私は秋田県のDV(配偶者からの暴力)の防止関連委員会委員でもある。2月末までに議案の改訂作業は終了したが、その過程で「児童心理司」という資格があるのを知った。「児童心理士」のミスプリントではないかと質問したら間違いではないとのことであった。調べたら、確かに間違いではなかった。
私の印象から言えば「児童心理士」にさえ若干違和感を感じるし、ましてや「児童心理司」なるものがあるとは予想だにしていなかった。
「司」は古くは日本の律令制において主に省のもとに置かれた官司の等級の一つで身分を表し、主に役人またはその仕事を指すからである。「司直」「司祭」「国司」「保護司」「行司」「司書」などなどがその例である。
私は医師に関しても何で医師は「医士」ではないのだろうか? と常々疑問に思っていた。「弁護士」「代議士」「博士」「勇士」「名士」にしろ、一定の資格を持ちプロフェショナルと呼ばれる職業、あるいはそれに準じた方には「士」が与えられている。これに対して「師」は専門家を示すのだと言うことで、「教師」「看護師」「理容師」「講談師」などと同格の扱いである。これに「ペテン師」「詐欺師」も含まれてくるから納得できないわけ。
医業は長らく卑賎の職業で、これが一定の資格を持つプロフェショナルと位置づけられたのは明治時代も末朋のことである。
日本史上「医師」の文字が現れたのは、奈艮・平安時代の律令国家誕生と時期を同じにしている。朝廷内に診療組織が誕生したが、「医師」は針師や薬師と同列にに配属された。当時、「医師」は、単なる官職名で、尊敬される様な職業ではなく、技術に優れた人の範囲を出ない卑しい人であり、宮中の身分は極めて低かった。
これらの制度は武家制度の中でも受け継がれ、実際に徳川時代には「士農工商」の揺るぎない身分社会の中で、医術を用いる者は「工」とされて、賎しき階級とされた。
だから、身分の高い方を診察する際に「糸脈・糸診」の範囲に制限され、体に直接触れることなど決して許されなかったことはよく知られている。そのために医術の恩恵を受けられず、命を失ったこ高貴な方々も少なくないだろう。
私の印象から言えば「児童心理士」にさえ若干違和感を感じるし、ましてや「児童心理司」なるものがあるとは予想だにしていなかった。
「司」は古くは日本の律令制において主に省のもとに置かれた官司の等級の一つで身分を表し、主に役人またはその仕事を指すからである。「司直」「司祭」「国司」「保護司」「行司」「司書」などなどがその例である。
私は医師に関しても何で医師は「医士」ではないのだろうか? と常々疑問に思っていた。「弁護士」「代議士」「博士」「勇士」「名士」にしろ、一定の資格を持ちプロフェショナルと呼ばれる職業、あるいはそれに準じた方には「士」が与えられている。これに対して「師」は専門家を示すのだと言うことで、「教師」「看護師」「理容師」「講談師」などと同格の扱いである。これに「ペテン師」「詐欺師」も含まれてくるから納得できないわけ。
医業は長らく卑賎の職業で、これが一定の資格を持つプロフェショナルと位置づけられたのは明治時代も末朋のことである。
日本史上「医師」の文字が現れたのは、奈艮・平安時代の律令国家誕生と時期を同じにしている。朝廷内に診療組織が誕生したが、「医師」は針師や薬師と同列にに配属された。当時、「医師」は、単なる官職名で、尊敬される様な職業ではなく、技術に優れた人の範囲を出ない卑しい人であり、宮中の身分は極めて低かった。
これらの制度は武家制度の中でも受け継がれ、実際に徳川時代には「士農工商」の揺るぎない身分社会の中で、医術を用いる者は「工」とされて、賎しき階級とされた。
だから、身分の高い方を診察する際に「糸脈・糸診」の範囲に制限され、体に直接触れることなど決して許されなかったことはよく知られている。そのために医術の恩恵を受けられず、命を失ったこ高貴な方々も少なくないだろう。