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わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

茶道具 香合 4 (形と大きさ)

2010-07-06 21:30:35 | お茶と「茶の湯」と茶道具(茶陶)
引き続き、香合の話を致します。

4) 香合の形と、大きさ

   香合は、小さな器ですが、身近な動物や、植物、日用品など、日ごろ目にする物や、縁起物と

   呼ばれる、御目出度い事を、題材にして、形を作っています。

  ・ 原型(モデル)は、手で細工を施していますので、同じ題材でも、各々作り手の、個性が出ます。

  ・ 題材の範囲は、多肢に渡りますので、私なりに、分類してみました。

 ① 動物: 十二支(子、丑、寅、兎、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)、亀、蝶、獅子、

       駱駝(らくだ)、蝉、狸、鯱(しゃち)、蛙、蝦蟇(がま)、蝸牛(かたつむり)、猫、象、

       蜻蛉(とんぼ)、猪(いのしし)など 

 ② 鳥: 鴛鴦(おしどり)、鶴、鶉(うずら)、雀、鴨、千鳥、都鳥、梟(ふくろう)、雁、鶏、

       翡翠(かわせみ)、山鳩など 

 ③ 魚貝類: 蛤(はまぐり)、帆立貝、鯛、鯰(なまず)、魚、海老、蟹など

 ③ 人物: 七福神、恵比寿、大黒、布袋、寿老(寿星)、弁天、達磨、お多福、一閑人、舞姿、姥、

       翁面、宝袋、童子、三番叟(さんばそう)、六歌仙など       

 ④ 植物: 瓢箪、石榴(ざくろ)、桔梗、牡丹、茄(なす)、桃、菊、藤豆、蜜柑(みかん)、

       松毬(まつかさ)、栗、蕗の薹(ふきのとう)、蕪(かぶら)、柚子(ゆず)、梅鉢、

       桜、椿、桃の種、柿、一葉、木の葉、蔦(つた)、立瓜(たちうり)など

 ⑤ 生活用具: 扇面、団扇(うちわ)、糸巻き、葛屋、結び文、挽臼、誰が袖、桶、虫籠、色紙、

       拍子木、干網、枡、手箱、笠、鏡箱、烏帽子、袋、俵、兜巾(ときん)など

 ⑥ 幾何学: 円形、四方(よほう)、五角、六角、八角、三日月、半月、宝珠、菱形、木瓜、七宝、分銅、

       太鼓、三つ鱗、渦巻きなど

 ⑦ 組物: 菊蟹、金花鳥、笠牛、十牛など

 ⑧ その他: 木魚、小槌(こずち)、富士山、屋形船、荒磯、巻軸、伽藍石など


香合の大きさ

  作品の形によって、大きさも、千差万別ですが、一般には、

  径(又は、縦横寸法):3~7cmで、高さ:4~9cmの物が、多いです。

  (装飾が多い作品は、径、高さ共に、大きくなる傾向が、有ります。)

 ・ 器の部分の、厚みは極薄く出来ていて、1.5~2cm程度の物が多いです。

 ・ 尚、蓋の部分に、摘みが付いている物も有ります。

 5) 国焼きの香合

以下次回に続きます。

 香合の形
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