本焼き中の非常時とは、以下の事柄です。
1) 燃料切れ、停電など
本焼き中に、熱源の元が、無くなってしまえば、温度は降下してしまいます。
① 停電や、都市ガスの様に、供給元から、急に、止まってしまっては、処置の仕様は、有りません。
) 通電の見通しがあるならば、しばらくそのままにしておき、通電後直ぐに再開できます。
通電の見通しが無いならば、スイッチOFFにして下さい。
) ガスの供給が、ストップした場合、ガスの元栓を、締めます。
そのままにして置くと、ガス漏れの原因に成ります。
② 灯油、プロパンガス、薪など、自分で用意する物は、燃料切れに、成らない様に、
常にその量を、確認して置きます。
) 不測の事態が起き、通常よりも、窯を焚く時間が、長引く恐れは、常に有ります。
それ故、通常1回分の窯焚きで済む量では、不足する場合が、有ります。
量は余裕を持ちたい物です。
2) 温度計の故障、電熱線の断線
① 窯焚き前に、確認したにも関らず、本焼き中に、熱電対温度計が、作動不良に、
なってしまった場合、導線の、接触不良などを「チェック」します。(ネジの緩みなど)
) どうしても、直らない場合、色見や、ジェーゲルコーンで、判断します。
この両方共ない場合、炎の色で、判断しますが、普段見慣れていないと、温度判定は、
難しいです。
) 最悪の場合、時間で、見極める事に成ります。通常この位の時間では、この位の温度上昇に
なっているはずと、見当を付け、若干長めの時間を掛けます。
② 電気窯の場合の、電熱線の断線
突然の電流量(アンペア数)の現象や、温度上昇の鈍化(降下)などで、断線が予想されます。
) 重要な事は、ここで本焼きを、中断すべきか、続行すべきかを、判断する事です。
最終温度近くに成ていて、緩やかながら、温度が上昇していれば、続行と成ますが、
スイチON 直後の断線や、窯の温度がまだ低い場合などは、中断した方が、良いでしょう。
) 電熱線は、消耗品です。ある程度使うと、段々細くなります。(抵抗が増え、電流量が減る)
それ故、常に「チェック」して、本焼き中に、断線させない様に、して下さい。
又、電熱線に、作品を衝突させても、線を傷つけ、断線の原因に成ります。
3) 気象条件の急変、地震など、不測の事態
① 屋外(室外)で窯を焚く場合、大雨や、大風など、天気が荒れそうな時は、窯焚きは、
しないと思います。
問題は、大雨、大風、嵐、雷など、急激な天候の変化の場合です。
この場合も、状況を見て、続行か、中止かを、判断します。
(尚、一般には、一度火を入れたら、よほどの事が無い限り、続行を選択します。)
以下次回に 続きます。
陶芸の本焼きの話
非常時
1) 燃料切れ、停電など
本焼き中に、熱源の元が、無くなってしまえば、温度は降下してしまいます。
① 停電や、都市ガスの様に、供給元から、急に、止まってしまっては、処置の仕様は、有りません。
) 通電の見通しがあるならば、しばらくそのままにしておき、通電後直ぐに再開できます。
通電の見通しが無いならば、スイッチOFFにして下さい。
) ガスの供給が、ストップした場合、ガスの元栓を、締めます。
そのままにして置くと、ガス漏れの原因に成ります。
② 灯油、プロパンガス、薪など、自分で用意する物は、燃料切れに、成らない様に、
常にその量を、確認して置きます。
) 不測の事態が起き、通常よりも、窯を焚く時間が、長引く恐れは、常に有ります。
それ故、通常1回分の窯焚きで済む量では、不足する場合が、有ります。
量は余裕を持ちたい物です。
2) 温度計の故障、電熱線の断線
① 窯焚き前に、確認したにも関らず、本焼き中に、熱電対温度計が、作動不良に、
なってしまった場合、導線の、接触不良などを「チェック」します。(ネジの緩みなど)
) どうしても、直らない場合、色見や、ジェーゲルコーンで、判断します。
この両方共ない場合、炎の色で、判断しますが、普段見慣れていないと、温度判定は、
難しいです。
) 最悪の場合、時間で、見極める事に成ります。通常この位の時間では、この位の温度上昇に
なっているはずと、見当を付け、若干長めの時間を掛けます。
② 電気窯の場合の、電熱線の断線
突然の電流量(アンペア数)の現象や、温度上昇の鈍化(降下)などで、断線が予想されます。
) 重要な事は、ここで本焼きを、中断すべきか、続行すべきかを、判断する事です。
最終温度近くに成ていて、緩やかながら、温度が上昇していれば、続行と成ますが、
スイチON 直後の断線や、窯の温度がまだ低い場合などは、中断した方が、良いでしょう。
) 電熱線は、消耗品です。ある程度使うと、段々細くなります。(抵抗が増え、電流量が減る)
それ故、常に「チェック」して、本焼き中に、断線させない様に、して下さい。
又、電熱線に、作品を衝突させても、線を傷つけ、断線の原因に成ります。
3) 気象条件の急変、地震など、不測の事態
① 屋外(室外)で窯を焚く場合、大雨や、大風など、天気が荒れそうな時は、窯焚きは、
しないと思います。
問題は、大雨、大風、嵐、雷など、急激な天候の変化の場合です。
この場合も、状況を見て、続行か、中止かを、判断します。
(尚、一般には、一度火を入れたら、よほどの事が無い限り、続行を選択します。)
以下次回に 続きます。
陶芸の本焼きの話
非常時