3) 轆轤作業に必要な用具類。(前回の続きです。)
轆轤作業で使う用具は次の様な物です。用具は轆轤の近くに、出来るだけ整然と並べて置きます
① 水と水を入れる器。材質は問いません。
手を濡らす事が目的ですので、片手がすっぽり入る程度の、径と深さが必要です。
水は綺麗な水である必要はありません。但し、色の付いた水の場合、その色が粘土に付く
恐れがあります。冬場ではお湯を使います。
② 竹箆(へら)や剣先(針)、弓、切糸類。
) 竹箆は、形を整えたり、轆轤から作品を取り上げる際に、切り口を固定したり、底周辺
の余分な土を剥ぎ取る時に使います。
) 剣先は、土に空気が入っている時に、つついて空気を抜きます。
) 細い針と弓は、高さを揃えて切る場合に使います。弓はある程度大胆に切り取る時に
使い、細い針は、切り取る量を出来るだけ少なくする時に使います。
) 弓は、制作途中で、粘土の高さに差がある場合に、高さを揃えるために使います。
細い針も弓と同様に使いますが、針の方が「ケチッテ」切り取れます。
) 切糸(シッピキ)は、轆轤上より作品を取り上げる際、切り離す為に使います。
③ コテ(鏝)類。
広い面積を押さえるには、コテが最適です。コテにも色々種類があります。
一般的には、万能コテを使う事が多いですが、作品の形に応じて、専用のコテを用意している
方も多いです。
又、袋物と呼ばれる、口が細く胴体の膨らみのある形の作品は、内側に手が入りませんので、
棒状の柄コテ(えこて)を使います。
④ 皮(鹿皮)、布類、スポンジ。
) 皮は、水を付けて使います。仕上げの際、口縁を拭き、細かな傷を消したり、土を
締める働きがあります。口縁を拭く際、ひねりを加えると端反り等、変形させる事も
できます。
) 布類は、荒目の土を轆轤挽きする際、手指を保護する為に使います。
又、布を濡らして使う事により、水切れを防ぎます。
更に、皿など円盤形にした土の土殺しの際、内外上から力を加え、綺麗な円を出すのに
使います。
) スポンジは轆轤挽きした直後に、作品の底に溜まった水を吸出し、底割れを防ぎます。
袋物と呼ばれる細長い形の作品は、棒の先にスポンジをくくり付けて使用します。
⑤ トンボ、スケール、コンパス類。
いずれも、作品の大きさを測る用具です。
) トンボは、細い棒(竹ヒゴ等)など十字形をした物で、深さと口径を同時に測定する
用具です。深さ方向、又は径方向のパーツを交換して使います。
) スケール(定規)は、作品の高さと口径を測る際に使います。
コンパスは、胴の太さを測定する場合(外径)や、蓋物の口縁の内径を計る時に使い
ます。 前者の場合は「外パス」を、後者の場合には、「内パス」を使います。
⑥ その他、椅子、足置き、亀板、手板、手拭(てぬぐい)類。
) 電動轆轤の種類によっては、轆轤と椅子が一体に成っている機械もありますが、一般的
には、轆轤は単体で販売されている事が多いです。それ故、椅子は自分で用意するか、
教室で用意された椅子を使う事になります。
a) 後日、お話しする予定ですが、轆轤作業は上体を強く前屈する為、腰を痛め易い姿勢を
長時間保つ事になります。その為、疲れない椅子が理想ですが、人により異なります。
b) 不安定な椅子は論外ですが、立派な椅子も使い辛いです。轆轤の前で座りっぱなしは
腰に負担がかかる為、時々椅子から立ち上げる事を薦めます。
その為にも、楽に座ったり、立ったり出来る椅子が欲しいです。
c) 轆轤作業は、泥や泥水が大量に発生します。その為、布製の椅子は泥で汚れてしまい
ますので、不向きです。
) 足置きは左足を乗せる台です。左右の足の膝頭の高さを揃える事が目的です。
特に、右回転の轆轤の場合、左手が基準に成りますので、手指を安定した位置に保持する
必要があります。
) 亀板は、轆轤上に据えて使います。大きな作品の場合や、不安定な形の作品は、轆轤上
より取り除く際、形が崩れ易いです。そこで亀板上で作った作品を亀板に載せた状態で
取り去れば、形の崩れを少なくする事が可能です。更に、轆轤の天板にぴったり嵌め込む
形状で有れば、再度轆轤上にセットしても、作品の中心が取れていますので、その続きの
轆轤作業を行う事ができます。
) 手板は、轆轤挽きした後、糸で切り離した作品を取り上げ、載せる板です。
一個乗せる場合と、数個並べて置く、細長い板があります。この板毎乾燥させ、後日底削り
を行います。
) 手拭類は、手に着いた泥や濡れた手を拭く物です。
作品を轆轤上より取り除く際、手や指に水分が付いていると、滑って取り上げる事が
出来ません。 そこで、泥や水分を拭き取る必要があります。
4) 底削りに必要な用具。
以下次回に続きます。
轆轤作業で使う用具は次の様な物です。用具は轆轤の近くに、出来るだけ整然と並べて置きます
① 水と水を入れる器。材質は問いません。
手を濡らす事が目的ですので、片手がすっぽり入る程度の、径と深さが必要です。
水は綺麗な水である必要はありません。但し、色の付いた水の場合、その色が粘土に付く
恐れがあります。冬場ではお湯を使います。
② 竹箆(へら)や剣先(針)、弓、切糸類。
) 竹箆は、形を整えたり、轆轤から作品を取り上げる際に、切り口を固定したり、底周辺
の余分な土を剥ぎ取る時に使います。
) 剣先は、土に空気が入っている時に、つついて空気を抜きます。
) 細い針と弓は、高さを揃えて切る場合に使います。弓はある程度大胆に切り取る時に
使い、細い針は、切り取る量を出来るだけ少なくする時に使います。
) 弓は、制作途中で、粘土の高さに差がある場合に、高さを揃えるために使います。
細い針も弓と同様に使いますが、針の方が「ケチッテ」切り取れます。
) 切糸(シッピキ)は、轆轤上より作品を取り上げる際、切り離す為に使います。
③ コテ(鏝)類。
広い面積を押さえるには、コテが最適です。コテにも色々種類があります。
一般的には、万能コテを使う事が多いですが、作品の形に応じて、専用のコテを用意している
方も多いです。
又、袋物と呼ばれる、口が細く胴体の膨らみのある形の作品は、内側に手が入りませんので、
棒状の柄コテ(えこて)を使います。
④ 皮(鹿皮)、布類、スポンジ。
) 皮は、水を付けて使います。仕上げの際、口縁を拭き、細かな傷を消したり、土を
締める働きがあります。口縁を拭く際、ひねりを加えると端反り等、変形させる事も
できます。
) 布類は、荒目の土を轆轤挽きする際、手指を保護する為に使います。
又、布を濡らして使う事により、水切れを防ぎます。
更に、皿など円盤形にした土の土殺しの際、内外上から力を加え、綺麗な円を出すのに
使います。
) スポンジは轆轤挽きした直後に、作品の底に溜まった水を吸出し、底割れを防ぎます。
袋物と呼ばれる細長い形の作品は、棒の先にスポンジをくくり付けて使用します。
⑤ トンボ、スケール、コンパス類。
いずれも、作品の大きさを測る用具です。
) トンボは、細い棒(竹ヒゴ等)など十字形をした物で、深さと口径を同時に測定する
用具です。深さ方向、又は径方向のパーツを交換して使います。
) スケール(定規)は、作品の高さと口径を測る際に使います。
コンパスは、胴の太さを測定する場合(外径)や、蓋物の口縁の内径を計る時に使い
ます。 前者の場合は「外パス」を、後者の場合には、「内パス」を使います。
⑥ その他、椅子、足置き、亀板、手板、手拭(てぬぐい)類。
) 電動轆轤の種類によっては、轆轤と椅子が一体に成っている機械もありますが、一般的
には、轆轤は単体で販売されている事が多いです。それ故、椅子は自分で用意するか、
教室で用意された椅子を使う事になります。
a) 後日、お話しする予定ですが、轆轤作業は上体を強く前屈する為、腰を痛め易い姿勢を
長時間保つ事になります。その為、疲れない椅子が理想ですが、人により異なります。
b) 不安定な椅子は論外ですが、立派な椅子も使い辛いです。轆轤の前で座りっぱなしは
腰に負担がかかる為、時々椅子から立ち上げる事を薦めます。
その為にも、楽に座ったり、立ったり出来る椅子が欲しいです。
c) 轆轤作業は、泥や泥水が大量に発生します。その為、布製の椅子は泥で汚れてしまい
ますので、不向きです。
) 足置きは左足を乗せる台です。左右の足の膝頭の高さを揃える事が目的です。
特に、右回転の轆轤の場合、左手が基準に成りますので、手指を安定した位置に保持する
必要があります。
) 亀板は、轆轤上に据えて使います。大きな作品の場合や、不安定な形の作品は、轆轤上
より取り除く際、形が崩れ易いです。そこで亀板上で作った作品を亀板に載せた状態で
取り去れば、形の崩れを少なくする事が可能です。更に、轆轤の天板にぴったり嵌め込む
形状で有れば、再度轆轤上にセットしても、作品の中心が取れていますので、その続きの
轆轤作業を行う事ができます。
) 手板は、轆轤挽きした後、糸で切り離した作品を取り上げ、載せる板です。
一個乗せる場合と、数個並べて置く、細長い板があります。この板毎乾燥させ、後日底削り
を行います。
) 手拭類は、手に着いた泥や濡れた手を拭く物です。
作品を轆轤上より取り除く際、手や指に水分が付いていると、滑って取り上げる事が
出来ません。 そこで、泥や水分を拭き取る必要があります。
4) 底削りに必要な用具。
以下次回に続きます。
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