銅版画制作の日々

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メアリー&マックス(2008)☆★MARY AND MAX

2011-11-06 | 映画:ミニシアター


 ある日、しあわせの手紙がやってきた──

不器用だけどあったかい―そんな2人のほんとうにあったお話。

評価:+5点=95点

ジーンときました。ホロっと涙も出たり、、、、。こんなに素晴らしいアニメーションに出会えたことに感謝!

主人公の2人がまた良いですよね。メアリーもマックスも何処かにいそうです。お互いに友だちのいない2人が文通で知り合うという何ともシンプルな話です。

20数年にわたってだけで築いた絆なんてそうあるものではありません。今は簡単にメールでやり取りするという便利な世の中になり、いつでもどこでも会いたいと思えばメールで連絡できるという時代。

この作品を通じて人間同士のピュアな関係を羨ましく思いました。

さてメアリー・デイジー・ディンクルは、オーストラリア、メルボルンに住む8歳の女の子。万引きに夢中でシェリー酒中毒の母ベアラと、死んだ鳥を使った剥製の製作が趣味の父ノエルと暮らしていた。

メアリーは濁った水たまりのような目をしていて、おでこにウンチ色のあざがある。学校ではいじめられっこで、いつもひとりぼっち。

「本当のともだちが欲しい!」と思ったメアリーは、ある日アメリカに住む“だれかさん”にを送ってみようとひらめいた。

少女には見えないね。独特な風貌で面白い。

すべて粘土で作られたお人形です。製作者は何と日本の立体造形作家 YUKI クリエイトさんだそうです。日本の作家が人形を作ったなんて最高ですね。

さてお話を戻そう。メアリーが文通相手に選ぶためにどうしたか?それは電話帳だった。その上名前がへんてこな名前(笑)を選んで送ることにした。「ちゃんと届いてね!」と・・・・。

相手はさてどんな人物?

同じ頃、アメリカのニューヨークに、マックスという44歳のおじさんが住んでいた。

彼は身長が190cmもあって、体重が160kgもあった!ひと付き合いは苦手で孤独な毎日を過ごしていたんだ。


この人がマックス

そうこの人にメアリーが手紙を送ったんだ。見知らぬ人からのに戸惑う。しかも遠くオーストラリアだよ。そりゃ驚くわよね。
でも思い切って彼もメアリー宛てに手紙を送ることにした。「手紙を届いてくれ!」と・・・・。

 縁は異なもの、どんなきっかけでどんな人とこんなことになるのか?なんて分からない。

これに対しマックスはタイプライターで丁寧な返信を綴る。こうして、2人の20年以上も続く文通による交流が幕を開けるのだが…。

大好きなチョコレートが共通の好物だった。チョコを送り続けて文通。家族のこと、最近の出来ごと、はたまたハラがたったことや嬉しかったこと、悲しかったこと、、、、、。色々な事を手紙でやり取りしました。

メアリーは。。。。。

 
ペットの事に                            大好きなダミアンの事、、、、、。


メアリーママの事
このキャラ、凄い!!万引きはお手の物だったけど、ある時ばれちゃった(笑)

マックスは。。。。。

 
幼少期のマックスは父に捨てられたという暗い過去があった。

減量中にも関わらずチョコドッグが好きだという何ともユーモラスなマックス。飼い猫のハルの名前の由来が口が臭いという事から命名されたとか、、、、。メアリー宛てに返事した内容は何ともおかしげな話が続々登場。

時々鑑賞されている方々から笑いもある。私も笑いましたわ。

お互い会ったこともないし、遠くに離れているからこそオープンにできる胸の内は確かに何か安心出来るよね。

しかしその安心なやりとりもある日、メアリーの行動がマックスを傷つけ、怒らせてしまう事に。。。。

それ以来、マックスから手紙は来なくなります。その行動とは、マックスが抱えている病気に対してでした。

 
彼にとってはそりゃ傷つくわ。

傷つけたことに気づいたメアリーは反省して、一言メッセージを送ります。「ごめんなさい!」と、、、、。

メアリーのメッセージは、少しづつマックスの心を雪解けの水のように溶かしていきました。
ようやく許そうと決心!

しかしその頃、メアリーは手紙が来ないことが理由で傷心の日々を過ごしていました。

バタン

マックスは手紙を書きます。メアリー宛てに。。。。。。

これで2人の友情はまた復活するのですが。結局2人はすれ違い人生みたいでした。

1年後、メアリーはニューヨークのマックスを訪ねる。しかし、、、、、。

人生とは上手く行かないもんです。でもこのラストだからこのお話は良かったんでしょうね。

 時には喧嘩、慰み合い、理解を深める、色々な葛藤を経たこそ、真の友情が生まれる。何かこういうことを書くのはちょいと照れくさいですが、、、、。この2人の手紙のやり取りをこうして見つめ、人間同士の繋がりって本当に素晴らしいもんだと改めて思ったようなわけです。

作品紹介(goo映画より)

権威あるアヌシー国際アニメーション映画祭で最優秀長編映画賞を受賞するなど、世界的に高い評価を得たクレイアニメーション。2004年にアカデミー賞短編アニメーション部門に輝いたアダム・エリオット監督による初の長編作品。1日にわずか4秒、完成までに4年の歳月を要したという本作は、スタッフの粘り強さと、途方もない繊細さによって生み出されたことが伝わってくる、ハイクオリティな出来栄え。デジタル・ツールがコミュニケーションの主流となった現代に、文通によって湯情や愛情を超えた人間同士の深い絆が築かれていく様子は感動的。フィリップ・シーモア・ホフマン、トニ・コレットといった個性派俳優が参加したボイスキャストも魅力のひとつ。

 
左:アダム・エリオット監督 右:メラニー・ク―ムズプロデューサー

映画裏話

主人公マックスはアダム・エリオット監督が実際に20年間文通したニューヨーク在住の男性がモデルとなっている。つまりアダムがオ―ストラリアに住む少女メアリーということになる。また実際アスペルガ―症候群について、アダム自身調べていたそうだ。

メディア 映画 Anime
上映時間 94分
製作国 オーストラリア
公開情報 劇場公開(エスパース・サロウ)
初公開年月 2011/04/23
ジャンル ドラマ/ロマンス
映倫 G

 

  

 

 

 

 

 

Comments (2)    この記事についてブログを書く
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2 Comments

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映像美。 (BC)
2011-11-09 21:35:34
mezzotintさん、こんばんは。

私はアニメや人形劇はあまり観ないので、
こういう系の作品は『屋根裏のポムネンカ』以来観ていないな~。

カラーとモノクロが織りなす映像美を楽しめそうな作品ですね♪
これ今年のマイベストです。 (mezzotint)
2011-11-10 00:15:30
BCさん

今晩は☆★
私もアニメや人形劇は進んで観ないんですが。
これ気になっていたんです。
映像美もモノクロ&不思議な色合いで粘土で
作られた登場人物の表情も豊かで最高でした。
ネタばれになるので秘密ですが、これまた
ラストが本当に感動ものでした。
文通というだけで繋がるなんて今の時代、
考えられませんよね。

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