まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

シネマみたいな恋がしたい

2009-08-06 | イタリア映画
 夏!お松の気分だけ世界旅行映画祭②
 二番目の旅先は、イタリアのトリノです。美味しいスパゲティと伊達男を食べるぞ~♪
 ツアーガイドは、イタリア映画界きっての美男子キム・ロッシ・スチュワート

「トリノ、24時からの恋人たち」
 イタリア・トリノにある映画博物館で夜警をしているマルティーノは、寡黙で夢想家な青年。彼が密かに想いを寄せていたハンバーガーショップの店員アマンダが店長とトラブルを起こし、博物館に逃げ込んでくる。アマンダの恋人で車泥棒のアンジェロも加わった奇妙な三角関係の行方は...
 ちょっと風変わりだけど、小粋で可愛い映画でした。キャラ設定とかナレーション多用とかが、ちょっとウォン・ガーワイ監督作品っぽいなと思った。ガーワイ監督映画みたいにムードや映像に凝るあまり、スタイリッシュ気取りすぎ!と鼻につかないのも良かったです。
 バスター・キートンの無声映画や、ゴダールやトリュフォーなどヌーベルバーグ映画へのオマージュ的なシーンで、登場人物の性格やラブストーリーを愉快に綴ってゆく手法も洒落てます。映画に造詣が深い方は、すごく楽しめる作品なのでは。私は勉強不足すぎ。キートン映画とゴダール映画は一本も観たことないし、トリュフォー映画も初期のものはほとんど未観
 真夜中の映画博物館は、まるで迷宮ワンダーランド。博物館のテラス?から一望できる、夜と早朝の街の趣深さも目を楽しませてくれます(高所恐怖症でなければ...)。マルティーノ、ただの夜警のくせに、自分の城みたいに博物館に住みついてるのが笑えた。勝手に快適に改造改築してるし?!許可なんかもらってないだろ~?!彼の孤独だけど自由な仕事ぶりが、何だか羨ましかったです。博物館をフル利用したマルティーノの、アマンダへのロマンチックな演出が素敵でした。
 主役3人のキャラも、なかなか珍妙かつ魅力的。
 
 ↑マルティーノアンジェロのタイマンシーン、何か微笑ましいです
 超寡黙でピュアな映画オタク、ちょっとヘタレでトボけてるマルティーノが、すごく可愛いです。動き方がヘンで笑える(キートン風なのかな?)。アマンダに会うため食べたくもないファーストフードを毎日買いに来たり、こっそり彼女を撮影してたり(昔の映画とドッキング編集した短編フィルムが、素人とは思えないほどの出来の良さ)軽くストーカーしてるマルティーノですが、ぜんぜんキモくないです。それにしても。マルティーノみたいなイケメンだから可愛い男♪で済むけど、あれがもしブサキモ男だったらドン引きものなんだろうな
 フランス映画のヒロインよろしく、どっちか無理して選ぶより二人とも愛せばいいじゃん、なアマンダ。前向きなのか身勝手なのか。いい男二人(変人と泥棒ですが)に愛されて、羨ましいシチュエーション!
 アンジェロもカッコカワイかったなあ。チンケな犯罪者、しかも女たらしだけど(彼とエッチしちゃうアマンダの親友も、いい味だしてました)、アマンダのことを心配してる姿とか優しくて可愛かった。恋敵であるマルティーノにさえもいい奴だったし。
 マルティーノ役のジョルジョ・パゾッティ、イタリア映画では久々に新発見のイケメン!♂っぽく素朴にして爬虫類っぽさとチャラさを抜いた水嶋ヒロ、みたいな顔?チラっとだけ脱ぐシーンあり。ヘタレ男にしては筋肉質すぎ。
 アマンダ役のフランチェスカ・イナウディは、サバサバ系モデル風美人で小気味良い。脱ぎっぷりも良い!
 アンジェロ役のファビオ・トロイアーノは、ワイルド+スウィートな魅力が。無精ヒゲ、ラフなジャケットや皮ジャン、オートバイといったチョイワルなアイテムが世界一似合うのって、やっぱイタリア男かもと思った。
 
 ↑ジョルジョ・パゾッティ(1973年生まれの現在36歳)は、北京の体育大学卒、香港のカンフー映画にも出たことがあるという異色の経歴の持ち主。オフィシャルサイトあり(こちら)カッコカワイイ彼をチェキラー☆
 
 
 
 

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