夢見た未来とちがう今を生きる、元家族の物語
東宝シネマズ二条にて月曜日、鑑賞。是枝監督の新作です。相変わらず希林さんの演技は自然体で心地よい。息子役の阿部寛さんもそれに負けず良い味出しています。情けない息子さんの役なんですが、髪の毛からつま先までそれがしみじみと出ているのでたまらなくいいなあと(笑)
昔は良かった篠田良多(阿部寛)。作家として賞もゲットしたのだが、その後がさっぱり冴えない。結局、探偵事務所に勤めながら、またブレイクするのを夢見ている。結婚もしていたが、離婚となってしまい・・・・。一人息子の養育費を払わなければならないのだが、なかなか上手くいかない。そんな元嫁に恋人が出来たということで気が気でならない。
探偵事務所ということでお手の物、素行調査を始める良多。未練たらたらの様子。
こんな姿を見ているとなんか寂しくなるね。
いい加減に作家を諦めて探偵事務所にどっぷり力を入れて見たらと所長言われる始末。う~ん微妙 所長役のリリー・フランキーもいつも思うんだけど、インパクトあって何だか面白い。日野トラックのCMを思い出してしまう。
何気な日常の雰囲気を上手く表現する監督の目線、いつも唸ってしまう。それはもちろん俳優さんたちが素晴らしいのもあるんだけどね。
おぉ養育費稼ぎのためには、ギャンブルも仕方ないのか?!
探偵事務所での昼食 張り紙貼りの仕事
樹木希林さんが息子良多を可愛がる姿、どこかのおうちでも見られそうな。
母娘の関係もなるほどなあという表現されている。このツーショットもあまり見れないので貴重だね。ちょっと自分と重ね合わせるところもあり。
そんな台風がやって来るある日、良多は元嫁、響子と息子、真悟を母の家に泊めることになる。それは1カ月に一回真悟と会う時間が出来た時のこと。
何とか工面したお金で愛息子にスパイクを購入。傷があるといって店員に負けさせるというところもあったりしたけど、、、、。
なんとなく身なりもだらしない父親だが、子供のために一生懸命父親らしいことをしてやりたいんだろうね。そんな感じがひしひしと。
見る場面見る場面、なんとなく身の回りにあるそんな情景を思い出させました。良いなあ是枝ワールド。
さて台風で別れた夫婦と子供が元夫の部屋で一晩明かす。
小さな風呂にでかいからだ 人生ゲームで楽しむ親子。父も参加したそうな
なんとなく気不味い雰囲気だけど・・・・。旦那はよりを戻したい?から必死そう(笑)
この一晩は何かを変えたに違いない。
あらすじ(allcinemaより)
自称作家の中年男、篠田良多。15年前に新人賞を受賞したものの、その後は鳴かず飛ばず。ギャンブル好きで、今は“小説のための取材”と称して探偵事務所で働く日々。当然のように妻の響子には愛想を尽かされ、一人息子の真悟を連れて家を出て行かれてしまった。その真悟との月に1度の面会が何よりの楽しみでありながら、肝心の養育費はまともに払えず、おまけに響子にも未練タラタラで、彼女に恋人ができたと知り、本気で落ち込んでしまう始末。そんな甲斐性なしの良多にとって頼みの綱といえるのが母の淑子。夫に先立たれ、団地で気楽なひとり暮らしをしている彼女の懐を秘かに当てにしていた。そんなある日、真悟との面会の日を淑子の家で過ごす良多。やがて真悟を迎えに響子もやって来るが、折からの台風で3人とも足止めを食らう。こうして図らずも一つ屋根の下で、一晩を過ごすハメになる“元家族”だったが…。
周りは豪華キャスト陣を迎え素敵なドラマです!
解説(allcinemaより)
「そして父になる」「海街diary」の是枝裕和監督が、夢ばかり追い続けて妻子にも愛想を尽かされた甲斐性なしのダメ男を主人公に贈るコメディ・ドラマ。冴えない人生を送る男が、ひょんなことから年老いた母の家で、別れた妻子と一晩を過ごす中で織りなすほろ苦くも心沁み入る人間模様をユーモラスなタッチで綴る。主演は「歩いても 歩いても」「奇跡」「ゴーイング マイ ホーム」に続いて4度目の是枝作品出演となる阿部寛。共演に真木よう子、小林聡美、樹木希林。
メディア | 映画 |
上映時間 | 117分 |
製作国 | 日本 |
公開情報 | 劇場公開(ギャガ) |
初公開年月 | 2016/05/21 |
ジャンル | コメディ/ドラマ |
映倫 | G |
オフィシャル・サイト
http://gaga.ne.jp/umiyorimo/