これ↓は、先月の15日に、はてな匿名ダイアリーに投稿されたブログの文章です。
■保育園落ちた日本死ね!!!
http://anond.hatelabo.jp/20160215171759
何なんだよ日本。
一億総活躍社会じゃねーのかよ。
昨日見事に保育園落ちたわ。
どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。
子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?
何が少子化だよクソ。
子供産んだはいいけど希望通りに保育園に預けるのほぼ無理だからwって言ってて子供産むやつなんかいねーよ。
不倫してもいいし賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ。
オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。
エンブレムとかどうでもいいから保育園作れよ。
有名なデザイナーに払う金あるなら保育園作れよ。
どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。
ふざけんな日本。
保育園増やせないなら児童手当20万にしろよ。
保育園も増やせないし児童手当も数千円しか払えないけど少子化なんとかしたいんだよねーってそんなムシのいい話あるかよボケ。
国が子供産ませないでどうすんだよ。
金があれば子供産むってやつがゴマンといるんだから取り敢えず金出すか子供にかかる費用全てを無償にしろよ。
不倫したり賄賂受け取ったりウチワ作ってるやつ見繕って国会議員を半分位クビにすりゃ財源作れるだろ。
まじいい加減にしろ日本。
追記
https://twitter.com/hoikuenochita
この文章が大きな反響を呼び、山尾志桜里議員が国会で取り上げたところ、激しいヤジと、実にいい加減な応答が返ってきました。
そのことに憤慨した、同じような立場で大変な思いをしている人たちが、ほんの数日で多くの方々からの署名を集めたり、街角に立ったり、ネットで話し合ったり、
その批判の広がりの大きさと早さに慌てた安倍政権。
夏の国政選挙が無かったら多分、それでも無視してたかもしれませんが、急ごしらえの緊急対策とやらを発表しました。
でも、その対策が実にお粗末。
そもそも、保育士の不足が深刻化している原因のひとつは、その平均賃金が全職種に比べて月約11万円も低い?!という待遇です。
なのに、小規模保育所の定員枠をもっと増やせだの、一時預かりだった所を定期利用させようだの、
要は今のままの施設で、預かる子どもの人数を増やすだけ、保育士の負担をさらに重くするだけの愚策でした。
現在、『潜在的な待機児童』というのは約6万人。
保育士の処遇改善も全く無いまま、もっと働けとはどういうことでしょう?
小さな子どもを預かるという仕事の過酷さと責任の重さを、まるで理解していない人間の考えた策としか言いようがありません。
「一億総活躍プラン」の中では、一応、保育士の処遇改善に踏み込む、ということになっているのだそうです。
でも今、与党から出ている案は、4%(8000円)増というもの。
日給として考えると400円増し、時給として考えると50円かそれ以下…。
保育所の拡充の予算は増やさない、保育士の待遇の大幅な改善は行わない。
保育所というのは、児童福祉法に定められた児童福祉施設です。
それを支えるために税金が使われています。
だから、市民が保育を受ける権利を行使できないのは、国や自治体の責任です。
なのに、責任を取らなければならない状況を少しでも減らそうと、ややこしい手続きや厳しい基準や規制を作る自治体の役人たち。
独自の無意味なルールを勝手に作り、新しい保育所の参入の壁を高くしている。
子ども(未来)に予算をつけることを、投資だと捉えられない姑息な役人たち。
これでは改善のしようがありません。
ふざけんな日本。
まじいい加減にしろ日本。
この『日本』を『安倍政権』に言い換えて、もっともっと、ガンガン、怒るべきです。
街角に立つ、電話をする、議員事務所に出向く、ファックスを送る、意見交換の場を設けさせる、
いろんな方法があります。
そしてその声を、投票という手段を使ってしっかりと届けるチャンスが、この夏にあります。
社会のすっかり古ぼけた慣習や規制を変えるには、市民の数の力が必要です。
保育士給与引き上げのための予算を増やせ!このおたんこなす!
という世論を、ぐいぐいと高めていきましょう!
追記です。
待機児童解消の緊急対策を、慌ててまとめ上げた自公。
そのウラで、「保育園落ちた」のブログを書いた母親の、身元調査をさせているようです。
自民党担当の全国紙記者によると、
「複数の自民党議員から、『あのブログを書いた女性のバックは共産党系らしいね』と言われた。
共産党とつながってるという情報を、拡散したがっている」らしいのです。
本当に姑息で無能で無恥な人間の集まりなのだと、心から残念に思います。
さてこの怒りについて、IWJ記者のぎぎまきさんが、とても分かりやすくまとめた記事を書いてくださいました。
紹介します。
↓以下、転載はじめ
母親たちが失望!
政府が待機児童解消で「予算ゼロ」の緊急対策!
保育士の給与引き上げに一切言及なし!?
おはようございます。
IWJで記者をしているぎぎまきです。
与党の緊急提言を受け、一昨日3月28日、保育園の待機児童解消に向けた緊急対策を、政府が発表しました。
ニュースでも大きく報じられていたので、ご存知の方も多いと思います。
しかぁし!
その中身と言えば、この間、声をあげてきた母親や保育士たちを、心底失望させるものでした。
なんと 、政府が打ち出した対策には、一言も、「保育士の給与引き上げ」に言及がなかったのです!
一言も、です!
野党は3月24日、保育士の給与を、月額5万円アップする法案を出したばかり。
これを、真っ向から無視したものだとも言えるでしょう。
待機児童解消の要になるのが、保育士の処遇改善であることは、疑いようのない事実。
それなのに、給与アップに一切言及しない政府の「緊急対策」なるものは、問題の本質から鉾先をそらせるごまかしの策だと言って過言ではありません。
その上、あきれたことに、政府が列挙した対策の数々には、予算が「1円」もついていないんですね。
国民を馬鹿にするのもいいかげんにしていただきたい。
受け入れ側に、「もっと受け入れてください 」とお願いするものばかりで、
待機児童数を何人解消、何パーセント削減、という目標さえ掲げていないのです。
不安の声が上がっていた、「小規模保育所」の定員の拡大についても、政府は「面積基準や人員配置基準はそのまま」、
つまり、詰め込みではなく、保育の質低下にはつながらない、と言っています。
子供を増やすなら、保育士も増員するんだ、ということです。
しかし、そもそも保育士を確保できないことが問題なのに、給与も上げずに、保育士をどうやって増員するのでしょう?
また、面積基準も守ると言っていますが、増えた子供の数に合わせて面積を自在に増やせるような、そんな経済的な余裕のある施設がどれだけあるのか?
厚労省はこの問いに、「把握していない」と回答しました。
つまり、実現性が非常に疑わしい、「絵に描いた餅」になる可能性の高い、緊急対策が出されたに過ぎないのです。
この一ヶ月、この問題に真摯に取り組み、母親や保育士からも信頼を得ていた民進党の山尾志桜里議員も、ため息混じりに、
「ここで幕引きなんかさせない」、と訴えました。
山井和則議員も、
「これではゼロどころか、子供たちにとってマイナスの緊急対策になってしまう」と、警鐘を鳴らしていました。
(まうみ注・写真を挟ませてもらいます)
もう呆れるのを通りこして、悲しいですね…。
政府は、子供に使うお金はない、と言っているに等しいわけです。
補足しておきますが、政府は、「一億総活躍」をスローガンに掲げています。
高齢者だけでなく、育児中の女性も、家にいないで社会に出て働け、少子化による労働力人口の減少を補え、というのです。
なのに保育所の拡充の予算は増やさない、保育士の待遇の大幅な改善は行わない。
「活躍」しようにも、女性たちは子供を預けることができない。
女性たちは、育児と仕事の両立が困難になり、「育児」か「仕事の継続」かのどちらかの選択を迫られる。
そうなることが目に見えているので、生活のため仕事を選ばざるをえない女性たち(およびそのパートナーの男性も)は、泣く泣く子供をもつことをあきらめざるをえない。
その悪循環の当然の結果として、少子化はより一層進むことになります。
少子化が内需の減少を招いている、と言いながら、ずっとこんなマイナスのサイクルを断ちきれない。
アホみたいな話ですね。
政府の「一億総活躍プラン」の中では、一応、保育士の処遇改善に踏み込む、ということになっています。
しかし、今、与党から出ている案は、4%(8000円)増というもの。
一ヶ月8000円程度の増額で、保育士の処遇が改善されたといえるのか。
低所得ゆえに、他の仕事しつかざるを得なくなった保育士が、保育の現場に戻ってくるのか、はなはだ疑問です。
政府はやる気がない。
私にはそうとしか思えません。
昨日行なわれた、第6回「待機児童緊急対策本部」では、
与党の会合にも呼ばれ対策を提言した、「NPO邦人フローレンス」の駒崎弘樹氏が、緊急対策について問題提起。
ほかにも、子供を保育園に通わせている国会議員が、疑問を呈し、母親たちも、厚労省の担当者に向けて、不安をぶつけました。
大変重要な会合になった昨日の議論の様子は、近日中に記事にまとめますが、
先に、第4回の「待機児童緊急対策本部」の記事をご覧ください!
これまでの経緯や、待機児童問題の本質を、短くまとめてあります。
明日、私は、山尾志桜里議員が質疑に立つ厚生労働委員会を、当事者の方々と一緒に傍聴し、取材する予定です。
これまで以上に、山尾議員の鋭さが炸裂すると思いますので、
ぜひ、お時間のある方は、国会中継やインターネットで、委員会の様子をご覧になることをおすすめします!
------------
※自公が「小規模保育所の定員拡大」を緊急提言!規制緩和で、子供の安全はどうなる!?」
法案をまとめた5野党が、政府与党の本気度を問う!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/293308
※なぜ保育士は、低待遇で働いているのか?
認可保育園の賃金は、事業者が決めることはできない!?
各党の政策内容に注目!
与党のペテン「規制緩和策」にだまされてはいけない!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/293819
------------
↑以上、転載おわり
さて、もう10日も前のことになりますが、全くもって異様な、安倍政権の取り巻きたちの話を付け加えておきます。
偏向番組『そこまで言って委員会』が「保育園落ちた」ブログを総攻撃!
津川雅彦は「書いた人間が死ね」
【LITERA】2016.3.21
http://lite-ra.com/2016/03/post-2086_2.html
昨日3月20日に放送された、『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)が炎上している。
火をつけたのは、俳優の津川雅彦の発言だ。
まず、番組では、例の「保育園落ちた日本死ね」問題を取り上げたのだが、
番組側がゲストパネラーに尋ねたのは、「『匿名ブログ』を国会で取り上げるのは、ありorなし」というもの。
いま、多くの人たちが、「保育園落ちたの私だ」と怒りの声を上げているのは、
安倍政権による子育て支援の不十分さと、与党議員がヤジを飛ばす態度からして、待機児童問題に真剣に取り組むつもりがあるのかという不信感からだが、
番組は、こうした問題の焦点をずらし、「そもそも国会で議論するに値する話か?」と混ぜ返したのだ。
この設問の時点で、「保育園落ちた」問題を批判的に取り上げようとする、制作者サイドの思惑が見え隠れするが、
司会の辛坊治郎が、
「民主党の国会議員も(国会で)訊く(質問する)前に、(ブログ主)本人に聞こうと思えば聞けるのに、なぜそれをせんっていう話」と述べると、
今度は元横浜市長の中田宏が、
「(国会での抗議デモの)このなかには、共産党の吉良(よし子)参議院議員がいた」
「(高収入の吉良議員は保育園に)落ちるの当たり前」と批判。
さらには金美齢も、
「私も保育園落ちましたよ。年子2人抱えて」
「でも、まかり間違っても、死ねなんて言いませんよ」と言い出した。
……たとえ高所得だとしても、保育園への入園資格はあるし、「落ちるの当たり前」という“当たり前”がおかしい、と訴えているのに、
元市政運営のトップがこの認識とは。
それに、金美齢が子どもを保育園に入園させようとしたのは、大学院生時代と言うが、金が大学院を卒業したのは1971年のこと。
推測するに、当時は、0~1歳児保育を行う保育園は少なく、そのために入園できなかったのではないだろうか。
自分がその苦労をガマンしたからといって、なぜそれを他人にも強いるのか。
どちらにせよ、現在問題となっているのは、
安倍政権が「女性の活躍」や「子育て支援」を掲げながら、真摯に困っている人たちの声に耳を傾けないことであって、
昔の経験を語られても何の意味もない。
ここまででも酷い内容だが、極めつきは津川の吐いた暴言だ。
じつは、問題を矮小化しようと躍起のパネラー陣のなかで、女優の北川弘美は、
「(日本死ねという)表現が悪いっていうのもわかるんですけど、この言葉でしか表現できなかったお母さんの気持ちはすごくわかる」
「ほんとうはみんな思っていたこと」
「ヤジを飛ばす議員の方を見ていると、ほんとうに(待機児童問題を)重要視しているのだろうか?とすごく疑問に思えて」と、真っ当な見解を述べたのだが、
そこに津川が、
「死ねって言葉は許せないでしょ? 許せるの?」と割って入った。
そして、こう言ったのだ。
「書いた人間が○○ばいいよ」
○○の部分は音が被せられ、放送されなかったが、話の流れを考えればあきらかなように、津川は「死ねばいい」と言ったのだろう。
「日本死ね」というのは、怒りを国の政策にぶつけたものだが、「書いた人間が死ねばいい」というのは、個人に対する明白な暴言である。
しかも、津川の発言が恐ろしいのは、「日本に逆らうような者は死ねばいい」と言っているに等しいことだ。
以前も本サイトでお伝えしたように、
津川といえば、特攻隊を礼賛したり、徴兵制の復活を訴えたりというネトウヨ脳の持ち主。
左翼や朝日新聞を徹底的に敵視し、それらが日本人を堕落させたと主張、
挙げ句には、東日本大震災について、
「キリストの如く、贖罪適格者として白羽の矢が当てられたのが、日本の元祖である東北の人々」と述べたこともある。
「書いた人間が死ねばいい」という暴言が出てくるのも、頷ける人物だ。
だが、津川の発言以上に背筋が凍ったのは、
津川がこの暴言を吐いたあと、スタジオでは大きな笑い声が起き、司会の辛坊も大爆笑して見せた場面だ。
読売テレビは、こんなグロテスクな内容を、よく躊躇わず、日曜の真っ昼間から放送したものである。
(まうみ注・その部分の写真を挟みます)
そもそも、この『そこまで言って委員会』という番組は、本サイトでも繰り返し指摘しているように、“地上波のチャンネル桜”と呼ばれるほどで、
毎度と言っていいほど、嫌韓反中発言が飛び交い、ネトウヨの養成に一役買ってきた番組だ。
それだけでも放送倫理上、大きな問題を抱えた番組だと言わざるを得ないが、
最大の問題は、このような番組に、安倍首相が何度も出演している、という事実だろう。
現に安倍首相は、昨年9月4日、国会での安保法制の議論の真っ只中に、わざわざ大阪入りして、同番組に出演。
首相に返り咲いた後の2013年には、1月と6月に、なんと2回も出演し、首相ではないあいだには、11回も出ている。
つまり、このヘイトにまみれた番組を、安倍首相はたいへんお気に召しているようなのだ。
それも当然だ。
番組には、前述の辛坊や金、竹田恒泰といった、安倍首相の応援団が数多く出演しており、
実際、津川雅彦は、「安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」発起人のひとりであり、金美齢も代表幹事を務めていた。
安倍首相が番組に出演すれば、そんな応援団がパネラーとして揃い、暖かく迎えてくれる上、自分の主張を先回りして肯定してくれる。
しかも、今回の津川らの発言に顕著だが、自分が出演していないあいだも、応援団は周辺国の脅威を煽り、
一方で、保育園問題などの、政権を批判する声をも封じるような内容を、地上波で放送してくれる。
安倍首相がひいきにするのも無理もない。
だが、逆にいえば、これこそが、“偏向報道”の極みではないか。
安倍首相が言う「公平中立」や、放送法の「不偏不党」に抵触しているのは、まさにこの番組のほうだろう。
(水井多賀子)
↑以上、転載おわり
■保育園落ちた日本死ね!!!
http://anond.hatelabo.jp/20160215171759
何なんだよ日本。
一億総活躍社会じゃねーのかよ。
昨日見事に保育園落ちたわ。
どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。
子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?
何が少子化だよクソ。
子供産んだはいいけど希望通りに保育園に預けるのほぼ無理だからwって言ってて子供産むやつなんかいねーよ。
不倫してもいいし賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ。
オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。
エンブレムとかどうでもいいから保育園作れよ。
有名なデザイナーに払う金あるなら保育園作れよ。
どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。
ふざけんな日本。
保育園増やせないなら児童手当20万にしろよ。
保育園も増やせないし児童手当も数千円しか払えないけど少子化なんとかしたいんだよねーってそんなムシのいい話あるかよボケ。
国が子供産ませないでどうすんだよ。
金があれば子供産むってやつがゴマンといるんだから取り敢えず金出すか子供にかかる費用全てを無償にしろよ。
不倫したり賄賂受け取ったりウチワ作ってるやつ見繕って国会議員を半分位クビにすりゃ財源作れるだろ。
まじいい加減にしろ日本。
追記
https://twitter.com/hoikuenochita
この文章が大きな反響を呼び、山尾志桜里議員が国会で取り上げたところ、激しいヤジと、実にいい加減な応答が返ってきました。
そのことに憤慨した、同じような立場で大変な思いをしている人たちが、ほんの数日で多くの方々からの署名を集めたり、街角に立ったり、ネットで話し合ったり、
その批判の広がりの大きさと早さに慌てた安倍政権。
夏の国政選挙が無かったら多分、それでも無視してたかもしれませんが、急ごしらえの緊急対策とやらを発表しました。
でも、その対策が実にお粗末。
そもそも、保育士の不足が深刻化している原因のひとつは、その平均賃金が全職種に比べて月約11万円も低い?!という待遇です。
なのに、小規模保育所の定員枠をもっと増やせだの、一時預かりだった所を定期利用させようだの、
要は今のままの施設で、預かる子どもの人数を増やすだけ、保育士の負担をさらに重くするだけの愚策でした。
現在、『潜在的な待機児童』というのは約6万人。
保育士の処遇改善も全く無いまま、もっと働けとはどういうことでしょう?
小さな子どもを預かるという仕事の過酷さと責任の重さを、まるで理解していない人間の考えた策としか言いようがありません。
「一億総活躍プラン」の中では、一応、保育士の処遇改善に踏み込む、ということになっているのだそうです。
でも今、与党から出ている案は、4%(8000円)増というもの。
日給として考えると400円増し、時給として考えると50円かそれ以下…。
保育所の拡充の予算は増やさない、保育士の待遇の大幅な改善は行わない。
保育所というのは、児童福祉法に定められた児童福祉施設です。
それを支えるために税金が使われています。
だから、市民が保育を受ける権利を行使できないのは、国や自治体の責任です。
なのに、責任を取らなければならない状況を少しでも減らそうと、ややこしい手続きや厳しい基準や規制を作る自治体の役人たち。
独自の無意味なルールを勝手に作り、新しい保育所の参入の壁を高くしている。
子ども(未来)に予算をつけることを、投資だと捉えられない姑息な役人たち。
これでは改善のしようがありません。
ふざけんな日本。
まじいい加減にしろ日本。
この『日本』を『安倍政権』に言い換えて、もっともっと、ガンガン、怒るべきです。
街角に立つ、電話をする、議員事務所に出向く、ファックスを送る、意見交換の場を設けさせる、
いろんな方法があります。
そしてその声を、投票という手段を使ってしっかりと届けるチャンスが、この夏にあります。
社会のすっかり古ぼけた慣習や規制を変えるには、市民の数の力が必要です。
保育士給与引き上げのための予算を増やせ!このおたんこなす!
という世論を、ぐいぐいと高めていきましょう!
追記です。
待機児童解消の緊急対策を、慌ててまとめ上げた自公。
そのウラで、「保育園落ちた」のブログを書いた母親の、身元調査をさせているようです。
自民党担当の全国紙記者によると、
「複数の自民党議員から、『あのブログを書いた女性のバックは共産党系らしいね』と言われた。
共産党とつながってるという情報を、拡散したがっている」らしいのです。
本当に姑息で無能で無恥な人間の集まりなのだと、心から残念に思います。
さてこの怒りについて、IWJ記者のぎぎまきさんが、とても分かりやすくまとめた記事を書いてくださいました。
紹介します。
↓以下、転載はじめ
母親たちが失望!
政府が待機児童解消で「予算ゼロ」の緊急対策!
保育士の給与引き上げに一切言及なし!?
おはようございます。
IWJで記者をしているぎぎまきです。
与党の緊急提言を受け、一昨日3月28日、保育園の待機児童解消に向けた緊急対策を、政府が発表しました。
ニュースでも大きく報じられていたので、ご存知の方も多いと思います。
しかぁし!
その中身と言えば、この間、声をあげてきた母親や保育士たちを、心底失望させるものでした。
なんと 、政府が打ち出した対策には、一言も、「保育士の給与引き上げ」に言及がなかったのです!
一言も、です!
野党は3月24日、保育士の給与を、月額5万円アップする法案を出したばかり。
これを、真っ向から無視したものだとも言えるでしょう。
待機児童解消の要になるのが、保育士の処遇改善であることは、疑いようのない事実。
それなのに、給与アップに一切言及しない政府の「緊急対策」なるものは、問題の本質から鉾先をそらせるごまかしの策だと言って過言ではありません。
その上、あきれたことに、政府が列挙した対策の数々には、予算が「1円」もついていないんですね。
国民を馬鹿にするのもいいかげんにしていただきたい。
受け入れ側に、「もっと受け入れてください 」とお願いするものばかりで、
待機児童数を何人解消、何パーセント削減、という目標さえ掲げていないのです。
不安の声が上がっていた、「小規模保育所」の定員の拡大についても、政府は「面積基準や人員配置基準はそのまま」、
つまり、詰め込みではなく、保育の質低下にはつながらない、と言っています。
子供を増やすなら、保育士も増員するんだ、ということです。
しかし、そもそも保育士を確保できないことが問題なのに、給与も上げずに、保育士をどうやって増員するのでしょう?
また、面積基準も守ると言っていますが、増えた子供の数に合わせて面積を自在に増やせるような、そんな経済的な余裕のある施設がどれだけあるのか?
厚労省はこの問いに、「把握していない」と回答しました。
つまり、実現性が非常に疑わしい、「絵に描いた餅」になる可能性の高い、緊急対策が出されたに過ぎないのです。
この一ヶ月、この問題に真摯に取り組み、母親や保育士からも信頼を得ていた民進党の山尾志桜里議員も、ため息混じりに、
「ここで幕引きなんかさせない」、と訴えました。
山井和則議員も、
「これではゼロどころか、子供たちにとってマイナスの緊急対策になってしまう」と、警鐘を鳴らしていました。
(まうみ注・写真を挟ませてもらいます)
もう呆れるのを通りこして、悲しいですね…。
政府は、子供に使うお金はない、と言っているに等しいわけです。
補足しておきますが、政府は、「一億総活躍」をスローガンに掲げています。
高齢者だけでなく、育児中の女性も、家にいないで社会に出て働け、少子化による労働力人口の減少を補え、というのです。
なのに保育所の拡充の予算は増やさない、保育士の待遇の大幅な改善は行わない。
「活躍」しようにも、女性たちは子供を預けることができない。
女性たちは、育児と仕事の両立が困難になり、「育児」か「仕事の継続」かのどちらかの選択を迫られる。
そうなることが目に見えているので、生活のため仕事を選ばざるをえない女性たち(およびそのパートナーの男性も)は、泣く泣く子供をもつことをあきらめざるをえない。
その悪循環の当然の結果として、少子化はより一層進むことになります。
少子化が内需の減少を招いている、と言いながら、ずっとこんなマイナスのサイクルを断ちきれない。
アホみたいな話ですね。
政府の「一億総活躍プラン」の中では、一応、保育士の処遇改善に踏み込む、ということになっています。
しかし、今、与党から出ている案は、4%(8000円)増というもの。
一ヶ月8000円程度の増額で、保育士の処遇が改善されたといえるのか。
低所得ゆえに、他の仕事しつかざるを得なくなった保育士が、保育の現場に戻ってくるのか、はなはだ疑問です。
政府はやる気がない。
私にはそうとしか思えません。
昨日行なわれた、第6回「待機児童緊急対策本部」では、
与党の会合にも呼ばれ対策を提言した、「NPO邦人フローレンス」の駒崎弘樹氏が、緊急対策について問題提起。
ほかにも、子供を保育園に通わせている国会議員が、疑問を呈し、母親たちも、厚労省の担当者に向けて、不安をぶつけました。
大変重要な会合になった昨日の議論の様子は、近日中に記事にまとめますが、
先に、第4回の「待機児童緊急対策本部」の記事をご覧ください!
これまでの経緯や、待機児童問題の本質を、短くまとめてあります。
明日、私は、山尾志桜里議員が質疑に立つ厚生労働委員会を、当事者の方々と一緒に傍聴し、取材する予定です。
これまで以上に、山尾議員の鋭さが炸裂すると思いますので、
ぜひ、お時間のある方は、国会中継やインターネットで、委員会の様子をご覧になることをおすすめします!
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※自公が「小規模保育所の定員拡大」を緊急提言!規制緩和で、子供の安全はどうなる!?」
法案をまとめた5野党が、政府与党の本気度を問う!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/293308
※なぜ保育士は、低待遇で働いているのか?
認可保育園の賃金は、事業者が決めることはできない!?
各党の政策内容に注目!
与党のペテン「規制緩和策」にだまされてはいけない!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/293819
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↑以上、転載おわり
さて、もう10日も前のことになりますが、全くもって異様な、安倍政権の取り巻きたちの話を付け加えておきます。
偏向番組『そこまで言って委員会』が「保育園落ちた」ブログを総攻撃!
津川雅彦は「書いた人間が死ね」
【LITERA】2016.3.21
http://lite-ra.com/2016/03/post-2086_2.html
昨日3月20日に放送された、『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)が炎上している。
火をつけたのは、俳優の津川雅彦の発言だ。
まず、番組では、例の「保育園落ちた日本死ね」問題を取り上げたのだが、
番組側がゲストパネラーに尋ねたのは、「『匿名ブログ』を国会で取り上げるのは、ありorなし」というもの。
いま、多くの人たちが、「保育園落ちたの私だ」と怒りの声を上げているのは、
安倍政権による子育て支援の不十分さと、与党議員がヤジを飛ばす態度からして、待機児童問題に真剣に取り組むつもりがあるのかという不信感からだが、
番組は、こうした問題の焦点をずらし、「そもそも国会で議論するに値する話か?」と混ぜ返したのだ。
この設問の時点で、「保育園落ちた」問題を批判的に取り上げようとする、制作者サイドの思惑が見え隠れするが、
司会の辛坊治郎が、
「民主党の国会議員も(国会で)訊く(質問する)前に、(ブログ主)本人に聞こうと思えば聞けるのに、なぜそれをせんっていう話」と述べると、
今度は元横浜市長の中田宏が、
「(国会での抗議デモの)このなかには、共産党の吉良(よし子)参議院議員がいた」
「(高収入の吉良議員は保育園に)落ちるの当たり前」と批判。
さらには金美齢も、
「私も保育園落ちましたよ。年子2人抱えて」
「でも、まかり間違っても、死ねなんて言いませんよ」と言い出した。
……たとえ高所得だとしても、保育園への入園資格はあるし、「落ちるの当たり前」という“当たり前”がおかしい、と訴えているのに、
元市政運営のトップがこの認識とは。
それに、金美齢が子どもを保育園に入園させようとしたのは、大学院生時代と言うが、金が大学院を卒業したのは1971年のこと。
推測するに、当時は、0~1歳児保育を行う保育園は少なく、そのために入園できなかったのではないだろうか。
自分がその苦労をガマンしたからといって、なぜそれを他人にも強いるのか。
どちらにせよ、現在問題となっているのは、
安倍政権が「女性の活躍」や「子育て支援」を掲げながら、真摯に困っている人たちの声に耳を傾けないことであって、
昔の経験を語られても何の意味もない。
ここまででも酷い内容だが、極めつきは津川の吐いた暴言だ。
じつは、問題を矮小化しようと躍起のパネラー陣のなかで、女優の北川弘美は、
「(日本死ねという)表現が悪いっていうのもわかるんですけど、この言葉でしか表現できなかったお母さんの気持ちはすごくわかる」
「ほんとうはみんな思っていたこと」
「ヤジを飛ばす議員の方を見ていると、ほんとうに(待機児童問題を)重要視しているのだろうか?とすごく疑問に思えて」と、真っ当な見解を述べたのだが、
そこに津川が、
「死ねって言葉は許せないでしょ? 許せるの?」と割って入った。
そして、こう言ったのだ。
「書いた人間が○○ばいいよ」
○○の部分は音が被せられ、放送されなかったが、話の流れを考えればあきらかなように、津川は「死ねばいい」と言ったのだろう。
「日本死ね」というのは、怒りを国の政策にぶつけたものだが、「書いた人間が死ねばいい」というのは、個人に対する明白な暴言である。
しかも、津川の発言が恐ろしいのは、「日本に逆らうような者は死ねばいい」と言っているに等しいことだ。
以前も本サイトでお伝えしたように、
津川といえば、特攻隊を礼賛したり、徴兵制の復活を訴えたりというネトウヨ脳の持ち主。
左翼や朝日新聞を徹底的に敵視し、それらが日本人を堕落させたと主張、
挙げ句には、東日本大震災について、
「キリストの如く、贖罪適格者として白羽の矢が当てられたのが、日本の元祖である東北の人々」と述べたこともある。
「書いた人間が死ねばいい」という暴言が出てくるのも、頷ける人物だ。
だが、津川の発言以上に背筋が凍ったのは、
津川がこの暴言を吐いたあと、スタジオでは大きな笑い声が起き、司会の辛坊も大爆笑して見せた場面だ。
読売テレビは、こんなグロテスクな内容を、よく躊躇わず、日曜の真っ昼間から放送したものである。
(まうみ注・その部分の写真を挟みます)
そもそも、この『そこまで言って委員会』という番組は、本サイトでも繰り返し指摘しているように、“地上波のチャンネル桜”と呼ばれるほどで、
毎度と言っていいほど、嫌韓反中発言が飛び交い、ネトウヨの養成に一役買ってきた番組だ。
それだけでも放送倫理上、大きな問題を抱えた番組だと言わざるを得ないが、
最大の問題は、このような番組に、安倍首相が何度も出演している、という事実だろう。
現に安倍首相は、昨年9月4日、国会での安保法制の議論の真っ只中に、わざわざ大阪入りして、同番組に出演。
首相に返り咲いた後の2013年には、1月と6月に、なんと2回も出演し、首相ではないあいだには、11回も出ている。
つまり、このヘイトにまみれた番組を、安倍首相はたいへんお気に召しているようなのだ。
それも当然だ。
番組には、前述の辛坊や金、竹田恒泰といった、安倍首相の応援団が数多く出演しており、
実際、津川雅彦は、「安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」発起人のひとりであり、金美齢も代表幹事を務めていた。
安倍首相が番組に出演すれば、そんな応援団がパネラーとして揃い、暖かく迎えてくれる上、自分の主張を先回りして肯定してくれる。
しかも、今回の津川らの発言に顕著だが、自分が出演していないあいだも、応援団は周辺国の脅威を煽り、
一方で、保育園問題などの、政権を批判する声をも封じるような内容を、地上波で放送してくれる。
安倍首相がひいきにするのも無理もない。
だが、逆にいえば、これこそが、“偏向報道”の極みではないか。
安倍首相が言う「公平中立」や、放送法の「不偏不党」に抵触しているのは、まさにこの番組のほうだろう。
(水井多賀子)
↑以上、転載おわり