持ちになっただろう、
当時の大日本帝国ではない、敗戦から立ち直って日本と言う独立国家を手に入れた苦節50年を過ぎた日本人がである、こんな独善的な考え方を心から持っているとしたら本当に情け無い事だ、
簡単な事だ、今自分と相手の立場が逆だったらどうなんだろう?と考える事で大抵の事には自覚できる、相手の立場に立った時(自分は嫌だな)と考えれば当然だが自分が嫌でなくても相手には大きな負担になる事も多くある事も理解する必要がある、
何時の頃からか日本人はこんな簡単な事が出来なくなった、出来なくなったというより「しなくなった」のだ、
想像力の問題だが自分の都合の良いようにしか想像し無い人間がほとんどである、この素質はやはり教育で培われる、教育と言っても教師からではない、親からの教育である、
読み書き、計算は教師の仕事だが基本的な常識は親の仕事である、其れが今ではごちゃ混ぜである、幼稚園までにどれだけの文字を読み書きできるか、を親が一生懸命教え、挨拶すら未だ不完全な子供に「これからは英語だ」などと力を入れる前に常識的な他人との接し方を教える必要がある、
常識は英語では「コモンセンス」と言う、其れは教育以前の「センス」の問題だ、相手の立場に立って考える事が欠如している結果として今の虐めと言う事が広がっているのだろう、此方は遊びでも相手にとっては被害そのもので自分が同じ事を誰かにされたら嫌だなと思うのが基本で、更に言えば自分は平気でもあいつは嫌なんだなと気付く想像力が「センス(感覚)」なのだ
ネトウヨと言われる連中は自分の顔をさらけ出しては何の発言も出来ない、しかし顔も名前も出ないなら相手を傷付ける事なぞは考えもしない、こんな輩から政治家が出るわけも無い、出るのは政治を食い物にしている「政治屋」だけだ

正月は冥土の旅の一里塚、

2012-12-19 18:26:19 | 雑記
12月も後僅か、この年齢になったらもう少し安泰な暮らしをしているかと思ったのだが中々どうして、安泰には程遠い。
今年春に女房の姉が亡くなって彼女の肉親はこれで居なくなった、思えば自分はあまり親兄弟には縁の薄い人生だったが結果的には未だふたり残っている、女房に対しては「縁が薄い」とも言えない様になった。
残りの人生は夫婦で生きて行く訳だがどうしたってどちらかが先に逝く、産まれてから今まで全くひとりの生活をして来なかった女房にとっては本当に恐怖なんだろう「絶対に私が先に逝くから」と事有る毎に言う、
姉が死んでから義理の兄が急に老け込んでしまい休みになると朝から酒を飲んでいるらしい、姉の娘が毎週日曜日に義兄の家に行くので女房も2週に一度は顔を出しているのだが義兄は女房に「家に来い」と言い続けているらしい、
最初は亭主である私の存在は無かったらしいが一月もしたころは「離婚して来い」になり、娘に怒られてからは「夫婦で一緒に来れば良い」になったらしい、
マンションに子供2人と義兄の母親の5人で住んでいたのだが母親が無くなり娘が結婚して出て行き、長男が義姉が亡くなる直前の去年の秋結婚して嫁さんの実家に入ってしまったので3LDKに1人で住んでいる、自分で店を経営しているので昼は気が紛れるのだろうが帰宅するとその寂しさに耐え切れない様だ、
それが女房の恐怖に拍車をかけているのだろう、自分は1人暮らしが永かったので1人暮らしにはそれ程恐怖感はない、
しかし結婚して既に30年も経つ、今当たり前の様に家にいて何時も声が聴こえ、姿が見える女房が居なくなったらやはり自分の半分が無くなった様な気持ちになるんだろうな、それは女房の様な恐怖感ではなく城山三郎氏が書いた小説の題名の様に「そうか、君はもう居ないんだな」と言う様な気分になるんじゃないかと思う、
あの題名を読んだ時不覚にも涙が湧き上がった、今でもこの言葉を思うと涙ぐんでしまう、
その寂しさはリアルに自分の中に入って来る、女房も子供達も「お父さんは大丈夫だけどお母さんには耐えられないから頑張ってもらわなけりゃ」と言うが「お父さんだってそうなったら本当に落ち込んでしまうかも知れないんだぞ」と最近は思う、
口には出さないがね

選挙後記、参院選に期待するしか無い

2012-12-18 15:07:57 | 雑記
衆院選が自民党の圧勝で幕を閉じた、要因は自民党の支持が増えたのでは無い、瓦解した民主党の票が分散してしまい、更に投票率の低さが結果的に小選挙区と言うシステムの欠点が自民党の当選率を上げてしまったと言う事だ、
東京新聞の調査で自民党を支持すると答えたのはわずかに20%程度、残りが乱立した新党に分散したせいで決して国民は自民党を支持した訳ではないが結果的に自民の圧勝になった、
しかし安倍総裁は「我党を国民全てが支持をした」と言って憚らない、わずか3年前に自民党はこの逆を演じたが本人がその一因になった事をまるで無かったかの様な言動である、
副総理に麻生太郎氏を持って来るという、途中で総裁の重責に耐えられず放り出した安倍氏と政府の運営が全く出来ず追い落とされた麻生氏、その前の福田氏を入れると落伍者トリオである、この人選をする自民党の良識と言うものを疑うが結局この三人以外に適任者が居ないと言うことだろう、
消費増税、憲法九条改正法、原発再開、大金融緩和と公共投資のばら撒き、全て国民の意思に正反対の政策を目論み「やはり自民党でなければならない、我々の方針は全て正しい」と嘯いている、
今までの「政財官」癒着の政治に三年前国民は「ノー」を突きつけた、しかし民主党がわずか三年で同じ様な大敗をきっしタナボタの政権が転がり込んだのに過ぎないのだが元の自民党、いや更に傲慢に突き進みそうな安倍内閣の言動だが三年前の野党転落を教訓として生かさなければ次の参院選では同じ憂き目に遭う、
我々は決して自民党を支持している訳ではない事を自覚し「選挙対策」ではなく真に国民の為の政治、国民が望む政治を行わなければ今度は準備時間のある第三党が自民公明の足元を掬う、
もし1つ問題が有るとすれば第三党になった維新が石原慎太郎氏を抱え込んだ事にある、第三党は基本的に脱原発と消費増税反対と言うスタンスだが石原氏だけは両政策では与党に近い方針をうたう、第三党が加わらず残りの野党が連携をとっても第二党が民主党となると結集する事は難しいかもしれない、
しかし其れこそ「小異を棄てて大同を」とって貰い安定過半数と言う状況は避けなければ成らないだろう、残念ながら衆院の半数以上が与党となった今、参議院で否決しても再可決で強行できる土壌が出来上がってしまってはいるがそれでも衆参ねじれ国会は必要だろう、其れによって国政運営に時間が掛かったとしても「富国強兵」を目論む安倍内閣の暴走は避けなければいけない