梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

臙脂の菊は母の思い出

2023-10-12 16:39:14 | 雑記

              
舗装されていない県道から西側の斜面を30~40mも上がると小さな庭が有って親父の建てた掘っ立て小屋があり、其処で生まれて15歳の春まで過ごした
伊勢崎の裕福生まれだったと言うお袋は貧乏生活の中でも妙にのんびりとした生き方をしていた、元来そういう性格だったのかもしれない
何処かから貰って来ては細い杣道脇に色んな花を植えていた、
村で植わっていたのはダリアとカンナだったがお袋の好きだったのは菊だった、
 白や黄色と色々植えていたが一番好きだったのは臙脂色の菊だった
  若い菊の葉は天ぷらにするのだが臙脂色の菊だけは「臙脂の菊は弱いから」とこれだけは葉を採る事はしなかった
 言う通りお袋が癌で亡くなって親父と二人の生活に追われるようになると何時か臙脂色の菊は絶えてしまった
ふと思い出してネットで調べてみたら幼い頃お袋が愛して止まなかった臙脂色の菊が見つかった
東京での住まいでは菊を育てる事も儘ならない、
せめて画像を愛でるとするか

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