銅版画制作の日々

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哀しき獣(2010)◎●黄海

2012-01-11 | 映画:シネコン

 THE YELLOW SEA

この闇には、一縷の光さえ届かない――

評価:+5点=55点

期待度かなり下げて観たのですが、、、、。どうもメリハリがなく。2時間20分が長過ぎするという感じでした。

監督はかなり自信を持っておられるようですが。 北朝鮮とロシアが目と鼻の先にある中国・延辺朝鮮族自治州という場所は韓国人でもあまり馴染みがないらしい。あえて選んだ理由は前作「チェイサー」にこの場所を盛り込ませ、奥行きをだしたかったらしいがどうも製作側との話合いでポシャったとの事。という事で今回はその思いを作品に織り込ませたらしい。

しかしだ!そんな強い思いがあるわけだが、どうもその狙いは観ている側にはさほど関係ないように思うのだが、、、、。

キャスティングは前回同様、ハ・ジョンウとキム・ユンソクを起用。役どころはまったく正反対のポジションである。そのキャスティングが果たして良かったのか?その辺も疑問。

一そうの事、まったくキャストを変えてしまうのも一つの方法ではないかとも。二番煎じのような感じであまり面白くないのだ。

アクション、カーチェイスは派手にあるが、ただそれだけで、何も心を震わせるような気分にはならない。バイオレンスアクションにしても何か緩さを感じるのである。


ひたすら逃げる、逃げ切る場面はまあまあ良かったかな?

例えば今回悪役を演じたキム・ユンソク、ちょっと彼では悪役に徹するにはちょっとキャラ弱いようにも感じる。前回の役の印象が強すぎるし。。。。そう言う意味でむしろハ・ジョンウの方が悪役らしい顔つきですものね。

もっと主人公の役をイケメンな人が演じるというのもありかもしれない。はっきり善・悪を分けるようなキャストでないとこの話では盛り上がらないような気もします。 

 
狂犬病かもしれない犬の肉を喰うミョン でも迫力あまり感じられない。

斧を持って殺しまくるミョンだけど、猟奇的な怖さもあんまり伝わらないわ。チェ・ミンシクのような俳優さんならOKだろうね。

「アジョシ」のウォンビンとまでいかなくてももう少し主人公は、派手さが欲しいし。。。。。

 
何処までいっても生き残るしぶとさも、、、、、?何か違うんだよね。

あらすじ(キネマ旬報より)

中国、延辺朝鮮族自治州・延吉で妻と娘と暮らすタクシー運転手グナム(ハ・ジョンウ)は生活が苦しく、娘はグナムの母に預け、妻は韓国へ出稼ぎに行く。しかし妻からの送金はなく、音信も途絶える。妻の入国資金として作った6万元の借金を返すため、グナムは高いレートの麻雀に手を出し、負けてしまう。返済を迫られたグナムは、請負殺人ブローカーのミョン(キム・ユンソク)との取引に応じる。それは借金帳消しの代わりに、韓国へ行き1人殺すというものだった。グナムは密航船で韓国に渡る。ブローカーから中国へ帰る船便の日付、場所を言い渡されたグナムは、標的である体育大学教授キム・スンヒョンのいるソウルへ向かう。グナムは暗殺の準備を進めながら、妻の行方を捜す。妻が水産物流通業者と交際している情報を聞きつけ、彼女のアパートを突き止めるが、男と争って2人で出て行った後だった。グナムがスンヒョンを殺そうとすると、同じくスンヒョンの命を狙っていたバス会社社長キム・テウォン(チョ・ソンハ)の部下によってスンヒョンは殺されてしまう。グナムはミョンに厳命されていた通り、殺しの証拠として死体の親指を切り落とし立ち去ろうとするが、そこに警察が駆けつける。警察を振り切ったグナムは帰国のためにブローカーから指定された場所に行くが、そこは工事現場だった。警察はグナムを犯人と断定し、捜査を開始する。一方、部下の行動を見られたテウォンもグナムを追う。グナムを雇ったのがミョンだと知ったテウォンは部下を延吉に送り、ミョンの殺害を命じる。しかしテウォンの部下を返り討ちにしたミョンは韓国に行き、高額な報酬を条件にグナムの殺害を請け負う。グナムは朝鮮族の女性が殺された事件を知り、その容疑者が妻の交際相手だと知る。警察に直接行くことのできないグナムは、知り合った男に妻の写真を渡して確認に行かせる。男は判別できないにもかかわらず、死体は写真の人だったとグナムに告げる。絶望したグナムは、事件の黒幕を突き止める決意をする。

 そうそう『息もできない ~』の社長・チョン・マンシクが刑事に扮しているのに、出番も少ないからか印象薄くかった。この使い方はとてももったいないよね。

ラストは黄海の海で後悔しながら○○

あ!じゃあ死んだあの女性はグナムの奥さんじゃあなかった?

なんてちょっと最後にネタばれしています。

解説(allcinemaより)

デビュー作「チェイサー」で世界中に衝撃を与えたナ・ホンジン監督による注目のデビュー2作目となるクライム・サスペンス。ある2つの目的を果たすために韓国に密入国した韓国系中国人男性が、残酷な運命に翻弄され、出口の見えない深い闇に呑み込まれていくさまを、前作を上回るハードなバイオレンス描写とパワフルかつスピーディなアクション演出でスリリングに描き出していく。主演は「チェイサー」に続いてのナ・ホンジン作品出演となるハ・ジョンウとキム・ユンソク。

メディア 映画
上映時間 140分
製作国 韓国
公開情報 劇場公開(クロックワークス)
初公開年月 2012/01/07
ジャンル サスペンス/犯罪
映倫 R15+

 

製作について

本作は20世紀フォックス傘下のフォックス・インターナショナル・プロダクションズから出資を受けた。フォックスが韓国映画に出資するのと、韓国映画が脚本段階でアメリカのメジャー映画会社の出資を受けるのは、ともにこれが初めてである(ウィキぺディアより)

  

オフィシャル・サイト
http://kanashiki-kemono.com/

 

 

 



Comments (6)
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