銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

オールド・ボーイ(2003) OLDBOY

2010-05-11 | DVD鑑賞

 お前は誰だ!? なぜ俺を15年監禁した!?

パク・チャヌク監督による復讐3部作の中でも最高傑作と言われているのが、この作品「オールド・ボーイ」です。DVDがあったので、レンタルしてきました。
「復讐者に憐れみを」はレンタル中でした。結局私は順番が逆で鑑賞することになってしまいました。

それにしても凄い作品です。親切なクムジャさんもかなり衝撃的でしたが、、、、。また違ったティストです。主人公デスを演じたチェン・ミンシクはクムジャさんにも登場しています。極悪非道なぺク先生を演じていますが、リアルな部分があまりなかったので、さほど強烈な印象ではありませんでしたが。

今回はかなり強烈です。かなり追い込まれる役なので、真に迫った感じです。さすがですね!チェン・ミンシクの猟奇的な表情が終始見れて、ドキドキ、ハラハラさせられますよ。ときに強くたくましく。と思ったら情けないくらい怖気づくという凄い極端な姿に、こちらまで感情移入しちゃいます。助かって!と叫びたくなるところも、、、、、。

そして、そのデスを追い込む奴が謎の男、イ・ウジン。一見穏やかで醤油系のソフトな男性なのですが、、、、、これがまたもうもう何とも言えず、ゾッ~~と(冷や汗もの)


この目線が何ともいえません。怖い、、、、、、。

STORYは以下のとおり(韓国映画レビュー100作以上ネタばれより抜粋)


デス(チェ・ミンシク)は、妻と幼い娘を持つ極めて平凡なサラリーマン。酔って暴れて、警察の世話になったある雨の夜、帰宅途中に何者かに拉致され、監禁部屋に閉じ込められる。食事は中華料理店の揚げギョーザだけ、8坪という制限された空間でテレビ見るのがすべて。

そうして1年が過ぎた頃、ニュースを通して自分の妻が殺害されてこと、自分が殺人犯とされていることを知る。デスは自殺しようとするが、死ぬことさえ彼には許されない。



デスは復讐のために肉体を鍛え始め、自分を閉じ込めた人々や事件を全部記憶の中から取り出し、悪行の自叙伝を記録する。一方、脱出のために監禁部屋の片隅を鉄の箸で掘り続ける。

監禁15年を迎える年、ついに片手が外に出る程の脱出口ができた時、なんと15年前に拉致されたまさにその場所に解放されている自分を発見する。偶然に立ち寄った寿司屋で突然気を失ってしまったデスは、補助料理人ミド(カン・ヘジョン)の家へ連れて行かれる。そして、ミドはデスに対し、憐憫から始まった愛情を育てるようになる。


突然鳴った携帯。「お前は誰だ?」とデスの問いかけに。
電話の声は「俺のことより<なぜ?か>が重要だ。今までの人生を全て復習しろ」
と告げ、電話を切る。




カ・へジョン、見たことがある?と思ったら、「トンマッコルへようこそ」に出演していた女優さんでした。私が初めて観た韓国映画だったと記憶しています。


鈍器で殴りまくる、、、、、。


一方デスは、監禁部屋で食べた揚げギョーザから出てきた<青龍>と名の入った伝票から、7.5階の監禁部屋の正体を捜し出す。 ついに初めての対面をする日、復讐心で沸き立つデスに、監禁者イ・ウジン(ユ・ジテ)は、冷静沈着に「死のゲーム」を提案する。監禁された理由を5日以内に明らかにすれば、自分が死のうと。解けなければデスとミドを殺すと。激高したデスは男に迫るが、殺してしまえば謎は分からないままだ。デスは、愛する恋人ミドを守るため、5日間の緊迫した中で謎を解いていかなければならない。


左の白髪男はキム・ビョンオク。クムジャさんでは伝道師役で登場。

ウジンは一体何者なのか。デスを15年間監禁した理由は何か。明らかになった秘密の前に、 二人の男の運命は果たしてどうなるのであろうか。

オールド・ボーイというのは、同窓生という意味です。ここにヒントが隠されております。結末は語りません。ぜひDVDを借りてご覧下さい。驚きますよ。

解説(allcinemaより抜粋)

2004年のカンヌ映画祭で審査委員長を務めたタランティーノ監督が絶賛、みごと同映画祭グランプリに輝いた衝撃のサスペンス。土屋ガロン(作)と嶺岸信明(画)の手による同名漫画を「JSA」のパク・チャヌク監督が映画化。理由も分からぬまま15年間も監禁された男の壮絶な復讐の旅路をユーモアをにじませつつ力強く描く。主演は「シュリ」のチェ・ミンシク。

気になる出演者&凄いシーン

渇きにも出演していたオ・ダルスがペンチで歯を抜かれてました。この人も印象深い俳優さんです。


写真を見つけました。この方がオ・ダルス氏です。皆さん、記憶にあると思います。

複数の歯をペンチでいっきに抜くシーンは痛そう(涙)タオルは真っ赤になり、、、、。

最後のシーンではデスが舌を切るんですわ。実際に見えるわけじゃないけど、かなりリアルですね。う~んのけぞりました。冷や汗ものです。かなりエグイです。


デスとミド、年の離れた2人ですが、、、、。結構絡みあっています。
実はこの2人の関係もわけありです。

 

メディア 映画
上映時間 120分
製作国 韓国
公開情報 劇場公開(東芝エンタテインメント)
初公開年月 2004/11/06
ジャンル サスペンス/犯罪/ミステリー
映倫 R-15

原作は土屋ガロン嶺岸信明による同名の漫画『ルーズ戦記 オールドボーイ』。1996年から1998年に「漫画アクション」で連載された。

※ハリウッドリメイク

ユニバーサルピクチャーズがリメイク権を取得。スピルバーグとウィル・スミスが参加してハリウッドでリメイクされる予定。
リメイク成功するでしょうかね?オリジナル版はかなり凄いから、う~んどうかな?


 

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親切なクムジャさん(2005)★SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE

2010-04-21 | DVD鑑賞

 最後の復讐が、一番哀しく、美しい。

「渇き」を鑑賞して、衝撃を受けた私は、ぜひパク・チャヌク監督の他の作品を観たいと、レンタルショップへ行きました。残念ながら皆さんお薦めの「オールド・ボーイ」はレンタル中(涙)ということで、BCさん推薦のこの作品を借りました。

鑑賞してから、少し時間が経ってしまい。実は細かいことは覚えておらず(汗)ただ凄い作品だったなあというのは今も頭に残っています。チャヌク監督の撮り方は独特です。今までこういう映像表現って見たことがないような気がします。

このタイトル映像にしても、物語と随分ギャップがありますよね。いやいやこれはチャヌク監督の狙いかもしれませんね。なんとなく宗教的なシュチュエ―ションにも見える??どうだろう、、、、、

主人公クムジャ役を演じたのは韓国で、お嫁さんにしたい女優NO。1イ・ヨンエ。日本の女優さんでいえば、吉永小百合さんってところでしょうか?本当に美しい女優さんですよね。


天使のような美しさです。そんな彼女が殺人?この設定、意外で面白い。

STORY(allcinemaより抜粋)

天使のような美貌の持ち主クムジャ(イ・ヨンエ)は、ひょんなことからペク先生(チェ・ミンシク)に幼い娘を人質に取られ、彼が犯した幼児誘拐殺人の罪を背負わされて投獄される。刑務所では誰に対しても優しい笑顔を絶やさず、“親切なクムジャさん”と慕われていた。しかし、彼女の目的はただ一つ、ペク先生に復讐を果たすこと。そして13年の服役の末、ようやく出所した彼女は、かつて恩を売った囚人仲間のもとを訪ね、ペク先生への復讐へ向けて周到な準備を進めていく…。

服役中「親切なクムジャさん」と呼ばれ受刑者仲間から慕われていた彼女にみな力を貸す一方、オーストラリアに養子に出されていた自分の娘を取り戻す。

あらすじはこんな感じ。でも複雑です。最初は彼女がてっきり犯人だと信じてしまった。まさかこんな美しい人がそんなことするなんて、、、、、?と思ってしまう。
でもその意外性がこの物語の起点になっているようです。話が前後します。刑務所の中のクムジャさんだったり、出所後のクムジャさんだったり、、、、


天使のようなクムジャが悪魔のような女に変身、、、、アイメイク一つで変わってしまう。凄い!女性ってやっぱり怖いかも。


娘と再会。だけどクムジャさんには似てません。あまり可愛くない。

刑務所のある場面がとても印象的でした。メタボなボス的女性が他の受刑者をいたぶる。その仕返しを頼まれたクムジャ。復讐はかなりえぐく、本当にびっくり。

さていよいよぺク先生への復讐のときが、、、、、


恨み晴らす!犠牲となった子供たちの親、そしてクムジャはそのような方法で手をかけるのか?かなりこの場面、ちょっときついかも、、、、、

解説

「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」に続くパク・チャヌク監督の“復讐三部作”完結編。「JSA」「宮廷女官 チャングムの誓い」のイ・ヨンエを主演に迎え、無実の罪で服役した一人の女性の壮絶な復讐の物語が描かれていく。共演は「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシク。

メディア 映画
上映時間 114分
製作国 韓国
公開情報 劇場公開(東芝エンタテインメント)
初公開年月 2005/11/12
ジャンル サスペンス/ドラマ
映倫 R-15

誘拐・復讐をテーマとし、犯罪・●力・●描写があることから韓国ではR-18指定(18歳未満の観覧禁止)を受けたにもかかわらず、7月29日の公開から約3カ月間に全国で約350万人、ソウルのロードショー館(ソウル基準)で137万人の観客動員を記録した。これは、R-18指定映画として『友へ チング』に次ぐ歴代2位の興行成績となる。

監督・脚本: パク・チャヌク
 

※個人的には「渇き」より好みでした。改めて韓国の監督さんのレベルの高さに驚き、感心しました。パク・チャヌク、最高です!!

 

 

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es [エス] (2001)

2010-04-07 | DVD鑑賞

原題:DAS EXPERIMENT

心理学会を震撼させた“実験”

先日鑑賞した「ヴェイブ」よりさらに衝撃的な作品が「エス」だと教えて頂きました。気になっていたのですが、なかなかレンタル出来ず。。。。ようやく先週借りて来ました。さて観た感想は、、、、、かなりびっくりものでした!!そして実際にあったというのですから、本当に驚きです。もう諤々でした。こんな実験が行われたなんて、ショックです。

もし観ようと思われる方があるなら、心して観て欲しいです。さてその問題作「エス」についての紹介をしたいと思います。
原題は実験という意味だそうです。そして日本語のタイトルのエスは、ドイツ語で、「これ」とか「それ」の意。もっと突っ込んで説明すると、心理学や精神分析学用語で「無意識層の中心の機能」という概念を意味する語らしいです。難しいです。あまり深く考えない方がいいかもしれません。

さてこの映画は1971年アメリカスタンフォード大学で実際に行われたスタンフォード監獄実験を元にしている。

STORY(goo映画並びに、ウィキぺディアより抜粋)

被験者求む。模範刑務所で2週間の心理実験。報酬は4000マルク」という新聞広告を目に留めたタレク(モーリッツ・ブライブトロイ)。かつては敏腕記者だったが今はタクシーの運転手をしているタレクは、この実験をレポートし記者として復活しようと考え、さっそく申し込むことに。


何やら色々試された後、タレクは面接に合格するが。。。。。

広告の内容は以下の通り

被経験者求む!

拘束時間:2週間

報酬:4000マルク

応募資格:不問

実施場所:大学内模擬刑務所

さて実験内容は大学の地下に作られた擬似刑務所で20人の男達を「看守」と「囚人」に分け、それぞれ与えられた役になり切り二週間生活するというものであった。 タレクは、2週間で4000マルク(約2000ユーロ、25万円)という高報酬と、刑務所の囚人の疑似体験という実験の特殊性が良い記事になると思い実験の様子を秘密裏に取材し、録画する為の超小型カメラを眼鏡に仕込み実験に参加する。

始めの日は両サイド共に何の問題も無く和やかな雰囲気で過ごす。しかしその後、些細ないざこざから端を発した看守側と囚人側の対立は、徐々に深くなってゆく。実験の主催者である教授に対し彼の助手たちは、実験の続行は危険だと判断し実験中止の要請を再三に渡り行う。だがこれらの要請は教授によって全て拒否され、この実験は最終的に、2名の死者を含む多数の死傷者を出す惨劇へと変貌して行く。

1971年にスタンフォード大学心理学部で行われたこの実験は、2週間の予定だったのが7日間で打ち切られ、以後この実験は実施禁止とされた。本作はその実験の結果を忠実に再現している。これがどのような実験で、なぜ禁止されたのかはこの映画を見てもらえればおわかりだと思う。人間はある役割を与えられると人格が変わる程、“状況の力”にコントロールされるのだということを見せ付けられる。

観た感想:宗教に洗脳されて、宗教にのめり込む人がいますが、いわゆるマインドコントロールというものですよね。宗教に限らずこの実験によって気持ちがコントロールされていき、航空会社勤務で温和な?(ヤフー映画では、地味で陰気と書かれていた)人だった彼が、看守/ベルスとして次第に、顔つきまで変貌していく様が何とも言えず不気味でした。看守グループのリーダー格として、存在感をかもしだしていました。看守のメンバーの中も耐えられなくなり、囚人サイドにつく人も出て来ます。ベルスはそんな裏切り行為に、その人間にまで体●与え始めるのでした。まさに人間の心の闇をえぐりだしているかのように見えました。多分ダ誰にでもこんな狂気的な心理ってあるのでは?なんて思いましたね。

実験が進むうち、「看守役」の攻撃的な振る舞いはどんどんエスカレートしていく。それに対して、「囚人役」は卑屈に服従するのみで、まったく抗議できなくなっていく。いつしか、模擬刑務所内は単なる実験の枠組みを越えて、もはや誰にも制御不能の状態に陥っていく……。

制御不能状態に陥っていく状況は誠にゾッとしました。どうしたら軌道修正ができるのかしら?なんて、、、、、、


このようなシーンもあります。人を人とも思わない行為に憤りさえ感じます。このような仕打ちを受けた囚人役の人たちにも変化が出始めます。


そもそもこの教授(エドガー・セルジュ)、右の助手(アンドレア・サヴァツキー)が危険ということでこの実験を中止するように話したのに、全くもって拒否、そのことで想像以上に最悪な事態となったわけだ。
ベルスは助手も拘束してしまうことに。。。。。

タレクは最後まで抵抗する、そのことで、小さな金庫のようなところに閉じ込められてしまうのだ。絶対絶命という事態に。


タレク同様、囚人シュタインホフ役で出演したのは、クリスチャン・ベルケル
後半はタレクと共に看守たちと戦う。

何とかこの実験は中止され、一見落着という結末で終わる。タレクは恋人ドラ(マレン・エッゲルト)と再会出来てハッピーエンド♪でも何となく後味が悪かった。

解説(allcinemaより抜粋)

30年ほど前、スタンフォード大学心理学部でひとつの実験が行われた。それは公募で集まった人間を看守役と囚人役に振り分け、模擬刑務所内においてそれぞれ与えられた役割に従って行動させ、肩書きや役割が人間の行動に与える影響を調べるというもの。しかし、看守役の被験者は次第に支配的、攻撃的に、囚人役の被験者たちは受動的、服従的になっていき、ついには囚人役の何人かが重度の情緒不安定に陥り、当初2週間の予定だったこの実験は6日で中止となってしまった。以後、こうした実験は倫理的に問題が大きいために全面的に禁止されている。本作はこの有名な心理実験を基に描いた問題作。モントリオール国際映画祭にて最優秀監督賞を受賞。監督はインべーションの、オリヴァー・ヒルシュビーゲル


 

メディア 映画
上映時間 119分
製作国 ドイツ
公開情報 劇場公開(ギャガ・コミュニケーションズ)
初公開年月 2002/06/22
ジャンル ドラマ/サスペンス
映倫 PG-12


※実際の実験では、映画のように、死者は出ていないということだけはここで述べておきます。

実験の詳細は下記をクリックして、ご覧下さい。
         ↓

スタンフォード監獄実験

 

 

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ファニー・ゲーム(1997)FUNNY GAMES

2009-05-19 | DVD鑑賞

最近観た“ファニー・ゲームU.S.A”のオリジナル版の紹介をします。

リメイク版とほぼ同じのようですね。細かいところまで覚えていませんが。レンタル店で偶然見つけました。貸出中ではなかったのでラッキーでした。とりあえず観てみようと思い、レンタル。

監督さんは、リメイク版と同じ、ミヒャエル・ハネケ監督です。この作品をリメイクするのは、自分でなければという思いがあったそうです。今から10年前に製作された、オリジナル版は、オーストリア映画。夫婦役には「善き人のためのソナタ」で、一躍名が知られるようになったあのウルリッヒ・ミューエと私生活でも夫人のスザンヌ・ロタール

お話の展開を知っているので、そんなに恐怖感はなかったけれど。いやあやはり何んか理不尽さを凄く感じさせられる作品ですよね。何の目的で二人の青年がこのようなゲームだといい残虐な殺人をするのか?

ハネケ監督曰く、暴力がいかに不快なものであるかを再認識してもらいたかったということだそうで、確かに、青年二人が家族に向かって吐く言葉も腹立たしさや嫌な気分にさせるのが印象的です。ただ暴力や銃で撃たれて死ぬという場面の映像表現はありません。これも一つの見せ方なのかもしれないですね。つまりこの青年の非道な態度から想像することで、残忍さを強く見せているような気がしました。

青年たちのキャラも一見まともそうだけに、途中から変貌するところが何とも言えず、不気味です。目的も見えないし、ゲーム感覚での遊びのように家族を餌食にするの動機も分からず・・・・・?

あらすじを紹介  

穏やかな夏の午後。バカンスのため湖のほとりの別荘へと向かうショーバー一家。車に乗っているのはゲオルグと妻アナ、息子のショルシ、それに愛犬のロルフィー。別荘に着いた一家は明日のボート・セーリングの準備を始める。そこへペーターと名乗る見知らぬ若者がやって来る。はじめ礼儀正しい態度を見せていたペーターだったが、もう一人パウルが姿を現す頃にはその態度は豹変し横柄で不愉快なものとなっていた。やがて、2人はゲオルグの膝をゴルフクラブで打ち砕くと、突然一家の皆殺しを宣言、一家はパウルとペーターによる“ファニーゲーム”の参加者にされてしまう。(allcinemaより抜粋)

ペーター(フランク・ギーリング
オリジナル版ではピーターがペーターになっています。リメイク版のピーターより
やや小太り。そんなペーターをパウルは豚よばわりでした。


そして二人組の青年リーダー格がこのパウル(アルノ・フリッシュ)。リメイク版ではポールという名前でした。


ハリウッドリメイク版のポールはマイケル・ピットが演じた。

私はどちらかと言えば、マイケル・ピットの方がこの役にぴたりとはまっていた気がしたが・・・・・?


助けも呼ぶことが出来ない、まさにパニック状態の中で3人の家族は一体どうなるのか、?

印象深いシーンは二人組がいったんこの家族の元から立ち去った後。ぼろぼろ状態になった夫婦のシーンが長廻し状態で撮影されます。至近距離ではなく、かなり引いた角度です。まるで静止状態のような何ともいえない場面なのです。

アナは何と!?


希望の道はないのか?結局はやっぱり後味のむちゃくちゃ悪い結末。

そして次なる犠牲者を求めてあの二人組はまた「卵をわけて下さい」と訪ねて行きます。

あぁ~!また何も知らないでぇ~~。卵わけてあげるの??思わず叫んでしまいました。

突然なり響くあのパンクの♪→メインの音楽はジョン・ゾーンの「Bonehead」と「Hellraiser」だけである

 ファニー・ゲーム1997

メディア 映画
上映時間 108分
製作国 オーストリア
公開情報 劇場公開(シネカノン)
初公開年月 2001/10/20(日本での公開日)
ジャンル サスペンス/ドラマ

 

 

 

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ショーン・オブ・ザデッド◆SHAUN OF THE DEAD(2004)

2009-04-18 | DVD鑑賞

偶然レンタルショップで見つけました!


どうしても観たいと思っていた“ショーン・オブ・ザ・デッド”のDVDです。先日、日本で初めて公開実現された“ホットファズ、俺たちスーパーポリスマン”を製作したエドガー・ライト監督×サイモン・ペグの日本未公開作品。本作もイギリスだけではなく、アメリカでも公開されると、大きな反響を呼び大人気となったということです。

そういうことを聞くと余計観たくなります。前回も同じ店で探しまわったときは、確かになかった?と思うんですがね。

さてどんな作品かというと?

ゾンビ映画の金字塔『ゾンビ(原題:ドーン・オブ・ザ・デッド)』をパロディにした作品。ホラー映画だがコメディでもあり、ラブ・ストーリーも絡んでくるので、公開時のコピーは"Rom Zom Com"だった。

あらすじと登場人物の紹介

 ロンドンに暮らすショーンは、いい歳して人生の目標や目的を持たぬまま、親友のエドとパブに入り浸るばかりの冴えない毎日を送っていた。そんな彼に長年の恋人リズもついに愛想を尽かしてしまう。このままではいけないと自覚したショーンは、リズとヨリを戻すため、これまでのだらしない生活を改めようと決意する。ところが、ショーンが恋人のことで頭がいっぱいになっている間に、街にはゾンビが溢れ、生きた人間を次々と襲っていたのだった…。

ロンドンの家電製品店に勤めている冴えない男ショーン(サイモン・ペグ)。29歳。職場では自分よりも年下の部下に完全になめられている。私生活では親友であるエドとピートの3人で共同生活をしている。リズとは恋人関係にあったがデートにはいつも親友のエドを連れてくるうえにデートの場所はいつもパブウィンチェスター」でムードぶち壊しで全く進展せずついに振られてしまう。そんな時に街中にゾンビが溢れだし、遅れながらも事態の深刻さに気づいたショーンは元恋人のリズと母を救うためにエドと共に都合のいいプランを考えて行動を起こすが・・・

実父を幼い時に亡くしておりフィリップは義父にあたるが気難しく厳格な性格なため敬遠している。

さてそのエド(ニック・フロスト)は、ショーンとは小学生の時からの親友。デブニートである。昼間からビールを飲み、1日中だらだらとゲームをしたりして堕落した生活を送っている。場の空気を全く読まずに好き勝手なことばかりしてはショーンを困らせている(ゾンビの群れに囲まれているにもかかわらず、呑気に携帯電話で話すなど)。同居人のピートとは非常に仲が悪い。透かしっ屁をしてはショーンにわざと謝って反応を楽しんでいる。猿の物真似が得意。

ビート(ピーター・セラフィノウィッツ)。ショーンとエドと一緒に暮らしているルームメイト。企業に勤めておりマイカーを持っている。ショーンには一定の理解を示しているが、一向に働かずただ家を散らかすだけのエドとは非常に仲が悪い。事件の前晩、帰宅中にゾンビに噛まれており自宅のバスルームで全裸のままゾンビ化してしまう。

 

リズ(ケイト・アシュフィールド)。ショーンの彼女。ショーンとはギリシャへ旅行に行った時に出会った。一向に進展しない関係に嫌気がさし、ついに彼を振ってしまう。街中がゾンビで溢れた時はマンションの部屋にデイヴィッドとダイアンと一緒に立て篭もっていたが助けに来たショーンの誘いでパブ「ウィンチェスター」へ行くことになる・・・


噛まれて死ぬとゾンビ化して蘇るという現象がロンドンの街中に広がる!
ゾンビの動きも独特ですね。


ショーンとリズは何とか逃げ切れるか?


映画の冒頭は、リズが、デートがパブ「ウィンチェスター」でのマンネリ化のデートに憤慨するシーン、そしてその上にいつもエドを連れてくるショーンに「二人きりでのデートをしたい」と訴える。このシーンから入る本作。なかなか面白いなあと思った。

リズの友人のカップルデイヴィッドとダイアン

デイヴィッド(ディラン・モーラン)。ダイアンの彼氏。大学講師をしている。本当はリズのことが好きだったが学生時代に振られている。リズの恋人である冴えないショーンと、その親友のだらしないエドを嫌っており、みんなを先導しようとするショーンとは何度も衝突することになる。ショーンに対抗してリーダーシップをとろうとするが後先考えずに行動するため、結果的にゾンビたちを呼び寄せる原因になる。顔がハリー・ポッターに似ている。ショーン曰く「嫌な奴」。

ダイアン(ルーシー・デイヴィス)。デイヴィッドの彼女。売れない女優。リズに振られて傷心のデイヴィッドに近づいて恋人関係になる。デイヴィッドが自分よりもリズの方が好きなことを知っているが、それでも彼を愛す一途な一面を持っている。女優らしくゾンビを観察してショーンたちにゾンビの動きをレクチャーする。ショーン曰く「大根役者」。

 

バーバラ(ペネロープ・ウィルトン)。ショーンの実母。前夫とは死別しており現在の夫はフィリップ。街中がゾンビであふれ返っている深刻な状況もいまいち理解していない様子。中盤から重大な秘密を持つようになる。

フィリップ(ビル・ナイ)。バーバラの夫でありショーンの義父。ショーンが12歳の時にバーバラと再婚しており、ショーンに対しては立派な大人になってもらいたいと思っており厳格に接している。そのせいかショーンからは敬遠されている。ゾンビ騒動で家内に入り込もうとしたゾンビに噛まれる。愛車はジャガー。ショーンが好きな騒音のような大音量の音楽が嫌い。

“ホットファズ”にも出演していたビル・ナイがこの作品にも登場していました。ビルは名作からマニアックなものと幅広く活躍しています。本作では途中ゾンビに噛まれ、ゾンビになっちゃいます。

イヴォンヌ(ジェシカ・スティーヴンソン)。ショーンの友人。最近家を買った。ゾンビ騒動時はショーンと同様、生き延びるために彼氏のデクランと友人のマーク、マギー、更に母と従兄のトムを引き連れてゴルフクラブを手に行動を起こす。かなりお調子者な雰囲気だが、最後まで生き延びることになる。イヴォンヌ以外の同行者の生死は不明だが終盤に登場した時のイヴォンヌの雰囲気から見て無事だと思われる。 


ショーンとイヴォンヌ

※何故か?ショーンお気に入りのパブ「ウインチェスター」。ゾンビ出現のため、非難に選んだのもこのパブです。かなりこの店に思いいれがあるような?

パブ「ウィンチェスター」の常連客たちの紹介も・・・・・。

ジョン

パブ「ウィンチェスター」のマスター。

イギリス北部をしきるマフィア。見た目からは想像もつかないがナイフさばきや粗暴な態度であることから相当の悪だと思われる。今の女房は若い時の戦利品である。店の名前が「ウィンチェスター」で実銃のウィンチェスターも展示してあるのは"その筋"の人間だかららしい。得意料理はホットサンド

 
スネークヒップス

「ウィンチェスター」の常連客の老人。○婚者。最初の妻をセロテープ窒息死させている。移動ディスコを発明し儲けたらしい。

老婆

「ウィンチェスター」の常連客の老婆。元アダルト系の女優。○○中毒SE○狂。何でもやっていて世界初の異人種ハードコアにも出演した。本番モノの草分けの一人として知られているらしい。

(ウィキぺディアより抜粋)

以下ネタバレです。結局、エド、デイヴィッドとダイアン、ショーンの両親もゾンビの餌食となってしまい・・・・。

だけどただ一人、エドは生き延びるというちょっと面白いラストです。

ニックとサイモンはお馴染み名コンビ!

 

こぼれ話

監督のエドガー・ライトと主演のサイモン・ペグはジョージ・A・ロメロの『ランド・オブ・ザ・デッド』に出演しているが、ゾンビ役なので確認するのは難しい。ちなみに、出演シーンは序盤の鎖で繋がれたPHOTOZOMBIE。

ショーンの同居人ピートを演じたピーター・セラフィノイスは、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』でダース・モールの声を当てている。

 

メディア 映画
上映時間 100分
製作国 イギリス
公開情報 劇場未公開
ジャンル ホラー/コメディ/青春

 本国イギリスで大ヒットし、アメリカでも評判を呼んだ日本劇場未公開の本格ゾンビ・パロディ映画。ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」を下敷きに、大人になり切れないダメ男の恋の行方と生き残りを懸けた戦いを、ユーモアと残酷シーンの中にリアルな心情描写を織り交ぜつつ描く。

“ホットファズ俺たちスーパーポリスマン”同様、面白さと残虐さが交差していて、独創的な映像が何とも言えず、楽しい作品でした。

オフィシャル・サイト
http://uip.co.uk/romzom/ (英語)

 

 

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