銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

パーフェクト・センス(2011)■□PERFECT SENSE

2012-01-30 | 映画:シネコン

 五感が消えていく

評価:=70点 ネタばれしています。未見の方は読まないで下さい。

Tジョイ京都にて鑑賞。 昨年の秋、新宿武蔵野館でこの映画のチラシをゲット。こちらで公開になるのか?ちょっと気になっていた作品。ようやく鑑賞して来ました。

 それにしてもまたヤバかった(汗)このテンポはどうも眠気を誘う。何度もうつらうつらする。内容は「ブランドネス」や先日鑑賞した「コンティジョン」のような感染パニックムービーかと思ったらちょっと違いました。

ユアン演じるマイケルというシェフとエヴァ・グリーン演じる感染学者スーザンの恋愛を軸に人間の五感が失われていく奇病が人々に蔓延する様を描いている何とも不思議なラヴ・ストーリーです。

本題からちょっとそれますが、実は私も味覚一時無くなるという事態に遭遇したことがあります。これって結構きますよ。随分苦しみました。

まったくすべての五感なるものが、無くなるとしたら、これ大事件です。味覚も嗅覚も絶対困ります。

私は一つでも損失したならば、やはり人間が生きていく上でこんなに不便で大変なことだと思いますね。経験上痛感したことだけに。。。。。

なのでこの作品を観てとても楽観的には思えませんでした。こんな奇病が蔓延するかどうかは別にして、まったく絵空事とは思えないようにも思えるんですね。

その上人間の生活して行く上でとても大事な五感です。これ本当にマジで怖い!

病気の発症の順番もある。まず嗅覚からだ。そして次は味覚・・・・。感情が吹き溢れ、怒りやパニックを起こし次は聴覚が、、、、。

 
油ならまだましだが、口紅やせっけんを食べていた光景はオエッとなりそうでした。生魚もあまりね、、、、。

最初は嗅覚を何とか他の器官で補おうとし、味覚がなくてもまだ大丈夫なように映し出している。でもそうかな?個人的にはこれもかなりきつい出来ごとだと思うんだけど。

巨大な怒りと悲しみとともに耳が聞こえなくなると、パニックが起き暴動・略奪に走る人々が出現。小さなパニックから大きなパニックに変わるというべきだろう。そんな中、マイケルとスーザンはなんとか未来を信じようと愛し合うのだが。


こんな状況の中でも愛し求め合えるなんて、、、、。これ凄いよね。

脚本としてはなかなか斬新な発想なので面白いとは思いましたが、現実問題となれば、パニくるんじゃないでしょうか。レストランのスタッフやオーナーも気を取り直して一からやり直すという姿。軌道修正されるとはいささか驚きの場面でしたが。


理想的な人間のあるべき姿がこの作品には描かれていましたね。

まあそれが良いか悪いかは別として。どんな状況に陥っても人間は平常心で生きていくことは出来るんだ!ということをこの作品から学んだような気がします。

 

そして核心のラスト、これはまた衝撃的だった。少し離ればなれになっていたマイケルとスーザンがお互いに姿を確認して抱き合おうとする瞬間、何と次の感覚が失われる。でもそれは決して哀しいものではない。お互いのぬくもりや肌から感じるもので愛し合うという喜び。

もうその先はどうなるかは見えているが、、、、。

あらすじ(goo映画より)

人類がかつて経験したことのないその異変は、何の前触れもなく世界中を揺るがした。“SOS”と名付けられた原因不明の感染病が爆発的に拡散、あらゆる人々の臭覚を奪い去ってしまう。その勢いは衰えることなく、感染者たちの味覚や聴覚をも失わせ、人類は存亡の危機に陥っていく……。シェフのマイケル(ユアン・マクレガー)と科学者スーザン(エヴァ・グリーン)は、そんな極限状況のさなかにめぐり合い、奇しくも謎の病に冒されたまさにその瞬間、恋に落ちた。ひとつ、またひとつと五感を喪失し、世界が終わりを迎えようとしたとき、ふたりはいったい何を求め、何を感じ取るのだろうか……。

 

解説(allcinemaより)

五感が徐々に失われていく謎の奇病が世界中に蔓延していく中、残された時間と静かに向き合っていく一組のカップルの運命を静謐な筆致で描き出した異色のヒューマン・ラブストーリー。主演は「スター・ウォーズ」シリーズ、「ゴーストライター」のユアン・マクレガーと「ドリーマーズ」「007/カジノ・ロワイヤル」のエヴァ・グリーン。監督は「猟人日記」「愛とセックスとセレブリティ」のデヴィッド・マッケンジー。

メディア 映画
上映時間 92分
製作国 イギリス
公開情報 劇場公開(プレシディオ)
初公開年月 2012/01/07
ジャンル ロマンス/ドラマ/SF
映倫 R15+

 

オフィシャル・サイト
http://www.perfectsense.jp/

 

 

 

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ジャックとジル(2011)▲▽JACK AND JILL

2012-01-28 | 映画:シネコン

 成功した兄ジャック 残念(?)な妹ジル

年に一度の
ハプニングがやってきたッ!

評価:=50点

アダム・サンドラーってこんなキャラなんですか?!まあなんて言うか、オネエキャラをふと思い出したり・・・・。もちろんアダムが演じているからなのか、どうしても女装としか見えません。マジでこんなド弾けな女性がいたらやっぱり凄いでしょうね。

中年のおばさんも真っ青って感じ。声はえらく高く、テンションも超高いです。

そんな女性を好む男性があのアル・パチーノです。アル・パチーノ役で登場。よくこんな作品に出るのをOKしたもんです。それも驚きです。

 一目惚れ

ロサンゼルスでCMプランナーをしているジャックにとって、感謝祭は1年のうちでもっとも憂鬱なシーズンだった。実はニューヨークでいまだ一人暮らしをしている双子の妹ジルがやってくるからである。

何と到着時間は朝の4時。人気のない空港でジルと落ち合うジャックでありました。

ジルは基本的には悪い性格ではなんだと思うんだけど、時と場合を考えず、言いたいことを言うタイプなのかしら?それもまったく悪い事を言ったわと思わない無神経な感じ。思うまま、気の向くまま生きているという。要するに子供と一緒?いや子供の方がもう少し周りのことを気づかっているかもしれないね。自分を見つめ直すなんてこともしないでしょうね。


ジャックの妻役にはトムの妻のケイティ・ホームズ。この人がまたジルにとても優しいんです。

ジャックは数日の辛抱……と思っていたんですが、どうもジルはジャックの家に長居を決め込んでる様子。そんなジャック、仕事でも大きなピンチに遭遇中。大手クライアントのダンキンドーナツが、CMタレントとして大物俳優のアル・パチーノを連れてこなければ契約を打ち切ると言っているのである。

何とアル・パチーノがバスケのひいきチームの応援に行くと聞いて、ジルと一緒にバスケットの試合会場に向かうことに。だがそこで奇跡が起きる。なんとアル・パチーノが初対面のジルに一目惚れ。まるでその気のないジルをそっちのけに、ジャックはこれを材料にしてアル・パチーノをCMに引っ張り出そうと企てる。

おぉ~パチーノの横にはあのジョニ―が!!マジびっくり。しかもセリフつきである。結構長いんです。この場面。


何とか説き伏せるジャックにパチーノはジルとのことを引きあいに出す。

 
そんな事とはつゆ知らず、ジルはあちらこちらで飛んでいた。

ジャックとジルの縄跳びもなかなかでした。ちょっといちびり過ぎのような気もしますが、、、、。


やっぱり女装にしか見えないなあ。

 
双子ならではの呼吸なのか、食べ方や体の動かし方はやはり合うんでしょうかね。

でもこの場所で携帯はNGですよね。大きな声で話していました。周りのブーイングなどお構いなし。これはいけませんわ。

オチはそんなに大したことはありませんし中身もそんなにあるわけありません。

何も考えず観れるという事だけが良かったのかしら。ちなみに米タイム誌が2011年に選んだ映画ワースト10の堂々1位だそうです。なるほどね、まあ納得ですね。


ジルのインコもジル並みでした。

解説(goo映画より)

アダム・サンドラーが一人二役で双子の兄妹を演じたコメディ。やり手ビジネスマンの兄の家を訪れた妹が騒動を巻き起こす。共演は「バットマン ビギンズ」のケイティ・ホームズ、「ボーダー」のアル・パチーノ。監督は「ウソツキは結婚のはじまり」など、アダム・サンドラーとのコンビで作品を送り出しているデニス・デューガン。

メディア 映画
上映時間 91分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
初公開年月 2012/01/21
ジャンル コメディ
映倫 G

 

オフィシャル・サイト
http://www.jackandjill-movie.com/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://www.jack-jill.jp/
 
 
 
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サラの鍵(2010)◎ELLE S'APPELAIT SARAH

2012-01-25 | 映画:ミニシアター

 ただ、伝えたい。決してあなたを忘れなはしないと。

評価:+8点=88点

ジュリアとともに、私もサラの足跡を旅した気分。ジャーナリストでもないし、サラとは無縁だけど、こうして作品と出会ったことで何かサラという少女が身近に感じられた。

10歳という年であまりにも苛酷な人生を味わった。その苦しみはどれだけ辛かっただろうか。いっそうの事、弟も連れだって収容所に行けば良かったのかも。そんなサラの後悔がヒシヒシと伝わる。

弟がどんな風になっているのかはもう手に取るように分かるとしても、あの一斉検挙の日に、「すぐ戻るから」と弟にメッセージを残した限りは約束を守らなければならないと、必死にあの収容所を抜けだす事になる。

 

あらすじ(goo映画より)

夫と娘とパリで暮らすアメリカ人女性記者ジュリア(クリスティン・スコット・トーマス)は、45歳で待望の妊娠をはたす。が、報告した夫から返って来たのは、思いもよらぬ反対だった。そんな人生の岐路に立った彼女は、ある取材で衝撃的な事実に出会う。夫の祖父母から譲り受けて住んでいるアパートは、かつて1942年のパリのユダヤ人迫害事件でアウシュビッツに送られたユダヤ人家族が住んでいたというのだ。さらに、その一家の長女で10歳の少女サラ(メリュジーヌ・マヤンス)が収容所から逃亡したことを知る。一斉検挙の朝、サラは弟を納戸に隠して鍵をかけた。すぐに戻れると信じて……。果たして、サラは弟を助けることができたのか?2人は今も生きているのか?事件を紐解き、サラの足跡を辿る中、次々と明かされてゆく秘密。そこに隠された事実がジュリアを揺さぶり、人生さえも変えていく。すべてが明かされた時、サラの痛切な悲しみを全身で受け止めた彼女が見出した一筋の光とは……?

 ジュリア役にはクリスティン・スコット・トーマス

映像は過去のサラとジュリアの生きる現在を交互に映し出していく。


サラ役にはあの「リッキー」で印象深いメリュジーヌ・マヤンスちゃん。

子役というより女優さん。オゾン監督も絶賛!本作の監督ジル・パケ=ブランネールも彼女と一緒に仕事がしたいと思っていた。

こんな難しい役を演じきるとはやはりただものじゃあない。

1942年と現代というまったく違う2つの世界をどのように映し出したのか?

それはカメラが違うそうで。1942年のシーンはすべて手持ちカメラとショートレンズで撮影したらしい。そう言われれば映像の雰囲気が何処となくクラシックぽいかも。

 監督さんの目的は演出方法にあるらしく、観客がちょっとでも気を散らされることなく、物語についていけるように物語が何よりも優先されるようにと考えておられるそうである。上手く観客を引き込ませることが上手いんですね。なるほど凄いわ!


理解力も抜群なメリュジーヌちゃん、収容所に送られる時の表情も微妙な表現が何とも。

 


鉄条網をくぐって黄金色の麦畑を走るサラと友人。一見のどかな田園風景だが、この先にある絶望感は計り知れない。

 


間一髪助かった2人だが、、、。


この夫婦に一度はつれなくされるも、、、、。

助けてもらうことに。

  友人はジフテリアにかかり、亡くなってしまう。

サラはこの夫婦に助けてもらい、遥かパリまで弟のところへ、、、、。

 

 
さて弟はどうなったのか?ネタばれとなりますので、書きませんが。

 
60年後の同じ場所 サラにより近づいたジュリア 

 
ついにジュリアは、疑問を確かめる。取材のために訪れたホローコースト記念館で、逮捕されたユダヤ人の膨大な情報がパソコンに入力してあると聞き、館長に自分のアパートの住所を告げる。

ジュリアは決意して真実を突き止めるのだった。やはりあのアパートにはユダヤ人一家が住んでいた。両親はアウシュヴィッツで死んでいたが、娘のサラと息子のミシェルの記録はどこにもなかった。

そしてジュリアは義父からその顛末を打ち明けられるのであった。幼い頃、引っ越したばかりのアパートに突然、少女が現れたと、、、、。

 ようやく接点に到着。サラはまだ何処かで生きているのでは、、、、。

実は原作と少し違うそうです。大人になったサラが映画の中に登場しますが、原作本には出て来ません。脚本執事にあたって書き加えられたそうです。

 


大人になったサラの部分は回顧的な映し方なのはそれだからなのかな?

彼女のその後はきっとジュリアの子供を産むという決断となった一つのかたちかもしれませんね。変更があったにしろ、この結末があればこそ、ジュリアのその後を物語っているのでしょう。


サラの息子 ウィリアム 彼も母サラの生い立ちを知るはずもなかった。

ジュリアが行き着いた先には彼が、、、、。サラが隠し通した秘密をやっと探し当てたサラの息子に伝え、人が生まれてきた意味を深く伝えたのでしょう。

ようやくサラと向き合える距離まで来たジュリア。60年の時を超えてようやく2人は出会えたのかもしれません。

感動的で心揺さぶられる物語でした。でもこれはどう書けばいいのかとても困りました。

歴史的背景要素の強い物語かと初めは思っていましたが、実はそうではなく、ホローコーストの真実の中に今この作品を観て自分の生きる岐路に立った人へのメッセージとして描かれた作品として捉えるべきではないかと思いました。

悩める人たちへの応援歌みたいな、、、、。

 それにしても彼女は凄かったよね。

解説(allcinemaより)

タチアナ・ド・ロネによる世界的ベストセラーを「イングリッシュ・ペイシェント」のクリスティン・スコット・トーマス主演で映画化した衝撃と感動のヒューマン・ドラマ。ナチス占領下のフランスで起きたユダヤ人迫害事件を背景に、一人の少女が辿る過酷な運命を、事件の真相を追う現代のアメリカ人女性ジャーナリストの取材の過程を通して描き出していく。共演にメリュジーヌ・マヤンス。監督は「マルセイユ・ヴァイス」のジル・パケ=ブランネール。

メディア 映画
上映時間 111分
製作国 フランス
公開情報 劇場公開(ギャガ)
初公開年月 2011/12/17
ジャンル ドラマ
映倫 G

 

オフィシャル・サイト
http://www.sara.gaga.ne.jp/

 

 

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テイカ―ズ(2010)★TAKERS

2012-01-23 | 映画:ミニシアター

 全てを手に入れた男たちの予測不能な犯罪計画!

評価:+5点=65点

京都みなみ会館にて最終日に鑑賞しました。疾走、また疾走。確かにノンストップアクションといえばそうなんですが、、、、。でもどういうわけか今回も途中睡魔にてしまいましたよ(汗)

高級スーツに身を包み高級車を乗り回しペントハウスに住む犯罪者グループ。片や私生活に問題がある二人組の刑事。対照的な立場の人間だが、どちらも何らかの人間関係で仲間内で信頼できないという感じ。

強盗集団は凄い。綿密な計画で銀行強盗を繰り返し、それによってリッチなライフスタイルに惜しみなく金を使っているんですからね。何とも腹立たしいじゃあありませんか。 そんな凄い能力があるならもっと他の事に役立てれば?と思ってしまう。

 
これ映画ですから、そんなにむきにならなくても良いんですけどね。

主要メンバーの顔触れ


ヘイデン・クリステンセン                    ポール・ウォーカー

 それに比べて刑事2人組は仕事熱心で個人的な使命感から彼らの犯罪を阻止しようとする姿が何ともいえない。


そんな刑事にマット・ディロン
主役なのかと思ってたら、う~んなんかそんな雰囲気でもない。むしろ強盗団のメンバーの方がメインのような?

逃げるのも半端じゃあない。どこまでも追い詰める刑事も結局最後で上手く巻かれてしまい、、、、どうも強盗集団の方が一枚上手のような気がした。


一見そんなに冴える男じゃあないんだけど足早いし、何処までもしぶとい。実はこの人全米注目のミュージシャンの一人らしい。


マット演じるウェルズ刑事の相棒ハッチャ―にはタランティーノ作品「ホステル」で主人公を演じたジェイ・フェルナンデス君でした。

ハッチャ―、借金苦から犯罪者に金を貰って見逃していたという事が分かる。ウェルズはそのことで彼に失意を感じる。信頼していたパートナーだっただけに、ウェルズは複雑な心境である。

あまりにも強盗集団とかけ離れた境遇だけに別の世界の対比が何とも言えず。犯人取り押さえに頑張るのだけど、浮かばれないのが何か皮肉な気もした。正義がまったく通用しないような物語。

とはいえ強盗集団もムショから出て来た男に騙されるということになるんだけどね。


こいつがその問題のゴーストという男 ゴースト役にはヒップポップの草分け的存在のティップ・“T.I.”・ハリス。おばさん的にはあまり知らないけど、かなり有名らしい。


上手く儲かるという話を持ちかけて、、、、。半信半疑でその話に乗る。

リーダーのゴードンはドラッグ中毒の姉の面倒をみなければならず、実はゴーストを信用しきれないらしい。その直感は的中でした。

あらすじ(goo映画より)

ゴードン・ジェニングス(イドリス・エルバ)、ジョン・ラーウェイ(ポール・ウォーカー)、A.J.(ヘイデン・クリステンセン)、アッティカ兄弟のジェイク(マイケル・イーリー)とジェス(クリス・ブラウン)のメンバー5人は、銀行強盗で奪った大金で豪勢なライフスタイルを享受している。彼らは詳細なプランを立てて手がかりを残さず、年に一度だけ大仕事をこなしてきた。最近成功させた犯罪は200万ドルの銀行強盗。犯行後、テレビクルーのヘリコプターを奪って脱出するという思い切った計画で現場から立ち去った。だがこれはロス警察の刑事ジャック・ウェルズ(マット・ディロン)の注意をひく。彼は昔ながらの刑事で、結婚も子供もおよそプライベートライフは総て捨てて仕事にのめりこんでいた。そして警察署の援助も受けずに、自らの手で次の犯罪が起る前に突き止めようとしていた。そんなテイカーズの前にかつての仲間、ゴースト(T.I.)が姿を現す。刑務所から出所してきたばかりの彼は、今度のヤマがうまくいけばもう全員がスキーマスクをかぶって強盗をしなくてもいいほどの大金強奪だと提案。それは3000万ドルを積んだ現金輸送車を襲うという計画だった。しかし5日以内に現金輸送車がくるので、その機会を逃せば計画は消滅だという。前の仕事が終わってすぐに次の強盗にとりかかるのはメンバーの厳格な作戦ルールに反するが、金額の大きさに釣られ、ロスの人通りの多い場所で爆薬を使用して道路に穴を開け、真っ昼間に強盗をやってのけるという大胆な計画を実行することに。わずか数日で準備、メンバーは込み入ったプランをスタートさせたが、それが残酷なロシアギャンググループとの抗争に巻き込まれることになるとはつゆも知らなかった。その頃、ジャックは絡み合った証拠の一つ一つを解きほぐし、ついにチームリーダーのゴードンにたどりつく。だがテイカーズが計画を実行するまでの時間は刻々と迫っていた……。

ところが予期せぬ裏切りに不運が計画を困難にさせる。ついには想定外の結末に・・・・・。

このあたりはすっかり覚醒した私、ちゃんと最期は喰う入るようにラストを見届けました。二転三転と変わって行きます。最後まで浮かばれないのはマット演じる刑事でありました。正義は絶対勝つとは限らないということですかね。

 
紅一点ゾーイ・サルダナはマイケル・イ―リ―演じるジェイク・アッティカの恋人役

 
ドンパチ!あぁ~皆やられちゃうの?

本当に予想外の終わり方でした。

作品紹介(goo映画より)

仕立ての良いスーツ、高級車、豪華な家というゴージャスな生活を送り、綿密な下調べと完璧な計画で華麗に犯罪を行う“テイカーズ(奪う者)”。盗んだ金の一部は常にチャリティに寄付する、美学を持った犯罪者たち。だが、鉄の結束を誇った彼らが、かつての仲間の登場により、予想外の事態に巻き込まれていく。男の友情と裏切り、意地とこだわりをスタイリッシュに描いたクライム・ムービー。製作を務め、さらに俳優としてゴーストを演じたのは、ラッパーのT.I.ことチップ“T.I.”ハリス。更にラッパーのクリス・ブラウンもテイカーズの一員として出演し、見事な演技を見せている。イドリス・エルバ、マット・ディロンらのいぶし銀の演技も見応えあり

メディア 映画
上映時間 107分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(日活)
初公開年月 2011/11/19
ジャンル サスペンス/アクション/犯罪
映倫 G

 

 

オフィシャル・サイト
http://takers-eiga.com/
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ヒミズ(2011)

2012-01-19 | 映画:ミニシアター

 「生きろ」と、君が言った。

評価:=80点

「行け!稲中卓球部」で人気を獲得した漫画家・古谷実が、“ヤングマガジン”で連載していた問題作を、『冷たい熱帯魚』『恋の罪』と野心作を連作する園子温監督が映画化。
原作を読んでいないのでどんな作品かは知らないが、かなり人気作家なんだ。

さて感想。

意外にもすがすがしい雰囲気だった。どうも頑張れという言葉は好きじゃないんだけど、茶沢景子がしきりに住田にかけるこの「住田、頑張れ!」が何か心地いい響きだった。

確かに絶望的な中学生の生きざまだったけど、それを応援する夜野というおっちゃんや同級生で同じような境遇の茶沢景子の支えはある意味心強いものさえ感じる。

園監督にしては明るい青春ものだ。

主役の2人は19歳と17歳という初々しいけど、内なるパワーを感じる。住田役の染谷将太は大人びた雰囲気を醸し出し。対して茶沢を演じる二階堂ふみは愛にしがみつく一途な少女役を明るく演じている。

住田の年なら夢を持つのが普通なんだろうけど、単に平凡な人生を送れば良いと考えている。それはやはり彼の置かれている現状なのだろう。借金を作って雲隠れしているどうしょうもない父と男を作って住田の元から去って行く母親。養育放棄をしている両親の間に生まれた彼に、何を求めろというのだ。

ネグレクト←皆さんご存じだろうか今問題となっている虐○の一つである。

この現実を突きつけられた彼の胸の内は一体どんなものなんだろうね。ただただ虚しすぎるよね

そんな彼が何とか平穏無事に毎日を暮らしていたら、あの忌まわしい父親が突然帰って来ることで急に彼の人生がいっそう狂い始める。

 

金の無心。そんな金あるわけないじゃん!逆らうと殴るは蹴るはとそりゃひどい。 普通の生活は突然絶たれる。そんな住田に焦れる茶沢は疎ましがられながらも、必死で励ます。ビンタされてもハバにされても一生懸命、自分の気持ちを訴え続ける茶沢の姿にこちらもホロリと来る。

人間、押しが大事かもしれません。打たれ強い彼女にエールもん。ヴィヨンの詩集を大きな声で読む彼女の姿も印象的でこの場面もとても力を感じた。彼女も同じく母親から疎ましく思われ、愛に飢えていたのだ。

やっぱりいざとなると女性の方がたくましいのかもしれないね。半ば強引な茶沢の気持ちはいつしか住田の気持ちを解き離していくかのようだった。

 

脇を固める大人たちは、 夜野正造を演じる渡辺哲を始め、吹越満 神楽坂恵、渡辺真起子、黒沢あすかといった園監督作品常連ベテラン陣、、、、。

そして「冷たい熱帯魚」でインパクトな登場だったあのでんでん。今回もあの時のオーラが蘇って来た。

光石研はいつものイメージじゃないダメおやじをこれまた鋭く演じていて、意外にでんでんみたいにイメージが逆転だった。でも上手いよね。

金の無心に始まり、借金取りが登場。住田の希望する普通の生活は崩れ始める。そしてついにあの父親の一言で事件が・・・・。そのことがきっかけを境に“オマケ人生”と称して普通の人生からさよならするということに。

悪党探し!害のある悪党を自ら手をかけるということを始める。夢も希望も諦めたのか?いや最初から夢も希望もないのか?そのあたりは分からないが、混沌とした暗い闇の中を巡る少年住田。

茶沢の愛は住田を変えられるのか?あの「住田、頑張れ!」が報われることを祈るばかりである。いや多分上手く行くはず!

あ!この2人にも注目。吉高由里子は本当に出番ちょろっとだけだったけど。スリの名人テル彦を演じた窪塚洋介の演技はなかなか良かったよね。

解説(allcinemaより)

 「冷たい熱帯魚」「恋の罪」の園子温監督が古谷実の同名コミックスを、舞台背景を東日本大震災後に設定して映画化した衝撃と感動の思春期ドラマ。愛のない両親によってどん底に突き落とされ自らの未来に絶望した15歳の少年の魂の彷徨を、同じように孤独な少女やホームレスの大人たちとの交流を通して描き出していく。主演は、本作の演技でみごとヴェネチア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)に輝いた染谷将太と二階堂ふみ。

メディア 映画
上映時間 129分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(ギャガ)
初公開年月 2012/01/14
ジャンル ドラマ/青春
映倫 PG12

 

 

 

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マイウェイ 12,000キロの真実(2011)■□MY WAY

2012-01-16 | 映画:シネコン


全てを失っても、走り続けた――

評価:=50点

これがフリ―パスポート最後の作品となりました。

『シュリ』『ブラザーフッド』などで知られるカン・ジェギュ監督が、1枚の写真を手にしたことから生み出されたものだそうです。その写真とは、第2次世界大戦末期、連合軍が捕らえたドイツ軍捕虜のなかに、ひとりの東洋人がいたというもの。

彼が語ったのは、日本、ソ連、ドイツの3つの軍服を着て戦いながら、国境を越えてフランスのノルマンディーにたどり着いたというもので、何とも信じがたい話。

この実話に心揺さぶられた監督はその男がどんな極限状態で生き抜いたものかをイメージして本作のメガホンを取ったらしい。

それでどうかというとう~ん結構なんか突っ込みどころ満載で、正直伝わるものがあまりなかったような感じだった。実際にこの男の人が一人だったというのも分からない。ひょっとしたら本作のように2人かもしれない。だから結局のところ大方がフィクションと捉えた方が良いのかもしれない。

このことを語った男性は今も健在なのだろうか?もし健在ならば、もう少しその方からの証言を元に脚本を作った方が良かったようにも思える。

気になったのは韓国人を執拗に差○する日本人の言葉や行動。監督自身がやはり韓国人だからなのか?かなり日本人のイメージが悪いように描かれている。確かに酷い仕打ちをした事実はあるのだろうが。ちょっと誇張されているようにも思えた。その上に不自然な感じ。

山本太郎も登場。彼の演技もかなり行き過ぎくらいのもので、正直なところおかしく映った。

せっかくオダジョーやチャン・ドンゴンといった凄い俳優さんを起用しているのに、彼らの良さが活きておらず残念な感じ。
中国からはファン・ビンビンも出演だったけど、出番少なくてあつけなく亡くなってしまうし、、、、。

あらすじ(Moviewalkerより拝借)

1928年、日本占領時代の朝鮮。全く境遇の異なる2人が、マラソンの良きライバルとして成長する。憲兵隊司令官の祖父を持ち、常に一番を目指す日本人の長谷川辰雄(オダギリジョー)。幼い頃から長谷川家の使用人として働きながら、マラソンにおいては辰雄のライバルとして共に育った朝鮮人のキム・ジュンシク(チャン・ドンゴン)。オリンピックの金メダルを夢見る2人だったが、いつしかその関係は国同士の戦いとなり、憎み合うようになる。

やがて開催されたオリンピック選考会で事件が発生。

辰雄を抜いて1位なったものの、反則とみなされる。

ジュンシクは罰として日本軍に強制徴用されることになり、2人のオリンピックの夢は消えた。

1939年、ノモンハンで2人は運命の再会を果たす。日本兵として戦うジュンシクのもとに現れた辰雄は、すっかり冷酷な軍人に変わっていた。
いきなり辰雄は大佐にまで昇格していたのにはびっくり!一体どんなプロセスがあったのか?そのあたりは詳しく映像化されていないので何とも言えないけど。やっぱりも少し丁寧に描いて欲しいとは思った。

さて戦場でも夢を捨てずに走り続けるジュンシクに激しい嫌悪を抱く辰雄は、ソ連への特攻隊にジュンシクを任命。辰雄は夢だけでなく、友情さえも捨て去ってしまう。

 

死闘の末、敗北した日本兵はソ連軍の捕虜となるが、対ドイツの戦局が悪化し、決断を迫られる。“ソ連軍として戦うか、それとも死ぬか?”日本に自分のすべてを捧げてきた辰雄だったが、誇りを捨て、生きることを選ぶ。

捕虜として経験する初めての戦場。そこで目にしたのは、特攻を強いるソ連将校の姿。その姿にかつての自分を重ね、生きる意味を考え始める。やがてドイツにも敗れ、辿り着いたのは故郷から遥か遠い大陸の果て。

夢も友情も捨て、国と誇りを失くした辰雄。全てを失っても、それでも生きることを選んだのはなぜか?いかなる時も変わらないジュンシクに、生きる意味を気付かされる。もう一度、2人で故郷に帰ろうと決めたその時、非情にもノルマンディー上陸作戦の火蓋が切って落とされる。果たして、2人の運命は……?

辰雄とジュンシクが命がけで歩き続けた長い旅の終わりが悪いとは思わないが、何だかね。薄いぺらい内容なんですよね。やっぱりもう少し、脚本の中身を充実にして欲しいような気がしました。

それと主要キャストの人物像をもっと明らかにして欲しかったなあ。かなりお金かかっているんでしょうね。

解説(allcinemaより)

「シュリ」「ブラザーフッド」のカン・ジェギュ監督がチャン・ドンゴンとオダギリジョーを主演に迎えて贈る戦争ドラマ。マラソンでオリンピックを目指してライバルとなった韓国と日本の若者2人が、第二次大戦をまたいで辿る数奇な運命を壮大なスケールで描く。共演は「孫文の義士団」のファン・ビンビン。

メディア 映画
上映時間 145分
製作国 韓国
公開情報 劇場公開(CJ Entertainment Japan=東映)
初公開年月 2012/01/14
ジャンル ドラマ/戦争

 

 

 

 

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デビルズ・ダブル-ある影武者の物語-(2011)★☆THE DEVIL'S DOUBLE

2012-01-13 | 映画:シネコン

 この真実に、ついてこれるか。

評価:+5点=75点

東宝シネマズ二条にて鑑賞。フリ―パスポートも後2日となりました。明日もう1作品観たら終了となりそうです。明日鑑賞したら締めて8作品でした。時期が悪かったなあ。もう少し早い時期にパスポートゲットすれば良かった。

さて今日観た本作は実話だそうで、これびっくり!あのサダム・フセインの息子、ウダイが題材。それにしてもこの息子、無茶苦茶です。本作を書いたラティフ・ヤヒア氏は本当にウダイとそっくりだそうで、そのおかげでえらい目に遭われたんだそうです。

何とこの作品の7割が本当のことらしい。父親の権力を傘に、欲望のままに生き、"悪魔のプリンス"と恐れられた。殺人、強姦などあらゆる犯罪に手を染め、自分に従わない人間には容赦なく拷問を加えた。

 ドミニク・クーパーがウダイを演じるとこんな風だ。
本当にやらしい表情です。一人二役を演じているけど、まさにジキルとハイドのように違います。

それにしてもえげつない男ですね。まさしく悪魔とはこのことです。


目を付けたら中学生の女の子にまで手を出す。

そんな極悪非道なウダイにそっくりなラティフは高校時代の同級生であり、顔がよく似ていたことから影武者になることを命じられた。ラティフ氏が拒むと、1週間にわたる拷問が続き、さらには家族に危害を加えると脅され、屈服させられた。


殴り続けられるラティフはたまらないです。びしばし酷い。狂気の沙汰です。

 お前は俺のものだ!なんて・・・・。怖いわ。

あらすじ

20世紀末、世界中の国家を敵にまわしたイラクの独裁者サダム・フセインには、タブー視されていた息子がいた。“狂気の申し子”と悪名高く〈ブラック・プリンス〉と呼ばれた長男・ウダイ・フセイン(1964.6.18-2003.7.22)。そのウダイ(ドミニク・クーパー)に顔が似ているという理由で選ばれ、家族の命と引き換えにウダイの影武者を引き受けることとなった男がいた。

 同じドミニクでもやっぱり違うよね。どちらがウダイかというのも一目瞭然だ。

男の名はラティフ・ヤヒア(ドミニク・クーパー)。整形手術と付け歯、徹底した所作訓練でウダイに酷似させられたラティフは、ウダイを生きることを強いられ「サダムの息子が前線にいる」というパフォーマンスのためにと、戦火の地にさえも送られた。

 ウダイの愛人で娼婦のサラブには、リュディヴィーヌ・サニエ
ジャック・メスリーヌに出演したあのフランスの女優さんでした。

 いつしかラティフに恋心を持つサラブ

莫大な資産と、全てを思うがままにすることを許される権力、毎夜抱き替える女たち、そして理由なき血への欲求。

ついには新婚の花嫁を凌辱し、父の友人ですら平気で殺すウダイ。

ウダイの飽くなき狂気に寄り添い、影武者として傍らで応え続ける日々に、自身を許容できなくなったラティフだが、彼には生死を選ぶ自由さえ許されてはいなかった。そんなある日、逃げても執拗に追いかけてくるウダイと、ついに戦うことを決意するラティフ。悪魔と対峙することを決意した彼はどう立ち向かい、何を得、何を失うのか……。

実際にラティフ氏は4年間、このような屈辱な日々をウダイと過ごしたそうだ。 生き地獄だったに違いない。ドミニク・クーパーがそんな狂気で未熟な精神状態のウダイと冷静沈着なラティフを上手く演じわけているのがとても印象的だった。
今まではそんなにインパクトなかったドミニクですが、本作でちょっとイメージがk

解説(allcinemaより)

イラクの元大統領サダム・フセインの長男にして権力を笠に数々の蛮行を繰り返し、国内外に悪名をとどろかせた男ウダイ・フセイン。本作は、彼に似ていたばかりに影武者をさせらることになった青年ラティフ・ヤヒアが体験した衝撃の実話を映画化した実録ドラマ。「マンマ・ミーア!」「17歳の肖像」のドミニク・クーパーが対照的な内面を持つ2人の男をみごとにに演じ分けて高い評価を受けた。監督は「007/ダイ・アナザー・デイ」「NEXT -ネクスト-」のリー・タマホリ。

メディア 映画
上映時間 109分
製作国 ベルギー
公開情報 劇場公開(ギャガ)
初公開年月 2012/01/13
ジャンル ドラマ
映倫 R18+

 リー・タマホリ監督

ウダイの元影武者が「デビルズ・ダブル」を語る→ここをクリック

 

 

 

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哀しき獣(2010)◎●黄海

2012-01-11 | 映画:シネコン

 THE YELLOW SEA

この闇には、一縷の光さえ届かない――

評価:+5点=55点

期待度かなり下げて観たのですが、、、、。どうもメリハリがなく。2時間20分が長過ぎするという感じでした。

監督はかなり自信を持っておられるようですが。 北朝鮮とロシアが目と鼻の先にある中国・延辺朝鮮族自治州という場所は韓国人でもあまり馴染みがないらしい。あえて選んだ理由は前作「チェイサー」にこの場所を盛り込ませ、奥行きをだしたかったらしいがどうも製作側との話合いでポシャったとの事。という事で今回はその思いを作品に織り込ませたらしい。

しかしだ!そんな強い思いがあるわけだが、どうもその狙いは観ている側にはさほど関係ないように思うのだが、、、、。

キャスティングは前回同様、ハ・ジョンウとキム・ユンソクを起用。役どころはまったく正反対のポジションである。そのキャスティングが果たして良かったのか?その辺も疑問。

一そうの事、まったくキャストを変えてしまうのも一つの方法ではないかとも。二番煎じのような感じであまり面白くないのだ。

アクション、カーチェイスは派手にあるが、ただそれだけで、何も心を震わせるような気分にはならない。バイオレンスアクションにしても何か緩さを感じるのである。


ひたすら逃げる、逃げ切る場面はまあまあ良かったかな?

例えば今回悪役を演じたキム・ユンソク、ちょっと彼では悪役に徹するにはちょっとキャラ弱いようにも感じる。前回の役の印象が強すぎるし。。。。そう言う意味でむしろハ・ジョンウの方が悪役らしい顔つきですものね。

もっと主人公の役をイケメンな人が演じるというのもありかもしれない。はっきり善・悪を分けるようなキャストでないとこの話では盛り上がらないような気もします。 

 
狂犬病かもしれない犬の肉を喰うミョン でも迫力あまり感じられない。

斧を持って殺しまくるミョンだけど、猟奇的な怖さもあんまり伝わらないわ。チェ・ミンシクのような俳優さんならOKだろうね。

「アジョシ」のウォンビンとまでいかなくてももう少し主人公は、派手さが欲しいし。。。。。

 
何処までいっても生き残るしぶとさも、、、、、?何か違うんだよね。

あらすじ(キネマ旬報より)

中国、延辺朝鮮族自治州・延吉で妻と娘と暮らすタクシー運転手グナム(ハ・ジョンウ)は生活が苦しく、娘はグナムの母に預け、妻は韓国へ出稼ぎに行く。しかし妻からの送金はなく、音信も途絶える。妻の入国資金として作った6万元の借金を返すため、グナムは高いレートの麻雀に手を出し、負けてしまう。返済を迫られたグナムは、請負殺人ブローカーのミョン(キム・ユンソク)との取引に応じる。それは借金帳消しの代わりに、韓国へ行き1人殺すというものだった。グナムは密航船で韓国に渡る。ブローカーから中国へ帰る船便の日付、場所を言い渡されたグナムは、標的である体育大学教授キム・スンヒョンのいるソウルへ向かう。グナムは暗殺の準備を進めながら、妻の行方を捜す。妻が水産物流通業者と交際している情報を聞きつけ、彼女のアパートを突き止めるが、男と争って2人で出て行った後だった。グナムがスンヒョンを殺そうとすると、同じくスンヒョンの命を狙っていたバス会社社長キム・テウォン(チョ・ソンハ)の部下によってスンヒョンは殺されてしまう。グナムはミョンに厳命されていた通り、殺しの証拠として死体の親指を切り落とし立ち去ろうとするが、そこに警察が駆けつける。警察を振り切ったグナムは帰国のためにブローカーから指定された場所に行くが、そこは工事現場だった。警察はグナムを犯人と断定し、捜査を開始する。一方、部下の行動を見られたテウォンもグナムを追う。グナムを雇ったのがミョンだと知ったテウォンは部下を延吉に送り、ミョンの殺害を命じる。しかしテウォンの部下を返り討ちにしたミョンは韓国に行き、高額な報酬を条件にグナムの殺害を請け負う。グナムは朝鮮族の女性が殺された事件を知り、その容疑者が妻の交際相手だと知る。警察に直接行くことのできないグナムは、知り合った男に妻の写真を渡して確認に行かせる。男は判別できないにもかかわらず、死体は写真の人だったとグナムに告げる。絶望したグナムは、事件の黒幕を突き止める決意をする。

 そうそう『息もできない ~』の社長・チョン・マンシクが刑事に扮しているのに、出番も少ないからか印象薄くかった。この使い方はとてももったいないよね。

ラストは黄海の海で後悔しながら○○

あ!じゃあ死んだあの女性はグナムの奥さんじゃあなかった?

なんてちょっと最後にネタばれしています。

解説(allcinemaより)

デビュー作「チェイサー」で世界中に衝撃を与えたナ・ホンジン監督による注目のデビュー2作目となるクライム・サスペンス。ある2つの目的を果たすために韓国に密入国した韓国系中国人男性が、残酷な運命に翻弄され、出口の見えない深い闇に呑み込まれていくさまを、前作を上回るハードなバイオレンス描写とパワフルかつスピーディなアクション演出でスリリングに描き出していく。主演は「チェイサー」に続いてのナ・ホンジン作品出演となるハ・ジョンウとキム・ユンソク。

メディア 映画
上映時間 140分
製作国 韓国
公開情報 劇場公開(クロックワークス)
初公開年月 2012/01/07
ジャンル サスペンス/犯罪
映倫 R15+

 

製作について

本作は20世紀フォックス傘下のフォックス・インターナショナル・プロダクションズから出資を受けた。フォックスが韓国映画に出資するのと、韓国映画が脚本段階でアメリカのメジャー映画会社の出資を受けるのは、ともにこれが初めてである(ウィキぺディアより)

  

オフィシャル・サイト
http://kanashiki-kemono.com/

 

 

 



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フライトナイト/恐怖の夜(2011)★*FRIGHT NIGHT 通常字幕版

2012-01-09 | 映画:シネコン

 コリンがヴァンパイア

評価:=60点

フリ―パスポートも後1週間を切りました。運悪くあまり観たいものがやっていない時期です。そんな時期にこれが公開になったので観ることにしました。

あのコリン・ファレルがヴァンパイア役ということでちょっと話題になっている本作。まあ怖いというところまでは行きませんが。期待度そんなに持っていなかったけど、まあそこそこ楽しめたかな?という感じでした。

隣に越して来たヴァンパイアの餌食にされかける主人公がパワーないキャラだけに一体こどういう展開になるか興味深々でした。見ただけでこれはコリンヴァンパイアに軍配が確実にあると見えましたが、、、、、。

主人公チャーリーには、あのアントン・イェルチン。かよわい雰囲気ですよね。これじゃあヴァンパイアのコリンには勝てそうもない(笑)
この人まだ22歳だそうで、びっくり!結構若いんだ。声も何かかぼそくてパンチなさそう。弱い弱いと言ちゃ悪いんだけど。

その彼が宿敵ヴァンパイアと生き残りを賭けて勝負する!

あらすじ

高校生のチャーリー(アントン・イェルチン)は、学園のアイドル、エイミー(イモージェン・プーツ)をゲットし、毎日を楽しく過ごしていた。だが、チャーリーの家の隣にジェリー(コリン・ファレル)が引っ越してきてから、夜ごと町の人々が姿を消していく事件が発生。実はジェリーは、美女の生き血を吸いつくすヴァンパイアだったのだ。そんなある夜、チャーリーに正体を知られてしまったジェリーが反撃を開始。チャーリーの家は破壊され、母親(トニ・コレット)も重傷を負う。さらに、ジェリーの魔の手は恋人エイミーにまで迫ってきた。愛する彼女を守るため、チャーリーとヴァンパイアの壮絶な戦いの夜が幕を開ける……。

オタクの友人エドから隣に越してきた色男のジェリーが町の女性たちをさらっているという不気味な情報を告げられるが・・・・。

 エド役にはクリストファー・ミンツ=プラッセ。キックアスでお馴染


親友エドがヴァンパイアの存在を知らせたにも関わらず、初めは鼻っから信じなかったチャーリーだが。ある日忽然とエドも消えてしまう。

 エドも餌食に・・・・。

これは何かあると疑いだしたチャーリー。自宅の外から女性の叫び声に気づき、隣家に住むヴァンパイアらしきジェリーの家に忍び込むことに。

徐々に正体を現すのかと思いきや、意外にもヴァンパイアの顔をむきだしにする隣に住むジェリー。


チャーリーがジェリーの家に忍び込み、そこで見たのは生き血を吸うヴァンパイアに変身したジェリーだった!

ヤバッ!何とか彼女を救おうとするチャーリー。懸命に救いだしたのは良かったものの、光を浴びると彼女の姿は灰と化して消滅。すでにヴァンパイアとなった女性の顛末だった。ジェリーがヴァンパイアであることを突き止めるチャーリー。しかし、ジェーンもエイミーもチャーリーの警告に耳を貸さないため、やむなく自ら退治することを決意する。

オタクのエドの情報でラスベガスのショー“フライトナイト”でヴァンパイア・キラーの異名を持つマジシャン、ピーター・ヴィンセントの存在を知る。そのピーターに協力を仰ぐのだったが…。

 
しかしピーターは歯切れの悪い感じ。チャーリーの協力の申し出を断る。う~ん何か知っているようだ?

ついにチャーリー宅を襲うジェリー!招き入れないのなら、家を燃やしてしまえ!ってな感じで、、、、。ジェリーはチャーリー宅の庭を掘り出す。一体どうやって攻めるのか?? ガスに火をつける。わああ~!!


ジェーン、エイミー、チャーリーは車で逃げることに。


チャーリーのバイクで追いかけるジェリー 目はヴァンパイアである。

追い着かれヤバいよ!


奥の手は十字架だ。


喰いつかれる~~!怖いわ。

ようやくピーター・ヴィンセントも協力するとチャーリーに。かなりしぶとい吸血鬼らしい。かって彼の両親もジェリーの手によって、、、、。

壮絶な闘いの幕が開いたのである。ついにチャーリーの恋人エイミーにも毒矢が!!


ということで彼女も変身!

作品解説

1985年にトム・ホランド監督の手によって作られたヴァンパイア・ホラーの名作『フライトナイト』を3Dでリメイク。ラスベガスを舞台に、ヴァンパイアと隣人になってしまった高校生の奮闘を描く。弾丸が迫り血しぶきが飛び散る、3Dの効果を最大限に発揮したチャーリーとヴァンパイア・ジェリーの戦いは、見どころもたっぷり。主役のチャーリーを演じるのは『ターミネーター4』のアントン・イェルチン。ヴァンパイアのジェリーを演じるのは、『マイアミ・バイス』のコリン・ファレル。白皙ながらも見事な肉体美で女子たちを魅了する、妖しいヴァンパイアを見事に演じている。監督を務めたのは、『ラースと、その彼女』のクレイグ・ギレスピー。

ということでラストはどうなるか?は見てのお楽しみかな。まあそんなにびっくりするような結末ではありませんが。出来ればびっくりさせて欲しかったけどね。

メディア 映画
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ディズニー)
初公開年月 2012/01/07
ジャンル ホラー
映倫 G

オフィシャル・サイト
http://disney-studio.jp/movies/frightnight/
オフィシャル・サイト
http://www.welcometofrightnight.com/ (英語)

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クリスマスのその夜に(2010)★☆HJEM TIL JUL

2012-01-08 | 映画:ミニシアター

 おうちへ帰ろう!

評価:+5点=65点

作品が悪いわけではありません。ただこのテンポはどうも今の私にはヤバいんです。あぁ~眠ったらどうしょう(汗)という感じで睡魔と闘いながら鑑賞でした。

ヨーロッパらしい群像劇。ニューイヤーズ・イブの乗りとは違います。

冒頭はプロローグルのようです。登場する家族はあちらでは中流家庭なんでしょうね。ゴランという名前の少年が突然家を出て何処かへ・・・・。母親が息子を追って行く。ようやく見つける。子供の名前を呼びながら、「ゴラン!」と、、、、。

その子供を撃とうする人物がいる。男性?それとも女性?引き金を弾こうとする瞬間、いや弾いたのか?場面は変わる。

ここからが物語の核心部分に。

あらすじ(goo映画より)

クリスマス・イヴを迎えたノルウェーの小さな町。結婚生活が破綻し、妻のトネ(クリスティーネ・ルイ・シュレッテバッケン)に追い出されたパウル(トロン・ファウサ・アウルヴォーグ)。サンタクロースに変装した彼は、かつての我が家に潜り込む。子供たちにプレゼントを手渡したい一心で……。

パウルの友人の医師クヌート(フリチョフ・ソーハイム)は、二度と故郷に戻れないと言うコソボ出身のカップルの赤ちゃんを取り上げる。彼らの、切迫した事情に胸を痛めたクヌートは、自分でも思いがけない行動に出る……。

少年のトマス(モッテン・イルセン・リースネス)は、家族とご馳走を囲むよりも、クリスマスを祝わないイスラム教徒の少女ビントゥ(サラ・ビントゥ・サコール)との時間を楽しむ。彼女の横顔をきらめく瞳で見つめながら……。

カリン(ニーナ・アンドレセン=ボールド)は、不◎相手クリステン(トマス・ノールストロム)の“クリスマスが終わったら離婚する”という約束を信じていた……。

ところが妻とは離婚出来ないと、、、、。挙句の果てに妻もカリンも愛している。同時に2人を愛しているなんてほざくクリステンだ。カリンは大激怒!情事の結末は悲惨なものだった。

今年のイヴこそ故郷に帰ると決意したのに、ヨルダン(ライダル・ソーレンセン)には電車賃さえなかった。雪の中をさまよい歩き、一台のトレーラーの前に辿り着くと、傍らに駐車してあるトラックのドアに手をかける。すぐに警報が鳴り響き、トレーラーから威勢のいい中年女性(イングン・ベアテ・オイエン)が飛び出して来るが……。


ヨルダンは元サッカーの名選手だったことがこの後分かる。このお話が中でも一番辛かったな。

この後あんな結末になるとはね。。。。

一年に一度、とびきり大切なこの日に、それぞれが愛する人を求めて、それぞれの夜を迎える。だが、どこで人生のボタンをかけ違えたのか、彼らは躓いたり、立ち止まったり……。それでも少しずつ、小さな喜びを拾い上げては、再び歩き始める。今、イヴの夜が明け、それぞれがそれぞれの形で、“うち”に辿り着く。愛する人に“メリークリスマス”を言うために……。


このジオラマがなかなか幻想的なもので、、、、。ジオラマファンにはたまらないだろうな。

気になっていたプロローグのあの撃たれるかどうか?ハラハラしたシーンは何とこのシーンと絡むという大きな仕掛け。

 
実はあのコソボ女性と重なるというのが面白い。

引き金をひかれたのか?どうかご自身で確かめて下さいね。

解説(allcinemaより) 「キッチン・ストーリー」「ホルテンさんのはじめての冒険」のベント・ハーメル監督がクリスマスの夜を迎えたノルウェーの小さな町を舞台に贈るヒューマン群像ストーリー。レヴィ・ヘンリクセンの短編集を基に、様々な悩みや問題を抱えた人々が聖夜に織りなす悲喜こもごもの物語を、複数のエピソードを並行して綴る構成で描く。

メディア 映画
上映時間 85分
製作国 ノルウェー/ドイツ/スウェーデン
公開情報 劇場公開(ロングライド)
初公開年月 2011/12/03
ジャンル ドラマ
映倫 R15+

 

オフィシャル・サイト
http://www.christmas-yoru.jp/

 

 

 

 

 

 

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