銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

題名のない子守唄♪イレーナのまだ見ぬ子どもへの愛・・・・・。

2007-11-30 | 映画:ミニシアター

 

彼女のたったひとつの願い、それは生き別れになった子どもを見つけることだった。

 

10月26日、京都シネマにて鑑賞。この日は、この作品鑑賞後、「パンズ・ラビリンス」も鑑賞しました。どちらも悲しい映画だった。鑑賞から一ヶ月経ってしまい、少しづつ思い出して記事を書く事に。

 

映画の始め場面は、かなり衝撃だった。裸の女性が仮面をかぶり複数立っていて、どうも品定めをされているようだった。そしてその中でもきわだって美しい金髪の女性が選ばれる。何とその女性は

 

 

監督はイタリアの名匠ジュゼッぺ・トルナトーレ、あの「ニューシネマ・パラダイス」、そしてテム・ロス主演の「海の上のピアニスト」の監督なのだ。どちらの作品も鑑賞した。今も印象深い作品だ。

 

「ニューシネマ・パラダイス」では映画への愛を。「海の上のピアニスト」では音楽への愛を・・・・・。そして今回のテーマは母性愛。オープニングの衝撃からそれに続くサスペンスフルな展開は従来のトルナトーレ監督のイメージとはまったく違う。

 

 

ショッキングなシーンから一転して、寒々とした北イタリアに舞台は移る。この街に地味な服を着た女性が長距離から降り立った。もの悲しい表情に、思いつめた感じだ。たどり着いた場所は、高級レジデンス。このレジデンスの管理人にメイドの仕事はないか?と聞く。「ないね!」とそっけなく答えるも、管理人は見逃さなかった。一見地味な彼女の顔は、良く見ると美しい。急に「レジデンスの掃除ならあるよ」と態度が変わる。(男は美しいものには弱いのだ)名前はイレーナと話す。イタリア人じゃないね?と詮索する管理人。

 

イレーナはレジダンスの向かい側のアパートの部屋を借りて住む。ここからは窓越しに、ある家族の部屋の様子が伺えるのだ。その家族とは、アダケル夫妻と4歳の娘テアの3人。

 

実はこの家に入りこまなければならない理由があった。そのために、ジーナというアダケル家のメイドと親しくなるために近づく 。ある日、ジーナのかばんから、アダルケ家の鍵を盗み出す。そして合鍵をつくることに成功

 

ある家族の留守中、彼女は忍び込む何を探すためなのか?なのか?それとも家族の秘密?そもそも彼女とアダケル家の接点はあるのか?

 

手段のために、ある事故を!!!!

ジーナはレジダンスの階段を踏み外し脳に障害を持つ重症を負ってしまう。助けを求めるイレーナ。だがこの事故は故意のものとは誰も知らない。

こうして、イレーナはアダケル家のメイドになった。イレーナは家事すべて完璧にこなすアダケル夫人の信頼を得ることに。ただひとつ、ままならなかったのは、娘テアとの関係・・・・。テアは事故防衛本能に障害を抱えていた。もし倒れても、手をついて自らを守ることはできない。そのため、テアは消極的な子どもだった。そんなテアは自分とどこか似ているイレーナに、徐々に打ち解けていく。

誰も知らないところで、イレーナの計画は密かに進んでいった。そんなある日、イレーナに無言が~~~聞こえるのは荒い息遣いそのことで彼女が忘れようとしていた記憶が甦る彼女はかって東欧から南イタリアにやって来て娼〇をしていた。何台ものに乗せられ、仕事場に送られる女たち。のしかかる汗臭い男たちの重さ・・・・。もしかしたらはあの男ではないか売〇組織の元締め“黒カビ”と呼ばれる邪悪な男。あの時死んだはず・・・・・

 

このスキンヘッドの男が“黒カビ”

 

イレーナはジーナに償うべく、頻繁に見舞いに通う。そしてあることを・・・・・。それはかってジーナが望んでいたこと。テアのために、テア名義の預金通帳をつくり、プレゼントとしてお金を振り込むということだった。その願いをイレーナは彼女に代わって行う。ジーナへの侘びとして。四肢の不自由なジーナの手を添えて小切手にサインをさせる。

 

イレーナはアダケル夫妻の留守中、テアに防衛本能障害を克服させるため、訓練を行う。ゲーム感覚で、最初は楽しんでいたテアも訓練に耐えられなくなり「やめてひどいわ」と泣き叫ぶ抱きしめるイレーナ、許して・・・・。貴方に強くなって、幸せになって欲しいと。

 

 

クリスマスが近づいた日、イレーナは路地裏で男たちに暴行を受ける瀕死の状態で彼女は管理人に助けを求める。地下室にかくまってもらうことに。傷だらけの体に、腫上がった顔ではアダケル家には行けない。

突然イレーナがいなくなり、テアは動揺「どうして来てくれないの?」とにかけて、訴える。眠れないテアにいつか歌った子守唄を聴かせる。見知らぬ国の子守唄が地下室に響いた

 

傷も癒え、再びアダケル家を訪れるが、夫人は、テアをてなずけたイレーナに嫉妬と疑いの念を抱き始めた。アダケル家の周辺で起こる不審な出来事はすべてイレーナのせいだと・・・・・。ついにイレーナを解雇にする

 

同じ頃、死んだはずの“黒カビ”がイレーナのアパートに現れる「殺せると思ったのか?」と不気味な笑いをみせる“黒カビ”。「「盗んだ金をかえしてもらおう」とイレーナに迫る。その時、アダケル夫人もこの部屋を訪れる。彼女は「一体何が目的なの?」と問いただす。テアの写真が部屋に飾られているのを見たアダケル夫人は「何のつもり娘を誘拐するの!私の娘よ、誰にも渡さない」やはりテアは養女だったのだ

 

翌朝、アダケル家のが港から引き上げられた。中からはアダケル夫人の遺体が““黒カビ”の仕業だ。今度こそイレーナは何とか“黒カビ”から決別しなければと思った。金の在処は郊外に埋めてあると、“黒カビ”を呼び出したイレーナはもみ合ううちに、遂に殺害した。しかし黒カビはちゃんと死ぬ前にイレーナに罠をかけていた。イレーナがアダケル夫人を殺したという証拠を示唆していた。

 

イレーナは逮捕・・・・。尋問の最中、彼女は語り始める。アダケル家に近づいた理由や忌わしい過去について。

 

題名のない子守唄 公式サイト

 

母の愛は、いつどんなときも 強く、ゆるぎのないものなのです。

ジュゼッぺ・トルナーレ 2007年5月29日 ローマにて

 

※引き裂かれた子どもへの思いを胸に、イタリアへ・・・・。でもその一途な思いを邪魔する忌わしい過去からの魔の手によって、掻き乱されるのだ。イレーナのテアへの思いはどうなるのか?悲しい母の思いが伝わる涙なくしては、観れない。

 

 

 

 

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坂爪厚生銅版画展☆平安画廊

2007-11-30 | 銅版画関連

メゾチント作品で有名な坂爪厚生さんの展覧会が今京都寺町の平安画廊にて開催されています。初日の夕方早速鑑賞して来ました。あつかましくも、自分のハンドルネームをこの技法から拝借しているのが、何か申し訳ない気がします。それほど、見事な作品の数々で・・・・・。驚きと感動ばかりでした。作品によっては、かなり白い部分の多い作品もあるので、どのようにされているのか?気になっているところ、ご本人が会場に来られ、直接話を聞くことができました。

もちろんすべてベルソーで版を黒くされているわけですが、一端黒くしたところを耐水ペーパーで磨き、白くされるそうです。なるほど!白の部分もまったくベルソーで黒くしなかったら、ただの白い部分のみで、黒い部分と別物になるからというのは納得です。耐水ペーパーでつぶしたところは微妙な白さが残り、なんともいえない風合いがあるのだと・・・・。

作品にかかる日数は?と質問すると、ひとつの作品に三ヶ月くらいかけて製作されるということでした。素地つくりに使われるベルソーは手で直接せず、深沢幸雄さん考案の機械を参考に独自の機械を作られて、それで素地を作られるようです。どの作品もかなり大きいものなので、大変な作業のようです。

さてこの作品に使われるベルソーは数万円、今使用されているものは、アメリカ製のEDWARD LYONSのものらしいです。直接購入すれば、日本の代理店を通すより、半額(送料こみ)で買えるらしいので、そういうかたちをとられているようでした。

色々お聞きできて、参考になりました。でもここまでの大作を作られる凄さは、やはりご本人の才能と技術力。刺激と落ち込みの二つを感じ、帰ってきました。

 

坂爪厚生さん シロタ画廊での作品展2002年

 

会期2007年11月27日(火)~12月9日(日)12:00~20:00(最終日19:00迄)

 

 

 

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私のちいさなピアニスト♪

2007-11-27 | 映画:ミニシアター

 

『私のちいさなピアニスト』 10月23日、京都シネマにて鑑賞♪

 

先日、『4分間のピアニスト』を鑑賞した。ストーリーは重い内容だったが、非常に感動深いものだった。ピアノ関連の映画はこの後も、京都シネマにて上映予定ということで、また楽しみ

 

実は私もピアノを親に習わされた。小学校1年くらいからだっただろうか?正直あまり好きではなかった。将来のことを考えて、何か手に職をつけるための手段だったが、結局ものにはならず・・・・。少しは弾ける程度で終わってしまった。才能があるということは本当に素晴らしいことだ。もちろん努力も必要だが。

 

テレビで、おすぎが、この映画がいいということで紹介していたこともあり・・・・。それならば観ようと決めていた。いよいよ上映されると聞き、京都シネマへ行ってきたわけだ。

 

お話は・・・・。

 

舞台は韓国ソウル、久しぶりの韓国映画だ!

 

ソウル郊外のアパートの一室で、ジス(オム・ジョンファ)はちいさなピアノ教室「ウィーン・ピアノ教室」を開いた。天才ピアニスト、ヴラディミール・ホロヴィッツをこよなく愛するジスは、ピアニストとしては大成できず。その原因は貧しい家庭環境から海外留学が叶わなかったと思い込み挫折感を噛み諦めていた

運命の出会い

 

失意のジスは、引越しの日愛用のメトロノームを奪って走り去ったひとりの少年と出逢いを果たす。彼は近所に暮す7歳の少年キョン・ミン(シン・ウィジェ)だった。4歳の時、交通事故で母を亡くした彼は、今は祖母とともに貧しい生活を送っていた。

 

事故のことがトラウマになっているのか?情緒不安定で周囲とトラブルが絶えなかった。悪ガキだという印象の彼が、ある日ピアノを演奏をすると、途端におとなしくなり、落ち着くのだ

 

やがて彼が“絶対音感”の持ち主だということを知るジスはキョンミンをコンクールで優勝させることを考える。優勝させることで、ピアノ教師の名声をあげることを考えたのだ。そしてその日から、ジスの厳しいレッスンが始まる・・・・。

 

純粋にピアノが大好きなキョンミンは、鍵盤に向かうことに夢中になる。そしてたちまち演奏の腕前をあげる

 

このことで、ジスの教室の評判は良くなり、生徒が集まることに。大勢の生徒が押しかけるでもキョンミンにとっては、ジスを独占できなくなり・・・・面白くない

 

 

さてさてもうひとり、この教室にはミスマッチな生徒がいたそれは階下のピザ屋のグァンホ(パク・ヨンウ)彼はジスに一目ぼれ子どもたちに混ざって中年の生徒の誕生

 

コンクールを控えたある日、キョンミンにせがまれ、ジスはピクニックに出かけることに・・・・・。何とグァンホも一緒に完全にお邪魔虫

 

 

乗り物に乗ったり、動物とふれあい 活き活きとした表情のキョンミン。少年の純粋さを取り戻したような・・・・・。

その広場に置かれたピアノに向かって、動物たちの動きを音楽で表現するキョンミン。ジスは愛しく見つめ、彼の才能をあらためて実感

 

グァンホはジスに愛の告白しかしあっさり断られてしまう。「婚約者がいます」とジス。のグァンホ・・・・。相手はホロヴィッツと聞かされても、その人物を知るわけがない。その言葉を真に受けてしまうのだ

ホロヴィッツなんて知るはずもないピザ屋のグァンホ

 

いよいよコンクール当日準備万端でキョンミンは舞台に立つ。スポットライトに照らされた途端、彼はパニックに陥る。母が自分をかばって事故死した事がライトによって、フラッシュバック泣き崩れるキョンミン。あえなく棄権となる

コンクールの帰路、キョンミンに裏切られたジスは、慰めるどころか、冷たく当り二度と教室に来ないよう言い渡す

 

 

しかし孤独な日々がジスを苦しめ、ぽっかりと空いた心の穴を埋めることは出来ない。思わずジスはグァンホに「キョンミンに会いたいの」と本音をぶつける

 

互いの挫折を乗り越え、再びピアノレッスンに励む2人。グァンホのプレゼント?で、キョンミンとクリスマスミュージカルに出かけたジスは、かっての同級生ジョンウン(ユン・イェリ)とばったり顔をあわせる。ジョンウンはあのピアノコンクールの審査員のひとりでもあった。ハウスコンサートに出席した2人は、ふと人気のないピアノ部屋に迷い込む。そこでキョンミンはジスのために思い込めてドビッシーの「2つのアラベスク」を演奏する。たちまちキョンミンの周囲は多くの人が集まった

 

 

ジョンウンは彼の情緒感溢れる演奏に、「優秀なピアノ教師が必要よ!」とジスにアドバイス。しかしその言葉は、ジスのプライドを傷つけるものだった。

 

まもなくキョンミンの祖母が病死。孤児となった彼を引き取る決意をするジス。しかし兄(チョン・インギ)から、「彼を自分の道具にするな」と猛反対を受ける。その言葉で、初めてキョンミンの将来について、彼女なりに思いを馳せる

 

彼のために、ひとつの決断を・・・・。それは

 

十数年後、ジスは夫となったグァンホと出かけたコンサートは、天才ピアニストの韓国凱旋コンサート♪

 

そのピアニストこそ世界的アーティストとなった彼(ジュリアン・ジョンウォン・キム)だったのだ

 

 

成人後のキョンミンを演じるジュリアン・ジョンウォン・キムは韓国を代表する最高の次世代アーティスト、90年に、ウィーン国立音楽大学に最年少の15歳で合格数々の有名なコンクールで素晴らしい賞を受賞している。

 

 

キョンミン役のシン・ウィジェ君は7歳からピアノを習い始め、9ヵ月目に出場したコンクールで見事優勝した天才ピアニスト。この映画のため、監督はじめ、スタッフが1年余りかけて全国のピアノ教室を周り、探し出した新人である。演技経験はまったくなく、この映画でデビュー

 

ジス役のオム・ジョンファ♪MBC合唱団のメンバーとして、芸能界入り。CM出演を経て92年「結婚物語」端役で映画デビュー。93年には、「風が吹く日には押鴎亭洞に行かなくちゃ」で映画初出演。黄金撮影新人賞を受賞主題歌「瞳」で歌手でデビューも。ダンスとセクシーな歌で、“韓国のマドンナ”と呼ばれ人気スターとなり、ファッションリーダー的存在。数々の作品で活躍中だそうだ。弟は『シルミド』の俳優オム・テウン。

 

グァンホ役のパク・ヨンウ♪96年、MBCの24期タレントに合格。96年のテレビドラマ<アパート>で俳優デビュー。97年には『オルガミ~罠』で映画初出演、チェ・ジウの夫でマザコンのドンウ役で注目される、新作でまた、オム・ジョンファと共演する。

 

監督♪クォン・ヒョンジン1964年生まれ、世宗大学英文科を経て、94年に東国大学映画科大学院を卒業。89年に、ユ・ヨンジン監督の「ウォーターワールド」の助監督として参加。93年のユ・ハ監督の「風が吹く日には押鴎亭洞に行かなくちゃ」の助監督も務める。今回の作品で長編劇映画デビューを果たす。

 

ピアニストの夢を挫折したジスのすさんだ心は、キョンミンとの出逢いによって、愛を学ぶことに・・・・・。地味な作品だけど、音楽を通じて人の心が変化していく姿に何だか観ている私たちにも愛をくれたって感じがする。

 

音楽・美術、色々な形での表現は、もちろん素晴らしい才能も必要だけれど、人の心を打つものがやはり大事なんだと・・・・。そうなれるといいですね。

 

 

私のちいさなピアニスト♪公式サイト

 

 

 

 

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インベージョン (-_-)zzz DON‘T SLEEP!

2007-11-24 | 映画:シネコン

 

DON‘T  SLEEP

I‘m Looking for you。

Textme。

I love you 。MOM。

 

10月23日、MOVX京都にて鑑賞。ニコール・キッドマン&ダニエル・クレイグという二大スターの競演の『インベージョン』。サンスペンス超大作ということで、ちょっと気になり行ってきました。

 

ニコール・キッドマンは本当に美しい女優さんですね。まるで人形のような感じです。もちろん演技もさすがオスカー女優だけあって凄いそんな彼女が今回恐怖ものに挑戦!

 

さてお話は・・・・・。

 

ワシントンで精神科医をしているキャロル(ニコール・キッドマン)は得体の知れない不安に襲われていた。それはある日を堺に、まわりの人間が別人になっているのではないかと・・・・。

 

そのひとつは別れた夫タッカー(ジェレミー・ノーサム)のこと。突然ひとり息子のオリバー(ジャクソン・ボンド)との面会を要求したのだ。4年前に別れて以来、一度も息子に会おうとしなかったのに・・・・・。キャロルはそのことに戸惑っていた。

 

時を同じくして、夫が別人になってしまったと訴える患者がキャロルの元を訪れ、「夫はもはや夫ではない」と・・・・。

 

初めは患者の妄想だと思っていたキャロルだが、やがて彼女の周囲で次々と不可解なことが起こり始める。

 

に襲われても平然としている息子の友だち。

 

◎突然の前に飛び出してきた女性が叫んだ「なりすましているのよ」という言葉。

 

◎その女性がにはねられ、キャロルは警官に目撃証言をするのだが、「申し出は必要ない」と警官。しかもドライバーも顔色一つ変えていない

 

そんな現状を、キャロルは良き相談相手の友人医師ベン(ダニエル・クレイグ)に伝える。彼も同じく現状に違和感を感じていた。ベンは同僚のガレアーノ(ジェフリー・ライト)とともに原因の究明に乗り出す。

 

約束どおり、オリバーをタッカーの元へ送り届けたその。真夜中、キャロルの元に国税調査官がやって来る。その無表情な男は無理やり自宅へ入ろうとする。寸前で食い止めたキャロル。何かがおかしいという疑惑は、確実な恐怖となった。

 

街を行く人々の顔からはすっかり表情が消えている

 

インターネット上には、家族が別人になったという告白で溢れている。

 

そして新たな事実が!!!!ガレアーノが突き止めたのは、異変は睡眠によって引き起こされるという事実だった。その現状は世界規模で広がっている各国で対策が検討され始めている中、アメリカだけ、新型インフルエンザが原因ということで、予防接種がCDC(疾病対策センター)によって大規模に行っていた。

 

ベンの知り合いであるチェコ大使夫人からも、宿泊している友人の様子がおかしい!との連絡が・・・・。

 

大使宅に向かったキャロルたちは睡眠中の人間が変化していく様子を目の当たりにする

 

その想像を絶する光景にキャロルは、オリバーの無事を確かめずにはいられなくなる

 

タッカーのに駆けつけたキャロル。しかしオリバーの姿は無く・・・・。表情のない男女が数人がタッカーを取り巻いて集まっていた

 

その光景を見たキャロルは、ある考えが頭をよぎる。CDC(疾病対策センター)の要職にあるタッカーこそが、この異変を蔓延させている張本人では

 

しかし、次の瞬間タッカーに押さえ込まれ、キャロルは感染源である液体を吐きかけられる~~~

 

この先、に落ちたら感情のない別人になってしまうのだ行方のわからなくなった息子を見つけるまでは何があっても眠るわけにはいかない。

 

 

息子を探すために、相手を欺く。感情を見せず・・・・。

 

そして、誰も信じない、キャロルの壮絶な戦いが始まった。

 

 実はオリバーは無事だった・・・・。でも

 

 

 NIKOLE・KIDMAN(キャロル)

 

怖い映画をやりたかったの。ちょっとアドレナリンジャンキーなのよ(笑)だから、観客を怖がらせるもので、同時にエンターテインニングな作品をやりたかった。

 ダニエル・クレイグとの共演についてーー本当に素晴らしい役者だと思うわ。すごく才能豊かなの。刺激をもらえて、楽しかった。

 

2003年「めぐりあう時間たち」で作家ヴァージニア・ウルフを演じ、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞等を受賞!今後の待機作に「ライラの冒険 黄金の羅針盤」(07)この作品で、ダニエル・クレイグと再共演している。

 

 DANIEL・CRAIG(ベン)

6代目ジェームス・ボンド役に抜擢され、「007/カジノ・ロワイヤル」で彗星のごとくスクリーンに登場彼の存在は、以前から知っていたが・・・・。どの作品だったか?憶えていない。「ミュンヘン」にも出演していたらしいが。これもあまり憶えていない。ダメだただジェームス・ボンド役に抜擢されたことを知ったとき、ちょっと意外だな?と思った。「レイヤー・ケーキ」は初主演だったらしい。これは観る機会を失ってしまった

 

 

JEREMY・NORTHAM(タッカー)

 

JEFFREY・WRIGHT(ガレアーノ)

主な出演作品 「ブロークン・フラワーズ」、「シリアナ」(ともに05年作品)

 

JACKSON・BOND(オリバー)

本作が映画デビュー。今後公開予定のスリラー映画「Killer Movie」(07)に出演。

 

オリバー・ヒルシュビーゲル(監督)左端

 

2004年監督作品「ヒトラー ~最期の12日間~」が絶賛され、アカデミー賞外国映画賞にノミネートされた。この作品は様々な国際映画賞を受賞した。

 

※インベージョンはインベーダーがルーツなの??

 

異星人が地球人になりすまして生活しているという設定そのものが、ハリウッド映画においては決して珍しくない。だが、実はこうした「なりすまし」のパターンを広めた「インベーダー」(68年)の設定自体がそれより10年以上前に発表されたロバート・A・ハイラインの「人形つかい」(51年)をはじめなによりも、「インベーション」の原作、すなわちジャック・フィニイの傑作SF小説「盗まれた街」(55年)で確立されたものなのである。何と52年前の小説が元になっているんだね。

 

この小説は、読者に魅了され、翌年56年に映画化「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」が完成、それ以降も78年、93年と二度のリメイクが続き、今回の「インベーション」でとうとう4回目の映画化が実現したそうである。インベーダーよりももっと前の作品のリメイクとは知らなかった。

 

インベージョン 眠ってはいけませんです。公式サイト

 

残念ながら上映終了しました

 

 

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ANIMALS+PLUS MISAWA ATSUHIKO

2007-11-21 | アート

久々にアート展の紹介です。映画鑑賞の合間をぬって、伊丹市立美術館へ行ってきました。開館20周年記念事業の企画展として「ANMALS+」というMISAWA ATSUHIKOの展覧会が開催されています。

三沢厚彦は今最も美術界で注目されている彫刻家です。生まれは京都、京都人としては嬉しいことですね

 

 

子ども向けに、どのように製作するのかを紹介するパンフレットもあります。

三沢の彫刻は木を素材とした動物の作品です。リアルなものではなく、イラストから飛び出したようなものです。不思議な味わいがします。すべてドローイングを元に製作されていることもわかり、イラストから飛び出したみたいというのは当っていましたね。

 

一角獣(ユニコーン)が2頭、酒蔵に陳列されていました。高さは3mくらいでしょうか。

 

 きりん Animal 2006-01

 

木は主に楠を使用されているようです。楠の独特な香りが施設内に漂っていました。

 

 

 Anmal 2006-06 楠・油彩 44,5×30×11cm

 

Animal 2004-02 楠・米松・油彩 183,5×52×135㎝

 

Animal 2001-03 楠・油彩 93×48×207㎝

 

Animal 2005-05 楠・油彩 217×160×337㎝

 

 Animal 2007-03 楠・油彩 211×81×108㎝

 

 Dog 2000-03 楠・油彩 69×30×82㎝

 

白いくまの木彫は白い木の家の中に置かれていました。奈良美智の作品スタイルと似ているな?と思いきや、今回の三沢厚彦展にちょっと参加しているということを知りました。その他、三沢のアトリエの様子も再現されており、このあたりも、奈良美智とのコラボのようです。

 

伊丹市立美術館美術館のHPです。詳細はこちらをご覧下さい

 

 

会期は12月16日(日)までです。この機会にぜひ三沢厚彦の世界を味わってください

 

 

 

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ヘアスプレー♪ジョン・トラボルタママが素敵(*^_^*)

2007-11-18 | 映画:シネコン

 

史上最重量のシンデレラストーリー 

 

10月22日、MOVX京都にて鑑賞。

 

ドリームガール以来の楽しいミュージカルだったヒロインは太目の可愛いお姉ちゃん、トレーシー・ターンブラッド(ニッキー・ブロンスキー)。1988年、米・ニューヨーク生まれの18歳

 

実はトレーシーを演じたニッキー自身も、1000人のオーディションから選ばれて、18歳で本作でデビューを果たした超大型新人なのだ役が決定するまでは、ロングアイランドにあるアイスクリーム屋でアルバイトをしていたそうだ。何でもグラミー財団の指定された高校でドラマとミュージカルの訓練を受けていた。その頃より歌唱力にも定評があり、さなざまなイベントで、歌を披露しているという実力派なんだね。やはり只者じゃないニッキー。

 

という彼女が、オープニングより、声高らかに歌いだすシーンが何ともいえないいい感じ

 

 

に乗り遅れたトレーシー、トラックの上に乗って歌う♪いつかスターになることを夢見て

 

舞台は1960年代のボルチモア。ティーンに人気のTV番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演することを夢見る女の子、その名はトレーシー、ダンスだってオシャレだって申し分ない彼女の問題はただひとつ、その“Big”なサイズだけ・・・・・。

 

でも彼女はそんなこと全然気にしない、美人でスリムなセレブ母親が仕掛ける嫌がらせやトラブルをはねのけ、夢に向かって突き進む

美人だけど、性格悪い2人

トレーシーの夢を妨害する母娘

 

まっすぐな強さと明るさは周囲の人間の心を動かし、やがて大きなスクリーン全体をも包むアップビートな音楽とユニークなキャラクターたちが繰り広げる異色のシンデレラ・ストーリーテンションはみるみる急全米で公開されると、終了後の喝采とスタンディング・オベーションが巻き起こったという。そんな話題の映画、ついに日本にも上陸

 

人気TV番組「コーニー・コリンズ・ショー」のスポンサーはヘアスプレーの会社なのだ

 

主人公といえば、スレンダーで美人なはず・・・・・が、このキャラクターはそんなこと関係なし!ダイエットって何?といわんばかりの新しいキャラクターはちきれそうなボディに流行のを着こなし何処までも前向きに行動人種や外見に何の偏見も持たず、誰とでも明るく接する。そのピュアなは観る者の心もキャッチせずにはいられない。

 

そして何と言っても話題なのはトレーシーの母親エドナを演じるのはあのジョン・トラボルタトレーシーがBigなら彼もクイーン・サイズの女装で登場

 

トラボルタの女装、なかなかさすが俳優の大御所だけあって、演技も半端じゃない。完全に女を演じている。

 

いよいよオーデションが開催トレーシーには願ってもないチャンス到来母エドナの猛反対にあうが、父ウィルバー(クリストファー・ウォーケン)は夢を追って「Bigになれ」と励まされ、学校を休んでオーデションに飛び入り参加

ところが、メンバーの中心的存在アンバー・フォン・タッスル(ブリタニ

ー・スノウ)の母親で、番組の実権を握るベルマ(ミシェル・ファイファー)に追い払われてしまう

しかし再びチャンス到来

 

高校のダンスパーティで「コーニー・コリンズ・ショー」のホストを務めるコーニー・コリンズ(ジェームス・マースデン)の目にとまり、見事メンバーの座を獲得

 

 

また憧れのリンク(ザック・エフロン)に見初められ街の人気者として、Lサイズファッションのイメージガール抜擢されたりと・・・・・。スター街道をばく進

 

娘の活躍する姿に刺激される母エドナの変化が嬉しいトレーシー

 

エドナとトレーシーの幸せが面白くないベルマとアンバーはあの手この手でトラブルを仕掛けてくる

 

 

トレーシーはダンスを通じて親しくなったシーウィード(イライジャ・ケリー)やモーターマウス・メイベル(クイーン・ラティファ)とともに人種差別反対デモに参加したことから、ベルマの通報によって警察に追われる身となる

 

 

その頃、「コーニー・コリンズ・ショー」では人気投票による「ミス・ヘアスプレー」のダンスコンテストが行われていた。トレーシーがいないのをいいことに、アンバーは着実に票をのばす。

 

ベルマの策略によってコンテスト会場は警察に包囲されていた。だがトレーシーは家族や仲間の力によって何とか侵入に成功

果たして「ミス・ヘアスプレー」の栄冠は誰の手にそして誰も想像できなかった最高にハッピーな結末とは????

 

《主なキャスト紹介》

 

ベルマ役(ミシェル・ファイファー)1958年、米・カルフォルニア生まれ。

スターダストでは魔女役でした。美人だけどちょいと意地悪ぽいイメージですよね。

悪役を演じるにあたって、一番のチャレンジは?行き過ぎないようにすることね。どんどんエスカレートしがちだから、振り返りつつ演じないと。でもやったら楽しかった

 

 父ウィルバー役

クリストファー・ウォーケン 1948年、米・ニューヨーク生まれ

今回の役は?ちょっとたよりない夫だね。妻エドナに首ったけなんだ。結婚して何年も経つのに、夢中なんだ。惚れこんでいる。

ミュージカルの経験は?30本くらいやっている。元々ミュージカル俳優を目指していた。

 

モーターマウス・メイベル役

クイーン・ラティファ 1970年、米・ニュージャージー州生まれ

「ヘアスプレー」のテーマについてどのように思うのか?変化をもたらすエネルギーね。そして変化はどのように訪れるのか。とにかく前進あるのみよ。座って話しているだけじゃダメよ。行動に移さなくちゃ。それに音楽が最高音楽が大好きだわ。

 

 エドナ役 ジョン・トラボルタ

1954年、米・ニュージャージー州生まれ、大ヒット映画「サタデーナイト・フィーバー」(77年)を始め、ご存知ロングランミュージカル映画化作品「グリース」(78年)など、その他タランティーノ作品「パルプ・フィクション」(94年)

今回の作品に出演をOKするまで1年2ヶ月かかったんだ。スタッフの粘りにとうとうOKしたそうだ。「君が出てくれると言うまで撮影を始めない」とまで言われたそうだ。

 

   

 

※人種問題も含めながらも、アメリカらしい、楽しいミュージカル。リズミカルで、ハッピーな作品だ。ところで、トレーシーのヘアはカツラのようです。

 

 

 

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パーフェクト・ストレンジャー★ブルース・ウィリス&ハル・ベリー

2007-11-15 | 映画:シネコン

ラスト7分11秒ーーーその結末は真実さえも覆す。

 

10月19日、MOVX京都にて鑑賞。確かに犯人がこの人とは思わなかったという驚きはあったけど・・・・・。今ひとつわけが分からない映画。キャッチコピーの“ラスト7分11秒で真実が”これが気になって行ったのに、むちゃくちゃ期待はずれの映画だった。せっかくブルース・ウィリスが出ているのに、残念

 

STORY

議員のスクープを握りつぶされて、会社を辞めた元新聞記者ロウィーナ(ハル・ベリー)。ある夜、幼なじみのグレースから広告業界の大物ハリソン・ヒル(ブルース・ウィリス)の不倫スキャンダルの話を聞く。その数日後、何と幼なじみのグレースは変死体となって発見される死の真相がハリソンの口封じではないか?と疑ったロウィーナは大スクープを得るために、独自の調査を始める。元同僚のマイルズの力を借り、偽名でハリソンの会社にもぐりこむことに成功するが・・・・・。

しかし調べれば、調べるほど、新たな容疑者が彼女の前に次々と現れるそのなかには被害者とは全く無関係なはずの、ロウィーナの恋人や親友の姿もあった果たして犯人は誰なのだろうか

 

誰も信じられなくなった観客の前に“禁断の真実”が明かされる

 

 

このメッセージで、意外な人が犯人なんだって分かる。そしてその意外性ということで、タイトルがパーフェクト・ストレンジャー=完全な別人という意味らしいが・・・・。

 

別の顔を持った犯人捜しはおっしゃるとおり、ラスト7分11秒で解明されているが、どうも無理やりに犯人がこの人だと結びつけているような感じがしてならなかった。要するに無理のある展開のような気がしてならないのだ

 

途中案の定、状態にわからないお話が余計に分からなくなってしまい。記事も支離滅裂です。まとまりのないものになってしまいごめんなさい。

 

 

インターネットをはじめ、様々なコミュニケーション手段が発達した現代。その中で円滑なコミュニケーションを保つには、誰しも何かしらの秘密を持っている―。そんな現代社会のエッセンスを搾り出し、サスペンスへと仕上げたのがこの作品だ。犯人は大きな秘密を隠したまま“パーフェクト・ストレンジャー”=完璧な別人となり、スクリーンに登場。それが誰なのかは、ラスト寸前から怒涛の勢いで明らかになっていく。最後には驚きと共に、何か言い知れぬ敗北感が感じられるはずだ。主演のハル・ベリーは様々なキャラクターを器用に演じ分けた。甘い言葉を囁きまくるブルース・ウィリスの演技もなかなか新鮮だ。(goo映画より抜粋)

 

パーフェクト・ストレンジャー 公式サイト

 

 

 

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めがね(*^^)vたそがれるって?

2007-11-11 | 映画:ミニシアター

  

何かいいねぇ~~メルシー体操音楽のリズムも最高

 

そしてサクラを演じるもたいまさこも、あの飄々とした雰囲気の存在感がたまらなくなんだよね。タイトルの『めがね』は皆めがねをかけているからなのかな?と色々なことを思いながら鑑賞した。10月16日、「あるスキャダルの覚え書き」鑑賞後、続けて観た。ちょいと二本連続はきついかな、?状態にならないか?と不安もあったけど・・・。おぉ二本ともちゃんと観れたよ

 

監督は『かもめ食堂』の荻上直子、キャストは常連の小林聡美、もたいまさこに、今回は新しく、市川実日子、加瀬亮、光石研が加わっての「めがね」という摩訶不思議なタイトル作品。

 

 

春まだ浅いころ、ある南の町に不思議な予感が漂う「・・・・・来た」。プロペラ機のタラップを降りて。片手には小さなバックを持ち、 まっすぐにを歩いてくるめがねをかけたひとりの女。待ち受ける男と女に向かい、彼女は深々と一礼する。

 

 

時を同じくしてもうひとりの女が空港に降り立った。名前はタエコ(小林聡美)。大きなトランクを引きずりながらたよりない手描きの地図を片手にを歩き、奇妙な懐かしさのある小さな宿ハマダにたどり着く。

 

出迎えてくれたのは飾り気のない宿の主人ユージ(光石研)とのコージ(ケン)迷わずにたどり着いたタエコに「才能ありますよ」と告げる。「ここにいる才能」

 

次の日、宿の一室で朝を迎えたタエコの足元に、微笑を浮かべためがねの女・サクラ(もたいまさこ)の姿が!「おはようございます」「何?」「朝です」。

 

 

 

「寝かしてよ~~」とタエコ・・・・。

 

不思議なことばかり起こる

毎朝、浜辺で行われる不可思議な「メルシー体操」。

宿周辺でぶらぶらしている高校教師ハルナ(市川実日子)。

人々に笑顔でかき氷をふるまうサクラ。

観光したいと告げるタエコに「観光するところなんてありませんよ」「たそがれないのに、一体何をしに来たんですか?」と皆が不審げに問い返す。

 

「・・・・・・無理」周囲のマイペースに耐え切れなくなったタエコは、ハマダを出てもう一軒の宿・マリンパレスへ行く決心をする

 

しかしここも・・・・・。女主人・森下(薬師丸ひろ子)の盛大な出迎えを受けたものの、ここもまた探している場所ではなかった

道に迷い、野中の一本道で途方に暮れるタエコそこにに乗ったサクラが現れる

 

再び、ハマダでの日々が始まった。ペースに巻き込まれ徐々に自らたそがれるタエコ。数日後、彼女を「先生」と呼ぶ青年・ヨモギ(加瀬亮)をハマダに現れる。

彼が加わり、さらにゆったりと流れていく宿の時間。だがこの時間が決して永遠でないことを、誰もが確かに感じていた。

 

 

かき氷が苦手なタエコも、いつのまにか病みつきに・・・・。

 

何が自由か、知っている。

 

 

 

映画の中で、美味しい料理がたくさん登場豪華な食材にごっくん

 

「かもめ食堂」以上にゆるくて、まったりとした作品。ストーリーそのものより、登場する人たちのキャラが何となく面白いという感じでしょうか?せかせかした現代社会から、離れてゆったり、のんびりすることの大事さを教えてくれる。

意外にこんな時間を上手に過ごせる人って少ないだろうね。たそがれるって簡単そうで、難しいかも・・・・・。結構好きな作品です

 

 

 『めがね』公式サイト

 

主題歌:大貫妙子『めがね』音楽:金子隆博

音楽もゆったり、優しいメロディーですよ

 

 

 

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あるスキャンダルの覚え書き(-_-;)バーバラが望む歪んだ友情。

2007-11-07 | 映画:ミニシアター

バーバラは危険きまわりない人物だった。

 

10月16日、京都シネマにて鑑賞。上映前からかなり気になっていた作品『あるスキャダンルの覚え書き』。上映時間や、上映回数が少なく・・・・。この日も10:40の1回だけだったようです。

 

ジュディ・デンチとケイト・ブランシェットという演技派女優の共演ということもあって、お客さんも多かったような・・・・。

 

舞台はロンドン郊外の中学校で歴史を教えるバーバラ(ジュディ・デンチ)、非常に厳格な態度で生徒に接することで知られるベテラン。同僚や社会に対しても常に批判的なうえ、斜に構えた態度歯に衣着せぬ物言いで、周囲に疎まれていた。

孤立するバーバラそんなある日、労働階級の子どもたちが通うに場違いな美術教師シーバ・ハート(ケイト・ブランシェット)がやって来た。バーバラは彼女に目を留める。「彼女こそ、私が待ち望んでいた女性に違いない」とひそかに興奮

 

それ以来、バーバラはシーバの様子をこっそり目配り、毎夜綴る。そしてシーバとの特別な絆が感じられた日は金のシールが付け加えられる。

 

そしてバーバラ、ついにシーバと親しくなれるチャンスがシーバの受け持つクラスで騒動が起きる。偶然通りかかったバーバラは殴りあう男子生徒に一喝騒ぎを収拾。シーバはバーバラに心から感謝このことがきっかけで二人は急速に親しくなる。シールは増えていく

さらに嬉しい事がシーバのに招かれたのだ。美容院でセットし、を手にいそいそとシーバ宅へ・・・・。出迎えたのは夫リチャード(ビル・ナイ)、長女ポリー、そしてダウン症の長男ベン。一見幸せを絵に描いたようなブルジョア家族の休日を見つめるバーバラだったが、食後に彼女から人生の不満や夢を打ち明けられる。そのことは、彼女との友情を再確認するものだった。

 

 

しかしこの友情はバーバラが思っているほど神聖なものではなかった中学校で演芸会が行われた夜姿の見えないシーバを探しに美術教室に向かったバーバラは、シーバが男子生徒とS○○している姿を目撃少年は以前バーバラが叱り飛ばしたスティーヴン・コナリー(アンドリューシンプソン)だった

 

 窓越しに見たものは

 

二人の関係に気づかなかったバーバラは数日後、シーバをパブに呼び出してすべてを告白させる。シーバはバーバラの厳命を聞き入れ、コナリーとの別離を明言

秘密を握ったバーバラはその関係を利用して、シーバとの友情を堅固なものにしようと歪んだ本性を徐々に現すのだそしてその行動はさらにエゴ剥き出しとなっていくそれは女の業なのか?孤独を抱える独身女性バーバラの強迫観念、妄想、嫉妬などが渦巻く

 

密かにシーバを支配!永遠の借りを作ってやるのだ私は何もせずすべてを手に入れられるーーー何もせずに。

シーバはバーバラの餌食のように見える実はバーバラには過去にも同じ教師仲間の若い女性との関係で、上手くいかなくなり・・・・。その女性は学校を去っていっている。

 

若い学生との情事はシーバを高揚させてしまった。

 

シーバを追い詰めるバーバラ。シーバは崖っぷちだ

 

 

 

 

シーバの夫リチャードにとって、バーバラはうっとしい存在だ。妻を追い掛け回すので、大迷惑リチャード役のビル・ナイ・・・・・パイレーツ・オブ・カリビアンではデイヴィ・ジョーンズ役、海の悪霊で登場していた。素顔はこんな方だった。

 

バーバラの秘密のはある日シーバに発見されるのだ。さてラストは???どのような展開に・・・・。

 

孤独な独身女性バーバラは、唯一猫だけが家族だった。なんとか友人を作り、そして信頼関係を作りたかったのだろう。でも彼女の求めた関わりはあまりにもエゴで、独占欲のかたまりだった。それは相手の人生も狂わす

ひゃあ~独身女性はこんな風になっちゃうの?くわばら!くわばら!歪まない人間になりたいものだ。

ジュディ・デンチ、凄い嫌な女性を見事に演じていた。なかなか面白い作品でした。

 

 

コナリー役のアンドリュー・シンプソン 1989年、北アイルランド生まれ。本作が映画2作目となる。

 

あるスキャンダルの覚え書き公式サイト

 

追記:ナレーションはジュディ・デンチなんですよね。少ししゃがれ、震えた声で、何とも不気味な感じでした。 

 

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『オリヲン座からの招待状』 宮沢りえさんの舞台挨拶♪

2007-11-05 | 映画:シネコン

 

宮沢りえちゃんと三枝監督の舞台挨拶

 

本当は、まだ記事に出来ていない作品がたくさんあるのですが・・・・・。まずは昨晩、鑑賞した「オリヲン座からの招待状」について記事を書く事にしました。何てたって、生宮沢りえちゃんの舞台挨拶があったので、記憶が薄れないうちに書き留めておかないと忘れてしまうので

 

実は加瀬亮君も、舞台挨拶の予定でしたが・・・・。仕事のため、来られませんでした。ちょっと残念

 

舞台挨拶前にで劇場内をぱちり舞台挨拶の様子は残念ながら撮れません

 

まずは、舞台挨拶の様子をちょこっと。運よく私は2列目の右端をゲットできたので、間近でりえちゃんを見ることが出来てラッキースクリーンで観るより大柄です。もちろん細い~~!黒のノースリーブのワンピースに紫色のタイツ。目はパッチリで、むちゃ美人同性の私もうっとりします。

 

舞台は京都西陣だそうで、すべて京都弁。京都でのロケも多かったようですね。京都弁では厳しい特訓を受けたと、笑いながら話していました。原作は浅田次郎、『鉄道員』のなかに短編としてこの「オリヲン座からの招待状」が載っています。わずか37ページの短いお話それをアレンジして映画化されたそうです。台本に無いことを、加瀬君とりえちゃんはアレンジして取り入れたと。監督も驚かれたようですが、話し合いながら、撮影を進めたそうです。

 

STORY

 

「突然ではございますが、昭和25年の開館以来半世紀にわたって、地元の皆様に愛されて参りましたオリヲン座は、誠に勝手ながら今秋をもちまして閉館いたす事となりました」 そんな招待状がゆかりの人々の元へ送られてくる。

 

昭和30年代、先代の館主・豊田松蔵(宇崎竜童)が病に倒れ、その弟子であった留吉(加瀬亮)がその志を引き継ぎ、先代の妻・トヨ(宮沢りえ)と映画館を守ることになった。

古い時代、周囲の人々から師匠のかみさんを寝取った若主人、不義理な女将などと陰口を叩かれたりもした

 

テレビの普及などのため、映画産業が斜陽になり始め、貧乏に耐えながらもひたすら映画を愛し、映画の灯を灯し続けた二人、そして何よりも純粋に思いやり、愛し続けたのだった。

 

そして、オリヲン座を一番の遊び場としていた幼い子供たちがいた。二人は毎日映写室の小窓から名画を覗いていて成長したやがて二人は大人になり、結婚して東京で生活を送っていたが、いつしかお互いを思いやる心を失い別れを決意していた。そんな祐次(田口トモロヲ)と良枝(樋口可南子)の元に、まるで何かを予感させるように一通の招待状が届くのだった。

 

オリヲン座、そこは優しい奇跡の宿る場所。

 

年老いた留吉役に原田芳雄、トヨ役に中原ひとみが後半登場。映写室に病に倒れたトヨを連れてきます。留吉は最後の興行挨拶をします

 

先代も好きだった「無法松の一生」が最後のオリヲン座の作品となります。

 

 オリヲン座を切り盛りするトヨ

 

 映写技師として頑張る留吉

 

さてお話の舞台となった西陣は私の住んでいるところから、東へちょこっと行ったところです。かっては映画館がいくつかあり、賑わったところです。西陣京極という地名です。京都で最初に映画館が誕生した場所でもあります。

 

西陣京極詳しく紹介されています

 

お話はいたってシンプルでしたね。優しい映画という感じでしょうか?舞台挨拶つきということもあり・・・・。ミーハーな私は思わず行っちゃいましたでも生りえちゃんに会えてよかったです

 

 

オリヲン座からの招待状公式サイト

 

 

 

 

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