つつましやかな美しさ

暑い日が続きます。
こんな時期になりますと、主人は毎年、ちょっと涼しいところへ連れて行ってくれます。
今年は…？

今年も行ってきました。
そこは、２年前にも行ったことがあるのですが、本当に涼しい所で、
燃えるように暑い、その同じ日本列島とは思えませんでした。

今日も、あの時と同じように、目に見えるものから、目には見えないものにまで、
あたりのすべてに感動しました。
草や花、頬に感じる風、鳥の声…。

霧に包まれたその場所には、いろいろな小さな花たちが咲いていました。
どの花も、お互いを認め合い、譲り合い、支え合い、助け合うかのようでした。
自らを主張する花はなく、それだけに、寄り添い合った姿を美しいと
思えたのでしょう。
そんな、つつましい花園には、小鳥や虫たちも共生していました。

胸を打たれるほどの『美しさ』を感じたのは、今や人の中に見ることが無くなった
そんな世界を目の当たりにしたからでしょうか。

そして、不思議なことに、そんなに素晴らしい空気の中にも拘らず、
２０分ほどの間、主人と二人きりだったのです。
花園には色合いが少ないためか、見栄えがないし見応えがないと思う人の足を
遠のけていたのかもしれません。

お蔭様で、私達はとても気持ちの良い場所で、素敵な時間を過ごすことができました。

そして、帰り道に私達が車を止めたのは、やはり２年前、
その美しさに、思わず車を止めたと同じ場所でした。

今日の素晴らしい一日に、感謝です。
そして、この地に連れてきてくれた主人に、感謝します。
ありがとう…。


　その花園には、１０数種類の花たちが咲いているということでした。　


　２年前の帰り道に見た花です。


　そして、今日の帰り道にも…。