ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

『一億総選挙革命』著者・座間宮ガレイ氏の『激おこ!スカイプ勉強会』に行ってきた!

2016年03月23日 | 日本とわたし
座間宮ガレイさんの激おこスカイプ勉強会。
東海岸のニューヨーク・マンハッタン、そして西海岸のバークレーとサンディエゴ、ガレイさんの日本と、4箇所をスカイプで繋いでの勉強会に行ってきました。


いよいよ三か月後に迫ってきた参院選。
野党共闘がようやく形になってきつつある今、どのような知識を持ち、どのような覚悟でもって投票に臨むべきか、
そして何より、投票をする前に、わたしたち一人一人ができる行動とは何か、いろいろと学ばせてもらいました。

わたし個人の話ですが、座間宮ガレイさんを知ったのは、震災と原発事故が起こってから1か月もしないうちの、
それまで毎日欠かさずインターネットで読んでいた6紙の新聞の報道内容が、どうもおかしいと気づいた頃からです。

新聞以外からのニュースソースを探っていたところ、『ざまみやがれい!』というブログを書いていた座間宮さんを見つけました。
そのタイトル、そしてタイトルそのままの『座間宮ガレイ』というペンネームも可笑しかったのですが、記事の内容は至極真面目。
なので、彼自身の成長(おおげさ?)を陰からずっと見守ってきたわたしとしては、スカイプとはいえ、生声を聞きながらの勉強会は、とても感慨深いものがありました。

座間宮さんは、元お笑いの世界の放送作家です。
なので、何かと過激でけったいなアイディアをチラつかせては、平凡な大人たちをついつい引かせてしまうところもあるのですが、
なんのなんの、彼は実は、非常に純真で情熱的で、さらには頭脳明晰で行動力が勝っている、彼いわく、もうすっかりオッサンの38歳、
その自称〝オッサン〟が、どんどんと抜けようのない泥沼に沈み込んでいこうとしている日本を、投票という行動でなんとか引っ張り上げようと、必死に全国を渡り歩いている、
その体力と気力の強さに、改めて驚かされた夜になりました。

〝激おこ〟というのは、昨年のあの、世にも醜く愚かな決議を強行した与党と、安保法案そのものに対する怒りです。
わたしも同じく、激しく怒り、この選挙戦では、落選運動をガンガンやるつもりでいます。

例えばこれ。
安保法案を無理やり決議するために、姑息にも、委員会のメンバーでもない議員を呼び込んで、




人間かまくらを作り、議長の声も聞こえないままに採決を強行した奴ら(議員と呼ぶのもおこがましい)。


東京新聞がしっかりと記載してくれています。
安全保障関連法案の採決において、賛成した議員の名簿です。
▪️戦争法案に賛成した327人の衆議院議員一覧


▪️戦争法に賛成した148人の参議院議員一覧


というわけで、少なくとも、与党野党いずれにせよ、この法案に賛成をした議員はまず落とす。


前置きがうんと長くなってしまいましたが、これより、昨日わたしたちが勉強したことを、写真を並べてお伝えしたいと思います。

海を隔て、大陸を渡り、同時に話せるようになりました。
でも、やはり、規格などの違いからでしょうか、なかなかうまく繋がりません。


やっと繋がりました!


では開始です。


現在、日本で伝えられている新聞の記事を、数件見せてくれました。
その中で、一番気になったのがコレ。


共産党に関し、
「(戦後)国内で暴力主義的破壊活動を行った疑いがある」と指摘し、
今も内乱などを取り締まる破壊活動防止法の調査対象であることを明らかにした。
というものです。
その元になるものは、なんと、1950年代後半に、当時の共産党議長であった宮本顕治氏が、
「革命が平和的かどうかは、敵の出方による」と述べたことなんだそうです。

これってもう、中傷に近いものではありませんか?
1950年というと、戦後まだ間もなく、社会全体に殺伐とした空気が残っていて、政治の世界でも大変な混乱があった時代です。
その時の話を持ち出して、この言い草は有りでしょうか?
政府はかなり焦っていますね。


さて、ガレイさんが、どんなふうに各地で勉強会を実行されているか、言い換えると、どれだけの人々から、勉強会を欲されているか、その様子です。








その中で、沖縄に行った時の話。
沖縄は、先の戦争で、当時の人口の約4分の1を、米軍や帝国軍によって殺された地です。
昨今騒がれている中国の脅威というものを、日本の中で一番強く感じている地でもあります。
けれどもガレイさんは、脅威というなら、日本だって脅威なのだと言います。
世界に名だたる軍事力を持ち、しかも過去に、破壊的な戦争を仕掛け、執拗にやめようとしなかった前科持ちなのですから当然です。
だからこそ日本は、武力ではなく外交力で、東アジアの安全と安定の実現に向けて努力し続けるべきなのだと。

テロ事件のあったベルギーに、今度は原発への攻撃が示唆されていると聞きました。
日本は、過去にその、原発へのテロ攻撃についての被害試算などをしておきながら、全く何の対処もせぬまま今に至っています。
自民党は、そのような攻撃対象を次々に沿岸に建てておきながら、それらには攻撃はされないという、何か秘密の確証でもあるのでしょうか?


話を元にもどします。
本も書きました!ガンガン売れているそうです。わたしも随分前に注文しました。まだの皆さんはぜひぜひ!



では、ここからが本番。
わたしたちの投票力で、国会での議席をどこまで変えられるか。



沖縄は九州ブロックなんだそうです。ええっ?!
そして、自民党の議員は常に、名簿の一番に名前が記載されているのだそうな。


こうやってみるとやはり、野党共闘がいかに必要なことかが分かります。


誰を選びたいのか、どの党を支持したいのか、我々は悩みますが、党にも悩みがあるということを再認識。


そしてその、様々なしがらみや見識の違いを乗り越えて、今やっと、野党が共闘に向けて一歩を踏み出しました。


その動きの中でまず、野党の中でも一番勢力が大きな『民主党』が『民進党』に改名をし、


メディアの注目度を野党の方に向けようと、いろいろと策を練っています。


この支持率が100%近くなると、次の選挙では圧勝することが必至なのだそうです。


でも、与党と野党の支持率は今、ほぼ互角。


わたしたちは何としてもこの、衆議院の議席のうち、改憲を目論む、あるいは加担する議員の数を、減らさなければなりません。

















ところで今、いよいよ近づいてきた選挙ですが、
「少なからぬ自民党議員が、衆院選を嫌がっている」という情報が入っています。
なぜか?
自分が落選するのではないか、という予感がするからです。


その予感は全く正しいということを、わたしたちがちゃんと証明してあげなければなりません。


そのためにもこの、4月24日に行われる、北海道5区と京都3区のダブル補選、これが非常に大事だと、ガレイさんは言います。






先日、新党大地の鈴木宗男氏が、いろいろと動きを見せましたが、それについて、こんな記事が出ていました。
民主と決別し新党大地が自民と組む? 裏切り者だ!批判に当事者・鈴木宗男が真意を語る
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20160321/Shueishapn_20160321_62707.html

主に発言している佐藤優氏は、鈴木氏の側近なので、もちろん鈴木氏寄りの物言いになっていますが、北海道の選挙情勢を知る上で、興味深いものがあると思います。


で、その北海道、与野党についての評価が、








具体的に、これまでの選挙結果を見ると、単純に計算すると、もし野党共闘が成されていたら、自民党候補を落選させることができていたということができます。




次々と、独自候補の擁立を断念する共産党。



さて、世の中の経済はというと、



そこで、政府が選挙のために、国民のご機嫌取りを始めています。
もうこんなのに誤魔化されるのはやめにしませんか?









が、なんと、御用新聞読売まで、アベノミクスについてはこんな記事を。


これは他の新聞ですが、先ごろ国会で、山尾志桜里議員が質疑で取り上げた、保育園問題についての政府の対処のマズさについての記事です。


このことだけには限らず、閣僚の、特に首相の、国会での答弁のお粗末さには、怒りを通り越して、今や悲しみさえ感じます。
もう本当に、政権に居座るような器ではなく、それ以前に、一人の大人としても恥ずべきことだらけの人たちで、
だから今回の選挙では、主権者たるわたしたちが、しっかりと投票し、議員の入れ替えをしなければなりません。

共産党は、大学の学費や奨学金について、サンダース候補のそれには至りませんが、かなり画期的な政策を打ち出しました。



投票をする、という行為が、いかに大切で意味があることか。
そのことを伝えようという熱意が、ガレイさんの一言一言からにじみ出てきます。
でもそれを、今度はわたしたちが、わたしたちの生活の中で、身内や友だち、そして知人などに伝えていくのは、なかなか難しいし伝わりにくい。
1時間かけて、安保法案などの、ちょっと小難しい問題を中心に話しかけても、それについてきてくれる人というのは限られている。
ならば5分で、その人が興味を持っていそうな、聞きやすい話題を選んで、パパッと伝えたらいい。
そうしたら、60分の5、12人の人に伝えることができるし、ヘトヘトにならなくてもいいし、がっかりする率も減る(はず)。

ということで、


このガレイさんのアイディアでもいいし、わたしたち独自のアイディアでもいいな。
などと考えると、なんとなく憂鬱になりがちだったことに、なんとかなりそうだという希望が湧いてきました。


さて、話がコロリと変わり、なんとあの、パンツ高木が出て参りました。


そしてそして、もっとびっくりしたことに、この下着泥棒の容疑をかけられた男のことを、会場に居た人たちが知らなかった…。
いやいや、こんな男が復興相なんですよ~!
地元紙が爆弾証言掲載で再燃 高木毅“パンツ大臣”の命運
http://blogos.com/article/156054/

で、この男の盤石はというと、



もうね、ほんと、目覚めましょうよ。







かなり盛り上がってきたというのに、残念ながら借りていた場所の時間が切れそうになったので、大急ぎで終わらなければなったニューヨーク組。

では、ということで、都市ではなく、いわゆる田舎に選挙権がある人はいますか?という質問を受けて、
まずは熊本の選挙結果を検索してみると、




続いて、わたしが新戸籍を作った滋賀県の選挙結果を検索してみると、




なるほど、こうやって数字を見ると、実にはっきりとよく分かります。
もし野党が、前回の選挙で共闘していたら、単純加算という仮定でいうと、自民に勝てたんですね。

ただ、その単純計算は現実に可能なんでしょうか?
共闘によって一人に絞られた候補を、野党各党を支持していた人たちが、こぞって投票するのでしょうか?
それなら投票する意味が無いと、棄権を選ぶ可能性は無いのでしょうか?
そして何より、どういうふうにその候補は選ばれるのでしょうか?

聞きたいことはてんこ盛りだったのですが、時間切れでは仕方がありません。
バークレーの皆さんは、時差が3時間遅れの、しかもどなたかのご自宅だったので時間制限も無く、多分質疑応答に花を咲かせておられたのだと思います。
悔しぃ~!!


座間宮ガレイさん、早朝8時から叩き起こされたにも関わらず、たくさんのお話と勇気をくださり、本当にありがとうございました!


会場の様子です。


大急ぎでペンシルバニア・ステーションに向かいました。


がっ!!
嫌な予感がした通り、30分待ってようやく乗った電車が、駅と駅の真ん中で急に止まり、そこから今度はバックでマンハッタンの方に走り出し、
おいおい…と呆れていたら、線路を替えて走りますというアナウンスがあり、ようやく家に着いたのは日付が変わる寸前?!
なんだか違うことでぐったりしてしまいました。

追加でひとつだけ、気になったことがあるので書き足しておきます。
会場にお一人、ガレイさんの話が始まって10分ぐらい経った頃、
「これって在外選挙の話は無いの?こんなふうに彼一人がしゃべるの?質問はできないの?」
と、不満を訴えた男性がいました。

この企画は始めから、座間宮さんによる勉強会であるというお知らせが出されていたので、その男性は勘違いをしていたのですが、
わたしにはその人の態度が、気になっていたのでした。

怒っているのです。
その怒りが、ガレイさんの話に相槌を打つ?言葉に、強烈ににじみ出ています。
そして、その回数が多く、声も小さいとは言えないので、ガレイさんの話が聞き辛い。
怒りを持つことについては、わたしももちろん同じなので理解できます。
ガレイさんだって、激しい怒りを持っているから、あのような無茶苦茶な予定を立てて、全国を体を張って周っているのです。
でも、その怒りを、どのようにコントロールして、良い意味での行動の燃料にするか、
そこが、大人としての見せ所なのではないでしょうか。
あの勢いだと、仮にあの勉強会が、質疑応答形式で行われていたら、彼はきっとマイクを持って離さなかったのではないかと思います。
人が集まるということは、やはりいろいろと大変ですね。

というわけで、ガレイさん、そしてこの勉強会を企画し、実現に至るまで奔走してくださったわかこさん、本当にありがとうございます!


昨夜、いただいた資料を、写真に撮りました。
宮城、新潟、長野、三重、岡山にお住まいのみなさん、宮城、新潟、長野、三重、岡山に、家族や親戚、友人知人をお持ちのみなさん、
どうか、どうか、頑張ってください!