ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「放射線被ばくはわずかでも健康に有害という認識は誤り。全国民に理解させたい」by石川陽子小児科医

2013年04月24日 | 日本とわたし
これは、原子力委員会において、小児科医、石川陽子氏が発表した文章。
なるほど、こういうことを、小児科の医者が言うてるんやなと、あらためてじっくり考えさせられた。

放射線被ばくの健康影響について、正しい情報を発信する者は御用学者と烙印を押され、誹謗中傷の対象となってるのやそうな。

県が主催する、放射線に関する誤解を解き、(低線量被ばくでも危険っちゅう)デマを払拭し、ちゃんとした理解と対策があったら、放射能とは共存できまっせ振興会。
ここに県民を集めては、見えへん、匂わへん、すぐには具合が悪うならへんのをええことに、ほんで国が放ったらかしにしてるのをええことに、
放射能汚染が深刻な土地に留まらせ、税金、生活費を支払わせ、(今現在は知らんけど)県知事でさえ住んでない県を支えさせてる。

『震災当時に、不安を煽る講演会を聴いてしまったり、TV・新聞・週刊誌等の偏った情報によって、放射線恐怖症のような状態になり、
それ以降は、放射線に関する情報収集を、自ら拒んでいる市民』

『外部被ばく、内部被ばく共に、Svの数値が同じであれば、人体に対する影響も同じ』
↑これにはさすがに仰天した。
この論理は、日本原子力文化振興財団と全くおんなじや。さすがは原子力委員会御用医者!

あんまりなこと言うから、ここに、外部被ばくと内部被ばくの違いを載せとく。

・外部被曝の場合は放射線源から遠ざかったり、放射性物質を体表面から洗い流せば、被曝が停止する。
・しかし内部被曝は、放射性物質を口から摂取するか、呼吸器により吸入するか、その他にも傷口から染みこむかして体内に入った状態であり、
放射線源から遠ざかれないし、洗い流すことも中々難しい(体内洗浄の方法も一部あることはある)。
・内部被曝は、その後継続的に、体内で被曝が発生する。

・内部被曝は、放射線源が体内にあるために、外部被曝では無視できる少量の放射性物質によっても、高い被曝被害がでる。
・加えて、α線のような透過力の低い放射線種は、その放射線全量が体内に吸収されてしまうために、著しく健康被害が大きい。
その場合、体内の同じ部位が繰り返し被曝してしまうケースが多く、発ガン等の健康被害率が高まる。


ふぅ……。
外部被ばくと内部被ばくはおんなじようなもんや言うような医者やから、こういうことも言うわけや。

「低線量被ばくの影響はわからない」という文言も、多くの誤解を生んでいる。
これは、将来健康被害がおきるかどうかわからないのではなく、喫煙や飲酒・ストレス・生活習慣などの要因にまぎれて証明できない、
即ち、医学的に捉えれば、リスクは低いということである。



というわけで、今現在も、福島市医師会母子保健委員会・福島市健康推進課がやってる講演会では、
「『放射線被ばくはわずかでも健康に有害であるという認識は誤りであることを、福島県人のみならず、全ての国民に理解させたい」と言うてるわけや。

あかん……終ってるわ、完全に。


第14回 原子力委員会
資料1-3-1

福島県におけるリスクコミュニケーションの課題について
~小児科医の立場から見た福島県の現状~


いちかわクリニック 小児科 市川陽子

1.これまでの経過
国・県・東電から出される、原発事故による放射性物質拡散地域、及びその線量に関する情報開示が遅れ、
事故当初は、放射線に関する知識を持っている医師でさえも混乱した。

さらに、放射線被ばくの情報に対する解釈が、識者や報道機関によって異なり、
また、県内における放射線被ばくが、健康に与える影響に関しては、医師の間にも見解の相違があり、
このために、住民の混乱と不安が増大した。
放射線被ばくの健康影響について、正しい情報を発信する者は御用学者と烙印を押され、誹謗中傷の対象となり
このために、口をつぐむ医療者もいると思われる。

2.福島市医師会母子保健委員会・福島市健康推進課としての取り組み
平成23年10月から、福島市母子保健委員会として、福島市健康推進課の保健師達との協力のもと、
福島市内の各学習センター等で、「放射線と子どもの健康」と題する講演会を開催してきた。
各開催地域の担当保健師が、スケジュールを組み、講師は母子保健委員長他委員の計2名で分担した。

講演会の参加者の殆どは、子育て中の母親や、孫のいる祖母の他、幼稚園、学校教諭・保育士などで、
講演会を聴いた学校・保育園・幼稚園関係者から、その後個別に依頼され、これもできる限り引き受けてきた。(資料)

3.講演会を開催した結果
開始当時は、「何が本当なのかを知りたい」という、参加者の思いが伝わってきた。

放射線に関する誤解をしている方々が、予想以上に多かった
これは、報道の在り方にも一因があると感じる。
参加者からの講演会後の感想の多くは、よく理解できた、不安がかなり解消された、というものであったが、
中には、理解はできても、感情的には不安が残る、という感想も見られた。

平成23年度当初は、参加者も多く、ひとつの会場で50~100人程度集まったが、平成24年度後半は、10~20人ぐらいと少なくなってきた。

参加者の少ない講演会を、座談会形式にしてみたところ、放射線に対する質問よりも、福島で今後も生活する工夫などの質問が、多く寄せられることが多かった。
参加者同士が、自らの体験や思いを語ることで、お互いに助け合い励まし合える、という連帯感も生まれた。

このことから、現在福島市内に留まって生活している市民の多くは、放射線に関する基本的な認識は、ほぼできていると捉えることもできるが、
将来の我が子の健康に対しての不安が、全て払拭された訳ではなく、感情としては受け入れられない、という市民もまだ多い印象がある。

また、市が開催する講演会そのものを知らない、
あるいは、震災当時に不安を煽る講演会を聴いてしまったり、TV・新聞・週刊誌等の偏った情報によって、放射線恐怖症のような状態になり、
それ以降は、放射線に関する情報収集を、自ら拒んでいる市民もいる


4.被災地として、「福島県」を一括りにはできない
○1 震災・津波による被害を受けた地域、及び、原発事故により、避難を余儀なくされている住民
○2 実際に被災はしていないが、放射線被ばくを恐れ、県外に自主避難している住民
○3 県内に留まって暮らしている住民

これらの3通りの捉え方が必要であり、それぞれの住民に対しては、同じ支援は当てはまらない
それぞれの立場に添った支援が必要と感じる。特にメンタル・ケアが今後は重要である。
また、○2○3の住民同士が感情的に対立することは、子どもの心身にとって悪影響である。

5.県内での健康調査とその解釈
県内各自治体で行った、ガラスバッジによる外部被ばく検査では、殆どの住民が年間1mSv未満であり、
県で行った内部被ばく検査についても、99.9%が、預託実効線量で1mSv未満であった。

預託実効線量とは、成人なら50年間、小児なら70年間に受ける累積線量を計算したものであり、毎年数mSv内部被ばくし続ける訳ではない。

また、外部被ばく、内部被ばく共に、Svの数値が同じであれば、人体に対する影響も同じである。

甲状腺エコーについては、平成25年2月13日日現在で、90%以上がA判定(異常なし)であった。
B判定、C判定(1名)の精検の結果、3名にがんが認められ、7名にがんの疑いがあった。

A判定のうちのA2(5mm以下の結節、又は20mm以下の嚢胞)の割合は、青森県・山梨県での検査でも同等であり、
原発事故による放射線ひばくの影響とは考えにくい、と思われる。

がん、又はがん疑いの10名に関しては、「がん細胞」が発見されたということである。
このことと、「がんを発症」したこととは、臨床医学的に異なることを理解しておく必要がある。
ただし、「がんを発症」していなくても、放置していいという訳ではない。

6.これからの課題
○1 放射線が人体に及ぼす影響への、正しい理解
「放射線被ばくは、わずかでも健康に有害である」という認識は誤りであることを、全ての国民が理解する必要性を強く感じている
勿論これは、放射線を浴びてもいいという理論ではない。
また、これをもって、原子力エネルギーは推進すべきである、という理論も誤りである。
特に、東電福島原発事故による放射線被ばくと、今後、我が国の原子力エネルギー政策をどうするかを、同じ土俵で論じるべきではないと考える。

「低線量被ばくの影響はわからない」という文言も、多くの誤解を生んでいる
これは、将来健康被害がおきるかどうかわからないのではなく、喫煙や飲酒・ストレス・生活習慣などの要因にまぎれて証明できない、
即ち、医学的に捉えれば、リスクは低いということである。
見方を変えれば、現在、人が居住している地域の住民は、放射線被ばく以外の、健康に与えるリスクを少なくする生活を心がけることで、
今後も、健康な暮らしを保つことは十分に可能
であるといえる。

これら放射線医学的情報を、今後も機会ある毎に伝え続けていくことが、医師の役割と考える。

そのためには、国・県・医学会・生物学会からの、正式な見解も必要と感じる。

○2 「安心」と「安全」の狭間をどう埋めていくか
現在の県内居住地域が、「安全」であることは理解できても、「安心」できない住民がまだ多いことは現実であり、
個々の状況によっては、情報提供よりも、相手の心情に配慮する工夫も必要である。

そのためにも、メンタル・ケアは必要不可欠であるが、人材が不足していること、ケア・支援する組織同士の連携が、とれていない現状がある。
さらに、支援者側の、放射線被ばくに関する認識も最低限統一される必要があり、今後は、立場を越えた情報交換も必要と考える。

福島県小児科医会では、平成23年、24年に「福島県小児科医会声明」を出している。(資料)

具体的には、小児医療の充実を図る施策のひとつとして、任意予防接種の無料化、保育園等の費用補助・子育てのサポートなど、
安心して県内で子育てができる環境が整えられ、元気に外で遊ぶ子ども達の笑顔が増えてようやく、
県内で暮らすことが安全であることを、理解してもらえるように感じている。

ようこそもも太郎くん♪

2013年04月24日 | ひとりごと
先日、のぶこさんちから養子に来てくれた桃の赤ちゃん。
おかあさんの艶やかな姿をもういっぺん。


もも太郎くんはというと、


実はここは仮の場所。
ほんまは、後ろの庭のどこか、日当りのいい場所に植えてやりたいのやけど、旦那とわたしの意見が合わず、そうかというて根っこ丸出しのまんま放っとくわけにもいかず……。

うちのけったいな、台形のバックヤード。
旦那がいっちゃん気に入ってるのが、60メートルの奥行き。
この、ずっと遠くまで見渡すっちゅう気分を壊されとうない、というのが旦那の願い。

この家の持ち主やった夫婦は、この家に50年以上暮らし、伝書鳩やニワトリを飼うてた。
鳩小屋が建ってた庭のど真ん中には、土台のコンクリートだけが残り、それを旦那がジャックハンマーでガリガリ破壊したっきり。
芝生は剥げたまんまの雑草天国。
そこに、どないしたいねん?と聞きとうなるぐらいに、あっちゃこっちゃに枝を広げたまんま全体が傾いてきた野生のリンゴの木と、なんの木がさっぱりわからんけどやたらデカい木があって、
まあ、簡単に言うたら、昭和の時代の、長いこと放ったらかしにされてる空き地っぽい風情がある。

庭らしい庭にしとうても、まず先立つものがあらへんし、隣の空き地(元ここの家の庭)を買い取った不動産屋が、その空き地をどんなふうに売りに出すのかも決まってないから、
ますます昭和の空き地風情に磨きがかかってくる。

わたしとしては、とにかく、ヨタヨタになってまうまでには、日本紅葉とソメイヨシノ、それからこのもも太郎くんを、ええ感じに、できたら日本庭園風に、ポツポツと植えたいのやけど、
そうすると、ずっと遠くまで見渡せんようになって、せっかくの60メートルが台無しや、と旦那がブツクサ言う。

ほな、どないしたらええのん?と聞くと、
どうしても植えたいのやったら、あのずっとずっと奥の、台形のてっぺんのとこらへんに植えたらええやんと言う。

そんなとこに植えたら、家の中から皆目見えへんし、ましてや水やりする時どないせえっちゅうねん!消防のホースでも使えっちゅうんかっ!
ということで、決まらんし、せやけど放っとけへんしで、もも太郎くんはネズミの額庭の、超~セセコマしいとこに植えられた。すまん……。
いつか、わたしがヨボヨボになる前に、ええとこに植え替えたるけんね。


前庭にも、ぽつぽつ春がやってきた。
イチゴちゃん。


ニラちゃん。


コリアンマーケットで見っけた、日本かぼちゃさん。


それからこれは、エイリアン(十二単)。


今日からやっと、晴れと春らしい気温が続く。

ポンちゃんもすっかり葉桜すがた。


アリさん、こんな高いとこまで何しに?


青空とポンちゃん。


さあ、明日からちょっとずつ、畑の土つくり開始!