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わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

本焼き(非常時の対処1)

2009-06-14 22:47:24 | 窯詰め、素焼、本焼の話し
本焼き中の非常時とは、以下の事柄です。

1) 燃料切れ、停電など

 本焼き中に、熱源の元が、無くなってしまえば、温度は降下してしまいます。

 ① 停電や、都市ガスの様に、供給元から、急に、止まってしまっては、処置の仕様は、有りません。

  ) 通電の見通しがあるならば、しばらくそのままにしておき、通電後直ぐに再開できます。

    通電の見通しが無いならば、スイッチOFFにして下さい。

  ) ガスの供給が、ストップした場合、ガスの元栓を、締めます。

    そのままにして置くと、ガス漏れの原因に成ります。

 ② 灯油、プロパンガス、薪など、自分で用意する物は、燃料切れに、成らない様に、

   常にその量を、確認して置きます。

  ) 不測の事態が起き、通常よりも、窯を焚く時間が、長引く恐れは、常に有ります。

    それ故、通常1回分の窯焚きで済む量では、不足する場合が、有ります。

    量は余裕を持ちたい物です。

2) 温度計の故障、電熱線の断線

  ① 窯焚き前に、確認したにも関らず、本焼き中に、熱電対温度計が、作動不良に、

    なってしまった場合、導線の、接触不良などを「チェック」します。(ネジの緩みなど)

  ) どうしても、直らない場合、色見や、ジェーゲルコーンで、判断します。

    この両方共ない場合、炎の色で、判断しますが、普段見慣れていないと、温度判定は、

    難しいです。

  ) 最悪の場合、時間で、見極める事に成ります。通常この位の時間では、この位の温度上昇に

    なっているはずと、見当を付け、若干長めの時間を掛けます。

 ② 電気窯の場合の、電熱線の断線

   突然の電流量(アンペア数)の現象や、温度上昇の鈍化(降下)などで、断線が予想されます。

  ) 重要な事は、ここで本焼きを、中断すべきか、続行すべきかを、判断する事です。

    最終温度近くに成ていて、緩やかながら、温度が上昇していれば、続行と成ますが、

    スイチON 直後の断線や、窯の温度がまだ低い場合などは、中断した方が、良いでしょう。

  ) 電熱線は、消耗品です。ある程度使うと、段々細くなります。(抵抗が増え、電流量が減る)

    それ故、常に「チェック」して、本焼き中に、断線させない様に、して下さい。

    又、電熱線に、作品を衝突させても、線を傷つけ、断線の原因に成ります。

3) 気象条件の急変、地震など、不測の事態

 ① 屋外(室外)で窯を焚く場合、大雨や、大風など、天気が荒れそうな時は、窯焚きは、

  しないと思います。

  問題は、大雨、大風、嵐、雷など、急激な天候の変化の場合です。

  この場合も、状況を見て、続行か、中止かを、判断します。

  (尚、一般には、一度火を入れたら、よほどの事が無い限り、続行を選択します。)

  以下次回に 続きます。

陶芸の本焼きの話 

非常時
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