まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

国王陛下、ご乱心!

2014-04-13 | イギリス、アイルランド映画
 あ~!ぶちはぐいい~!ほんまもう、さえんわあ
 日曜日、ほんとならマツダスタジアムでカープVS中日戦を観戦するはずだったのです。久々のズムスタ、目の前で戦うカープを思いっきり応援できる!と、楽しみすぎて仕事も手につかないほどでした。しかし…前日から、雲行きが怪しくなってきた。そう、雨です。夜になると、かなりザーザー降りに。うそ~マジかよ~てるてる坊主までつくり、晴れますようにと神さまに祈ったのに…日ごろの行いの悪さが祟ったのか、翌朝もザーザー無情の大雨…当然、試合は中止!そ、そんな~!何でよりによってわしが行く日に~心まで土砂降りに。ハンパないガッカリ感に打ちひしがれました。

 ↑大瀬良くんに会いたいんだよぉおおおぉ~!☆※▽♯〒□$£α∞!◎#!!
 雨の日曜日は、一緒に行くはずだった職場の後輩たちと、ヤケクソ気味に真昼間っから飲んだくれました。夜は焼肉でヤケ食い。クサクサした思い、ゲロと一緒に吐き出したかったけど、ゲロは吐きませんでした♪
 めったにないチャンスだっただけに、マンモスくやぴーです。リベンジで今度いつ行けるかメドもたたないし…はあ~(ため息)。わし、ツイてないわ~。ま、お父さんみたいにパンツに便がツイてるのもアレだけど!と、帰宅すると台所にいた親父にちょとと八つ当たりっぽいジョーク言ったら、ぜんぜん受けませんでした

 ↑わしの精神安定剤でもあり興奮剤でもある大瀬良くんぜったい会いに行くけんのー!待っとりんさいや~

 お松の英国大女優映画祭⑤
 「英国万歳!」
 18世紀末のイギリス。国王ジョージ3世が突然発狂し、王室内は大混乱に陥るが…
 これ、イギリスならではのトンデモな内容なんですよ~。好人物の王さまが、いきなりプッツンしてハチャメチャ奇行で暴走、周囲はパニック状態に。臣下や息子の王子たちが、色と欲にかられて悪だくみしたり、保身や追従に必死な医者たちの言動や、王さまに振り回される侍従たちのアタフタあわてふためく姿などに、シニカルでブラックな笑いを誘われ、ほとんど「家政婦は見た!」なノリで面白いです。
 電波になってしまった王さま、監禁されたり拷問のような治療を施されたり、可哀想!仮にも国王なのに、劣悪な精神病院か老人施設にブチこまれた患者みたい。その扱いは、思わず目を覆いたくなるほど人権無視な非人間的さです。特に、王さまの治療担当になった精神科医の、マッドドクターぶりに戦慄。不気味で非道い施術が、ドSなアブノーマル調教なんですよ。施されてるうちに、だんだん医者に従順化する王さまが、まるでペットみたいで哀れでした。でも何か、笑えるんですよね。こういうヤバいけど上質なブラックコメディって、大好きなんですよ私。

 これ、実際の王室スキャンダルを描いたんだそうですが…王室の狂った醜聞を、舞台にしたり映画にしたりするイギリスって、「クィーン」もそうでしたが、ほんとスゴい国ですよね~。赤裸々すぎ!自由すぎ!エグすぎ!日本じゃ絶対ありえないですもん。日本だと不敬罪ものですよ。でも…英国の王室のほうが今も昔も、日本の皇室より人間的だな~と思ってしまいます。長い長い皇室の歴史上、恥部暗部エピソードや人物はたくさん存在してますが、映像化は難しい。キ印な天皇もおられたらしいけど、それを主人公に映画化なんて不可能ですよね。表現の自由って素晴らしいし大切ですが、こと日本の皇室だけは美しくアンタッチャブルなままでいてほしいです。それにしても。やんごとなき方々への敬愛が、イギリス人にはないのでしょうか。まあ、あんなスキャンダラスな王室に、敬愛なんか抱けるわけないけどね。まあ、敬ってはないけど、芸能人に対するような憧れとか好奇心、親近感はヒシヒシと感じられます。この映画の公開当時は、スキャンダルまみれだった英国王室。それを風刺する内容にもなっています。女や金にだらしないダメ王子とか、詐術陰謀に奔走する臣下とか、当時の王室メンバーや政治家とカブってニヤリとさせられます。
 国王ジョージ3世役は、舞台でも同じ役を演じたというナイジェル・ホーソーン。ぶっとびまくって圧巻です。おいおい~と笑わせつつも、何だか哀れで痛ましくもなる演技は、凡百の役者にはできない奥深さです。
 ジョージ3世の王妃シャーロット役、ヘレン・ミレンの名演と存在感も素晴らしいです。

 強靭な精神の持ち主でありながら、夫には情愛深く献身的な王妃を、クール&シャープに演じてるミレンおばさま。そんじょそこらの男など太刀打ちできない威厳と貫禄が、相変わらずカッコいい。内に秘めた女の生々しい痛みや悲しみも、何気ない仕草や表情で伝わってきて、やっぱ天下一品の大女優だな~と感嘆せずにはいられないです。ミレンおばさまはこの作品で、「キャル」に続く2度目のカンヌ映画祭女優賞を受賞、アカデミー賞助演女優賞にもノミネートされました。

 ↑懐かしの「モーリス」で可愛い森番を演じ、腐女子を萌えさせたルパート・クレイヴスが、この映画でもラヴリー!
 腹黒な王子役のルパート・エヴェレットのブラックプリンスぶりも、なかなか味があって笑えます。新人侍従役のルパート・クレイヴスが可愛い!可愛かったルパートも、最近ではバッチのシャーロックでシブい刑事役を好演してるとか…見たいような、見るのが怖いような。ちょっと「モーリス」また観たくなってきた
 衣裳や宮殿も美しくゴージャスで、コスチュームプレイが好きな方ならすごく楽しめる映画だと思います。
 ちなみにジョージ3世の狂気は、ポルフィリン症という精神疾患?だとか…怖いですね…

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