釉薬の調合方法を、述べたいと思います。
調合は、各原料の合計が、基本的には100%に成るようにします。
ここで注意すべき点は、その割合が、容積比なのか、重量比で表された物か、と言う事です。
・ 容積比と、重量比では、当然その内容が違います。
・ 古い時代では、計量に、枡(マス)を利用していましたので、容積比で記録されていました。
・ 現在では、重量を測る秤(最小5~10mmg程度まで測れる)が普及していますので、
重量比で表記された物が多い様です。
本や参考書を利用する場合、この点を確認してから、仕事を始めて下さい。
1) 三角座標による調合方法
2) ジェーゲル式による調合方法
上記二点の方法をお話いたします。
・ 色々の割合で調合した物は、各々テストピースに塗り、望みの温度で試し焼きします。
その際、ゴスや鬼板などで、下絵を書き、裏側にデータを記入し、釉の溶け具合や、
絵の発色具合を見て、良いデータの物を選び、候補を絞り込み、更に細かく調合し、
選別する事を、繰り返すます。
・ 自分で、一つの釉薬を作り出すまでには、かなりの手間隙が、必要です。
1) 三角座標による調合方法
例として、色釉を作る際の、基礎釉の調合について述べます。
① 原材料は、長石、珪石(又は陶石)、石灰(又は土灰)を使います。
各材料は、乳鉢などを使い、粉末状にしておきます。
② 正三角形を描き、各頂点を長石、珪石、石灰の基準点とし、各辺を10等分した線を描きます。
③ 各線に1~9の番号を振ります。(1~9の番号が、各々3組有ります)
④ この三本の交わる点が、各材料の割合(重量比)と成ります。
⑤ 幾つかの例を述べます。
a) 長石 70 SK-8(1250℃)で、溶け具合良好、
珪石 20 透明、 ゴス、鉄絵が良好
石灰 10
b) 長石 60 溶け具合良好
珪石 30 乳白色
石灰 10
⑥ 溶融温度を、低くしたい場合
a) 石灰や土灰など(塩基成分)を多くする。
b) 亜鉛華(ZnO)を入れると、低くなります。
イ) 次に、調合の仕方を説明します。
① 乾燥して粉末化した材料を、秤で測り、決められた割合で、乳鉢に入れる。
② 乳棒で百回以上掻き回し、良く混ぜます。
③ 次に、水を加えます。水は少しずつ加え、一度に入れない事です。
④ 更に乳棒で撹拌します。水の量が多過ぎると、やり難くなります。
全体に水が行き渡り、乳棒がスムーズに回転できるまで、動かします。
ロ) 施釉の仕方(テストピースへ)
① 試し塗り: 素焼の破片に塗り(浸し、筆、流し掛けなど)、接着具合を見ます。
② 塗った際、釉に「ひび」が入ったり、めくれ現象が起きるのは、良くありません。
③ 釉掛けの厚みにより、泡や「あぶく」の出る物も、悪いです。
④ 厚く掛けたい場合には、薄めの釉薬を、数度塗り重ねて下さい。
又水分が少ないと、「割れ」や「ひび」が発生します。
⑤ 釉薬を掛ける方法は、他に、スプレー、スポイト掛け、刷毛塗りなどが有ります。
後は焼成し、結果を見ます。一度や二度では、上手くいきません。
又窯によって、溶け具合や、透明度などに差が出ます。
それ故、他人のデータは、そのまま使える事は、少ないです、参考程度にする事です。
調合は、各原料の合計が、基本的には100%に成るようにします。
ここで注意すべき点は、その割合が、容積比なのか、重量比で表された物か、と言う事です。
・ 容積比と、重量比では、当然その内容が違います。
・ 古い時代では、計量に、枡(マス)を利用していましたので、容積比で記録されていました。
・ 現在では、重量を測る秤(最小5~10mmg程度まで測れる)が普及していますので、
重量比で表記された物が多い様です。
本や参考書を利用する場合、この点を確認してから、仕事を始めて下さい。
1) 三角座標による調合方法
2) ジェーゲル式による調合方法
上記二点の方法をお話いたします。
・ 色々の割合で調合した物は、各々テストピースに塗り、望みの温度で試し焼きします。
その際、ゴスや鬼板などで、下絵を書き、裏側にデータを記入し、釉の溶け具合や、
絵の発色具合を見て、良いデータの物を選び、候補を絞り込み、更に細かく調合し、
選別する事を、繰り返すます。
・ 自分で、一つの釉薬を作り出すまでには、かなりの手間隙が、必要です。
1) 三角座標による調合方法
例として、色釉を作る際の、基礎釉の調合について述べます。
① 原材料は、長石、珪石(又は陶石)、石灰(又は土灰)を使います。
各材料は、乳鉢などを使い、粉末状にしておきます。
② 正三角形を描き、各頂点を長石、珪石、石灰の基準点とし、各辺を10等分した線を描きます。
③ 各線に1~9の番号を振ります。(1~9の番号が、各々3組有ります)
④ この三本の交わる点が、各材料の割合(重量比)と成ります。
⑤ 幾つかの例を述べます。
a) 長石 70 SK-8(1250℃)で、溶け具合良好、
珪石 20 透明、 ゴス、鉄絵が良好
石灰 10
b) 長石 60 溶け具合良好
珪石 30 乳白色
石灰 10
⑥ 溶融温度を、低くしたい場合
a) 石灰や土灰など(塩基成分)を多くする。
b) 亜鉛華(ZnO)を入れると、低くなります。
イ) 次に、調合の仕方を説明します。
① 乾燥して粉末化した材料を、秤で測り、決められた割合で、乳鉢に入れる。
② 乳棒で百回以上掻き回し、良く混ぜます。
③ 次に、水を加えます。水は少しずつ加え、一度に入れない事です。
④ 更に乳棒で撹拌します。水の量が多過ぎると、やり難くなります。
全体に水が行き渡り、乳棒がスムーズに回転できるまで、動かします。
ロ) 施釉の仕方(テストピースへ)
① 試し塗り: 素焼の破片に塗り(浸し、筆、流し掛けなど)、接着具合を見ます。
② 塗った際、釉に「ひび」が入ったり、めくれ現象が起きるのは、良くありません。
③ 釉掛けの厚みにより、泡や「あぶく」の出る物も、悪いです。
④ 厚く掛けたい場合には、薄めの釉薬を、数度塗り重ねて下さい。
又水分が少ないと、「割れ」や「ひび」が発生します。
⑤ 釉薬を掛ける方法は、他に、スプレー、スポイト掛け、刷毛塗りなどが有ります。
後は焼成し、結果を見ます。一度や二度では、上手くいきません。
又窯によって、溶け具合や、透明度などに差が出ます。
それ故、他人のデータは、そのまま使える事は、少ないです、参考程度にする事です。