My Favorite 80年代映画①
「殺したい女」
ランジェリー会社の社長サムは、財産目当てで結婚した妻バーバラを殺す計画を実行に移そうとするが、その矢先にバーバラは誘拐されてしまう。サムは狂喜し、身代金の支払いを拒否するが…
この映画、大好きなんですよ!気分が落ち込んだ時とかに観たくなるんです。ハリウッドのノーテンキでエネルギッシュでオゲレツでエグいブラックコメディは、私にとって元気になれるビタミン剤なのです。
サムとバーバラ夫妻、誘拐犯の若い夫婦、サムの愛人とそのツバメ、警察、シリアルキラーまでが入り乱れてドタバタ大騒ぎ。みんなの勘違いと思い込みが錯綜し、どんどん事態がこんがらがっていく展開が笑えます。特に笑えたのは、アホなツバメがカーセックスを殺人現場と勘違いして盗撮するシーン。娼婦とヤってる男の正体が、またまた事態をややこしくするところがナイス。あと、バーバラの愛犬。可愛いプチプードル、マフィが凶悪すぎて笑えます。マフィを始末するためにサムが放った刺客、ドーベルマンのアドルフの裏切りにも爆笑!犬2匹が驚嘆ものの名演。
ただ単にドタバタしてるだけのコメディではなく、エゲツなくもスパイシーな台詞の数々、伏線の張り方や小道具の使い方など、脚本もよくできてるんですよ。子どもやジジババでも楽しめる系の笑いでは物足りない、毒々しくてヤバい大人向けの笑いが好きな人なら、ぜったい楽しめるコメディです。
暴走しまくるキャラ立ちしすぎな登場人物たちを、個性的な役者たちが好演・珍演してます。
チビ&ハゲ、セコくてズルくて冷酷なサムを、名コメディアンのダニー・デヴィトーが楽しそうに演じてます。いちばんのワルだけど、いちばん可哀想でもあるサム。見た目だけでもう出オチ的、とにかくひどい目に遭いまくるデヴィトーおじさんの、チョコマカした動きと激しい喜怒哀楽の表情が可笑しいです。
サム&バーバラ夫妻に振り回される超お人よしの誘拐犯夫婦役、ジャッジ・ラインホルドとヘレン・スレーターの、オロオロ&あわあわ演技も珍妙です。ビバリーヒルズコップシリーズで当時人気だったラインホルドさん、結構イケメンです。背が高くてスタイルがいい!足、長っ!元スーパーガールのヘレンさんの、ダイアナ妃な髪型にノスタルジー。ラインホルドさんもヘレンさんも、最近お見かけしませんが…元気に活躍してるのでしょうか。
サムの愛人の若いツバメ役が、後に「インディペンデンス・デイ」などで人気スターとなる前のビル・プルマン。超絶アホな役だけど、可愛いイケメンです。彼も最近、見なくなりましたね…
そして何と言っても最強最高なのが、オバタリアンお嬢様バーバラ役のベット・ミドラー!
超ド迫力!嵐のような大暴れが愉快痛快!こんな風に一度でいいから、いいたい放題やりたい放題に傍若無人してみたいと憧れてしまうほど。超下品で乱暴でフテブテしい言動が素敵すぎる。誘拐犯への罵詈雑言が非道すぎ、なんだけど、よくそんな言葉思いつくな~と感嘆してしまうほどのボキャブラリーの豊富さ。誘拐犯に『ガンジーでも絞め殺したくなる女』と言わしめるパワフルなモンスター妻を猛演したミドラーおばさまは、ご存知の通り大物歌手。この映画でコメディエンヌとしても大きく開花し、この後ヒット作を連発したのでした。
下品で凶暴なバーバラですが。サムが自分を愛してると信じて疑ってなかったり。監禁中の暇つぶしに始めたダイエットに成功し、泣きながら誘拐犯に感謝したり。ある意味、誘拐犯夫婦よりお人よしなバーバラが、すごく可愛くも思えました。
ミック・ジャガーの歌う主題歌“Ruthless People”も、ノリノリにゴキゲンな曲。オープニングのアニメも、毒々しくて好き。
「殺したい女」
ランジェリー会社の社長サムは、財産目当てで結婚した妻バーバラを殺す計画を実行に移そうとするが、その矢先にバーバラは誘拐されてしまう。サムは狂喜し、身代金の支払いを拒否するが…
この映画、大好きなんですよ!気分が落ち込んだ時とかに観たくなるんです。ハリウッドのノーテンキでエネルギッシュでオゲレツでエグいブラックコメディは、私にとって元気になれるビタミン剤なのです。
サムとバーバラ夫妻、誘拐犯の若い夫婦、サムの愛人とそのツバメ、警察、シリアルキラーまでが入り乱れてドタバタ大騒ぎ。みんなの勘違いと思い込みが錯綜し、どんどん事態がこんがらがっていく展開が笑えます。特に笑えたのは、アホなツバメがカーセックスを殺人現場と勘違いして盗撮するシーン。娼婦とヤってる男の正体が、またまた事態をややこしくするところがナイス。あと、バーバラの愛犬。可愛いプチプードル、マフィが凶悪すぎて笑えます。マフィを始末するためにサムが放った刺客、ドーベルマンのアドルフの裏切りにも爆笑!犬2匹が驚嘆ものの名演。
ただ単にドタバタしてるだけのコメディではなく、エゲツなくもスパイシーな台詞の数々、伏線の張り方や小道具の使い方など、脚本もよくできてるんですよ。子どもやジジババでも楽しめる系の笑いでは物足りない、毒々しくてヤバい大人向けの笑いが好きな人なら、ぜったい楽しめるコメディです。
暴走しまくるキャラ立ちしすぎな登場人物たちを、個性的な役者たちが好演・珍演してます。
チビ&ハゲ、セコくてズルくて冷酷なサムを、名コメディアンのダニー・デヴィトーが楽しそうに演じてます。いちばんのワルだけど、いちばん可哀想でもあるサム。見た目だけでもう出オチ的、とにかくひどい目に遭いまくるデヴィトーおじさんの、チョコマカした動きと激しい喜怒哀楽の表情が可笑しいです。
サム&バーバラ夫妻に振り回される超お人よしの誘拐犯夫婦役、ジャッジ・ラインホルドとヘレン・スレーターの、オロオロ&あわあわ演技も珍妙です。ビバリーヒルズコップシリーズで当時人気だったラインホルドさん、結構イケメンです。背が高くてスタイルがいい!足、長っ!元スーパーガールのヘレンさんの、ダイアナ妃な髪型にノスタルジー。ラインホルドさんもヘレンさんも、最近お見かけしませんが…元気に活躍してるのでしょうか。
サムの愛人の若いツバメ役が、後に「インディペンデンス・デイ」などで人気スターとなる前のビル・プルマン。超絶アホな役だけど、可愛いイケメンです。彼も最近、見なくなりましたね…
そして何と言っても最強最高なのが、オバタリアンお嬢様バーバラ役のベット・ミドラー!
超ド迫力!嵐のような大暴れが愉快痛快!こんな風に一度でいいから、いいたい放題やりたい放題に傍若無人してみたいと憧れてしまうほど。超下品で乱暴でフテブテしい言動が素敵すぎる。誘拐犯への罵詈雑言が非道すぎ、なんだけど、よくそんな言葉思いつくな~と感嘆してしまうほどのボキャブラリーの豊富さ。誘拐犯に『ガンジーでも絞め殺したくなる女』と言わしめるパワフルなモンスター妻を猛演したミドラーおばさまは、ご存知の通り大物歌手。この映画でコメディエンヌとしても大きく開花し、この後ヒット作を連発したのでした。
下品で凶暴なバーバラですが。サムが自分を愛してると信じて疑ってなかったり。監禁中の暇つぶしに始めたダイエットに成功し、泣きながら誘拐犯に感謝したり。ある意味、誘拐犯夫婦よりお人よしなバーバラが、すごく可愛くも思えました。
ミック・ジャガーの歌う主題歌“Ruthless People”も、ノリノリにゴキゲンな曲。オープニングのアニメも、毒々しくて好き。
80年代はまだオコチャマな私でしたが、個人的にはすごく幸せで充実してた時代のように思い返せます。TVと映画、今より面白かったよな~
ビル・プルマン、今でもご活躍なんですね!安心!涼しげな顔してますが、この映画ではめっちゃアホな役で可愛い!
同い年の某アイドルとかの劣化、老化を目の当たりにすると、ああ私も確実に年老いてるんだなあと実感痛感…(涙)鏡に向かって『わしはカープの大瀬良くんと同い年!わしは池松壮亮と同い年!』と自己催眠してます♪
コテコテの濃厚キャラの中で、ビルの涼しげな表情がちょい異質ですね。つい最近TVドラマに出ている彼を見ました。このまま全体にお肉がついて、ちょっと寂しげな顔立ち(楽しいのか悲しいのかイマイチ分かりにくい表情?)もこのままでした。そういう私も、ビルと一緒に歳をとったってことですね。