わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

本焼き(非常時の対処4地震)

2009-06-19 22:27:10 | 窯詰め、素焼、本焼の話し
3) 気象条件の急変、地震など、不測の事態

   屋外(室外)に設置された、燃料を使う、窯の場合に付いて、引き続き述べていきます。

 ④ 地震の場合の処置

   震度3~4程度の地震に対しては、地震で驚いたとしても、特に処置する必要は有りません。

   対策が必要なのは、震度5以上の場合です。

  ) 震度5以上に成ると、先ず、停電に成る事が、考えられます。

    現代では、ほとんどの窯は、なんらかで、電気を使っています。

    電気窯以外でも、灯油窯や、プロパンガス窯の、強制燃焼による、送風機や、デジタル温度計も

    電気で作動しています。

    (尚、昔ながらの、アナログの熱電対温度計は、電気を使いません。)

    これらが、一度に止まります。(被害状態により、停電時間も不明です)

    プロパンガス窯の、自然燃焼方式では、デジタル温度計以外、電気を使いませんので、

    続行が、可能ですが、ボンベと窯間の配管に、何らかの異常(ガス漏れ等)が、起きている

    可能性が有り、即中断するのが、安全です。

  ) 燃料の停止

     都市ガスを使う窯では、自動的に、ガスが遮断される装置が付いていて、

     ガスの供給が止まります。

     大きな地震の直後には、火を使わない様に、広報車が回ったり、テレビなどで、

     放送しているはずです。

     ガスの元栓を閉じ、電源のスイッチをOFFにして下さい。

  ) 震度が更に強くなると、窯の中の棚板が崩れ、作品が落下し、破壊されます。

    当然窯の側に居れば、その音が聞こえるはずです。

    更に、窯に「ひび」が入る恐れもあります。

    この段階では、窯焚きは、不可能で、即中断する事に成ります。

  ・ プロパンガスのボンベは、転倒防止用に、チェーンが付いていますが、地震が強いと、

    ボンベが、倒れる危険性があります。ガスの配管には、何箇所かの、ガスを止める装置が

    設置されていますが、全ての箇所で止めます。

    特に、ボンベ本体のコックを、締め忘れないで下さい。

    窯の温度が、数百度以上の場合には、窯の扉を、直ぐに開ける事は、出来ません。

    温度が、100℃以下に成ったら、扉を開け、中の様子を見て下さい。

 何れにしても、震度5以上の場合、即中断する事が望ましいです。

 中断後、ガスの配管や、窯と、窯の中に異常が無い(のぞき穴から、中を見て下さい)場合で、

 停電も無い(又は、通電開始後)場合には、再点火可能に成ります。

以下、次回に続来ます。

陶芸の本焼きについて 

非常時地震 地震

  
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