デイオフの今日は、光市母子殺人事件の差し戻し控訴審の第二回公判を傍聴するため、広島高等裁判所に赴きました。
未成年による残虐卑劣な殺人。遺族である本村さんの悲痛な訴え。差し戻しという異例の事態。弁護団意見書の異常な内容。世間の耳目を集める裁判の行方に、私も無関心ではいられません。年月を経ても、この痛ましい事件への悲憤は、決して緩和することはない。もし、何の罪もない私の愛する人たちが、同じ災いに遭ったら...と想像するだけで、夜も眠れない恐怖感に襲われます。本村さんの胸の内は、いかばかりか。察するにあまりあります。
私が裁判所前に到着した時には、すでに報道陣が慌しく動き回っていました。傍聴席の整理券配布の場所に行くと、まだ10人ほどしかいなくて、少し肩透かし。私も列に加わる。梅雨の最中とは信じがたいほどの、燦燦とした陽射し&うだるような気温。日傘を持ってこなかったことを、死ぬほど後悔する。
私の前に立ってた女性(美人!)が、気さくに話しかけてくる。学生さんですか?と訊いてくるお姉さん。え?あ、まあ、はい、と否定しない厚顔無恥な私。彼女も、初めての裁判傍聴だとか。事件について、しんみりと意見を交わし合う。そうこうしているうちに、いつしか後ろは長蛇の列に。先着順ではなく抽選なので、早く並んでも意味はない。
お姉さん&私の美女ふたり?の語り合いに、おぢさんたちが加わってくる。いつしか私たちは、おぢさんたちの熱心な裁判講義を聞かされる生徒に。被告人は、裁判所と検察庁を繋いでいる地下を通って来るので、ここで出入りを見ることはない、とか。裁判所の中で偶然に遭遇した本村さんは、ほんとに冷静沈着で真面目一途な感じの青年で、激励せずにはいられなかった、とか。そして、被告人と21人の大弁護団を、悪しざまに罵る彼ら。
相槌を打ちながら、このおぢさんたちって何者?と訝しむ私。どう見ても、浮○者...マスコミが、傍聴席を獲得するために彼らを雇う、という話を聞いたことがあるけど、それなのかな?傍聴マニアのサークルもあるらしく、それらしきグループも。
大行列の傍聴希望者を観察してみると。意外なことに、若い人が多い。大学生かな?ほとんど見かけなかったのが、韓流スターの空港到着には大挙して群がる系の女性。
さらに驚かされたのは、その場のムード。さぞや厳粛な雰囲気なんだろうな、と思ってたのに、不謹慎なほど和気藹々&熱気に満ちてる。不適切な表現だけど、あたかも人気歌手のライヴ会場前さながらだった。
マスコミの動きも、ヒートアップ。目の前にある広島ローカルTV局の屋上には、カメラマンたちが蠢いている。頭上では、数機のヘリコプターが。
おぢさんの一人が、何人集まってるのかを調べに行く。約1000人!という報告に驚愕。傍聴席は、35席...座れる確率は、宝くじに当たるのと同じくらい低い。
いよいよ、傍聴整理券(↑画像)配布が始まる。当たるほうが怖い。案の定、ダメでした。お姉さんも、おぢさん連中も、ことごとくハズレ。広島人の私たちはまだしも、わざわざ京都から来たという一番乗りのお兄さんの落選が、本当に気の毒だった。当たった人たちは、歓声&ガッツポーズ。おいっ大学の合格発表じゃないんだよ!
残念でしたねと落胆しながら、お姉さんと別れの挨拶。私は裁判所に入って、法廷の前まで行ってみる。ボディ&持ち物チェックなど、さすがに厳しい光景でした。
事件当時18歳だった被告も、すでに26歳。今度こそ、彼には真摯な言動をしてほしい。弁護士団も、自分たちのイデオロギーのために彼を利用したり、血迷った詭弁で本村さんや世間を愚弄・侮辱するのは、もう止めてほしい。どんな最終結果になろうと、誰も癒されることはないだろうけど、傷口を広げるような裁判にはならないでほしい。そう願いながら、私は家路に着いたのだった。
そんな願いも虚しく...公判内容に、憤りと悲しみが募ります。
↑傍聴できず、重い足どりで裁判所を後にする人々 ↑裁判所に入る本村さん
未成年による残虐卑劣な殺人。遺族である本村さんの悲痛な訴え。差し戻しという異例の事態。弁護団意見書の異常な内容。世間の耳目を集める裁判の行方に、私も無関心ではいられません。年月を経ても、この痛ましい事件への悲憤は、決して緩和することはない。もし、何の罪もない私の愛する人たちが、同じ災いに遭ったら...と想像するだけで、夜も眠れない恐怖感に襲われます。本村さんの胸の内は、いかばかりか。察するにあまりあります。
私が裁判所前に到着した時には、すでに報道陣が慌しく動き回っていました。傍聴席の整理券配布の場所に行くと、まだ10人ほどしかいなくて、少し肩透かし。私も列に加わる。梅雨の最中とは信じがたいほどの、燦燦とした陽射し&うだるような気温。日傘を持ってこなかったことを、死ぬほど後悔する。
私の前に立ってた女性(美人!)が、気さくに話しかけてくる。学生さんですか?と訊いてくるお姉さん。え?あ、まあ、はい、と否定しない厚顔無恥な私。彼女も、初めての裁判傍聴だとか。事件について、しんみりと意見を交わし合う。そうこうしているうちに、いつしか後ろは長蛇の列に。先着順ではなく抽選なので、早く並んでも意味はない。
お姉さん&私の美女ふたり?の語り合いに、おぢさんたちが加わってくる。いつしか私たちは、おぢさんたちの熱心な裁判講義を聞かされる生徒に。被告人は、裁判所と検察庁を繋いでいる地下を通って来るので、ここで出入りを見ることはない、とか。裁判所の中で偶然に遭遇した本村さんは、ほんとに冷静沈着で真面目一途な感じの青年で、激励せずにはいられなかった、とか。そして、被告人と21人の大弁護団を、悪しざまに罵る彼ら。
相槌を打ちながら、このおぢさんたちって何者?と訝しむ私。どう見ても、浮○者...マスコミが、傍聴席を獲得するために彼らを雇う、という話を聞いたことがあるけど、それなのかな?傍聴マニアのサークルもあるらしく、それらしきグループも。
大行列の傍聴希望者を観察してみると。意外なことに、若い人が多い。大学生かな?ほとんど見かけなかったのが、韓流スターの空港到着には大挙して群がる系の女性。
さらに驚かされたのは、その場のムード。さぞや厳粛な雰囲気なんだろうな、と思ってたのに、不謹慎なほど和気藹々&熱気に満ちてる。不適切な表現だけど、あたかも人気歌手のライヴ会場前さながらだった。
マスコミの動きも、ヒートアップ。目の前にある広島ローカルTV局の屋上には、カメラマンたちが蠢いている。頭上では、数機のヘリコプターが。
おぢさんの一人が、何人集まってるのかを調べに行く。約1000人!という報告に驚愕。傍聴席は、35席...座れる確率は、宝くじに当たるのと同じくらい低い。
いよいよ、傍聴整理券(↑画像)配布が始まる。当たるほうが怖い。案の定、ダメでした。お姉さんも、おぢさん連中も、ことごとくハズレ。広島人の私たちはまだしも、わざわざ京都から来たという一番乗りのお兄さんの落選が、本当に気の毒だった。当たった人たちは、歓声&ガッツポーズ。おいっ大学の合格発表じゃないんだよ!
残念でしたねと落胆しながら、お姉さんと別れの挨拶。私は裁判所に入って、法廷の前まで行ってみる。ボディ&持ち物チェックなど、さすがに厳しい光景でした。
事件当時18歳だった被告も、すでに26歳。今度こそ、彼には真摯な言動をしてほしい。弁護士団も、自分たちのイデオロギーのために彼を利用したり、血迷った詭弁で本村さんや世間を愚弄・侮辱するのは、もう止めてほしい。どんな最終結果になろうと、誰も癒されることはないだろうけど、傷口を広げるような裁判にはならないでほしい。そう願いながら、私は家路に着いたのだった。
そんな願いも虚しく...公判内容に、憤りと悲しみが募ります。
↑傍聴できず、重い足どりで裁判所を後にする人々 ↑裁判所に入る本村さん
この事件、本当に憤りを感じます。そして、もう8年も経っているのに、まだ決着がついていないことも。本村さんの8年間を考えると、つらくて涙がこみ上げます。本来であれば、もっと気楽に、楽しく過ごせるはずの時間を、人を恨むことに費やさなくてはならなかったなんて。怒りって、すごいパワーじゃないですか。それを維持するのは、並大抵のことではないと思います。
この事件が解決しないと、本村さんにとっての青春は、取り戻せないのでしょうね。早く、正しい決着がつくことを望みます。
ほんと、もう8年も経ってるのに、憤りは弱まらない事件ですよね。私も本村さんのことを思うと、涙が出そうになります。私なら発狂するか取り乱した言動をすると思うので、本村さんの常に冷静で毅然とした、でも悲痛な思いの伝わる姿は、胸に迫ります。
平安は取り戻せなくても、せめて本村さんが納得できる結果を願わずにはいられませんよね。それも、この3日間の公判で、ますます困難になってしまったようで、残念です。
本日報道された弁護側証人の方々の証言を読むと
本村さんの納得できる結果にならないのでは・・・
と案じています。加害者本人はもとより、死刑に
させないために様々な証言がこじつけられて
いるような気がします。加害者に、なぜ命を奪って
からも本村さんの奥様を陵辱したのか、赤ちゃんまで
手にかけるにいたった気持ちなど、正直に真実を述べさせることが弁護側にも望まれます。痛ましい心を
持った人間から身を守るための危機管理につながるからです。
ところで、例えば私のようにその場の空気に流されやすい「私たちの幸せな時間」を見た瞬間は死刑制度廃止に揺れ、光市の犯人ごときにでくわすと死刑存続に揺れる人間にとって裁判員制度はきわめて不安です。
今回の公判でも、また耳を疑うような証言。加害者と弁護士は、被害者や司法、国民を愚弄してるとしか思えません。自分たちの命やイデオロギーのためには、他人の人権なんか踏みにじってもいい、と言わんばかり。彼らこそ、人権を蹂躙しているのでは、と私は愚考してしまいます。
誰が信じるの!?な異常おとぎ話で、真実を糊塗するなんて、許せません。死んでもなお、加害者に陵辱され続けている弥生さんが、本当に可哀想で涙が出ます。
死刑なんか必要でない世の中になってほしい...
「私たちの幸せな時間」私も観て死刑制度について考察を深めたいと思います。