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わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

窯詰め(注意事項)

2009-06-12 22:26:49 | 窯詰め、素焼、本焼の話し
窯詰めで、注意する事は、以下の事柄です。

1) 作品が安定に、置かれている事

   特に、窯の構造が、シャトル方式(作品を載せる部分が、手前に引き出せる)では、

   作品が不安定だと、シャトルの出し入れの際、振動で、倒れる恐れが有ります。

   不安定な作品は、底の部分に、支えの詰め物をいれ、安定化させます。

  又、本焼きで、作品が収縮しますので、その作品の中心に向かって、周囲が移動する事に

  成ります。特に大きな作品は、縮み量も多くなり、動く量も多く成ります。

  (作品が、棚板に接する部分に、酸化(水酸化)アルミナを塗るのも、単に「くっつき」

   防止だけでなく、縮でスムーズに、移動する為でも有ります。)

2) 倒炎式の窯では、炎の流れに、注意する

   火(炎)が延びる事は、温度上昇と、焼き上がりの色に取って、大切な要素です。

   炎が、堰き止められない様に、作品を並べます。

   特に、天井と、作品の隙間は、やや大きく(4~5Cm位)取ります。

   天井まで昇った炎は、窯の壁や、作品の隙間を通り、下に降り、最下段の棚板より、

   更に低い位置にある、排出口より、煙突を通り、外部に出ます。

   その間は、炎がスムーズに、移動出来る様にします。

   隙間は、広くても、狭くても、十分延びません。その隙間は、燃料の違い、窯の構造、

   窯の焚き方、など多種の要素が、絡みます。経験して見つけて下さい。

3) 最上段には、大きな作品を置きます。

   最上段は、支柱がいりません。それ故、棚板全部の面が、使えます。

   大きな作品が、無い場合には、天井のアーチに沿って、高さの異なる作品を、並べます。

   作品が揃わない場合、割れた棚板を使い、部分的に1段、設けても良いです。

4) 色見や、ジェーゲルコーンの置く場所を、確保する。

   窯の外部より、色見や、ジェーゲルの状態が、解かる位置に、置きます。

   色見は、見るだけでなく、引き出して見る場合が有ります。その場合には、引き出せる位置に

   作品を置かなければ、成りません。尚 色見や、ジェーゲルを使わない場合も、多いです。

5) 作品の入れ忘れに注意

  意外と多い事ですが、本焼きすべき作品を、窯詰めの際、入れ忘れる事です。

  窯詰めする作品全部を、最初から、一箇所に、集めておけば、問題も起きない訳ですが、

  実際には、色々な場所に、置いてある場合も、多いです。まだ釉掛けしていない作品も

  残っているかも知れません。

  どうしても、今度の窯で、本焼きすべき(納期の有る)、作品は、くれぐれも注意してください。

5) 棚板の管理 

   棚板は、何か他の物に、立て掛けた状態で、重ねて保管します。

   立て掛けた棚板は、倒れると、割れ易いです。倒れ無い様に注意。

   注意していても、棚板に、「ヒビ」が入る場合が有ります。

   「ヒビ」が棚板の1/3程度なら、使用可能です。それ以上「ヒビ」が大きい場合には、

    使わない事です。

    尚、「ヒビ」の入った、棚板を、積極的に割り、割れた棚板を、有効に使う事も出来ます。

 陶芸の窯詰め 
   
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