陶芸は、美術的要素と、文化的要素、科学的要素、そして実用的要素など、幅広い事項を持ち、
総合芸術と、呼ばれています。
今回は、科学的要素に付いて述べます。
3) 科学的要素
陶芸は、科学(特に化学)の知識が、必要な部分が多いです。
土の性質、釉薬の化学(計算式や、計算が必要な場面もあります)、焼成による土や、釉薬の
温度変化など、色々有ります。 しかし、学校で学んだ「化学」とは、一寸変わった、特定分野です。
又、釉薬の原料として、化学物質も多く使います。
(必ずしも、科学的知識を、必要としなくても、経験から、割り出している場合が、ほとんどですが・・)
特に釉薬と、焼成について述べたいと思います。
① 釉薬(以後釉と言います)
焼き物の表面を覆う、ガラス質の物質ですが、焼き物に、着物を着せる様なものですので、
釉しだいで、作品の良し悪しが出ます。
(焼き締めと言い、釉薬を掛けない方法も有りますが、一般的には釉を、掛けます。)
色々な釉(数十~百数十種類)が、市販されています。同じ名前の釉でも、メーカーによって
又、焼成の仕方、窯の構造的な違いによって、異なります。(色見本が付いているはずです。)
それ故、自分で調合して、独自の釉薬を作りたい方以外は、特別、釉についての化学的知識は、
必要有りません。
) 自分で調合する場合には、作りたい釉を決めて、更に次の様な事を、決めます。
焼成温度、光沢の有無(マット釉かどうか)、 釉の構造(透明、乳白、結晶釉など)、
色の種類、釉の流動性の有無、釉の特徴(貫入、ラスター、かいらぎ等)などです。
) 上記の条件を満たすには、「どの様にしたら良いか?」
ここから、化学的知識が、必要に成ります。この知識は、陶芸の本などに書かれています。
本や資料などを参考に、勉強すると伴に、実際に調合し、テスト焼きを、繰り返し、
最終的な調合を、決めます。
) 釉の調合には、各種の原材料(長石、珪石、石灰石、各種灰など)と、色を出す為の、
添加金属(鉄、銅、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化錫など)を用意し、その量を測る、
「秤」(最小量10mmg程度~最大100g程度が測れる物)も、必要です。
) 書籍などで、書かれている通りに、調合しても、先ず書かれている様には、成りません。
それは、窯の構造、窯の焚き方の違いが、大きいからです。
微調整を繰り替えす、必要が有ります。
Ⅴ) 釉の種類は多いです。だからと言って、あちこちの釉に手を出さない事です。
自分の望む釉を、一つ完成させる為には、かなりの努力が必要です。
尚、化学(無機化学)を勉強する上で、元素記号(Fe、Cu、Zn、Sn、Cr、O、Ca、Na、k、Ma、等)を
憶える必要が有り、周期律表から、原子量や、分子量を割り出し、計算する必要も、
生じます。又、「モル」なる単位の、意味も、知る必要があり、学生時代に戻った感覚で、
勉強する事に成ります。
以下次回に続きます。
総合芸術と、呼ばれています。
今回は、科学的要素に付いて述べます。
3) 科学的要素
陶芸は、科学(特に化学)の知識が、必要な部分が多いです。
土の性質、釉薬の化学(計算式や、計算が必要な場面もあります)、焼成による土や、釉薬の
温度変化など、色々有ります。 しかし、学校で学んだ「化学」とは、一寸変わった、特定分野です。
又、釉薬の原料として、化学物質も多く使います。
(必ずしも、科学的知識を、必要としなくても、経験から、割り出している場合が、ほとんどですが・・)
特に釉薬と、焼成について述べたいと思います。
① 釉薬(以後釉と言います)
焼き物の表面を覆う、ガラス質の物質ですが、焼き物に、着物を着せる様なものですので、
釉しだいで、作品の良し悪しが出ます。
(焼き締めと言い、釉薬を掛けない方法も有りますが、一般的には釉を、掛けます。)
色々な釉(数十~百数十種類)が、市販されています。同じ名前の釉でも、メーカーによって
又、焼成の仕方、窯の構造的な違いによって、異なります。(色見本が付いているはずです。)
それ故、自分で調合して、独自の釉薬を作りたい方以外は、特別、釉についての化学的知識は、
必要有りません。
) 自分で調合する場合には、作りたい釉を決めて、更に次の様な事を、決めます。
焼成温度、光沢の有無(マット釉かどうか)、 釉の構造(透明、乳白、結晶釉など)、
色の種類、釉の流動性の有無、釉の特徴(貫入、ラスター、かいらぎ等)などです。
) 上記の条件を満たすには、「どの様にしたら良いか?」
ここから、化学的知識が、必要に成ります。この知識は、陶芸の本などに書かれています。
本や資料などを参考に、勉強すると伴に、実際に調合し、テスト焼きを、繰り返し、
最終的な調合を、決めます。
) 釉の調合には、各種の原材料(長石、珪石、石灰石、各種灰など)と、色を出す為の、
添加金属(鉄、銅、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化錫など)を用意し、その量を測る、
「秤」(最小量10mmg程度~最大100g程度が測れる物)も、必要です。
) 書籍などで、書かれている通りに、調合しても、先ず書かれている様には、成りません。
それは、窯の構造、窯の焚き方の違いが、大きいからです。
微調整を繰り替えす、必要が有ります。
Ⅴ) 釉の種類は多いです。だからと言って、あちこちの釉に手を出さない事です。
自分の望む釉を、一つ完成させる為には、かなりの努力が必要です。
尚、化学(無機化学)を勉強する上で、元素記号(Fe、Cu、Zn、Sn、Cr、O、Ca、Na、k、Ma、等)を
憶える必要が有り、周期律表から、原子量や、分子量を割り出し、計算する必要も、
生じます。又、「モル」なる単位の、意味も、知る必要があり、学生時代に戻った感覚で、
勉強する事に成ります。
以下次回に続きます。
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