まつたけ秘帖

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真夜中の鬼ごっこ

2024-09-22 | 韓国映画
 「殺人鬼から逃げる夜」
 ろう者のギョンミは母親と帰宅中、連続殺人鬼に襲われ重傷を負った若い女に助けを求められる。殺人鬼は次のターゲットとしてギョンミに狙いをさだめ、逃げる彼女を執拗に追い始めて…
 韓流映画お得意の猟奇的サイコ殺人鬼もの。見知らぬ男にいきなり包丁でブスっ!すぐには死なず、被害者が恐怖と苦痛をたっぷり味わうメッタ刺しは、韓流のオハコ。韓国人って、ほんとメッタ刺しが好きですよね~。他の国の映画ではあまり見ませんし。執拗に、いたぶるようにヒロインを追っかけてくる殺人鬼が怖いのですが、殺人鬼そのものよりも韓国って国のヤバさのほうが怖いかもと、この映画を観ても思いました。まず、ヒロインが逃げ惑う夜の住宅街。韓流映画やドラマでもおなじみの、発展から取り残されてしまった、どこか陰惨な雰囲気がする殺伐とした貧民層の居住区。街灯もろくにない狭くて暗い夜道、あんなところ独りで絶対歩けない!住めない!でも、ヒロインも母親も平然とウロウロ独りで歩いたり、独りで待ってたりするんですよ。あまりの不用心さ、警戒心のなさにイライラしました。お母ちゃんなんか、いつ殺人鬼に殺されるかハラハラしたわ。

 この映画、話らしい話はほとんどなく、ひたすらヒロインと殺人鬼が追いかけっこをするだけなんです。やられる!間一髪!捕まる!逃げる!の繰り返し。フツーならすぐに殺されるはずなんだけど、ヒロインの運が強すぎるのか、殺人鬼のツメが甘いのか、なかなか決着がつかないのが何か笑えます。フツーならすぐ助かるはずでもあった。これも韓流ではおなじみですが、警察が怠慢で無能すぎ!ヒロインも、何やってんの?と呆れる行為が多く、特に貧民区から夜の繁華街に逃げてきてからの行動がおかしすぎる。いちばん変なのは、ゴーストタウンのような無人の貧民区。ヒロインと殺人鬼が鬼ごっこしていても、誰とも出くわさない。ここは異空間なのかな?と思ったほどに。

 ヒロインと母がろうあ者で、手話を使うという設定も、あまり活かされてなかったような。オードリー・ヘプバーンの「暗くなるまで待って」みたいに、ハンディキャップを逆手にとって逆襲、というカタルシスがほしかったかも。でも韓国の手話は興味深かった。日本の手話と同じ表現が多かったような。
 殺人鬼役は、「イカゲーム」の刑事役が有名なウィ・ハジュン。

 イケメン?麒麟の川島に似てる?地味でフツーっぽく見えるけど、韓国で実際に逮捕された凶悪犯罪者ってこんな顔してるよな、なリアルな不気味さが。韓流俳優なので、彼も長身でスタイルがいい!走る姿は、怖いというよりカッコよく見えた。着替えシーンでちょっとだけ脱いでますが、いいカラダしてました。若くて見た目も悪くなくて、身体能力も高い男が何で猟奇殺人鬼に?その説明などはいっさいありません。ヒロイン役の女優は、石原さとみを地味にしたような顔で可愛かったです。

 ハジュンくんも再登場する「イカゲーム2」は年末配信みたいですね!🦑旧作の「18アゲイン」と「バッド・アンド・クレイジー」観てみようか思案中…
 韓流ドラマといえば…今年は結構観てます!「Sweet Home」はシーズン2の途中でリタイア。「ペントハウス」全シーズン、面白かった!「禁婚令」「昼に昇る月」どっちも観るのが苦痛なくだらなさ、つまらなさでしたが、キム・ヨンデくんチョアチョアなので何とか観終えた。ヨンデくんの新作「損をしたくないから」も気にはなるけど、話がくだらないしシン・ミナ苦手なので躊躇。だいたいヨンデくんとシンミナ、年の差ありすぎて違和感!今はユン・ゲサンの「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」観てます

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