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気長な商売

2021年01月23日 08時30分00秒 | タイでの生活
観賞用の羊歯(シダ)を中心に栽培している妻の農園では、葉の裏へ出来る胞子から苗を育てており、多くは親株に似た苗となるのだが、稀に突然変異で葉の形が珍しい苗が出来ると、次世代の親株候補として育てたり、趣味でコレクションされているお客様へ販売したりしている。
昨年の1月末に、そんな親株候補だった一つを妻がネットで販売し、お客様は代金4千バーツを直に振り込んで下さったが、今から海外へ出張するので発送せずに預かっておいて欲しいと仰ったそうだ。
それからコロナの感染者が中国以外でも見つかり始め、飛行機が飛ばなくなったり、国境が閉まったり…。
そのお客様との連絡手段はフェイスブックだけだったが、お客様のタイムラインは全く更新されず、何度かメッセージを送っても返信が無いまま。
12月になって妻が「そろそろ一年近くなるけど、もしかしてコロナで亡くなられたのかな?」なんて縁起でも無い事を言うので、「この前も、やっと帰国できて、空港の駐車場代金を数万バーツ払った人の話がニュースになっていた。もう少し待ったら?」と話していた。
大晦日に妻が「あの行方が判らない人から連絡が来た。」と嬉しそうに言うので話を聴くと、そのお客さんは忙し過ぎて全く休みが無く、大晦日にやっと休んで庭のシダを見て、注文したままのシダを思い出されたそうで、「あのシダは元気にしてますか?」と連絡が来たそうだ。「忙しい毎日だったけど、あのシダの写真を見て癒やされた日も多かったのですよ。ありがとう。」と仰って下さったそうで、待ち続けた甲斐があったと妻は喜んでいた。
「悪いけど未だ忙しいので、発送はもう少し待ってくれるかな」と仰って、そろそろ1ヶ月。
「もしかすると医療関係者かもね。コロナが収まる頃まで気長に待ってみるわ」と妻は話している。
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