想いのままに…

日々の生活の中で感じたことを、想いのままに綴りたいと思います。

信じられないことが…

2013-08-20 21:49:39 | 日記
今日、食材のお買い物に行くことになり、車に乗ろうとした時です。
助手席側の屋根に、バッタが止まっていました。

最近、我が家のまわりに大発生(?)しています。
でも、その多くは、人が近づくと羽根を広げて飛んでいくのですが、そのバッタは逃げません。
よく見ますと、あの、ピョーンと飛ぶ長い足が一本しかありません。
怪我をして、弱っているのかもしれません。
逃がしてやろうと思うのですが動きませんので、仕方なく、車を動かすことにしました。
動き始めると、飛んでいくのではないかと思ったからです。

我が家から3kmほどの所で、一軒、立ち寄るところがありました。
車を降りた時、何と、あのバッタが止まっているではありませんか。
「下りるのなら、今のうちよ。これから行くところは、町だからキケンがいっぱいよ。」
私は、バッタにそう言って、再び車に乗りました。

町のスーパーに到着すると…、あのバッタはまだ、止まっていました。
「どうするの? この炎天下にいると、焼けてしまうわ。」
そして、お買い物を済ませて車に帰ってみると…、
さすがに、バッタの姿が見えなくなっていました。
炎天下の駐車場の、そこに置いた車の上ですから、耐えられなかったのでしょう。
私は、思わずあたりを見回して、車に踏まれていないかを確かめてみました。
幸い、見えるところには、そんな無残な姿はありませんでした。

約10kmの道を、車の屋根の上で耐えてきたバッタです。
まさか、こんなところまで来ることになるなんて、思っていなかったと思います。
自然の中で生まれ育ったバッタが、街中で暮らせるはずはありません。
可愛そうなことをしてしまいました。
知らない町に来てしまったけれど、どうぞ、生き抜いてね…。

帰り道では、そんなことを思っていました。
我が家に辿りつき、車を降りた私は、信じられないものを見たのです。

バッタです。
あのバッタが…、片足しかないあのバッタが…、助手席側の後ろよりの屋根に止まっているのです。
バッタは、やっと我が家に帰ってきたという安心感からか、屋根の上をゴソゴソと歩きだしました。
私は、バッタに感謝したい気持ちでした。
だって、往復20kmの道を、片足で耐え抜いて、生きて帰ってきてくれたのですから…。
生きていてくれて、本当にありがとう…。


 朝の空は、秋を思わせるうろこ雲でした。


 午後には、モクモクの入道雲。


 夕方は、心が洗われるような夕焼け雲でした。
コメント
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