現在のエアコンは人間の命を熱波から守るには必須のアイテムになっている。
約1世紀の歴史を持つ偉大な発明ではあるが、使用する冷媒も、電力の消費の面からも地球環境への負荷が大きすぎる。
人間の健康と地球環境を守るために新しいアイデアのエアコンの必要性は明らかである。
米国のシンクタンク、ロッキーマウンテン研究所はそのために最近、国際コンペを開催した。優勝したのは日本のチーム、 中国のチームでいずれも水の気化熱を利用してエネルギー消費を減らす方式を採用している。 この方式のエアコンは2025年までに商品化される見込み。
静岡市にあるGF技研は従来と比べて半分の消費電力で、冷房機能と換気機能を両立し、低排熱で地球温暖化防止と健康的な社会の実現に貢献する空調システム、フレッシュ・フリー・エアコン『FFA』を開発した。将来的には、GF技研が開発した太陽光発電と熱回収を同時に行う一体型パネルを組み合わせることで、消費電力ゼロを目指す、という。
FFAは水の蒸発によって空気を冷やすためにフロンなどの冷媒不要で、室内空気を通すだけで冷房が可能。電力は送風にしか利用されないという理想的な構造を持つ(詳細は省略)。
世界の空調システム市場は、2019年の約9.7兆円から2025年には約14.1兆円に拡大すると予想される。同社では物流倉庫や工場、オフィスといった事業者向けを中心に事業を展開し始めており、そのうちの10%程度は「FFA」への置き換えが可能だと見込んでいる。
家庭用エアコンとしても発売が予定されているという。
秋田も近年暑くなってきている。調理を担ってくれている石井さんの希望もあって我が家でも2019年6月に居間にエアコンを設置した。確かにこの季節台所で火を使うのは大変であろうと思った。私の生活時間帯は早朝のなのであまり必要性を感じないが、昼にはそれなりに利用されているようである。
私の書斎は午後から夕方にかけて西陽が当たる。就寝時はとても暑いが扇風機を活用して汗だく状態で眠っている。秋田だからなんとかなっていると思う。もっと暑い地方ではエアコンに頼らざるを得ないだろう。
地球温暖化は人間のエゴによって生じていることは明らか。それが高じて近年熱中症の頻発など新たな健康上の問題が出てきた。それへの緊急対応としてエアコンの使用が推奨されるが、それだけに止まっていては温暖化は一層進むことになる。
エアコン使用を含む総合的対策が求められる。
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