梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

天災と人災

2021-03-11 09:26:03 | 雑記
3月11日は東日本大震災の日、10日に続いて鎮魂の日が続く
関東大震災、阪神淡路大震災と続き東日本大震災は津波と言う大きな災害を伴った
日本列島はプレートの境界にあって長い歴史の間で何度も震災に見舞われてきた
これは弧状列島に住む限り避けられないと言う地勢的な事で自然災害と言う天災である
しかし東日本災害の時にはもう一つ「原子力発電所メルトダウン」と言う大災害を伴った、
これは人災である、天災は文字通り「天の成す災い」だが人災は「人の成す災い」だ、
人が成した事なら向後は成さないのが当然だろう、
天災で受けた被害は10年の月日をかけて元通りではないにしろほぼ普通の生活に戻りつつある、
しかし福島の放射能被害は未だ終結しないどころかその目処すら立っていない
国も東電も「過失責任は無い」と言い続けている、
「予想できない災害で不可抗力だ」と言う、しかし「原子力発電は継続、更に増設する」と言う
「予想できない天災は責任は無い」と言うなら今後又同じ災害が起きても「責任は取れない」と言う事か、
「あれは想定外だからこれからは大丈夫」と言うなら今回の災害に関しては「想定の不備である」と言う過失責任がある筈だ
しかも、災害の2年前に東電自ら設置した災害予測シュミレーターではあの津波が襲う高さも予想していたと言うではないか
それを置いても「前回は想定外だが今回の想定は充分だ」と言う根拠はどこにあると言うのだ、
想定外が起きたという事はどんな想定をしても起きないと言う保証は無いと言う事だろう、
廃炉に向けてすすめているが何年かかるか全く予測できない、完全に元の状態に復旧できる可能性は無い、
取り出した高濃度放射性物質をどう処理するか全く決まっていないし方向性すら見いだせない、治療不可能な地球の癌である、転移こそしないが周りに及ぼす影響は拡散する、
制御不能になり暴走する癌を健康な国土に植え付ける事は絶対にしてはならない、転移させるのは政府と電力のいわゆる「原子村」か
誰が何のために、誰の利益になると言うのか、
チェルノブイリが原発事故の象徴になったが30年近く経ってもまだ見通しが立たない
今やフクシマは世界では原発事故の象徴でありドイツが原発全廃のきっかけになったのは“FUKUSHIMA“だと言うのに当事国が原発撤廃に動かないと言うのは何の冗談だ、
核に関しては世界で唯一の被爆国でありながら核拡散防止条約を批准しないと言うのがアメリカに対する忖度なら国家として独立性は無いと言わざるを得ないろだろう