2014年にiPad miniを次男から家族価格で手に入れた。我が家の家族価格は市場価格よりはるかに高い。iPad miniがどんな価値があるのかわからないまま、私にとって有用なのか否かもわからなかったが、とりあえず譲ってもらった。
それが、実にすばらしい結果を私にもたらした。私の読書生活に大きな変化をもたらした。
私の読書のかなりの部分は2011年以来、終活を兼ねて書籍を裁断しスキャナーで電子化する、いわゆる自炊して書籍そのものは廃棄していた。
当時はパソコン画面上で読んでいたが、ほぼすべてiPad mini上で読むようになった。本の購入自体は現在に至るまで電子書籍ではなく普通の書籍である。その方が幅広く選べる。
既に自炊した書籍のデータは2千冊ほどに及び、適宜iPadに自炊データを移し、呼び出して読んでいる。 iPad miniはもう手放せない。いつも身近に置いてちょっとした時間でもひょいと利用している。iPadもminiを中心に4機種となりTPOに応じて使い分けている。
私は視力が悪い。
年2回の職員健診では、2018年以降裸眼視力は0.02以下と記載されている。その原因は、眼科のカルテによると近視+乱視+白内障+緑内障+眼底出血となっている。
私はぼやけた視野の中で生活している。メガネは所持しているが運転の時など稀にしか用いない。コンタクトなど興味もない。2021年5月には運転免許を返納した。不便なものである。
1mほど離れると他人の顔の区別ができない。月も三ヶ月など見たことがない。ボケて満月に見える。焦点が合わない状態での生活は、勝手知った範囲ではむしろ気楽なものである。
私の視力は眼前10cmの狭い距離だけは完全に焦点が合う。パソコンも近づければなんら不便なく見えるが、画面に異様に近づかなければならない。外来の患者達はびっくりしているだろう。
iPad miniは軽いから眼前に近づけて、快適に見ることができる。だから、よく見える。字を拡大してみることもできる。
今汎用しているiPad miniはメモリーの容量が256GBもあるから自炊済み書籍500冊ほど収容できる。だから、読みたい本を次々と開くことができる。だから読みちらしができる。本そのものを読んでいた時には到底できなかった芸当である。
私にとってのiPad。もう手放せない。
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◉私は視力障害があるから、むしろ読書の意義が高まった。
◉iPadを用いれば、ほぼ自由に読書ができる。
◉終活が進んだ。我が家から書籍の大部分が消えた。
◉iPadは軽く携帯が自由。その中に数100冊収納できる。
◉移動中でも、外来でもどこでも本を読める。
◉読みたい書籍をすぐに呼び出せるから、次々と読みちらせる。
◉などなど。
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常に充電状態を意識しなけなければならないが、こんなことは小さな問題である。