銅版画制作の日々

ゆっくりと更新して行きます。TB・コメントのお返しが遅くなると思いますが、宜しくお願い致します。

白いリボン(2009)☆★DAS WEISSE BAND

2011-02-07 | 映画:ミニシアター

美しい村 静かな暮らし 聴こえてくる魔物の足音

京都シネマにて鑑賞。公開2日目でしかも日曜日、その上第1回目の上映ということもあってか、多くのお客さんでロビーは賑わっていました。1時間前に行ったのですが、すでに64番目。

ハネケ監督作品がカンヌでパルムドール賞を取ったということも影響してか、かなり反響が大きいようです。
さて「ファニーゲームUSA」のような強い衝撃や恐怖が目に見えて感じる事はないですが、監督の独特な毒気はやはり要所でじわじわと伝わってきます。


鑑賞前は睡魔に襲われないかしら・・・。とちょっと心配していましたが。もうまったくそういう心配は吹っ飛び、最後まで食う入るように観ました。ハネケ監督作品、やはり期待通りでした!

まさに人間の心の底にある妬み、暴力、偽善、欲望、陰湿さ等、、、、、。

ストーリー(Movie Walkerより拝借)ラストはネタばれです。読みたい方は反転して読んで下さい。

1913年7月、北ドイツの小さな村。ドクター(ライナー・ボック)が自宅前に張られた針金のせいで落馬し、入院する。隣に住む助産婦(スザンヌ・ロタール)が、彼の子供たちの面倒をみる。牧師(ブルクハルト・クラウスナー)の娘と弟マルティンは帰りが遅くなり、牧師から“白いリボン”の儀式を言い渡される。翌日、男爵(ウルリッヒ・トゥクール)の家の納屋の床が抜け、小作人(ブランコ・サマロフスキー)の妻が亡くなる。教師(クリスティアン・フリーデル)は、男爵家の乳母エヴァ(レオニー・ベネシュ)と初めて言葉を交わす。秋、男爵家で収穫祭の宴が行われている頃、小作人の長男マックスは、男爵家のキャベツ畑を荒らしていた。その夜、男爵家の長男ジギが行方不明になり、杖でぶたれ逆さ吊りの状態で見つかる。後日、男爵夫人は子供たちを連れ、実家のあるイタリアに向かう。退院したドクターは、診察室で助産婦と情事に耽る。冬、次々起こった事件は一向に解決しない。さらに、部屋の窓が開いていたため家令(ヨーゼフ・ビアビヒラー)の赤ん坊が風邪をひくという出来事も起こる。エヴァが町で働くことになり、教師は求婚に行くが、父親から1年待つよう言われる。ある夜、男爵家の納屋が火事になり、小作人が首を吊って死んでいるのが見つかる。ドクターは助産婦に、一方的に別れを告げる。春、男爵夫人は子供と新しい乳母を連れ、戻ってくる。教師は家令の娘から、助産婦の息子カーリが酷い目に遭う夢を見たと聞かされる。その後、カーリが失明するほどの大怪我を負って発見される。自分の息子たちがジギを川に突き落としたことを知った家令は、杖で体罰を加える。カーリの事件の犯人が分かったと聞いた教師は、子供たちの関与を疑う。ドクターと助産婦と子供たちの姿が消え、一連の事件は彼らの仕業だと噂が広がる。その後、教師はエヴァと結婚し、徴兵される。終戦後は町で仕立屋を開き、村人たちとは2度と会うことはなかった。

純真無垢な白いリボンを!と最もな顔で子どもたちに諭す牧師先生。

ちょっと帰宅が遅くなっただけで、罰として鞭打ちに、白いリボン儀式!?それはないやろう!打たれるシーンは見えないが、打たれて泣き叫ぶマルティンの声が何とも言えず・・・・。

 

  牧師役 ブルクハルト・クラウスナー
父親であり、牧師の彼は、威厳ばっかり?子どもを思いやる気持ちはないのか、、、、、。

大人たちの身勝手な行動に言動・・・・・。


ベッドでは両手を縛られ、身動きが取れない・・・・。しつけにしては何かね。

いじめているようにしか見えない。

小作人の妻の死

男爵家の納屋の床が抜ける事故で命を落とす。このことがきっかけでドクターの息子ルディは初めて「死」というものを知るのだ。

秋の収穫祭の日、男爵家に2つの事件が起きる。キャベツ畑が無茶苦茶に荒らされた上、長男ジギが連れ去られ杖でぶたれて逆さ吊りされた。

「犯人は我々の中にいる」 男爵の問いかけに村中の不信感が呼び覚まされる。
そのことがきっかけで男爵夫人は子どもたちを連れて実家へ、、、、。
教師が思いを寄せる男爵家の乳母エヴァも村を去った。

入れ替わりに村へ戻ったのはドクターでした。

 ドクター役 ライナー・ボック
落馬事故から復帰したドクター。人々の命を救う大事な仕事を担っている人でありながら、彼の裏に潜むものは・・・・。

 ズサンネ・ロ―タ

 
ファニーゲームオリジナル版でウルリッヒ・ミューエと夫婦役をした女優さん。これがきっかけで結婚。
助産婦は、ドクターの妻亡き後の公私のパートナーであったが、、、、。

大怪我から復帰したドクター、彼女に屈辱的な言葉を浴びせてこれをきっかけに別れ話を始める。そんな仕打ちに助産婦は「無分別な行動を取ったらどうする」と脅すも、ドクターは意に介さない。
この場面はかなり凄い?言葉のやり取りもある。ドクターの非情な一面を垣間見ることに。欲望の塊?

それは後に娘アンナに忍び寄る。そう近親相○ってやつです。身震いのする場面でもあります。

 11月になっても今までに起こった事件は一向に解決せず、、、、、。
男爵夫人は戻らない。家令の赤ん坊が部屋の窓が開いていたことが原因で風邪をひくという不可解な出来事。
クリスマス後、男爵の荘園では火事が・・・・。小作人の子どもたちは黙って窓からその光景を眺める。

翌朝、小作人の首吊り死、、、、、。

年が明け、1914年。

牧師宅では、賢信礼に備えているクララと弟マルティンの白いリボンが外される。

 
男爵夫人はジギと新しい乳母を連れてイタリアから帰ってきた。

学校では賢信礼を準備する神学の授業で、クララが率先して騒いだとして牧師からの叱責で失神。このことが原因で、クララは熱を出して学校を休む。

帰宅した牧師のデスクには飼っていた小鳥が串刺しにされていた、、、、。


ピーピーは無惨な状態でデスクに、、、、。


息子はピーピーの代わりにこの鳥を父に。。。。

忌まわしい出来事はこの後も続きます。

助産婦の息子、カ―リ―事件に謎の失踪、、、、。

とこころで気になったのは、教師が誘ったピクニックで、エヴァが池に行くのを拒んだ理由は何故なのか?


教師が理由を問いただすこともしなかったので、、、、よくわからないが。。。。

そして子どもたちが留守である助産婦宅にいた理由も今一つ?  

結局は分からない事だらけで、、、、。不可解なままだったけど。

年老いた教師のナレーションで始まり、終わるというこの物語、、、、。解明されることなく。

でも男爵夫人の言うことではないけど、この村には嫉妬や邪悪があるから、居たくないと男爵に告げていた。その気持ちは何か分かるような気がしましたけどね。

  男爵:ウルリッヒ・トゥクール
「オ―ストリア大公がサラエボで暗殺された、、、」


「女め!君も深入りするな・・・・」

 解説(allcinemaより拝借)

「ピアニスト」「隠された記憶」の鬼才ミヒャエル・ハネケ監督が、ナチス台頭の時代の大人たちが子どもだった頃の北ドイツの田舎町を舞台に、人間の心の闇を痛烈に描き出すミステリー・ドラマ。敬虔な村人が暮らす田舎町で次々と巻き起こる悪意に満ちた不可解な事件と、それによってあぶり出される村人たちの不穏な素顔を、全編美しいモノクロ映像で綴ってゆく。2009年のカンヌ国際映画祭ではみごと最高賞のパルム・ドールを受賞

撮影風景

メディア 映画
上映時間 144分
製作国 ドイツ/オーストリア/フランス/イタリア
公開情報 劇場公開(ツイン)
初公開年月 2010/12/04
ジャンル ミステリー/ドラマ
映倫 G

 

オフィシャル・サイト
http://www.shiroi-ribon.com/
オフィシャル・サイト
http://www.sonyclassics.com/thewhiteribbon/ (英語)

 

 

 

 

 

ジャンル:
ウェブログ
Comments (5)   Trackbacks (23)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ばかもの(2010) | TOP | キック・アス(2010)KIC... »
最近の画像もっと見る

5 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (KLY)
2011-02-07 20:58:36
まさしく戦争前夜の恐ろしさというか…。
村に起こった謎自体もミステリーではありますけど、この子達が成長したときの事はやはり考えざるを得ませんでした。
教育なんですよねやっぱり。
ミステリーの謎解きも、映像上では論理的に表れているのだそうです。中々解らないのですが…^^;
Unknown (mig)
2011-02-07 22:41:33
観ましたネ♪

ハネケ、静かに心にある内なる悪をじわじわ描き出しますよね。

中毒になるんですよ~
2度目観ようとしてたのにいつの間にか公開終わっちゃったので
DVD出たらまた観ようっと。

ハネケBOX欲しいんです(笑)
Unknown (mezzotint)
2011-02-07 23:37:43
KLYさん

謎解きが映像の中にあるとはね・・・。
凄い!3回も観られたとはびっくりです。
私ももう1回観ようかな?
Unknown (mezzotint)
2011-02-07 23:42:37
migさん
観ましたよ!
期待通り、ハネケワールドは健在でした。
このじわじわ感がたまりませんね。
2時間24分、飽きることなく観れました。
ハネケBOXがあるんですか!
じわじわと (sakurai)
2011-04-26 21:32:36
ゆっくり今もいろいろと考えてる状態です。
それが狙いだったのかな~。
でも、やっぱ好きか?って言われたら、好き!っと手放しでは言えないです。
やっぱ映画にはカタルシスがほしいです。
わずかでもいいから。

post a comment


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

Related Topics

23 Trackbacks

Trackback  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
白いリボン (LOVE Cinemas 調布)
『ピアニスト』『隠された記憶』のミヒャエル・ハネケ監督最新作。昨年のカンヌ国際映画祭のパルム・ドール授賞作品だ。第一次世界大戦直前の北部ドイツの村を舞台に次々と起こる不可解な事件と、そこに暮らす人々の心の闇を描き出す。出演は『善き人のためのソナタ』のウ...
白いリボン (佐藤秀の徒然幻視録)
公式サイト。ドイツ映画、原題:DAS WEISSE BAND、英題:THE WHITE RIBBON。ミヒャエル・ハネケ監督、ウルリッヒ・トゥクール、ブルクハルト・クラウスナー、ヨーゼフ・ビアビヒラー、ライナー ...
白いリボン/Das weisse Band/Eine deutsche Kindergeschichte (我想一個人映画美的女人blog)
ランキングクリックしてね ←please click 2009年 カンヌ映画祭にて、パルムドール受賞他、 世界の映画祭32部門で受賞、54部門ノミネート! 待ちに待ったハネケ新作 わたしなんかが言うのはおこがましいけど、間違いなくハネケの傑作。 のちのファシズム、ナチズ...
■『白いリボン』■  (~青いそよ風が吹く街角~)
2009年:オーストリア+フランス+イタリア+ドイツ合作映画、ミヒャエル・ハネケ監督、クリスティアン・フリーデル、レオニー・ベネシュ、ウルトリッヒ・トゥクール、フィオン・ムーテルト、ミヒャエル・クランツ出演。
悪いひとたち (宇宙のめいぐると)
「白いリボン」
映画 「白いリボン」 (ようこそMr.G)
映画 「白いリボン」
「白いリボン」感想 (ポコアポコヤ 映画倉庫)
いかにもハネケ映画に出て来そうな顔立ちの少年だわ↑
白いリボン (心のままに映画の風景)
第一次世界大戦前、ドイツ北部の小さな田舎町。 地主である男爵が支配するこの町で、不可解な事故が次々と襲い掛かる。 プロテスタントの教えを信じる村人たちは疑心暗鬼に陥り、子どもたちは苦悩を感じ...
「白いリボン」 (ヨーロッパ映画を観よう!)
「Das weisse Band - Eine deutsche Kindergeschichte」…aka「The White Gibbon」2009 ドイツ/オーストリア/フランス/イタリア 学校教師にクリスティアン・フリーデル。 男爵家で働くエヴァにレオニー・ベベシュ。 男爵に「善き人のためのソナタ/2006」「アイガ...
「白いリボン」 (Con Gas, Sin Hielo)
緩やかに迫る不穏。 M.ハネケに3度めの挑戦。 直接的な描写をしないことは分かっている。胸の仕えが下りるような結末が来ないことも承知している。 それでも自分なりに真相を探そうとしなければならないわけなのだが、登場人物が多く、男爵一家を中心に馴染みのない肩...
白いリボン (映画三昧、活字中毒)
■ 新宿武蔵野館にて鑑賞白いリボン/DAS WEISSE BAND - EINE DEUTSCHE KINDERGESCHICHTE 2009年/ドイツ、オーストリア、フランス、イタリア/144分 監督: ミヒャエル・ハネケ 出演: クリスティアン・フ...
映画『白いリボン』を観て (KINTYRE’SDIARY)
11-7.白いリボン■原題:DasWeisseBand(TheWhiteRibbon)■製作年・国:2009年、ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア■上映時間:144分■字幕:齋藤敦子■鑑賞日:1月15日、新...
「白いリボン」ミヒャエル・ハネケ (Mani_Mani)
白いリボンDAS WEISSE BAND - EINE DEUTSCHE KINDERGESCHICHTE 2009ドイツ/オーストリア/フランス/イタリア 監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ 出演:クリスティアン・フリーデル、レオニー・ベネシュ、ウルリッヒ・トゥクール、フィオン・ムーテルト、ミヒャエル・....
11-07「白いリボン」(ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア) (CINECHANが観た映画について)
子供はいつでも難しい年頃   第一次世界大戦前夜、北ドイツの小さな田舎町。地主である男爵が支配するこの町で、ある日、帰宅途中のドクターが落馬して大けがを負う。道に張られていた細い針金が原因だった。  その次には、男爵の製材所で女性の事故死が発生する。さ...
白いリボン (迷宮映画館)
好きか嫌いかと問われれば、決して好きではない。でも、目が離せない。。
『白いリボン』 恋の行方も? (映画のブログ)
 【ネタバレ注意】  涙を流す少年のアップ。ポスターのこんなモノクロ写真を見て、私はてっきり『白いリボン』は暗くて退屈な映画だろうと思い込んでしまった。よもやミステリ仕立てでワクワクさせる、こ...
白いリボン (ダイターンクラッシュ!!)
2011年5月15日(日) 18:15~ キネカ大森1 料金:0円(2本立ての2本目) パンフレット:未確認 「白いリボン」公式サイト 初ハネケ。 俺の苦手なラース・フォン・トリアーかよ。 嫌な村で嫌な奴らが嫌な事を2時間30分くらい延々と淡々と行う。 本田多聞のデッド・...
『海の沈黙』『白いリボン』:モノクロ、ドイツ、戦争の2本立て @名画座 (りゃんひさ MyBlog~映画レビューなど)
キネカ大森にて鑑賞です。名画座としてはトップクラスのラインナップを連発している感があります。 鑑賞から1週間、じっくりレビューを書こう・・・と思いましたが、映画の出来栄えをうまく伝えられるか、自信がありません。 とはいえ・・・
白いリボン (いやいやえん)
「美しい村 静かな暮らし 聴こえてくる魔物の足音」…観る人を不快にさせる作品を作る奇才ミヒャエル・ハネケ監督の新作。 決して万人受けする作品ではありませんし、結局なんだったのといわれればそれまで。でもまるで本当にあったことのような錯覚に囚われてしまう...
白いリボン (新・映画鑑賞★日記・・・)
【DAS WEISSE BAND - EINE DEUTSCHE KINDERGESCHICHTE/THE WHITE RIBBON】2010/12/04公開 ドイツ/オーストリア/フランス/イタリア 144分監督:ミヒャエル・ハネケ出演:クリスティアン・フリーデル、レオニー・ベネシュ、ウルリッヒ・トゥクール、フィオン・ムーテル...
白いリボン (こんな映画見ました~)
『白いリボン』---DAS WEISSE BAND - EINE DEUTSCHE KINDERGESCHICHTE  THE WHITE RIBBON---2009年(ドイツ/オーストリア/フランス/イタリア )監督:ミヒャエル・ハネケ 出演:クリスティアン・フリーデル、レオニー・ベネシュ 、ウルリッヒ・トゥクール...
ヨーロッパ推奨映画(3) 白いリボン これは劇場で観るべきだったなと大後悔。今年有数の1作。 (日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~)
DVD鑑賞で鑑賞。 衝撃的・衝動的なバイオレンスシーンで、「観客を凍らせる」のが常套手段の監督 ミヒャエル・ハネケ。 (最近の作品は「隠された記憶」 「ピアニスト」「ファニーゲームU.S.A. 」など) いつも、席から体が飛び上がってしまうので、自分としては「困っち...
映画評「白いリボン」 (プロフェッサー・オカピーの部屋[別館])
☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2009年ドイツ=オーストリア=イタリア=フランス映画 監督ミヒャエル・ハネケ ネタバレあり