愚かな僕と勝ち気な彼女の○●○
評価:+5点=75点
12月29日、京都みなみ会館にて鑑賞。2011年最後に観た映画です。
「ブロークバック・マウンテン」に続いての顔合わせとなるジェイク・ギレンホールとアン・ハサウェイの共演で贈るハートフル・ヒューマン・ラブコメディ
コメディというジャンルだそうですが、、、、アン演じるマギーが難病指定されているパーキンソン氏症候群を患っているという設定に私的にはちょっと深刻に思えて仕方ないのでした。
というのも実際に仕事でこの病気の利用者さんに遭遇しているだけに、この2人の恋の行く末にとても心配を感じるのでした。フィクションとは言え、この病気が重症化するとどのようになるかをこの目で見ているし。複雑な気持ちでじっと見据えました。
ジェイミーの一途な気持ちは結婚してマギーの状態が何処までも悪化の道を辿っても変わらず愛することが出来るのかという疑問でした。余計なお世話かもしれませんが。
物語ではマギーの症状はまだステージ1という状態。つまり初期症状の段階です。ジェイミーが患者の会で出会った男性が妻の症状がステージ4と語っています。意識はあるものの、認知症だと語っていました。
あの男性の苦悩は計り知れない。もちろんジェイミーもこの病気を何とか理解したい!治せる方法があればどんな手段を使ってもと躍起になっている場面もありました。
ネガティブな見方はいけないけど、愛は何処までジェイミーに手を差しのべてくれるのかしら?と感じてしまいました。この物語は、その愛の第一歩を踏み出すラブストーリーと私は考えたいと思いました。多分続編はないでしょう。でもこの2人の愛が何処までも変わらず続くことを祈るしかないのです。
女の口説き方はピカイチ。この女性にも偽名でリザなんて呼んでいた。
あらすじ(goo映画より抜粋)
パーフェクトに近い魅力を持ち世の中を渡るジェイミー・ランドール(ジェイク・ギレンホール)は、狙った女は必ず落とす名うてのプレイボーイだが、医学部を中退、医者の両親を失望させて彼の家では落ちこぼれでしかない。そんなジェイミーの新しい仕事は、世界最大の製薬会社・ファイザー製薬のセールスマン。配属されたピッツバーグで病院相手に営業を開始するが、ライバルに阻まれて思うように成績は上がらない。だがそれで引き下がる彼ではなかった。病院の受付嬢を誘惑して、なんとか便宜を図ってもらおうと日夜奮闘。
ライバル会社の薬と勝手に交換。この作業は素早い!女性を口説くのと同じくらい凄いのにはたまげる。
そんなある日、若くて美しいパーキンソン病患者のマギー・マードック(アン・ハサウェイ)と出会う。マギーに誘われ早々にベッドインしたジェイミーは、最初は単に体だけの関係と割り切っていたが、やがて彼女に本気になっていく。
しかし、マギーは病気のせいで誰にも心を開くことができないと打ち明けるのだった。
その頃、夢の新薬・バイアグラが開発され、数週間にわたっての粘りに根負けした上司は、ジェイミーにバイアグラの販売許可を与える。ジェイミーは片っ端から薬を売りさばいた。以前は見向きもしなかったドクターたちが「もっとサンプルを分けてくれ」とバッグにしがみついて懇願する。販売記録を次々と塗り替えたジェイミーは、遂には優秀なセールスマンしか出席できないシカゴの研修会に呼ばれるまでになる。
いつしかマギーとの仲も順調に進み、充実した毎日を送っていたが、マギーの病気は次第に悪化。そして、ふたりで出かけたシカゴでジェイミーは、パーキンソン病の妻を持つという男から「病状が進めばきみのこともわからなくなる。別れた方がいい」と忠告される……。
原作は2005年に発売された「涙と笑いの奮闘記―全米セールスNo.1に輝いた“バイアグラ”セールスマン」という実録本(邦訳も同年発売されているが現在は絶版)らしい。
そいでもって映画に登場するマギーというヒロインは映画のためのオリジナル人物で、映画は主人公のMRとしての活躍よりむしろマギーとの関係を軸に進行していくように書かれているらしい。(映画瓦版より拝借)
ということでその実録本をベースにマギーとの恋愛関係が書かれているのでこれはオリジナルストーリーのようである。
何故にこの難病という設定を取り入れたのかは分からない。ひょっとしたら、この難病への関心度を広げるために作られた狙いがあるのかも。はたまた脚本家の身近での出会った人の話なのかもしれない。
病気の現状を知っているだけに楽観的な見方を終始することは出来なかったが、でも当事者マギーにとってはジェイミーの愛の深さで迫りくる病気をたとえ治せなくても共に歩いてくれる心強いパートナーに巡り会えたということはある意味幸せなのかもしれないね。
メディア |
映画 |
上映時間 |
113分 |
製作国 |
アメリカ |
公開情報 |
劇場公開(エスピーオー) |
初公開年月 |
2011/11/19 |
ジャンル |
ドラマ/コメディ/ロマンス |
映倫 |
R15+ |
いいじゃないの幸せならばってとこですかね。