銅版画制作の日々

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リッキー(2009)*Ricky

2011-05-06 | 映画:ミニシアター

                            きみは天使? それとも… 

ということで、ようやく観れました!京都シネマにて鑑賞。不思議なお話でした。フランソア・オゾン監督作品、可愛い赤ちゃん「リッキー」が登場します。

ところが話の内容ははかなり現実的でした。

冒頭ではリッキーのママが涙して訴える場面から始まります。パートナーは突然行方をくらましたと話します。幼い子どもが2人いるのに、、、、。生活していけないと。

いきなりネタばれですね。この冒頭の意味はラストを見れば、あぁ~なるほどこうなっていくのねと納得です。

さてリッキーは最初から登場しません。リッキーの母となるカティは初めはリザという娘を持つシングルマザーでした。

 カティ役 アレクサンドラ・ラミー
アレクサンドラはフランスでコメディエンヌとして有名な女優さんだそうです。

そして7歳の娘リザ役を演じたメリュジーヌ・マヤンス
本作撮影時は8歳。その後タチアナ・ド・ロネのベストセラー小説の映画化「サラの鍵」でタイトロールを演じている。大注目株の子役さん。

 

力まず自然体の演技は凄いものがありますね。

さてさて話ですが、、、、。

シングルマザーのカティはある日、務めている工場でスペイン人で新人工員のパコと親しくなります。いきなりトイレでS○xとは。。。。あけっなくも結ばれてしまうのでビックリです(笑)やがて彼はカティの部屋で一緒に暮らすようになります。

そして、そんな2人の間に生まれたのがリッキーなのです。


リッキー役 アルチュ―ル・ペイレ
2008年生まれ。オ―ディションにてリッキー役を獲得。撮影当時は生後数カ月の赤ちゃん。ということは現在3歳くらいですか。

泣くわ泣くわ~!うるさいくらいリッキーは泣きます(笑)

リッキーが生まれたことで、カティとパコの関係が微妙に変わって行きます。またリザはカティをリッキーに取られたという思いが強くなるのでした。

パコとギクシャクしていたリザは次第に上手く行きます。バラバラだった家族はまさに本当の家族になろうとしていた。
リッキーの存在は幸せを運んで来たように思えます。

ところが、リッキーに変化が起こります。。。。。これがきっかけでまた大きな展開となります。

現実的な物語に非現実的な出来事が起こる。

ある日、寝ているはずのリッキーはベッドから消えていた?カティとリザは探す。すると何とリッキ―は高いところにいるのです。

 


赤ちゃんがどうして、、、、、?

あらすじ(goo映画より拝借)ネタばれ含みますのでご注意下さい!

シングルマザーのカティ(アレクサンドラ・ラミー)は、7歳の娘リザ(メリュジーヌ・マヤンス)と2人で郊外の団地に暮らしている。カティは毎朝バイクでリザを学校へ送ったあと工場で流れ作業をするという、代わり映えのない日々を送っていた。ある日、カティはスペイン人の新入り工員パコ(セルジ・ロペス)と恋に落ちる。パコは、カティの家に同居するようになる。小さなころから母親と2人きりで暮らしてきたリザは、新しい家族が加わったことと、カティの関心が自分以外のところに向いてしまったことから、パコに反発するような態度を取り、家庭内にギクシャクした雰囲気が漂う。そんな中、カティとパコの赤ちゃんが誕生し、リザがリッキーと名付ける。カティがリッキーにつきっきりになってしまい、リザは寂しい思いをしていた。そんなリザを見かねたパコは、今まで以上にリザの面倒を見るようになる。そんなパコにリザは次第に心を開いていき、バラバラだった一家は、本当の家族になろうとしていた。しかし、仕事に行き詰ったパコと、育児に追われるカティは、衝突を繰り返すようになる。そんな中カティは、リッキーの背中に痣を見つける。カティはパコが殴ったのではないかと問いただし、疑われたことに傷ついたパコは家を出る。ある日、リッキーの背中に羽が生えてくる。カティは戸惑いながらも、治療の方法を探る。しかし、リッキーの天真爛漫な笑顔を見るにつれ、我が子のありのままの姿を受け入れるようになる。クリスマスプレゼントを買いに3人で出かけたある日、リッキーの羽がばれ、大騒ぎになる。カティの家に取材陣が押し寄せるなか、パコが戻ってくる。

パコは取材を受けて、金儲けを考えているような?というふうに思うのですが、、、、。どうでしょうね。

 
パコ役のセルジ・ロペス パンズ・ラビリンスでは、主人公の少女の母親の恋人の軍人で登場。あの人だったんですね。

可愛いリッキ―の変化によって本当の家族としてまとまったはずがまた変わっていきます。

翼は日に日に大きくなって行きます。可愛い天使のように思えたリッキ―はまるでモンスターのように変化して行くようです。

普通、赤ちゃんの羽根が生えたという設定だと何かハッピーなファンタジー的なお話を想像してしまいますが、本作はそんなものではありませんね。

メディア 映画
上映時間 90分
製作国 フランス/イタリア
公開情報 劇場公開(アルシネテラン)
初公開年月 2010/11/27
ジャンル ドラマ/ファンタジー
映倫 G

 解説(goo映画より拝借)

「恋の闇 愛の光」原作の女性作家ローズ・トレメインの小説を、「8人の女たち」のフランソワ・オゾンが映画化。羽の生えた赤ちゃんによって再生していく家族の物語。出演は、TVコメディ出身のアレクサンドラ・ラミー、「ハリー見知らぬ他人」のセルジ・ロペス。第59回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。

 
オゾン監督

※リッキ―は一体どうなるのかな?

オフィシャル・サイト
http://www.alcine-terran.com/ricky/

 

 

 

 

 

 

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12 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (KLY)
2011-05-07 00:04:32
リッキーはガッちゃんみたいで可愛いけれど、何気に羽の生え始めの映像って結構グロいですよね。(笑)
何で最後に手をはなしちゃったの?って辺りがどうも釈然としないのですが…。
返信する
Unknown (めえめえ)
2011-05-07 22:12:07
どこかで見たことがある男優さんだと思っていたら、「パンズ・ラビリンス」だったのですね。
予告ではリッキーは宗教画に出てくる天使のように見えたのですが、
モンスター化するのですか!?
何だか怖いです…
返信する
KLYさん☆★ (mezzotint)
2011-05-07 23:46:36
もっとファンタジーぽい作品だと
思っていたら、、、えらい現実的なので、
びっくりでした。
リッキ―の羽の生え方、何ともリアルで
確かにグロいですね。だんだん大きく
なっていくリッキ―の羽はまさに鳥みたいな
気もしましてね。
返信する
めえめえさん☆★ (mezzotint)
2011-05-07 23:49:05
モンスターのような変身をするわけでは
ないのですが、、、、。
羽が生える過程はかなりリアルでちょっと
気持ち悪い気がします。
可愛いだけに、そのギャップにビックリ
しました。
返信する
 (とらねこ)
2011-05-08 10:06:10
こんにちは~!
リッキーのような存在が出てくるのであれば、もっとファンタジックになりそうなものなのに、そうじゃないところに注目して見てしまいますよね。
まるで鳥の羽のようにグロテスクに描くところは、ポニョが変身していくときに驚くほど不気味な姿を一瞬見せることを思い出しました。
返信する
Unknown (mig)
2011-05-08 14:50:50
こんにちは★

オリジナリティ溢れる話ですよね、
まさかあそこで離しちゃうなんて、、、!
ありえーん、と思いながら楽しんじゃいました。
返信する
てっきり (sakurai)
2011-05-08 19:48:08
「死についての三部作」の最終章だと思ったんですよ。最後は子供の死についてだ・・・と聞いてたんで。
違うのかな?
あれは死の形の一つの表しかたなんじゃないかなぁと思ったのでした。
そんな風に感じた方はいないようですね。
コメディエンヌとしてご活躍だそうですが、脱ぎっぷりもよかったですね。
あの女の子の自然な感じがよかったですね。
返信する
とらねこさん♪ (mezzotint)
2011-05-08 21:23:00
お帰りになられたのかな?
そうなんですよね。あんなに可愛いリッキ―
が登場するので、普通はもっと夢のある作品
じゃあと思っています。
ところが、まあ何とリッキ―に
羽が生える。その描写がかなりリアルなので、
あの笑顔とのギャップに驚いたような、、、。
非常に不思議なお話でした。でも好きですね。
返信する
migさん☆★ (mezzotint)
2011-05-08 21:27:31
オゾン監督、凄いですよね。
可愛い赤ちゃん「リッキー」がこんな物語
だったとは驚きました。

何でヒモを離してしまったんでしょうか?
大事な自分の子どもなのに、、、。
何処へ行ってしまったんだろう?
再会する場面は、あれはカティの願望だった
ようですね。
返信する
わあ~そうなんだ! (mezzotint)
2011-05-08 21:32:09
sakuraiさん
えぇ~「死についての三部作」!
だったらリッキ―が居なくなるというのは、
その意味なんでしょうか?
そうですね。そういう風に捉えた方は
今のところおられないようですね。

リザ役の女の子はかなり注目株の子役さん
だそうで、、、力まず自然体な演技でしたね。
お見事です!
返信する

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